保険営業マンや生保レディのキャリアアップにおすすめの資格を一覧で紹介!
保険営業は勉強次第でキャリアアップが期待できる職種だと言えます。
保険営業に必要な勉強をするなら、資格取得への挑戦もおすすめです。
しかし保険営業に必要とされる資格には様々な種類があり、「どの資格に挑戦すべき?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、保険営業が取得すべき資格やキャリアアップにおすすめの資格を紹介します。
保険営業としてキャリアアップを目指す方は、ぜひご参考にしてください。
保険営業マンが取得すべき資格とは
保険営業として働くには、資格取得が重要です。
ここでは、保険営業マンが取得すべき資格を6つご紹介します。
生命保険募集人資格(一般課程試験)
生命保険募集人資格は、生命保険の販売に必要な資格です。
生命保険募集人資格には以下のレベルがあり、生命保険を販売する方は一般課程試験への合格が義務付けられています。
試験 | 概要 |
---|---|
一般課程試験 | 生命保険の基礎知識修得を目的としている |
専門課程試験 | 一般課程で得た基礎知識をもとに、保険販売の専門知識・周辺知識修得を目的としている |
応用課程試験 | 専門課程試験の知識を活かした応用力・実践力を養成する |
大学課程試験 | 応用課程試験の合格者を対象にしている |
変額保険販売資格 | 変額保険の販売に必要な知識修得を目的にしている |
外貨建保険販売資格 | 外貨建保険の販売に必要な知識習得を目的にしている |
一般課程試験の難易度は上記の中でも比較的低く、テキストや過去問による学習で十分に突破可能です。
一般課程試験を受験できるのは、生命保険会社や代理店に所属している方のみです。
一般の方は資格を取得できませんが、事前学習しておけば入社後、合格までがスムーズになるでしょう。
損害保険募集人資格(一般試験)
損害保険募集人資格は、損害保険の販売に必要な資格です。
損害保険には、以下のようにさまざまな種類があります。
- 火災保険
- 自動車保険
- 地震保険
- 傷害保険
- 個人賠償責任保険など
生命保険(生保)の営業時、上記に関して相談されるケースは十分考えられます。
損害保険は種類が豊富であり、生保の営業でも損害保険募集人資格を取得しておけばビジネスチャンスが広がるでしょう。
専門課程試験
専門課程試験は、生命保険募集人資格制度の中で一般課程の次に受けられる試験です。
合格には、一般課程で学んだ知識に加え、保険販売の知識をより深めなくてはいけません。
専門課程試験に合格すれば「ライフ・コンサルタント」として相談を受けることができます。
ライフ・コンサルタントは高度な保険知識と高品質なコンサルティングを提供できる専門家なので、顧客からの信頼度上昇が期待できます。
より高度な生命保険募集人資格の試験を受けるには、専門課程試験の合格が必須です。
生命保険会社では、一般課程だけでなく専門課程試験の合格も推奨しているケースが多くあります。
保険営業としてのキャリアアップを考えるなら、早期の挑戦がおすすめです。
応用課程試験
応用課程試験は、生命保険募集人資格制度の中で専門課程としてみて、1つ上位にあたる試験です。
ファイナンシャル・プランニング・サービスに必要な知識の習得が目的であり、これまでよりも、実務寄りの内容や計算問題が増えています。
応用課程試験に合格すれば「シニア・ライフ・コンサルタント」として相談を受けることができます。
試験挑戦によって保険営業に求められる、より高度な知識を習得可能であり、取得を推奨する保険会社も多数です。
キャリアアップを目指すなら、積極的な取得をおすすめします。
変額保険販売資格試験
変額保険販売資格試験は、変額保険の販売に必要な資格です。
変額保険とは、保険料の一部を運用した実績に応じて保険金額、返戻金額が変動する保険です。
通常、死亡保険金は最低保証されていますが、満期保険金や解約返戻金は運用実績次第で元本割れする可能性もあります。
リスクが伴う商品であるため資格取得には高い専門性が必要ですが、提案できる商品が増えれば商談のチャンスも広がるでしょう。
外貨建保険販売資格試験
外貨建保険販売資格試験は、外貨建保険の販売に必要な資格です。
外貨建保険は払い込んだ保険料が外貨(米ドルやユーロなど)で運用される保険です。
外貨は日本円よりも金利が高い傾向にあり、保険としての機能を持ちながら資産運用にも利用できます。
例えば2024年12月4日時点の政策金利は、日本の0.25%に対してアメリカ4.75%、オーストラリア4.35%です。
ただし外貨建保険は為替が関わる複雑な商品であり、元本割れのリスクもあるため、販売には高い専門性が必要です。
しかし、近年投資への関心が高まる中で注目が高い保険商品であり、保険営業としては取得を目指す意義が大きいと言えます。
キャリアアップを目指すなら!難易度が高い資格一覧
ここでは、キャリアアップを目指すためにおすすめの取得難易度が高い資格を紹介します。
