保険の有料相談のメリットデメリットは?無料の場合と比較しながら解説
保険相談窓口の利用を検討する方の中には、「有料相談」と「無料相談」のどちらを利用すべきか悩む方も多いでしょう。
お金をかけた方が質の高い保険相談ができるのではないかと考えがちですが、実は無料相談でも専門的で最適なアドバイスを受けることが可能です。
今回は、無料保険相談を行なっている「保険のぷろ」が、保険の有料相談の特徴やメリットデメリットを無料相談と比較しながら詳しく解説します。
どちらを利用すべきかおすすめなケースもご紹介するため、自分にとって最適な相談形式を見つけられるよう、最後までご覧ください。
保険の有料相談の特徴
まずは、保険の有料相談の特徴について把握しましょう。
以下では、有料相談の場合の費用相場や相談できることについて解説します。
1時間あたり5,000~10,000円が料金相場
日本FP協会の「2021年度ファイナンシャル・プランナー実態調査」によれば、1時間あたりの相談料は5,000~10,000円が相場です。高額なものでは1時間20,000円ほどかかる事務所もあるそうです。
専門性が高い方や業界トップレベルの人気度がある方はより高額な費用が発生するでしょう。
また、シミュレーション作成や関連資料作成により別途料金が必要になる場合もあります。必ず予約をする前に公式サイトなどで費用感を確認し、不明点等あれば問い合わせるようにしてください。
お金周りの相談が多い
FP資格を持つコンサルタントであれば、保険に関するお悩みも解消することができますが、固定費を含めた家計の見直し、住宅ローンに関する相談などのお金周りの相談を中心とする相談所が多いです。
有料で保険相談をする場合、「保険販売に至らない情報のみを知ることができる」と思っておくのが良いでしょう。
有料相談を実施している独立系FPやFP事務所といった人々は、保険会社に属さず、保険商品を販売しておりません。そのため、特定の商品や保険営業と切り離して考えたい方におすすめです。
有料の相談のメリットはある?無料保険相談との違いとは
では、有料の保険相談にはどのようなメリットがあるのでしょうか。無料相談との違いを比較しながら解説していきます。
中立的な立場での分析・アドバイス
保険の有料相談を実施しているFPは、保険会社と提携していない場合がほとんどであり、特定の保険商品のみを提案するということがありません。
つまり、中立的な立場から相談者の現状を分析し、最適なアドバイスをしています。
しかし、無料相談を実施している窓口では、相談料を取らない代わりに保険契約の仲介手数料を得ているため、取り扱い保険会社の中から最適な商品を提案します。
より多くの保険会社を取り扱っていれば中立的な立場ということができますが、中には利益率の高い保険商品を提案してくることも考えられるでしょう。
その点、有料の保険相談は保険会社に縛られることなく、完全に中立的立場からのアドバイスを受けることができます。
中立的なアドバイスを受けられても、具体的な商品の提案がなかったり、契約手続きができないことには注意が必要です。
強引な勧誘・営業の心配がない
保険相談を検討している方の中には「強引な勧誘・営業があるかも」と心配する声もあるでしょう。
無料相談を実施している保険代理店などでは、これらの行為を禁止している企業もありますが、ゼロとは言い切れません。
しかし先ほども解説した通り、有料相談では特定の保険商品を提案することがなく、契約手続きまで至らない”相談のみ”を実施しているFPが多いことから、勧誘や営業がほとんどないと言うことができます。
断ることが苦手な方や電話での営業を避けたいという方は有料相談を利用すると良いでしょう。
各分野に対する専門性が高い
有料相談のFPは保険や家計、住宅ローン、相続などの各分野に関する専門性が高いこともメリットとして挙げられます。
有料相談を実施しているFPはお客様への提案や相談を商品としているため、資産運用や相続、住宅ローン、不動産といった何か一つの専門分野に特化しているFPが多いです。
無料相談でも十分な回答を得られる場合がありますが、やはり特定の保険商品を販売していると、どうしても知識に偏りが出てしまいます。
そのため、専門性の高いアドバイスを希望する方は有料相談がおすすめです。
保険については無料相談を実施している保険代理店などの方が専門性が高い場合があります。
デメリットはある?3つの注意すべき点
