
医療保険は積立と掛け捨てどっちがおすすめ?メリット・デメリットで比較
「積立型の医療保険と掛け捨て型の医療保険、どっちが自分に向いているかな?」と迷う方も多いでしょう。
違いを理解せずに契約すると、保障内容や費用負担が将来設計に合わず、後悔する可能性もあります。
今回は、無料保険相談を行なっている「保険のぷろ」が、積立型(貯蓄型)医療保険と掛け捨て型医療保険の違いを紹介します。
各タイプのメリット・デメリット、おすすめな方の特徴まで詳しく解説するので、過不足がない備えを整えるために、ぜひ最後までご覧ください。


積立型(貯蓄型)医療保険とは
積立型医療保険は貯蓄型の保険とも呼ばれ、保障と貯蓄を両立できるのが魅力です。
まずは、積立型医療保険の特徴と代表的な3種類の保険を紹介します。
積立型医療保険とは?
積立型医療保険は「医療保障」と「貯蓄」の機能をあわせ持つ保険です。
入院や手術などの医療リスクに備えつつ、将来の資金形成もできる点が特徴です。
医療保障機能は、病気や怪我で入院や手術が必要となった際に給付金を受け取れる仕組みが採用されています。
医療費の負担を軽減し、万が一の事態にも安心して備えられます。
主な保障内容は、以下のとおりです。
- 入院給付金
- 手術給付金
- 先進医療保障
- 生活習慣病保障
- 女性疾病保障 など
貯蓄機能は、支払った保険料の一部を積み立てて将来の資金として受け取れる仕組みです。
たとえ給付金を受け取る機会はなくても、契約期間満了時や特定の年齢に達したタイミングで保険料が戻ってきます。
受け取れるお金の種類は、以下のとおりです。
- 満期保険金
- 解約返戻金
- お祝い金
積立型医療保険は「リスクへの備え」と「将来の資産形成」を両立でき、保険料が無駄にならない安心感を得られます。
積立型医療保険3つのタイプ
積立型医療保険には、主に以下3つの種類があります。
それぞれの具体的な内容や特徴、注意点を解説します。
お祝い金タイプ
お祝い金タイプの積立型医療保険は、一定の期間ごとに「お祝い金」が支払われる仕組みです。
病気や怪我の有無に関わらず、3年や5年など期間が経過するごとに、決められた金額を受け取れます。
主な特徴は、以下のとおりです。
- 所定の期間ごとにお祝い金をもらえるため、定期的な資金の確保が可能
- 契約時に定めた期間が経過すればお祝い金を受け取れる
掛け捨て型と比較すると、お祝い金タイプの医療保険は保険料が高めに設定されています。
さらに、入院や手術などで給付金を受け取った場合、お祝い金の金額が減額される、または受け取れない可能性もあるので注意が必要です。
リターンタイプ(保険料が戻るタイプ)
リターンタイプの積立型医療保険は、一定の年齢まで保険料を払い続けると、支払った保険料が全額または一部戻ってきます。
以下はリターンタイプの主な特徴です。
- 老後資金や大きな支出に備えて、まとまったお金を受け取れる
- 保険料が戻ってきた後も、医療保障が継続する商品もある
リターンタイプの保険は、入院や手術などで給付金を受け取ると戻ってくる保険料が減額される場合もあります。

途中解約すると、解約返戻金が支払った保険料総額を下回る「元本割れ」のリスクもあるため、長期的な契約を考えましょう。
解約払戻金タイプ
解約返戻金タイプの積立型医療保険は、契約期間中に解約した際「解約返戻金」を受け取れます。
解約する時期によって、受け取れる金額が変動する仕組みです。
主な特徴をまとめると以下のとおりです。
- ライフイベントに合わせて解約し、解約返戻金を活用できる
- 保険料の一部が積み立てられるため、計画的な資金形成が可能
契約から間もない時期に解約すると、解約返戻金が支払った保険料総額を下回る場合が多いため、解約するタイミングは慎重に決断してください。
掛け捨て型との違いを比較
積立型と掛け捨て型は、保障内容や保険料、貯蓄性などに大きな違いがあります。
以下の表で主な違いを比較したのでご覧ください。
積立型医療保険 | 掛け捨て型医療保険 | |
---|---|---|
保険料 | 比較的高い | 比較的安い |
貯蓄性 | あり | なし |
返戻金 | あり(満期時や解約時) | なし |
保障期間 | 主に終身 | 定期または終身 |
保障内容 | 医療保障と貯蓄機能 | 医療保障のみ |
柔軟性 | 低い(解約時のペナルティあり) | 高い(節目に応じて見直し可能) |
掛け捨て型医療保険は、必要最低限の医療保障に特化したシンプルな保険です。
貯蓄機能がない分、保険料は比較的安く、家計への負担を抑えながら医療保障を確保できます。
人生の節目に応じて保障内容を見直しやすい柔軟性も特徴です。
ただし、支払った保険料は返戻金として戻らないため、資産形成を目的とする方には向いていません。
掛け捨て型医療保険は、短期的な保障やコスト重視で医療保険を選びたい方におすすめです。

