保険営業でやりがいを感じる瞬間とは?就職・転職に向けた会社選びのポイントも紹介
顧客に保険商品を提案して、契約の手続きを行う保険営業は、顧客のライフプランに寄り添い、将来のリスクに備えるサポートができる仕事です。
契約数にノルマがあったり責任が重かったりと、マイナスなイメージが先行している人も多いのではないでしょうか。
しかし、顧客の人生設計に深く関われる点や、保険に関する知識が身に付く点など、保険営業はやりがいを感じやすい仕事でもあります。
成果が直接収入に結びつくため、努力が報われやすいのも特徴です。
本記事では、保険営業をやっていてやりがいを感じる瞬間や保険会社の選び方を紹介します。
保険営業に興味があり、就職・転職しようか迷われている人は、ぜひ参考にしてください。
保険営業をやっていてやりがいを感じる瞬間ベスト5
保険営業は「誰かの人生に深く関わりたい」「幅広いスキルを身に着けたい」「成果に見合った収入を得たい」と考えている人に向いている仕事です。
保険営業は、以下のような瞬間でやりがいを感じます。
- 給料明細を見た時
- 顧客に感謝された時
- 保険だけでなくお金周りに詳しくなった時
- 時短勤務ができるようになった時
- 顧客からの紹介が新たな契約に繋がった時
仕事に求める条件と照らし合わせて、それぞれのやりがいについて見ていきましょう。
① 給料明細を見た時
保険会社は、多くの場合で成果主義の評価制度を設けています。
営業で契約数が取れた月は、契約数に応じて収入が上がります。
給料明細を見た時に、自分の頑張りが収入に反映されているので、やりがいを感じやすいでしょう。
年収だけでなく、昇進や昇格も自分の営業成績に直結します。
年功序列とは違い、役職は努力の成果でもあるので、昇進・昇格した際やりがいを感じるでしょう。
男性・女性関係なく、営業成績を上げれば、若くして課長・部長クラスへの昇進も夢ではありません。
② お客様に感謝された時
結婚・出産・マイホーム購入・お子さまの入学など、顧客の人生における分岐点で、安心を買うための手助けができます。
プロのアドバイザーとして、一人ひとりに合った提案を行い、顧客から感謝された時にはやりがいを感じるでしょう。
保険商品は、長い人生で付き合っていくものなので、決して軽い気持ちでは購入できません。
顧客の気持ちに寄り添い、真摯に営業した結果として信頼してもらえれば、心から「ありがとう」を言ってもらえるでしょう。
③ 保険だけでなくお金周りのことに詳しくなった時
保険営業で身に付く知識は、商品の知識だけではありません。
以下のような知識が身に付き、今後の資産形成に役立ちます。
- 公的支援制度
- 年金制度
- 資産運用
お金に関する幅広い知識が身に付いていると実感できれば、仮に転職したとしても日々の生活に活かせるので、やりがいを感じられるでしょう。
今後の転職活動においても、保険営業で得た知識は有利に働きます。
資産運用に関わるファンドマネジャーやアナリストなど、職の幅が広がるのも大きなメリットです。
④ 時短勤務ができるようになった時
成果主義である保険営業は時間で収入が決まらないため、契約数さえ取れていれば、時短勤務が可能になります。
保険会社によってはノルマさえ達成すれば時短勤務でき、プライベートの時間が増えるのです。
プライベートの時間をより確保したいと考えている人にとっては、契約数が取れるほどプライベートの時間が増えるので、保険営業にやりがいを感じやすいでしょう。
一方で、経験がまだ浅く営業成績を上げられていない時期は、残業を覚悟しなければなりません。
働き始めの頃は、やりがいを感じにくくなる可能性があるので、心得ておきましょう。
⑤ 顧客からの紹介が新たな契約に繋がった時
保険営業では、顧客と密にコミュニケーションを取るため、信頼関係を築きやすいです。
信頼関係を築ければ、顧客からの紹介が新たな契約につながる可能性もあります。
顧客に誠実に向き合った結果の契約なので、やりがいを感じられるでしょう。
顧客との信頼関係を地道に築いていけば、紹介が紹介を呼んで、次々と契約が決まっていくかもしれません。
契約数が増えれば増えるほど、収入も上がります。
ただし、顧客からの紹介が新たな契約につながることでやりがいを感じられるまでには、営業経験を積む必要があるので、心得ておきましょう。
営業の内容や条件によってやりがいを感じるポイントが異なる?会社の選び方
会社によってやりがいにつながる条件や営業の内容は異なるので、以下のようなポイントを押さえて、就職・転職先の会社を選びましょう。
- 取り扱う保険商品の内容
- 日系保険会社か外資系保険会社