難易度が高い資格を取得することで、保険営業としての希少性が高まるでしょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)2級以上
FP(ファイナンシャルプランナー)は、相談者の夢や目標を達成するための資金計画を立て、経済的な側面からアドバイスする専門家です。
家族構成や収支状況などの経済環境だけでなく、ライフスタイルや価値観も踏まえたうえで分析し、アドバイスします。
FPが対応する相談テーマは保険に限らず、資産運用や税制、相続、贈与など幅広い分野についての学習が必要です。
FP資格は国家資格であり、3級から1級までの3段階があります。特に2級以上の資格は取得難易度が高く、取得によって金融分野のプロフェッショナルとして信用度が高まるでしょう。
受験級 | 合格率(2024年9月実施分) |
---|---|
3級 | 学科:86.2% 実技:86.2% |
2級 | 学科:56.5% 実技:47.1% |
1級 | 学科:非公開 実技:82.4% |
参考:日本FP協会「FP技能士の取得者数及び試験結果データ」
https://www.jafp.or.jp/exam/syutoku/
※学科の合格者が実技試験を受けるため、総合的な合格率は2級で20%程度、1級で10%程度だと言われています
CFP
CFP(Certified Financial Planner)は、北米やアジア、ヨーロッパなど世界25の国や地域(2024年2月現在)で導入されている国際資格です。
FPの頂点とも言える資格で、取得によって世界水準のサービスを提供できる証明になります。
世界的にも評価が高い資格であり、取得によって営業としての信頼度が高まり仕事の幅が広がると期待できるでしょう。
評価が高い一方で試験の難易度も高く、取得後も定期的な更新が必要です。保有中は継続学習が必要ですが、キャリアアップを目指すうえで取得意義が大きい資格だと考えられます。
投資診断士
投資診断士とは、投資に関するアドバイスを幅広い知識を持って行うための資格です。
資格取得には一般社団法人投資診断協会が運営する研修を受けて試験に合格する必要があります。
研修では投資に関する基礎知識や保険に加えてIT情報リテラシー、仮想通貨なども含めた幅広い知識を学びます。
近年注目度が高い確定拠出年金やNISAなどについても学べるため、金融分野で営業するなら研修を受ける意義は十分にあるでしょう。
特に投資性の高い変額保険や外貨建保険を販売するなら、取得をおすすめする資格です。
保険営業の資格に関するよくある質問
ここでは、保険営業の資格に関してよくある質問と回答を紹介します。
多くの方が疑問に思うポイントを厳選しているので、一緒にチェックしましょう。
保有する資格によって年収は違うの?
企業によっては、資格取得または知識向上のための勉強を推進するために資格手当制度を設けています。
そのため、毎月の給与に資格手当が上乗せされ、保有する資格によって年収が異なることがあります。
対象となる資格は企業によって様々であり、多岐にわたる資格を保有していると月の固定給が数十万円アップする例もあるため、確認してみると良いでしょう。
資格取得にかかる料金はどのぐらい?
保険関連の資格取得にかかる料金は、以下のように資格によって異なります。
資格 | 受験手数料 |
---|---|
生命保険募集人資格 | 一律2,500円(税込) |
損害保険募集人資格 (一般試験) |
1,900~3,900円(税込) |
FP2級 | 学科:5,700円 実技:6,000円※いずれも非課税 |
CFP | 1課目:6,600円(税込) 2科目以上は1科目ごとに3,300円(税込)加算 |
投資診断士 | 研修受講料:33,000円 資格試験料:10,000円 資格更新料:20,000円(2年ごとの更新が必要) 再試験料:10,000円 ※いずれも税別 |
上記の通り、資格取得にかかる料金は試験の種類によって大きく異なっています。
資格取得にかかる時間はどのぐらい?
保険営業において代表的な資格であるファイナンシャル・プランニング技能士(FP資格)を例に挙げます。
先ほども解説した通り、FP資格には1~3級までのランクがあり、実務上活かすなら2級以上の資格取得が必要となるでしょう。
FP2級は合格率からも分かる通り、難易度が高く、独学で合格を目指す場合には300時間以上の勉強時間が必要と言われています。
そのため、1日に1時間勉強したとしても1年近くかかる計算となり、資格取得までの道は簡単ではないと言えます。
記事まとめ
保険営業としてキャリアアップを目指すなら、資格の取得をおすすめします。
生命保険募集人資格の一般課程や損害保険人募集資格の一般試験は、保険営業には必須です。
FP2級以上やCFP、投資診断士など難度が高い資格を取得すれば、ビジネスチャンスの拡大につながるでしょう。
ただし保険営業の活躍には、業務に対する前向きな姿勢を持てるかどうかも重要です。
以下の記事では保険営業のやりがいや会社選びについて解説しているので、ぜひお役立てください。