保険外交員の歩合制とは?給与形態や平均年収、一社専属と代理店の違い

保険外交員の歩合制はどんな仕組み?平均年収や会社の種類による稼ぎやすさも解説!

保険外交員の歩合制とは?給与形態や平均年収、一社専属と代理店の違い

保険外交員の仕事に興味がある人は、歩合制の内容や給料の仕組みを知りたいと思うのではないでしょうか。

保険外交員の給料形態は「基本給+歩合制」と「完全歩合制」が存在し、契約獲得数に応じて年収が上下します。

本記事では、保険外交員の歩合制に注目して、給料形態の内容や平均年収を解説します。

一社専属と代理店における給料UPのしやすさも解説していますので、保険外交員の歩合制度を詳しく理解したい人はぜひ参考にしてください。

保険外交員の歩合制って何?

保険外交員の歩合制って何?

歩合制とは、毎月の業務成績に応じて収入が上下する給与制度です。

保険外交員は提案した商品を顧客に契約してもらうと、契約手数料や保険料の一部が給料に上乗せされていきます。

つまり、契約件数や顧客から支払われる保険料が多いほど、毎月の収入は増えていく仕組みです。

基本給のみの仕事では、昇給は年2〜3回程度が通常になります。

一方、保険外交員は毎月昇給のチャンスがあるため、やりがいを感じる人も多いでしょう。

給料形態は「基本給+歩合制」か「完全歩合制」の2択

給料形態は「基本給+歩合制」か「完全歩合制」の2択

保険外交員の給料形態には、以下の2種類があります。

  • 基本給+歩合制
  • 完全歩合制

ここからは、「基本給+歩合制」と「完全歩合制」のメリット・デメリットを解説していきます。

「基本給+歩合制」のメリット・デメリット

保険外交員の「基本給+歩合制」におけるメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・収入が安定しやすい
・正社員としての勤務が多く、福利厚生を享受できる
・基本給の割合が高く、大きな収入を得にくい
・労働時間は固定的で働き方の柔軟性が低い

それぞれ詳しく解説していきます。

「基本給+歩合制」のメリット

「基本給+歩合制」では、契約獲得数が0件の月でも基本給未満の収入にはなりません。

基本給をもらえるのは正社員雇用の場合が多く、安定収入だけでなく社会保険や厚生年金などの福利厚生も受けられます。

営業経験が浅い人は、経済的なリスクを抑えて安全にスキルアップできるでしょう。

「基本給+歩合制」のデメリット

基本給がある影響で、1件の契約獲得でもらえる手数料は「完全歩合制」で働くよりも低くなる傾向にあります。

安定収入を得られる一方、営業成績が大幅な昇給に結び付きにくいのはデメリットです。

正社員雇用が多い「基本給+歩合制」では、9時〜17時や10時〜18時など毎日決まった時間の勤務になります。

働き方の自由度は低くなるため、たくさん働いて収入を増やしたい人には向いていません。

「完全歩合制」のメリット・デメリット

保険外交員の「完全歩合制」におけるメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
・営業成績が収入に直結し、大きな収入を得やすい
・勤務時間を自由に設定できる
・収入が不安定になりやすい

それぞれ詳しく解説していきます。

「完全歩合制」のメリット

「完全歩合制」では、毎月の契約件数や保険料の売上が給与に直結します。

営業成績さえ良ければ給料は大きく上がるので、収入の制限が無いのは大きなメリットと言えます。

保険会社や代理店と業務委託契約を結ぶ保険外交員が大半であり、働く場所や時間にも制限はありません。

ノルマを達成したら仕事を早めに切り上げたり、次の日は休日にできる働き方が可能です。

効率的に自分の営業スキルを伸ばして、保険外交員として大きく収入を伸ばしたい人に向いています。

「完全歩合制」のデメリット

1件も契約を取れない月は給料が0となり、収入の不安定さはデメリットになります。

雇用契約とは異なって最低賃金の保証や福利厚生は無いため、最初のうちは経済的なリスクがあるでしょう。

しかし、勉強会の参加や資格の取得など努力次第で収入を上げられるので、早く成長して高収入を得たい人にはおすすめの働き方です。

保険外交員の平均年収

保険外交員の平均年収

厚生労働省が発表したデータによると、保険外交員と日本全国の平均年収を算出した結果は以下の通りです。

保険外交員の平均年収 日本全国の平均年収
469.2万円 381.9万円

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」(2)性別にみた賃金

保険外交員の平均年収は全国平均よりも約80万円程度高い数値になっています。

しかし、上記の数字はあくまでも平均値なので、保険外交員に就職・転職したからといって日本の平均年収より多く稼げるとは限りません。

保険外交員は他業種よりも歩合給の割合が多い傾向にあるため、稼げる人と稼げない人の個人差が大きい点にも注意しましょう。

一社専属より代理店の方が給与UPを見込める場合も

一社専属より代理店の方が給与UPを見込める場合も

一社専属と代理店では、給与UPに関して以下の違いがあります。

  • 一社専属は代理店よりも営業成績が給料に直結しにくい
  • 代理店は仕事内容が幅広いため給与UPにつながりやすい

ここからは、一社専属と代理店の主な仕事内容や給料の上がりやすさを詳しく解説していきます。

一社専属は代理店よりも営業成績が給料に直結しにくい

一社専属の保険外交員は、特定の保険会社1社のみが提供する商品を販売します。

販売できる商品の種類や仕事内容が限られるため、顧客の多様なニーズに対応するのが難しい点は特徴の一つです。

複数社の生命保険を比較・検討したい顧客は代理店に流れていくでしょう。

代理店で働くよりも営業成績を伸ばせず、毎月の収入に直結しにくい傾向があると言えます。

代理店は仕事内容が幅広いため給与UPにつながりやすい

代理店は複数の保険会社と契約を結び、顧客ニーズに合わせて複数種類の商品を組み合わせながら顧客に提案していきます。

一社専属よりも取り扱う商品の種類や仕事の幅が広くなる分、給与UPにつながりやすくなります。

例えば、自動車保険と生命保険を同時に提案して契約できれば、それぞれの契約手数料や保険料を得られるでしょう。

投資商品の提案や資産運用のアドバイスを行う場合もあるので、多様な業務経験とともにキャリアアップしたい人はおすすめです。

次の記事では会社の選び方や代理店ランキングを紹介

次の記事では会社の選び方や代理店ランキングを紹介

本記事では、保険外交員の歩合制や平均年収を中心に解説しました。

「基本給+歩合制」は完全歩合制ほど大きな昇給の可能性は低くなるものの、収入を安定させやすく、福利厚生などを受けられるメリットがあります。

「完全歩合制」は収入が不安定になりやすい一方で、大きく稼げる場合も少なくありません。

歩合給の割合が高いため個人差はありますが、全国平均と比較すると、保険外交員は年収が高い傾向にあります。

特に、代理店では一社専属よりも仕事内容の幅が大きく、年収UPの見込みも高いと言えるでしょう。

次の記事では、保険会社選びを成功させる方法や就職先・転職先におすすめの代理店ランキングを紹介しています。

各社の募集要項も掲載していますので、就職先や転職先を選ぶ際の参考にしてください。

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