
女性保険に入るべきか、女性の保険の加入率、メリットとデメリットを解説
「女性保険に入るべきか迷っている」
「実際にどれくらい女性保険に加入しているの?」
女性特有の健康リスクに備えるため、女性専用の保険に入るべきか悩む方も多いでしょう。
若年層でも罹患リスクが高い女性特有のがんや、帝王切開などの出産に関するリスクを考慮する必要があります。
今回は、無料保険相談を行なっている「保険のぷろ」が女性保険に入るべきかを解説します。
女性保険加入率やメリット・デメリットも紹介するので、女性保険に入るべきかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。


女性保険は入るべき?罹患リスクから見る必要性
女性保険に入るべきかを検討する際、まず重要なのは自分自身が直面する可能性のある健康リスクです。
ここでは、女性特有のがんや出産リスクについて、どのようなものが存在するかを詳しく解説します。
女性特有のがんは若年層でも罹患リスクが高い
女性特有のがんは若年層でも罹患リスクが高いため、早期に女性保険への加入を検討しましょう。
特に女性のがんで最も多いのは乳がん、次に子宮がんが5位となっています。
乳がんは、女性全体で見ると40歳を過ぎてからの罹患率が高く近年では30代も増加傾向にあります。
また子宮がんに関しても、20代後半から増加傾向にあるため、注意が必要です。
20代や30代であっても女性特有のがんに罹患するリスクが高いため、早めに女性保険へ入るべきかを検討しましょう。
出典:厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率 報告」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001231386.pdf
帝王切開などの出産にかかるリスク
女性保険に入るべき理由の1つとして、出産時の異常分娩に対する備えもあげられます。
妊娠前から女性保険を含む医療保険へ加入しておきましょう。
特に、帝王切開や吸引分娩などは医療費が高額になる傾向のため、保障が必要不可欠となります。
帝王切開で出産する割合は年々増加しており、近年では27.4%と約4人に1人が帝王切開によって出産しています。
女性保険に加入すると異常分娩に伴う医療費や入院費用が保障され、経済的な負担を軽減できます。
出典:厚生労働省「結果の概要Ⅰ|令和2年医療施設調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/20/dl/02sisetu02.pdf
世の中の女性はどのぐらい保険に加入している?
女性保険に入るべきかを考慮するうえで、加入状況や保険料の実態が気になる方も多いでしょう。
次に、年代別の保険加入率や平均保険料額などの現状を紹介します。
【年代別】保険の加入率を男女で比較
まずは年代別の保険加入率を男女で比較していきましょう。
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、約8割の方が加入しています。
年齢・性別で保険加入率を出すと、以下のとおりです。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
全体 | 77.6% | 81.5% |
20代 | 46.4% | 57.1% |
30代 | 81.5% | 82.8% |
40代 | 86.1% | 86.3% |
50代 | 86.9% | 87.8% |
60代 | 85.8% | 86.5% |
70代 | 72.5% | 78.8% |
注:民間の生命保険会社や郵便局、JA(農協)、県民共済・生協等で取り扱っている生命保険や生命共済(個人年金保険やグループ保険、財形は除く)の加入率を示す。
引用:生命保険文化センター「生活保障に関する調査」生命保険加入率(性別・年齢別)
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1221.html
上記の調査を見ると保険加入率は年齢と共に高まり、生活保障への関心が強くなっています。
平均保険料額
また、年間払込保険料は男性が平均20.6万円、女性が平均16.0万円となっています。
具体的な平均の保険料は以下のとおりです。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
12万円未満 | 33.0% | 44.1% |
12~24万円未満 | 29.1% | 31.0% |
24~36万円未満 | 15.7% | 11.6% |
36~48万円未満 | 6.2% | 3.1% |
48~60万円未満 | 2.5% | 1.4% |
60万円以上 | 4.5% | 2.4% |
不明 | 8.9% | 6.4% |
注:年間払込保険料は、民間の生命保険(かんぽ生命を含む)、簡保、JA(農協)、県民共済・生協等が対象
一時払い・頭金の保険料は除く
引用:生命保険文化センター「生活保障に関する調査」生命保険加入率(性別・年齢別)
https://www.jili.or.jp/lifeplan/houseeconomy/847.html
保険料の支払い額は男女ともに「12万円未満」が最も多く、保険料を抑えつつ保障を得ている方が多い傾向です。
女性保険のメリット・デメリット
