保険営業の平均月収はいくら?高収入を目指せる転職・就職先も紹介

保険営業の月収は?高い年収を狙える転職先や就職先とはどこか?

保険営業の平均月収はいくら?高収入を目指せる転職・就職先も紹介

保険営業への転職や就職を考える際に「どれくらい稼げるのか」「平均月収はいくらか」と気になる人も多いでしょう。

保険営業は高い年収が期待できるものの、給与形態が複雑なため、まずは報酬の仕組みを理解しておく必要があります。

本記事では、保険営業の平均月収の相場や報酬の仕組み、保険会社と代理店の違い、インセンティブ制度について解説します。

保険営業への転職や就職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

保険営業の月収の相場と給与形態の仕組み

保険営業の月収の相場と給与形態の仕組み

保険営業の月収の相場と給与形態の仕組みは、正社員か個人事業主かによって異なります。

  • 【正社員】固定給+インセンティブ
  • 【個人事業主】フルコミッション制

ここでは、上記内容について詳しく内容を紹介します。

【正社員】固定給+インセンティブ

正社員の給与形態は、固定給+インセンティブの場合がほとんどです。

月収の相場は約30万円(平均年収約364万円)程度、営業成績によるインセンティブで月収に変動があります。

インセンティブ制度は保険会社によって異なりますが、獲得した契約の保険料×10%〜30%程度が多いようです。

例えば、保険料月額50,000円の契約を獲得した場合、以下の金額が毎月のインセンティブとして支払われます。

  • インセンティブ率10%の場合 : 月額保険料50,000円×10%=5,000円
  • インセンティブ率20%の場合 : 月額保険料50,000円×20%=10,000円
  • インセンティブ率30%の場合 : 月額保険料50,000円×30%=15,000円

正社員は固定給が支払われるため、安定した収入を得られる点が特徴です。

【個人事業主】フルコミッション制

個人事業主の月収は、フルコミッション制(完全歩合制)の場合がほとんどです。

収入の全てが歩合給のため、月収目安は数万円から数百万円と幅広く営業成績によって大きく異なります。

フルコミッション制の歩合給目安は次の通りです。

  • 契約初年度 : 月額保険料の30%〜60%程度
  • 契約2年目以降 : 月額保険料の5%〜10%程度

フルコミッション制は、原則として契約を獲得しないと収入が発生しません。一定の実績を残さないと、仕事を継続できない場合もあります。

ただし、営業成績によっては数千万円に上る人もおり、完全に実力主義の給与形態と言えます。

金融業界出身者や他業種の営業経験者など、営業スキルに自信のある人はフルコミッション制の保険営業に挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。

保険営業の平均月収はインセンティブによって変わる?

保険営業の平均月収はインセンティブによって変わる?

保険営業の平均月収はインセンティブにより変わります。

ここでは、正社員の場合と個人事業主の場合に分けて、平均月収がインセンティブによってどう変わるか解説します。

【正社員】固定給+インセンティブ

正社員の月収を「固定給+インセンティブ」の給与形態で計算してみましょう。

次の条件をもとに、正社員の月収がインセンティブによってどう変わるのか比較します。

【前提条件】

基本給20万円+インセンティブ(月額保険料の20%)

  • 獲得が0件の場合(インセンティブなし)
  • 月額保険料5万円の契約を毎月1件ずつ獲得した場合(毎月のインセンティブ : 1万円)
  • 月額保険料5万円の契約を毎月3件ずつ獲得した場合(毎月のインセンティブ : 3万円)

【月収の変化】

獲得が0件の場合 毎月1件獲得した場合 毎月3件獲得した場合
1ヵ月目の月収 200,000円 210,000円
(20万円+1万円)
230,000円
(20万円+3万円)
2月目の月収 200,000円 220,000円
(21万円+1万円)
260,000円
(23万円+3万円)
3ヵ月目の月収 200,000円 230,000円
(22万円+1万円)
290,000円
(26万円+3万円)
4ヵ月目の月収 200,000円 240,000円
(23万円+1万円)
320,000円
(29万円+3万円)
5ヵ月目の月収 200,000円 250,000円
(24万円+1万円)
350,000円
(32万円+3万円)
6ヵ月目の月収 200,000円 260,000円
(25万円+1万円)
380,000円
(35万円+3万円)

