保険営業の正社員の仕事内容は?年収やノルマを詳しく解説!

保険営業の正社員の仕事内容や年収、ノルマの有無、業界の将来性や動向を解説

保険営業の正社員の仕事内容は?年収やノルマを詳しく解説!

各保険業界では多くの病気や事故などもしものときに役立つ保険商品を展開しています。

保険営業は顧客のニーズを聞き出し保険商品を提案するのが主な仕事です。

保険営業は個人事業主が多く、収入が安定しないイメージですが、正社員としての働き方もあります。

今回は、保険営業の将来性や正社員の仕事内容について解説します。

年収やノルマの実態、正社員で働くメリット・デメリットについても触れているので、転職を考えている人は参考にしてみてください。

正社員として保険営業になるのは将来性OK?業界の動向やトレンド

正社員として保険営業になるのは将来性OK?業界の動向やトレンド

正社員が安定していても保険営業の将来性に不安を感じる人は多いのではないでしょうか。

以下では保険業界の将来性や動向・トレンドについて以下で解説します。

正社員として保険営業を目指す将来性

「保険はすでに多くの人が加入しているから、新規契約は難しいのでは……」

「保険営業は今後AIに移行しないか心配」

保険営業に限らず、正社員を目指す際に将来性が心配になるのはどの業界、職種にも言えるでしょう。

結論として、保険営業は今後も成長の余地がある業界です。

たしかにカスタマーセンターや事務処理などの業務は、AIに引き継いでいく可能性が十分にあります。

しかし、保険営業は形のない無形商品を売る仕事です。

人の力でしか対応できないコミュニケーション能力や営業経験が重要なため、すぐにAIに変わるとは言い難いでしょう。

保険営業の業界の動向やトレンド

保険商品は生命保険だけではありません。

日本は2007年から超高齢化社会に突入しています。

高齢者にとって医療や介護は切り離せないため、医療保険や民間の介護保険は今後もニーズが上昇すると考えられるでしょう。

実際に多くの保険会社が医療や介護向けの商品を打ち出し、競合との差別化を図っています。

日本生命保険相互会社では、所定の身体障がい状態と要介護状態に備えたい人向けの「生活サポートW」と呼ばれる商品を2024年4月から新たに打ち出しています。

SOMPOひまわり生命保険株式会社は、女性限定医療保険「フェミニーヌ」を展開しているのも特徴です。

正社員の保険営業として働く場合、相手のニーズを聞き取りながら保険商品を提案する工夫が求められます。

参照元:健康長寿ネット|日本の超高齢社会の特徴
参照元:日本生命相互会社|生活サポートW

保険営業として正社員になった場合の仕事内容

保険営業として正社員になった場合の仕事内容

保険営業として正社員になった場合、営業以外の仕事も担当しなければなりません。以下では、正社員の仕事内容について解説します。

自社商品の販売

保険営業で大半を占めるのが自社商品の販売です。

ただし、顧客の種類によってアプローチ方法は異なります。

個人 テレアポや飛び込み営業で生命保険や医療保険などの個人契約を結ぶ
法人 企業の年金保険や団体保険のような福利厚生部分を補える提案をする
代理店営業 契約している複数の保険会社から適切な保険商品を提案する

提案相手の顧客が個人・法人・代理店と変われば、アプローチ方法も相手に合わせなければいけません。

どのようなアプローチ方法が自分に合っているかをよく考えるのが大切です。

顧客からの質問・相談対応

「このプランの保証内容を詳しく知りたい」

「引っ越したので住所変更をしてほしい」

顧客の質問や相談対応も仕事内容の1つです。

契約後もお客様の人生に寄り添うつもりで関係を築く努力や誠意が欠かせないでしょう。

保険金の請求手続き

生命保険は、被保険者が亡くなった際に保険金が降ります。

生命保険の受取人から請求手続きをしたいと依頼があれば、手順に沿って手続きを行います。

具体的な流れは以下の通りです。

  • 保険会社から請求に必要な書類を加入者に発送
  • 加入者自身で書類の記入・保険会社に送付
  • 社内での確認・事務処理
  • 加入者に保険金の送付

通常、保険請求のやり取りは書面を通して行われます。

イベントの勧誘

保険会社ではお金に関する相談会やランチ会などのイベントを実施しています。

イベント開催時の勧誘も正社員の仕事の1つです。

もちろん、イベントに誘って終わりではありません。

イベントで商品PRを行い、契約獲得に結び付けるのが最終的なゴールになります。

知っておきたい年収やノルマの実態・歓迎される条件は?

知っておきたい年収やノルマの実態・歓迎される条件は?

保険営業への転職を考えている場合、求人票で年収を把握しておきましょう。

以下では、保険営業の正社員での年収やノルマの実態、歓迎される条件を解説します。

保険営業の正社員の年収

2024年に厚生労働省より公表されている「賃金構造基本統計調査」によると、保険営業として働く男女の平均年収は以下の通りです。

男女の平均年収 585.9万円
男性の平均年収 800.0万円
女性の平均年収 459.1万円

引用元:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」

男性と女性では300万円以上の開きがあります。

生命保険会社の大手・第一生命保険株式会社の営業職の平均年収は389万円で、ほぼ平均と同額です。

女性は正社員ではなくパートや個人事業主として働く人が多くいながらも、正社員での年収も高く感じられます。

しかし上記のデータは残業時間を含めた勤務時間やボーナスを含めたあくまで平均値です。

会社によってはインセンティブの値を低めに設定しているケースもあります。

イメージだけで「男性だから稼げる」や「女性だから年収が低い」と判断せず、実力や経験を総合的に評価してくれる会社を選びましょう。

出典元:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より算出

正社員のノルマは?ノルマなしの会社はある?

