保険営業のフルコミの仕組み、メリットとデメリット、おすすめの会社について解説
保険営業への就職や転職を考えた際、求人票で「フルコミッション(フルコミ)」と記載されているのを見た経験がありませんか。
フルコミッション(以下「フルコミ」と略す)とは完全歩合制を意味しており、保険営業の給与形態で用いられているのが特徴の用語です。
フルコミッションの他にもノルマやインセンティブなどの言葉がありますが、それぞれの違いを具体的に説明できる人は少ないかもしれません。
本記事ではノルマとインセンティブ、フルコミッションの違いを解説します。
フルコミの会社で働くメリットやデメリット、フルコミを導入している会社も紹介しますので、転職時の参考にしてください。
【保険営業】ノルマとインセンティブ、コミッションはどう違う?
保険営業の求人を探している際に見かける「ノルマ」「インセンティブ」「コミッション(フルコミ)」の違いを解説します。
ノルマ
ノルマとは達成すべき契約件数を意味します。
ほとんどの保険会社では営業社員にノルマが課せられます。
ノルマ件数は会社によって異なりますが、生保(生命保険)営業の場合だと新規契約は月2件程度と考えられるでしょう。
ノルマが未達成でも会社をクビにされるわけではありません。
ただし、ノルマ達成時にインセンティブや歩合が支給されるパターンが多いため、ノルマが達成できなければ手当が受け取れなくなります。
インセンティブ
ノルマ達成時に支給されるのがインセンティブで、多くの保険会社が導入している評価基準です。
「歩合」と混同しがちな言葉ですが、厳密には以下のような違いがあります。
インセンティブ | ノルマ達成で支給される報奨金 |
---|---|
歩合 | 実績に応じて一律で支給される報奨金 |
例えば「売上金額100万円達成で5%を支給」となれば、インセンティブに該当し「新規契約1件ごとに10,000円支給」なら歩合に該当します。
ただし、インセンティブも歩合も同義として扱っている保険業界が多く、違いにこだわる必要はほとんどないでしょう。
大半の保険会社が営業にインセンティブを支給しています。
インセンティブは基本給と分けて支給している会社が多く、仮に契約が取れなくても収入はゼロになりません。
ただし、基本給自体が低いと生活が立ち行かなくなってしまうため、最低限のインセンティブを獲得できるよう営業努力が必要です。
コミッション(フルコミ)
コミッション(フルコミ)とは完全歩合制を意味し、保険営業で獲得した契約件数に応じて給与が支給されます。
会社と直接雇用契約を結ばず、代理店契約を結んでいる場合はフルコミとなる可能性が高いでしょう。
例えば新規契約1本20万円の場合、月に3本の契約を獲得したら60万のように、月収が変動します。
契約本数が収入に直結するため、ある程度の営業スキルがないと続けていくのは難しいかもしれません。
未経験からフルコミの営業に挑戦する場合、日頃から見込み客のアポ取りを行い、クロージング力や商談力を磨くなどの努力が必須です。
フルコミの会社に就職するメリット・デメリット
フルコミにはさまざまなメリットやデメリットがあります。
ただし、会社で就職するのと代理店契約を結ぶ場合は異なる点もあるため、注意が必要です。
以下では、会社の就職と代理店契約の違いを交えながら、フルコミのメリットとデメリットについて解説します。
フルコミの会社に就職するメリット
- 高収入を目指せる
- 時間が自由に使える
- 個人の裁量に任せてもらえる
高収入を目指せる
フルコミの営業として働く最大のメリットは、高収入を目指せる点です。
フルコミは完全歩合制となるため、もらえる収入に上限がないからです。
成果を上げた分だけ収入に直結するため、高いモチベーションを維持できるでしょう。
時間が自由に使える
時間が自由に使えるのもフルコミのメリットです。
一方で代理店契約を結んだ場合は、会社員のように拘束時間がありません。
自分が働きたい時間や曜日を好きに決められます。
例えば「今月は多く契約を獲得しているから来週は全部休み」のような働き方も可能です。
個人の裁量に任せてもらえる
個人の裁量に任せてもらえる点も大きいでしょう。
正社員のように会社のやり方に従う必要はありません。
成果さえ上げていれば自分の決めた営業方法で仕事を進められます。
フルコミの会社に就職するデメリット
- 収入が不安定になりやすい
- 代理店契約だと正社員のような待遇が適用されない
収入が不安定になりやすい
フルコミの会社に勤めるデメリットは収入が不安定になりやすい点です。
営業活動が順調であれば高収入を目指せますが、もちろん契約が取れないような
逆パターンもあります。
フルコミは完全歩合制となるため、契約が獲得できていない月の収入は当然ゼロです。