ここでは、有料相談の3つのデメリットについて解説します。
金銭的な負担がかかる
なんといっても、相談料がかかることがデメリットと言えるでしょう。
先ほど解説したように、相談料の相場は1時間あたり5,000~10,000円です。1回の相談時間は大体1時間~1時間半、3〜4回に渡って相談を行うため、トータルで最低でも20,000円必要になります。
さらに、資料作成や手続きが必要なった際には追加費用が発生します。
せっかく有料相談を選択し、専門的なアドバイスを受けたい場合には、限られた時間を有意義に使えるよう、事前準備がポイントとなります。
相談したい内容を書き出しておくことはもちろん、経済状況や将来で見据えていること、質問事項などをまとめておきましょう。
金融商品への知識が薄い場合がある
有料相談のFP(ファイナンシャルプランナー)は相談を専門にしているため、特定の金融商品への知識が少ない場合があります。
その理由は、有料相談を行なっているほとんどのFPが保険販売資格を持たないからです。特定の金融商品に偏ることなく相談を行えるため、中立的な立場からアドバイスを受けることができます。
一方で、保険代理店などの無料相談は提携先の保険会社から仲介手数料をもらっているため、複数の保険商品の知識があります。時代とともに変化する保険商品や保障内容もよく理解しているため、保険相談から契約までの手続きもスムーズに対応してくれるでしょう。
担当FPによってスキル・質が異なる
保険の有料相談は、担当するFP(ファイナンシャルプランナー)によってスキルや質が異なり、満足のいく回答が得られない場合もあります。
時には「これだけお金と時間をかけたのに…。」と後悔してしまう人も。
FP(ファイナンシャルプランナー)は保険やお金に関する6つの分野を扱う資格ですが、非常に広範囲にわたるため、人によって得意・不得意分野が存在します。
十分な回答を得るためには、自分が相談したい内容を明確にし、そこに特化したFPを探して保有資格や実績などをよく確認することをおすすめします。
これは無料相談にも当てはまる場合がありますが、より広い分野の知識が求められる有料相談の方がスキルや質が顕著に違います。
有料・無料どちらを利用すべき?おすすめのケース
これまで、保険の有料相談をするメリット・デメリットについて無料相談と比較しながら解説しました。
有料・無料ともにメリット・デメリットはありますが、相談したい内容や相談経験の有無によってどちらを利用すべきかが変化します。
以下では、どちらを利用すべきか、おすすめのケースをご紹介しています。
有料相談がおすすめなケース
以下に該当する方は有料相談がおすすめです。
- 保険の相談と契約を別々で考えたい
- 特定の分野に特化したFPに相談したい
- 相続などで法的手続きが絡む
- 固定費などを含んだ家計の見直しをしたい
保険商品の提案・勧誘を受けることなく、自分に必要な情報のみを知りたいという方は有料相談を利用すると良いでしょう。
また、多少のお金がかかっても特定の分野に精通したFPに相談したい方や、相続や不動産をはじめとする法的な問題が絡む方も有料相談がおすすめです。
独立系FPは相談員の質が悪い場合があるため、口コミや保有資格などをしっかりとチェックしましょう。
無料相談がおすすめなケース
以下に該当する方は無料相談がおすすめです。
- 保険相談を初めて利用する
- 現状分析だけしたい
- 保険の見直し・新規加入を検討している
- 相談料を払うのに抵抗がある
保険について全く知識がない方や、契約を前提に相談をしたい方は無料相談を利用すると良いでしょう。
何度でも無料で相談することができるため、納得のいくまでFPのアドバイスを聞くことができます。
より専門的なアドバイスを受けたい場合も、無料相談で十分な回答が得られるケースがあります。
記事まとめ
今回は、保険の有料相談の特徴と無料相談との違いを解説しました。
有料相談は時間に応じて費用が発生し、保険契約には繋がらないことがほとんどです。
一方、保険代理店などの無料相談はライフプランニングをはじめ、お客様ひとりひとりに合った保険商品の提案を行っています。
初めて保険相談を利用する方や、保険商品の提案を受けたい・比較したいという方は無料相談を利用することをおすすめします。
以下の記事では、無料で利用できるおすすめの保険相談窓口をランキング形式でご紹介しているため、相談先に悩む方はぜひ参考にしてください。