乗合代理店のデメリットやメリットを解説!一社専属代理店との違いは?
保険代理店への転職を検討する際「乗合代理店ってどんなところ?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
乗合代理店は働く場所として魅力的ですが、実際の転職にあたってはデメリットも把握しておく必要があります。
デメリットを把握しないまま入社すると、現場の実情と理想のギャップに悩むケースもあるでしょう。
本記事では、乗合代理店で働くデメリットとメリット、一社専属との違いを解説します。
乗合代理店への転職を検討している方や一社専属との違いを整理したい方は、ぜひ本記事をお役立てください。
乗合代理店の3つのデメリット
ここでは、乗合代理店で働くデメリットを解説します。
- 数多くの保険商品を扱うため、知識を得るのが大変
- 複数の保険会社とのやり取りが必要
- 提案力が成果を左右する
数多くの保険商品を扱うため、知識を得るのが大変
乗合代理店のデメリットは、覚える知識が多くなりやすい点です。
乗合代理店は複数社の商品を扱うため、覚えるべき知識が必然的に多くなります。
生命保険や損害保険だけでなく、投資信託や相続など、幅広い金融商品を取り扱うケースもあります。生命保険や損害保険の商品を組み合わせれば、提案の幅は広がるでしょう。
しかし知識の習得には時間がかかるため、成果を出すにも時間がかかりやすいと言えます。
保険業界未経験者や営業経験が一社専属のみである方は、成果を出すまでに多くの時間と労力が必要になるでしょう。
乗合代理店は規模が小さいケースが多く、教育体制が十分整っていない可能性があるため注意が必要です。
スキルアップするには、教育体制に力を入れている代理店を探し自ら最新情報を学んでいく姿勢が求められます。
複数の保険会社とのやり取りが必要
乗合代理店のデメリットには、複数の保険会社とやり取りする必要性も挙げられます。
保険代理店の業務では、保険会社との連携が日常的に求められるためです。
保険商品やサービスに関する質問を顧客から受けると、保険会社へ問い合わせが必要になるケースが多々あります。
各保険会社の担当者といつでも円滑にやり取りをするため、日頃から良い関係を保っておかなくてはいけません。
担当者とのやり取りに支障が出れば、顧客対応に影響する可能性もあります。
担当者への連絡は日常業務であるため、ストレスになれば仕事のモチベーション低下につながる恐れもあるでしょう。
人間関係の構築をデメリットに感じやすい方なら、乗合代理店の仕事は大変に感じられるかもしれません。
提案力が成果を左右する
乗合代理店のデメリットとしては、提案力が成果を左右する点も無視できません。
乗合代理店では、幅広い商品の中から顧客に合わせて提案する必要があります。
複数社の商品を扱うため、顧客の期待がより大きくなるケースも考えられます。顧客の期待に応えていくためには、提案力を磨き続けなくてはならないでしょう。
顧客の状況やニーズを把握したうえでの、的確な提案が求められ、契約し続けてもらうには、ライフステージの変化に合わせた提案も求められます。
商品の最新情報を学び続けるだけでなく、日頃から顧客と交流して状況を把握しておかなくてないけません。
つまり保険営業が良い提案をするために、コミュニケーション能力も磨く必要もあるのです。
メリットもある!乗合代理店への転職ポイント
乗合代理店の仕事にはデメリットがいくつかありますが、一方で魅力にあふれているのも事実です。
ここでは、乗合代理店に転職するメリットを解説します。
複数の保険商品を組み合わせるスキルを習得できる
乗合代理店で働くメリットは、複数の保険商品を取り扱うためのスキルや知識が身につく点です。
取り扱い保険会社が増えるほど、提案できる商品の組み合わせは増えます。覚える知識が多い点は大変ですが、スキルアップの観点では喜ばしい点でもあるでしょう。