女性保険には女性特有の病気やライフステージに合わせた保障が充実しているため、多くのメリットがあります。
一方で保険料の割高や、保障の重複などデメリットも実際には存在します。
保険に入るべきかを検討できるように、それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット
女性保険の大きな魅力は、女性特有の病気や出産に関するリスクに対して、より手厚い保障が受けられる点です。
また、医療施設での快適な環境を希望する方にとってもメリットがあります。
女性特有の病気を手厚く保障
女性保険のメリットで、乳がんや子宮がんなど女性特有の病気に対する保障が充実している点があります。
30〜40代による比較的若い世代でも、乳がんや子宮がんの罹患率が高くなるのが統計で示されています。
特に乳がんは、がん全体の中で特に罹患数が多く、全体の22.3%を占めているのです。
若いうちから女性特約を活用して手厚い保障を準備しておけば、もしもの時に治療費や入院費の負担軽減が可能になります。
出典:厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率 報告」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001231386.pdf
個室や少人数部屋を希望しやすくなる
女性特有の病気で入院する場合、プライバシーを守りたい理由から、個室や少人数部屋を希望するケースが多い傾向にあります。
個室や少人数部屋に入院すると、公的な医療保険を適用されない差額ベッド代が発生するため、追加の費用が必要です。
女性保険へ加入していれば上記の費用に対して保障が上乗せされるため、差額ベッド代を気にせず個室を選択できるケースもあるでしょう。
デメリット
女性保険にはいくつかのメリットが存在しますが、一方で注意すべき点もあります。
特に費用や保障内容は慎重に検討しないと、予想以上の負担やもともと加入している保険との重複など、問題が起こるかもしれません。
女性保険に入るべきかを見極めるために、デメリットの詳細を見ていきましょう。
通常の医療保険に比べて保険料が割高
女性向け医療保険は、一般的な医療保険と比べて保険料が割高です。
同じ入院給付金日額で比較すると、掛け捨て型の医療保険よりも負担が大きくなる傾向があります。
また、女性特有による病気以外(ケガや病気)で手術や入院をした場合、受け取れる金額が女性特有の病気より少なくなるケースもあるのです。
どのような病気やケガにも十分に備えたいと考えるなら、女性向け医療保険ではなく、一般的な医療保険の方が適している可能性があります。
他の保険と保障が重複する可能性がある
ご自身が「女性向け医療保険に入るべき」と判断した際は、既存の医療保険と保障内容の重複に注意が必要です。
保障が重なると給付金を多く受け取れる可能性はありますが、そのぶん支払う保険料も増えてしまいます。
すでに医療保険に加入している場合、女性向け医療保険の保障内容と重複している部分があると、不要な保険料を支払う恐れがあります。
無駄な出費を避けるためにも、一般的な医療保険と女性向け医療保険の保障内容をよく比較し、加入前にしっかり確認しましょう。
自分に合った女性保険の選び方と注意点
女性保険は自分のライフスタイルや将来のリスクを踏まえ、無理なく続けられる商品を選びましょう。
ここでは女性保険に入るべきかを判断できるように、選び方のポイントと注意すべき点を紹介します。
保障内容をチェック
女性保険に入るべきか迷った際は、保障内容をしっかり確認しましょう。
女性保険は商品ごとに保障の範囲が異なるため、何をどこまでカバーしているかを確認する必要があります。
例えば特定の病気への備えを重視するか、幅広い医療保障を求めるかによって、適した保険は変わります。
自分がどのようなリスクへ備えたいかを明確にし、目的に合った保障内容の商品を比較、検討しましょう。
必要な保障期間を選択
保障期間の選択も、女性保険に入るべきかを考える際にとても大切です。
女性保険には一生涯の保障終身型と、一定期間の保障定期型があり、備えたいリスクによって適したタイプが異なります。
例えば「40歳までは妊娠リスクに備えたい」なら定期型、「乳がんに長く備えたい」なら終身型が適しています。
どのリスクに備えるかを整理し、保障期間を慎重に選びましょう。
負担のない保険料額を設定
女性保険を選ぶ際は、負担のない保険料額を設定しましょう。
入院や手術への備えを手厚くしたい場合は、対応できる保障内容が必要ですが、その分保険料も高くなります。
一方で既存の医療保険と重複している部分があれば、見直すと負担を減らせる可能性があります。
保障内容と負担のバランスを考え「女性保険に入るべきか」と悩まなくていいように、無理なく支払える保険料を選びましょう。
記事まとめ
女性保険は、女性特有の病気や出産リスクに備えるための保険です。
乳がんや子宮がんは若年層でも罹患リスクが高く、また異常分娩の割合も増加しており、早めの備えが重要です。
保険の加入率は年齢とともに高まり、多くの女性が保険を活用しています。
女性保険に入るべきかは、ライフステージや健康リスクを踏まえて判断する必要があります。
将来の安心のためにも、自分に合った保障を見極めましょう。
具体的にどのような医療保険がおすすめなのかを知りたい方は、以下の記事も併せてお読みください!