保険会社の正社員として働く場合、ほとんどの会社ではノルマが課せられます。

ノルマの件数は会社によって異なりますので、求人票を確認しましょう。

一般的に保険会社の種類は日本系企業と外資系企業の2種類あります。

日本系企業 第一生命保険株式会社、大同生命保険株式会社など日本に拠点を置く会社
外資系企業 プルデンシャル生命保険株式会社、メットライフ生命保険株式会社など外国人または外国法人が株式の3分の1以上を保有している会社

引用元:HAYS|外資系保険会社とは

外資系企業は完全歩合制の給与体系を導入している場合が多く、ある程度のノルマをクリアする必要があります。

営業経験なしの場合、ノルマと聞くと身構えてしまうかもしれません。

しかし、ノルマを達成すればインセンティブとして給料に還元されます。

インセンティブの金額は会社の規定によりますが、契約数に比例して収入が増えるのがメリットです。

すべての会社にノルマが課せられるとは限らないので、ノルマを回避したいならノルマなしの会社を探してみましょう。

経験なしでも歓迎される条件

保険業界の正社員は営業経験なしでも挑戦できます。

営業するうえで必要な「生命保険募集人資格」は入社後に取得できます。

応募時のハードルは低く設定されている場合が多いでしょう。

また、どの会社でも歓迎されるのは販売や接客などの実務経験です。

保険の知識がなくても、販売や接客などの経験は歓迎されます。

正社員で働くのが初めてでも、人の話を丁寧に聞ける人も歓迎される条件の1つです。

保険営業の正社員になるメリット・デメリット

保険営業の正社員になるメリット・デメリット

正社員での転職を考えている場合、メリットやデメリットを踏まえたうえで転職を決めるのが大切です。

以下では、正社員でのメリットとデメリットを紹介します。

保険営業の正社員になるメリット

  • インセンティブ支給により高収入を目指せる
  • 営業経験を通じて保険の知識が身に付く

インセンティブ支給により高収入を目指せる

保険営業は契約数に応じたインセンティブが加算されます。

正社員で働く場合は基本月給制ですが、別途インセンティブが加算されるため、結果が出た分収入に直結します。

ノルマ達成により安定した契約が獲得できれば、年収1,000万円以上の高収入も実現可能でしょう。

営業が得意な人や実力主義の会社で働きたい人には大きなメリットです。

営業経験を通じて保険の知識が身に付く

生命保険会社は金融・保険業に分類されるため、営業経験を通じて自然と知識が身に付きます。

そもそも営業の正社員で働くには「生命保険募集人資格」を取得しなければなりません。

資格取得を目指す環境がすでに整っているのは、大きなメリットといえるでしょう。

キャリアアップのためにファイナンシャルプランナーを取得する正社員もいます。

営業経験により幅広い知識と資格を身に付けられて、自信が芽生えるのも正社員のメリットの1つです。

保険営業の正社員になるデメリット

  • 常に結果が重視される
  • 休日出勤や残業が多い

常に結果が重視される

保険会社は顧客を獲得しなければ経営が成り立たないので、常に結果は重視されるでしょう。

安定して結果を残していれば問題ありませんが、結果がともわなければ上司から厳しく指導される場合もあります。

正社員はとくに責任感が問われるため、プレッシャーを感じるシーンも想像以上に多くあるかもしれません。

常に弱気な態度ではメンタル面で大きな負荷を感じてしまいます。

休日出勤や残業が多い

保険営業はお客様の都合に合わせてスケジュールを組まなければなりません。

プライベートの予定があっても、やむを得ず休日出勤や残業になる場合もあるでしょう。

新規契約や保険請求時の事務処理だけでなく、新商品が出れば勉強会への出席も求められます。

プライベートの予定がままならない場合が多く、思っている以上に休みが取りにくい業界です。

しかし、最近では週休2日制を導入したりと休暇が取りやすい会社も増えてきているので、確認してみてください。

次の記事では転職におすすめの会社を紹介

次の記事では転職におすすめの会社を紹介

今回は保険営業の正社員の仕事内容や年収について解説しました。

医療保険や介護保険のニーズが高まっていく傾向にあり、保険営業は今後もなくなる可能性が低い業界と言えます。

正社員は固定給の他にインセンティブが支給されるため、契約数に応じて年収1,000万円以上も目指せます。

販売や接客経験者は歓迎されやすい条件のため、営業経験なしでも挑戦しやすいでしょう。

結果を残せばインセンティブが支給され、経験を通じた幅広い知識が身に付くのがメリットです。

一方で、正社員は結果が重視される点や休日出勤・残業が多い点などのデメリットも把握しておく必要があります。

「自分に合った保険会社の転職先が分からない」と気になる人は次の記事でおすすめの会社をご紹介します。

正社員での転職を考えている人はぜひ参考にしてみてください。

関連:保険営業の転職におすすめの会社をチェック

関連記事Related article

フッターバナー