
終身保険とは?特徴や種類、メリット・デメリットについて解説
生命保険加入を検討する際「終身保険とは何か」「向いている人の特徴とは?」と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。
死亡保険とは「終身保険」「定期保険」「養老保険」と3種類の保険があり、仕組みや特徴が異なるため、目的に合った商品を選ぶ必要があります。
今回は、無料保険相談を行なっている「保険のぷろ」が、終身保険とは何か、メリット・デメリット、向いている人の特徴を解説します。
終身保険の加入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
終身保険とは?特徴や種類をわかりやすく解説
終身保険とは、満期がなく生涯を通じて死亡保障が続く生命保険です。
ここでは終身保険ついて、特徴と種類を解説します。
終身保険の特徴
終身保険の主な特徴は以下のとおりです。
- 生涯を通して同額の死亡保障が続く
- 貯蓄性がある
終身保険は満期がなく、生涯を通して同額の保障が得られます。
年齢に関わらず同額の保障を受けられるほか、中途解約すると契約期間に応じた解約返戻金が支払われるため、貯蓄性を併せ持つ点も特徴です。
終身保険の種類
終身保険には大きく分けて5つの種類があり、商品内容や特徴が異なります。
ここでは終身保険の種類と特徴、おすすめな人はどのような人なのかを解説します。
定額終身保険
定額終身保険とは、契約時に定めた利率で保険料を運用し、被保険者(保険対象者)が亡くなった際に死亡保険金が支払われる保険商品です。
中途解約した場合でも、契約年数に応じた解約返戻金が支払われるため、保障と貯蓄を両立できます。
- 確実な保障を得たい人
- 保障と貯蓄を両立させたい人
定額終身保険とは、将来支払われる保険金額が確定しており、確実な保障を得たい人に向いています。
ただし固定金利で運用されるため、金利の低い時に契約すると利率が低いまま固定される点に注意が必要です。
変額終身保険
変額終身保険とは、保険料を投資信託や株式、債券などで運用し、運用成果に応じて死亡保険金額が変動する終身保険です。
運用成果によっては大きな保障を得られますが、解約返戻金に最低保障額がなく支払った保険料を下回るリスクもあります。
- リスクを承知で大きな保障を追求したい人
- 保険を資産運用に活用したい人
変額終身保険とは、物価上昇とともに成長が見込まれる株式や投資信託で運用するため、インフレ対策に活用できる点が特徴です。
しかし、運用成果に応じて保険金額や解約返戻金が変動するため、学費や住宅購入費用など、特定のタイミングで利用する資金の運用には向きません。
低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険とは、解約返戻金を低く設定し、毎月の保険料を抑えた終身保険です。
毎月の保険料が低い点は大きな魅力ですが、中途解約すると解約返戻金が支払った保険料を下回るため注意が必要です。
- 毎月の保険料を低く抑えたい人
- 中途解約せず満期まで契約を続けられる人
低解約返戻金型終身保険とは、低い保険料で高額な保障を得られます。
ただし貯蓄性が低く、資産運用目的の利用には向かない点に注意が必要です。
積立利率変動型終身保険
積立利率変動型終身保険とは、金利情勢に応じて一定期間ごとに運用利率が見直される終身保険です。
金利上昇により死亡保険金の増加が見込まれるため、金利の低い時や、将来的に金利上昇が見こまれる場合に有利な終身保険です。
- 貯蓄性の高い生命保険に加入したい人
- インフレリスクに備えたい人
積立利率変動型終身保険とは、貯蓄性の高さから資産運用に向いています。
また物価上昇時は同時に金利も上がるため、インフレ対策にも活用できます。
ただし、他の終身保険商品に比べ毎月の保険料が高く設定される傾向にあり、金利が低い状況では保険料が割高になるケースもあります。
外貨建終身保険
外貨建終身保険とは、保険料を外貨(米ドルやユーロなど)で運用し、保険金を日本円で受け取る終身保険です。
円建の終身保険より高い金利で運用されるケースが多く、外貨ベースで効率的に資産を増やせます。
- 高い運用利率を求める人
- 為替リスクを許容できる人
外貨建終身保険とは運用利率が高いため、資産運用に向いた商品です。
ただし、為替変動によって保険金額や解約返戻金額が大きく変わるため、商品の仕組みやリスクを理解したうえで加入する必要があります。
終身保険のメリット・デメリット
終身保険にはメリットだけでなくデメリットもあります。