扱う保険商品のパターンが増えれば、より多くの営業チャンスをつかめるようになります。
今後転職する場合でも、スキル・知識の幅が広いほど選択肢は広がっていくと考えられます。
保険営業としてキャリアアップしていこうと考えれば、積極的な自己研鑽は避けられないでしょう。
複数の保険商品を組み合わせるスキルを業務で得られる乗合代理店は、スキルアップの場としては魅力的であるとも考えられます。
効率的に手数料を稼げる
乗合代理店で働くメリットとしては、効率的に手数料を稼げる点も挙げられます。
保険業界における手数料とは、保険契約を獲得した際に保険会社から支払われる報酬です。獲得した保険契約数に応じて手数料は増えていき、保険営業の収入も増えていきます。
例えば、正社員の保険営業では、基本給にプラスされるインセンティブは保険料の20~30%が相場です。
お客様の経済状況やライフステージに応じて、複数の保険商品を組み合わせて提案することで効率的に手数料を稼ぐことができます。
自社の商品しか扱えない一社専属と違った魅力がここにあると言えるでしょう。
覚えるスキルや知識が多い点は大変ではありますが、乗合代理店への転職は手数料を稼ぐうえで魅力的な選択肢です。
比較的自由にスケジュールを組める場合がある
乗合代理店では、比較的自由にスケジュールを組める場合が多い傾向にあります。
これは、個人事業主として契約する場合が、乗合代理店では多いからです。
社員とは異なり、個人事業主は働く時間や休日を柔軟に設定しやすいと考えられます。
成果を出さなくては収入が増えない一方で、成果を出せるなら自分の裁量で働き方を決定可能です。
例えば、月間の売り上げ目標を達成すれば、早帰りしたり休暇を取ったりして自由時間を増やす働き方も可能でしょう。
家族との時間や自主学習などの時間を確保できれば、モチベーションアップにもつながります。
生活のためには成果を出す必要がある点を忘れてはいけません。自分のペースで裁量を持って働きたいなら、乗合代理店への転職は選択肢になるでしょう。
一社専属との違いとは
乗合代理店と一社専属の違いは、主に以下の通りです。
乗合代理店 | 一社専属 | |
---|---|---|
取扱保険会社数 | 複数社 | 1社のみ |
提案の幅 | 広い | 狭い |
主な顧客の層 | 店舗周辺の地域住民 | 法人・大口の個人 |
代理店の規模 | 小さいケースが多い | 大きいケースが多い |
スケジュール設定 の柔軟性 |
高い | 低い |
両者の最も大きな違いは、扱うことできる保険会社の数です。
乗合代理店は複数社の商品を扱えるため、顧客のニーズに合わせた提案がしやすいと言えます。
幅広いスキルや知識を学ぶ機会がある点から、乗合代理店はスキルアップの場として魅力的だと考えられるでしょう。
乗合代理店と一社専属代理店の働き方は大きく異なり、メリット・デメリットも異なります。
転職先を選ぶ際には、両者の違いをしっかりと意識しておきましょう。
ただし上記はあくまでも傾向であり、実際には当てはまらないケースもある点はご留意ください。
記事まとめ:メリット・デメリットを整理して転職先を探そう
乗合代理店は複数社の商品を扱うため、覚えるスキルや知識が多い傾向があります。
幅広い商品から顧客に合わせて提案するには、高い提案力も必要です。
複数の保険会社とやり取りをする必要があり、大きなデメリットだと感じる方もいるでしょう。
しかし覚えるべきスキルや知識が多い乗合代理店は、スキルアップの場としては魅力的です。
提案できる商品のパターンが多いため手数料を稼ぎやすいとも考えられます。
スケジュールを柔軟に組みやすい点から、柔軟な働き方を求める方にとって乗合代理店はおすすめでしょう。
乗合代理店と一社専属の働き方は大きく異なります。
両者のメリット・デメリットを整理し、後悔のない転職活動につなげていきましょう。