皆さん、『老後2,000万円問題』 という言葉をご存知でしょうか。
なんとなく聞いたことある、だけど自分には関係ない。あるいは、そのうち始めようかなと思いながら、まだいいや。そんな風に感じていませんか?その考え、ちょっと危険かもしれません。
老後について不安を持っている人がいる一方で、不安に感じていない方が多いのも事実です。実際、ゆとりある老後の為にも「資産運用」が効果的です!と言われても、皆さん反射的に『危ない・危険・騙される・結果お金が減る』そう感じて、無意識に苦手意識が生まれたり、どこか避けようとしたくなりませんか?
もちろん資産運用にはリスクがあります。しかし資産運用の事をしっかり学び知識をつければ、リスクを下げる為の方法なども分かる為、資産運用に対する気持ちが前向きになる可能性の方が高いです。
とは言え、ここまで読んでいただいても恐怖感が拭えないのも分かります。老後2,000万円問題とは何か。資産運用ってそもそもなんなのか。どうして苦手意識が生まれてしまうのか。それを1つずつ紐解いていき、読んだ後には資産運用に詳しい人に実際今の自分にはどんな方法があっているのか相談したくなる。そんなコラムになっています。
まず老後2,000万円問題とは?
年金だけでは毎月5.5万円程使うお金が足りず自分の貯蓄から出さなくてはいけなくなり年金だけの生活を30年送ると仮定した場合に約2,000万円程貯蓄から出していかなくては生活が難しくなる。
つまり『国民年金や厚生年金などの公的な資金だけでは生活することが難しいので自分たちで資産を作って老後に備えましょう。』という事です。
何故そんな事が起きているのか。それは日本の長寿化と少子高齢化が進行していることや晩婚化・非婚化、インフレ傾向など沢山の原因が重なりこの問題が起きています。
人生100年時代と言われる程医療の進歩により長生きが出来るような時代になりましたが、日本では同時に少子高齢化も進んでいます。
少子高齢化における日本では高齢者が増え若者が減り、これは仕事をする現役世代が減り納める税金が、将来にかけ確実に減っていくという事を意味します。
日本の年金制度は働いている現役世代の人で高齢者を支える制度。あなたが年金をもらえる年齢まで到達し無事年金をもらえると考えてください。いざあなたが年金を受け取ろうとしたとき、あなたの年金を支える現役世代が減っていたらあなたの年金額はどうなると思いますか?
そうです。減ってしまうんです。するとどうでしょうか、生活のゆとりが減ってしまう可能性があると思いませんか?そこで冒頭で話した老後2,000万円問題には資産運用が効果的!という話を覚えていますでしょうか。
資産運用とは、個人(法人)の資産を有効活用して収益を生み出す。
これだけ?と思われるかもしれませんが、資産運用の説明はほとんど終わりです。
そんな資産運用にはいくつかの方法があり、銀行に預ける預貯金、株式や債券を購入し利息や配当、株価の上昇などから収益を得る、他に不動産投資など様々な方法があります。
先程の「資産運用とは…」まではすんなり読めたのにどんな方法があるかを読むと一気に胡散臭く感じませんか?それでは言葉を少し足してみましょう。
資産運用とは個人(法人)の資産を、リスクを負い様々な方法を活用して収益を生み出す。
いかがでしょうか。「リスクを負う」・「様々な方法を活用する」という言葉を足しただけなのに受ける印象が「怪しい・騙されそう」に変わりませんか?
これはあなただけに限らず私もそう感じています。特に日本人に多い傾向として利益よりも損を避けたがる。自分ではなく他人に迷惑をかけないように判断する事や自然災害などが頻発する国のため常に危険を察知し回避しようとするなど利益よりも安定性や安全性を求める傾向が強いというのが日本人の特徴の1つです。
さらに日本人は長期的な投資をする事へのハードルが他の国よりも高く、短期利益を求める傾向や長時間労働などにより投資に対する時間の確保が難しいため長期的な視野を持つことが必要な投資や株などに対し苦手意識が生まれやすいと考えることができます。
ですが損失やリスク、利益をどう考えるかによって資産運用に対する向き合い方は変わってきます。
例えば価格変動や金利の変動、会社の倒産、使いたい時にすぐに使えないなどのリスクがある中、どう向き合えば良いのか。
リスクとリターンを理解し自分に合う方法を探す、1つの方法に多くの金額を出資するのではなく複数の方法を組み合わせる、長期的な視野で投資を考えるなど、様々な工夫を通してリスクと向き合っていく事ができます。
老後が遠いから将来の事などわからない、仕事や家族、健康などの問題を優先的に対処してしまい資産運用の準備に割く時間があまりない。準備したいけどまだ怖いなど沢山の影響もありますが対策をしているに越した事はありません。
あなたに合う資産運用の方法を探し、将来安心した生活を送るために、効果的な資産運用を活用してみませんか?
本記事の執筆者:
R&Cセミナー事務局スタッフ