正社員の場合は固定給があり、安定した収入が得られる上、インセンティブによって高い月収を目指せます。

【個人事業主】フルコミッション制

個人事業主の月収を「フルコミッション制」の給与形態で計算してみましょう。

次の条件をもとに、個人事業主の月収がインセンティブによってどう変わるのか比較します。

【前提条件】

(固定給なし)+インセンティブ(月額保険料の50%)

  • 獲得が0件の場合(インセンティブなし)
  • 月額保険料5万円の契約を毎月1件ずつ獲得した場合(毎月のインセンティブ : 2万5千円)
  • 月額保険料5万円の契約を毎月3件ずつ獲得した場合(毎月のインセンティブ : 7万5千円
獲得が0件の場合 毎月1件獲得した場合 毎月3件獲得した場合
1ヵ月目の月収 0円 25,000円
(2万5千円)
75,000円
(7万5千円)
2月目の月収 0円 50,000円
(2万5千円+2万5千円)
150,000円
(7万5千円+7万5千円)
3ヵ月目の月収 0円 75,000円
(5万円+2万5千円)
225,000円
(15万円+7万5千円)
4ヵ月目の月収 0円 100,000円
(7万5千円+2万5千円)
300,000円
(22万5千円+7万5千円)
5ヵ月目の月収 0円 125,000円
(10万円+2万5千円)
375,000円
(30万円+7万5千円)
6ヵ月目の月収 0円 150,000円
(12万5千円+2万5千円)
450,000円
(37万5千円+7万5千円)

個人事業主の場合、契約を獲得しないと収入は得られませんが、インセンティブ料率が高いため、営業成績によっては高い月収を狙えます。

ただし、インセンティブ料率は契約初年度に高いものの、契約2年目以降は料率が大幅に下がる点に注意が必要です。

【インセンティブ料率例】

  • 契約初年度 : 月額保険料の50%
  • 契約2年目以降 : 月額保険料の8%

このため、個人事業主はコンスタントに契約を獲得し続けないと一定の月収を維持できません。

保険会社と保険代理店の違い

保険会社と保険代理店の違い

保険営業の仕事内容は、保険会社と保険代理店によって大きく異なります。

保険会社の主な仕事は保険商品の開発と引き受け、保険代理店を指導する代理店営業です。

一方、保険代理店の主な仕事は保険の提案と販売、アフターフォローです。

仕事内容が異なるため、保険会社と保険代理店では給料の仕組みやインセンティブ制度、月収が異なります。

保険会社

会社によっては一般の顧客に保険を直売する場合もありますが、代理店の販売活動をサポートして増収に導くのが主な業務だと言えるでしょう。

保険会社の営業の仕事は、主に保険代理店の営業指導や計数管理などです。

自分で直接保険営業を行うわけではないため、原則としてインセンティブはなく、給料は固定給で支払われる場合がほとんどです。

ただし、担当する代理店の営業成績は人事評価のポイントになるため、間接的に月収として反映されます。

保険代理店

保険代理店の営業の仕事は、主に個人や法人への保険商品提案や販売などです。

保険代理店の収益源は保険販売時や更新時の手数料であるため、営業成績が直接月収に反映されます。

このため、営業成績によっては高額なインセンティブを得られ、月収を大きく伸ばしやすい点が特徴です。

「高い月収に魅力を感じる」「営業スキルに自信がある」という人には、チャレンジのしがいがある仕事と言えるでしょう。

高月収を目指せる保険会社・代理店一覧

高月収を目指せる保険会社・代理店一覧

高月収を目指せるおすすめの保険会社・代理店を紹介します。

  • R&C株式会社
  • プルデンシャル生命保険株式会社
  • メットライフ生命保険株式会社
  • 東京海上日動あんしん生命保険株式会社

保険営業への転職や就職を考える場合は、年収の高さだけでなく働きやすさや離職率にも着目すると良いでしょう。

R&C株式会社

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R&C株式会社は、平均年収897万円と高く「全員が年収1,000万円を超える」を目標に掲げる保険代理店です。