長期契約を前提とした商品であるため、メリット・デメリットを理解したうえで契約する必要があるでしょう。
終身保険のメリット
終身保険の主なメリットは以下のとおりです。
終身保険は一生を通して同額の保障が続くほか、解約返戻金を積み立てられるため、資産や保障を確実に残せる点がメリットです。
また、終身保険は生涯を通して毎月の保険料が変わりません。
年齢を重ね病気や死亡のリスクが高まっても、同じ保険料で同額の保障を得られる点は大きなメリットです。
終身保険のデメリット
終身保険の主なデメリットとして以下の点が挙げられます。
終身保険は保険料の一部を積み立てるため、掛け捨てタイプの保険に比べて毎月の保険料が割高です。
また終身保険の死亡保険金額や、経過年数に応じた解約返戻金額は契約時に決まります。
物価が上昇しても保険金額や解約返戻金が変わらないため、インフレに弱い点もデメリットの1つです。
定期保険や養老保険との違いを比較
生命保険には終身保険以外にも定期保険や養老保険があり、商品内容が異なるため、家族構成やライフプランに合わせた商品を選ぶ必要があります。
ここでは、終身保険・定期保険・養老保険の違いを比較します。
定期保険との違い
定期保険とは「10年間」「65歳まで」など、保険期間を定めた掛け捨てタイプの死亡保険です。
保険期間中に被保険者が死亡するか、または高度障害状態になった場合に保険金が支払われます。
終身保険 | 定期保険 | |
---|---|---|
保険期間 | 終身 | 一定期間(10年間、65歳までなど) |
保険のタイプ | 貯蓄型 | 掛け捨て型 |
保険料 | 高い | 安い |
解約返戻金 | あり | なし(または少額) |
貯蓄性 | あり | なし |
定期保険は毎月の保険料が安いため、退職する年齢や子どもが独立するまでなど、期間を定めて保障額を増やしたい人におすすめです。
ただし定期保険は掛け捨てタイプの保険であるため、保険期間終了後に保障がなくなる点に注意が必要です。
養老保険との違い
養老保険とは以下のとおり、死亡保険と貯蓄機能を兼ね備えた生命保険です。
- 保険期間中に被保険者が死亡した場合 : 死亡保険金が支払われる
- 生存したまま満期を迎えた場合 : 満期保険金が支払われる
終身保険 | 養老保険 | |
---|---|---|
保険期間 | 終身 | 一定期間(10年間、65歳までなど) |
保険のタイプ | 貯蓄型 | 貯蓄型 |
保険料 | 高い | 終身保険よりも高い |
解約返戻金 | あり | あり |
貯蓄性 | あり | あり |
養老保険は満期保険金が支払われるため、死亡リスクに備えながら資産形成ができます。
ただし毎月の保険料が高く、低金利の状況では満期保険金が払い込んだ保険料の総額を下回り元本割れするケースがあるため注意が必要です。
終身保険はどんな人に加入が向いている?
終身保険とは、保障機能と貯蓄機能を兼ね備えているため、幅広いニーズに応えられる保険商品です。
ここでは、終身保険が向いている人の特徴と、終身保険の活用ポイントを解説します。
終身保険が向いている人の特徴
終身保険が向いている人の主な特徴は以下のとおりです。
- 計画的な貯蓄が苦手な人
- 少ないリスクで資産運用を行いたい人
終身保険は、毎月の保険料が自動的に引き落とされるため、計画的な貯蓄が苦手な人に向いています。
また、保険料を契約時に定めた利率で運用するため、少ないリスクで資産運用を行いたい人にも向いています。
終身保険の活用ポイント
終身保険とは税金面で優遇を受けられるため、以下の面で活用するのがおすすめです。
- 相続税対策
- 所得税や住民税の負担軽減
終身保険は相続税対策に活用できます。
死亡保険金のうち「500万円×相続人数」の金額が非課税扱いとなるためです。
また、保険料が生命保険料控除(※)の対象となるため、所得税や住民税の負担を軽減できます。
※年間に支払った保険料のうち一定額を所得から差し引ける制度
なお、生命保険料控除の金額は契約時期や年間に支払った保険料で異なるため、詳しくは保険会社に確認してください。
記事まとめ:終身保険とは保障が一生続く死亡保険のこと
終身保険とは保障が一生続く死亡保険です。
また貯蓄性があるため、資産運用や老後資金の準備にも活用できます。
ただし、終身保険は種類が多いため、自分に最適な商品が分からない場合は保険会社や保険代理店に相談するのがおすすめです。
本記事をお届けした「保険のぷろ」では、無料で終身保険の加入相談を承っています。
自分に最適な終身保険を探している人は、ぜひ「保険のぷろ」へご相談ください。