- 直販店か代理店
- 平均年収の高さ
- 保険相談方法の種類
期待するやりがいが得られそうな条件を見つけてみてください。
取り扱う保険商品の内容
保険会社が取り扱っている商品は「生命保険」と「損害保険」に分かれます。
生命保険は、加入者の死亡・病気・怪我などに備える保険です。
一方の損害保険では、災害や事故による法律上の損害賠償に備える保険を指します。
それぞれの主な内容は、以下のとおりです。
生命保険(生保) | 損害保険(損保) |
---|---|
終身保険・医療保険 ・がん保険 ・介護保険 | 火災保険 ・自動車保険 ・自転車保険 ・傷害保険 |
生命保険は人の生死に関係しているので、営業を通じて深く顧客の人生設計に関われます。
一方の損害保険は、多種多様な商品を営業できるので、幅広い知識を身に着けられるでしょう。
顧客との関わりからやりがいを感じたい人は生保、知識の習得からやりがいを感じたい人は損保を取り扱っている会社を選ぶのがおすすめです。
日系保険会社か外資系保険会社
日本の保険会社である「日系保険会社」に対して、外国の企業や投資家が一定以上の出資をしている「外資系保険会社」も存在します。
収入が増えた時にやりがいを感じられる人であれば、外資系保険会社を選ぶのがおすすめです。
日系保険会社と外資系保険会社のメリット・デメリットを紹介します。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
日系保険会社 | ・アフターフォローが充実している | ・形の決まった商品しか扱えない |
・福利厚生が整っている | ・出社時間が設けられている | |
・成果が上がらなくても、収入への影響が少ない | ・成果が上がっても、収入は大幅に上がらない | |
外資系保険会社 | ・カスタム性の高い商品を扱える | ・成果が上がらなければ収入が激減する |
・成果が大きく収入に反映される | ・福利厚生が整っていない | |
・自由な働き方を実現できる | ・休日対応が必要になるケースがある |
直販店か代理店
保険業界は、自社で作った保険商品を直販する保険会社と、保険会社から委託を受けて保険商品を販売する代理店によって構成されています。
保険会社で営業を行う場合、取り扱うのは自社商品のみです。
顧客はある程度の比較検討したうえで、直販店に来店している場合が多いため、契約はスムーズに進みやすいでしょう。
一方の代理店は、幅広い商品の営業を行えるため、より広範囲の保険知識が身に付きます。
契約を取れるかどうかは、営業担当の手腕にかかっていると言えます。
営業による達成感でやりがいを感じたいのであれば、代理店を選ぶのがおすすめです。
平均年収の高さ
収入の高さがやりがいに直結すると考える人もいるでしょう。
厚生労働省が2024年に発表した「令和5年賃金構造基本統計調査」で算出したデータによると、業界別の平均給与では、金融保険業界は653.9万円でした。
サービス業の平均給与は430.1万円なので、金融保険業界の方が200万円以上も高収入です。
業種 | 平均給与 |
---|---|
金融保険 | 653.9万円 |
建設業 | 615.7万円 |
小売業 | 490.1万円 |
サービス業 | 430.1万円 |
さらに、営業経験を積んで契約が取れるようになればなるほど、平均年収以上の収入も期待できます。
就職・転職エージェントで平均年収を参考に、求人募集している保険会社の年収を比較してみてください。
保険相談方法の種類
保険会社によって、保険相談の方法は異なります。
店舗や自宅での面談か、電話やWEB、LINEでのオンライン相談かによって、営業のやり方も変わってくるでしょう。
顧客に対面で営業した方がやりがいにつながる人は、店舗や自宅での相談方法を採用している会社がおすすめです。
一方で、場所に縛られない自由な働き方がやりがいにつながる人は、オンライン相談を採用している会社を選ぶのが良いでしょう。
次のページではおすすめ保険会社をご紹介
本記事では、保険営業をやっていてやりがいを感じる瞬間や、やりがいに直結する会社の選び方についてまとめました。
成果主義である保険営業は、努力が収入に反映されやすい仕事です。
また、顧客の人生に深く関わるため、顧客と深い信頼関係を築けるのも、やりがいに繋がりやすい保険営業の魅力と言えるでしょう。
次のページでは、やりがいを感じやすいおすすめの保険会社を紹介します。
キャリアアップに繋がりそうな相性の良い会社を見つけて、就職・転職エージェントの求人情報から、ぜひ面接まで進んでみてください。