年収1,000万円達成のモデルケースを公開しており「どれくらいの期間で年収1,000万円を達成できるか」が分かります。

  • 標準コース : 弊社営業成績平均レベルを5年間継続
  • スピードコース : R&C杯(社内表彰基準)を2年継続
  • 超スピードコース : 入社後最短3か月(収入上限なし)

このように、短期間で年収1,000万円を目指せる点は、保険営業の仕事をする上で大きなやりがいになるでしょう。

R&C株式会社は、年収の高さだけが魅力ではありません。Great Place to Work® Institute Japan(※)が発表した「働きがい認定企業」に5年連続で選出されており、次の点が特徴です。

(※)世界約150ヶ国で従業員の意識調査を行い「働きがいのある会社」の認定・ランキングを発表している機関

  • 離職率が10%未満と低い
  • チームで営業を行うため働きやすい
  • 豊富な教育プログラムによりキャリアアップ可能

年間離職率8割を超える会社が多い保険業界において、離職率10%未満を達成している点は働きやすさを表していると言えるでしょう。

プルデンシャル生命保険株式会社

プルデンシャル生命保険株式会社

平均年収1,000万円を超える外資系生命保険会社です。業種を問わず営業経験者を積極的に採用しているため、営業スキルのある人はチャレンジしがいのある保険会社と言えるでしょう。

給与形態はフルコミッション制で、当初は固定給が支払われますが、徐々に固定給の割合が減り、2年後にフルコミッションへ移行する仕組みです。

フルコミッション制のため、営業成績によっては高い年収をを狙える反面、実績を上げないと収入が伸びないのも事実です。

離職率はやや高い傾向にありますが「高い年収を得たい」「営業スキルに自信がある」と考える人には、仕事のやりがいを感じられる保険会社と言えます。

メットライフ生命保険株式会社

国内初の外資系生命保険株式会社として、長い歴史と安定した営業基盤を持つ保険会社です。

平均年収が793万円と高く、営業成績に応じたボーナス制度が充実しているため、高い月収を求める方は仕事にやりがいを感じやすいでしょう。

給与形態はフルコミッション制ですが、当初2年間は固定給が支払われるため、チャレンジしやすい保険会社と言えます。

メットライフ生命保険では、金融機関の営業経験者を積極的に採用しているため、金融業界内で転職を考えている人に向いています。

ただし、外資系保険会社らしく営業成績重視のため、長く仕事を続けるためには一定の実績が必要です。

東京海上日動あんしん生命保険株式会社

国内屈指の規模と安定した営業基盤を持つ、東京海上日動ホールディングスグループの生命保険会社です。

平均年収760万円と高いだけでなく、国内生命保険会社らしく福利厚生が手厚いため働きやすい保険会社と言えます。

給与形態はフルコミッション制で、当初2年間は固定給が支払われ、徐々にフルコミッション制へ移行する仕組みです。2年間のうちに営業スキルを身につけ、自信の営業基盤を築くことが高い月収を得るポイント。

東京海上日動グループは幅広く保険事業を展開しており、営業成績や適正次第ではマネージャーや代理店指導など、他の職種へのチャレンジも可能です。

ただし、他業種含め営業経験者の採用が多いため、高い評価を得て月収を上げるには、相応の営業成績と実績が求められます。

記事まとめ

記事まとめ

保険営業の仕事で高い月収を得るには、保険会社や代理店の給与形態やインセンティブ制度を理解し、比較する必要があります。

保険営業の仕事は実力主義の側面が強く競争が激しいため、月収の高さだけでなく、働きやすさや離職率の低さも会社選びのポイントになるでしょう。

ぜひ本記事の内容を転職や就職に活かして、自分に合った保険会社をみつけて下さい。

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