契約が取れない月が続くと、家賃や通信費、毎日の食費など生活に支障が出てしまいます。
代理店契約だと正社員のような待遇が適用されない
代理店契約の場合は会社に雇われているわけではないため、保険や年金はすべて自分で手続きをして支払わなければなりません。
さらに労働基準法の対象から外れます。
例えば長時間労働で体調を崩しても会社を訴えられず、自分の身は自分で守る必要があります。
個人で入れる保険に入る、代理店契約を結ぶ際に契約書を見て不利な内容になっていないか確認するなどの対策を行いましょう。
フルコミの営業でおすすめの保険会社
フルコミの営業でおすすめの保険会社を紹介します。
求人情報については随時更新されるため、最新の情報を確認しましょう。
楽天生命保険株式会社
- 毎月のノルマなし
- 副業からのスタートも可
- 楽天グループの生命保険会社
楽天生命保険株式会社は、通販サイトの楽天グループの生命保険会社です。
年4回の査定で実績を評価されますが、契約件数のノルマはありません。
出社義務がなく、好きな時間や曜日に営業活動できるのがメリットです。
副業からのスタートも可能ですが、副業でも代理店契約を結ぶため、収入はフルコミとなります。
契約が取れなければ収入はゼロになりますが、副業として少額から稼ぎたい会社員や主婦におすすめです。
出典元:楽天生命保険株式会社
東京海上日動あんしん生命保険株式会社
- 研修制度が充実
- 研修期間中は給与を保障
- 定年後は代理店契約として再スタートが可能
東京海上日動あんしん生命保険会社は、生命保険の他にも医療保険やがん保険など多数の保険を扱っています。
保険営業で働くうえで魅力なのが、研修期間が長く設けられている点です。
入社5か月までは完全固定給で、6~24か月までは営業成績に応じた手数料が支給されます。
フルコミに移行するのは3年目以降となるため、営業土台をしっかりと固めていけるでしょう。
基本的に正社員での雇用となりますが、60歳の定年後は代理店契約を結んで再スタートも可能です。
一定期間は手数料が継続して支払われるため、老後の生活も安心です。
また、入社後9か月に渡り会社独自の研修を受けられるため、自信を持って営業活動ができるでしょう。
出典元:東京海上日動あんしん生命
プルデンシャル生命保険株式会社
- 入社1年は手数料増
- 女性の営業社員も在籍
- 営業経験なしでも入社可能
プルデンシャル生命保険株式会社は、顧客のニーズに合った保険商品を提案しているオーダーメイド型の営業スタイルです。
営業はライフプランナーと呼ばれており、初年度手数料は通常の手数料より多めに設定されています。
営業経験がなくても入社可能のため、未経験でも始めやすいのがメリットです。
前職はアスリートや看護師など幅広く、女性の営業も在籍しています。
異業種からの就職もサポートしてくれるので安心できる会社です。
出典元:プルデンシャル生命保険株式会社
アクサ生命保険株式会社
- 一定期間は給与額を保障
- インセンティブ表彰制度で努力を正当に評価
- 育児休暇や介護休暇などの福利厚生も充実
アクサ生命保険株式会社は、2024年4月にアクサ生命と合併し「アクサのネット完結保険」として、ネットで完結できる保険商品を展開しています。
出典元:アクサ生命保険株式会社
ネットでの保険商品が増えても、対面営業がなくなるわけではありません。
会社としては保険営業の正社員も積極的に募集しています。
入社3年目以降にフルコミが適用されるため、2年の研修期間中は給与額が保障されるため安心です。
営業の年収モデルケースも公表しています。
入社1年目 | 511万円 |
---|---|
入社3年目 | 713万円 |
入社7年目 | 1,041万円 |
出典元:アクサ生命保険株式会社
入社7年目で年収1,000万円以上も目指せます。
インセンティブ表彰制度があり、自身の努力を肌で実感できるでしょう。
育児休暇や介護給などの福利厚生も整っているため、女性のライフステージ変化にも柔軟に対応してくれます。
出典元:アクサ生命保険株式会社
まとめ:インセンティブの内容で選ぶならR&C株式会社がおすすめ
本記事ではノルマ・インセンティブ・フルコミの違いについて解説しました。
フルコミでの営業は完全歩合制となるため、年収アップを狙えるのがメリットです。
自分の時間を自由に使える点、個人の裁量に任せてもらえる点も大きな魅力と言えるでしょう。
一方で、契約が獲得できなければ収入がゼロとなる場合があります。
正社員ではなく代理店契約を結んだ場合、社会保険などの適用外にもなるため注意が必要です。
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