
子どもの教育費の準備に終身保険は使える?学資保険代わりに加入するメリットとは
お子さまの教育費を計画的に準備する方法として、「学資保険」と「終身保険」がよく比較されます。
学資保険は教育資金の積立に特化した商品ですが、終身保険を代用することでより柔軟な資金計画が可能になるとも言われています。
では、どちらを選ぶべきなのでしょうか?
本記事では、終身保険が学資保険代わりに使えるのかについて詳しく解説し、それぞれの家庭に合った選び方を考えます。
教育資金の準備を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- 終身保険は学資保険代わりに使えるのか
- 終身保険と学資保険の違い
- 2つの保険のメリット・デメリット
終身保険は学資保険の代わりに教育費の積立に適しているのか
近年、日本の低金利政策により学資保険の返戻率が下がっていることから、教育費の積立には貯蓄性のある終身保険を検討する方も増えているようです。
学資保険と終身保険は、貯蓄性を持つ生命保険という点で共通しています。
この貯蓄性を活用して、子どもの教育資金を準備することができるのですが、本当に学資保険代わりに終身保険が使えるのでしょうか?
以下で詳しく解説します。
貯蓄性という部分では学資保険に似ている
かつては教育費の準備といえば、学資保険が一般的な選択肢とされていました。
学資保険は、子どもの入学金や学費の支払いが必要になる時期に合わせて満期を設定することで、満期保険金や祝い金を受け取れます。このような点が評価され、多くのご家庭が加入していたようです。
しかし、近年では教育資金の準備のため、学資保険代わりに終身保険に加入する方も増えています。
学資保険と同様に、終身保険にも貯蓄性があり、返戻率が高くなったタイミングで解約をすることで解約返戻金を受け取ることができます。この解約返戻金を子どもの教育費に充てるという考えです。
また、終身保険には資金の流動性や相続対策の面でもメリットもあります。
そのため、「教育資金の準備=学資保険」という考え方は薄れ、より柔軟な選択肢を検討する傾向が強まっています。
終身保険と学資保険の違いについて
どちらを選ぶか考える前に、終身保険と学資保険の違いについて把握しましょう。
以下の表では、保険期間や受け取りの条件、主な加入目的などの違いについて比較しています。
終身保険 | 学資保険 | |
---|---|---|
加入目的 | 万が一の時の死亡保障 | 教育資金の準備 |
保険期間 | 一生涯 | 一般的に子どもが22歳になるまで |
保険金の 受け取り条件 | 契約者の死亡時 | 子どもが契約時に設定した年齢に到達した時 |
契約者の 死亡時 | 死亡保険金 | 以降の保険料支払いが免除(ただし満期保険金は満額もらえる) |
解約返戻金 | 解約の時期によって変動 | 元本割れるす恐れがある |
終身保険と学資保険は、どちらも貯蓄性のある生命保険です。
この2つの保険の大きな違いは、死亡保険金の有無にあります。
終身保険は契約者が死亡した時点で死亡保険金を受け取ることが可能です。ですが、学資保険は契約者が死亡しても、それ以降の保険料が免除されるだけで、保険金等は受け取れません。

教育資金を準備する手段として、それぞれの特性を理解し、自分のライフプランに合った選択をすることが重要です。
どちらを選ぶべき?メリットデメリットから考えてみよう
保険に加入して子どもの教育資金を準備しようと考える場合、どちらを選べば良いか悩んでしまいますよね。
終身保険に入るのか、学資保険に入るのかは、両方のメリット・デメリットを知った上で判断しましょう。
終身保険
終身保険のメリットは以下の通りです。
終身保険は子どもの教育費だけでなく、留学費用や老後資金などにも活用することができます。
教育費の積立を目的に加入していたけれど不要になった場合などは、すぐに解約をせず、据え置くことで返戻率を高めることができ、老後などにより多くのお金を受け取ることが可能です。
一方、終身保険を学資保険代わりに教育費の積立に利用するには、以下のようなデメリットがあります。
終身保険は保障部分にプラスして貯蓄部分を兼ね備えるため、保険料が割高に設定されています。
また、教育資金として解約返戻金を利用するには、解約をしなければならないというデメリットもあります。
当然の如く、保険を解約すると、その時点で保障も終了し、万が一のことがあっても保険金を受け取ることができません。
学資保険
学資保険のメリットは以下の通りです。
学資保険は、教育資金を準備するための貯蓄型の保険のため、確実に準備することが可能です。
保険商品によっては、子どもや親の死亡保障や子どもの医療保障の特約を付帯できるものもあります。
一方で学資保険には考慮すべきデメリットもあります。
学資保険は教育資金のための保険なので、他の用途には使いにくいです。
また、以前より返戻率が下がっているため、他の貯蓄型の保険や資産運用と比較すると、メリットが小さくなるケースもあります。
記事まとめ
今回は、終身保険を学資保険代わりに使えるのかどうかについて解説しました。
子どもが公立または私立のどちらの学校に通っても、多額の教育費が必要になり、計画的な準備が求められます。
結論を申し上げると、終身保険は学資保険代わりに使うことができます。
ただし、終身保険の基本は一生涯の死亡保障のため、短期間の貯蓄目的で設計されていません。解約の時期を間違えると、支払った保険料総額を下回る金額を受け取ることになってしまうため、解約をする際には返戻率を確認した上で検討してください。
それぞれの家庭の状況や目的によって最適な選択肢は異なります。教育資金を準備する際は、終身保険と学資保険の違いを理解し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。