積立型医療保険のメリット・デメリット
積立型医療保険はメリットがある一方で、契約前に知っておくべきデメリットも存在します。
ここでは、積立型医療保険の特徴をさらに深掘りし、具体的なメリットとデメリットを解説します。
メリット
積立型医療保険のメリットは、以下の5つです。
積立型医療保険は、医療保障と長期的な資産形成を両立できる点が魅力です。
保険料を支払えば自然と貯蓄が進み、無理なく将来の資金を準備できます。
解約返戻金を柔軟に活用でき、教育資金やセカンドライフの費用など、人生の重要な支出に備えられるのも強みです。
払込免除特約によって、万が一の際には保険料の支払い負担が軽減されるため、長期的な安心感も得られます。
※払込免除特約:契約者ががんや脳卒中など一定の条件に該当した場合、以後の保険料支払いが免除される特約
デメリット
積立型医療保険のデメリット5つは、以下のとおりです。
積立型医療保険は保障と貯蓄の両方をカバーするため、掛け捨て型と比較して保険料が割高に設定されており、家計負担が重くなる傾向があります。
積立型はお金をすぐに引き出せないため、急な出費への対応には不向きでしょう。
長期契約が前提となるため、ライフスタイルの変化に合わせた柔軟な見直しが難しいのもデメリットです。
途中で解約したくなった場合、時期によっては払い込んだ保険料より少ない金額しか戻らない可能性があります。
利率固定タイプの保険は契約時に決まった利率で運用されるため、インフレによる資産価値低減の将来的なリスクも考慮しておきましょう。
どっちの医療保険がおすすめ?それぞれ向いている方の特徴
医療保険を選ぶ際は、自身のライフプランや経済状況に合った保険タイプを選ぶのが重要です。
積立型と掛け捨て型、各保険が適している方の特徴を解説します。
積立型が向いている方の特徴
積立型医療保険が向いている方は、以下のような方です。
- 将来の資金準備を兼ねたい方
- 貯蓄が苦手な方
- 保険料の支払いに余裕がある方
- 長期的な保障を求める方
- 解約返戻金を活用したい方
積立型医療保険は、医療保障と資産形成を両立したい方に適しています。
特に、老後資金や教育資金として解約返戻金を活用したい場合には理想的なプランでしょう。
計画的な貯蓄が苦手な方でも、保険料の支払いを通じて自然と貯蓄ができるのも魅力です。
保険料が掛け捨て型と比べて高額なため、家計に余裕がある方や、長期間安定した保障を求める方に適しています。
掛け捨て型が向いている方の特徴
以下タイプの方は、掛け捨て型医療保険がおすすめです。
- 保険料を抑えたい方
- 節目に応じて保障を見直したい方
- 貯蓄と保障を分けて考えたい方
- 短期的な保障を求める方
- 資産運用を自分でやりたい方
掛け捨て型医療保険は、手頃な保険料で必要な医療保障を確保し、家計への負担を軽減したい方に向いています。
ライフイベントに応じて保障内容を柔軟に見直せるため、結婚や出産、転職など変化が多い場面でも安心です。
貯蓄は別の手段で行い、医療保障をシンプルに維持したい方や、自分で資産運用を考えている方に適しています。
記事まとめ
積立型(貯蓄型)医療保険と掛け捨て型医療保険の違いや、各タイプに向いている方の特徴を解説しました。
積立型医療保険は、医療保障と同時に将来の資金形成できる点が魅力な反面、保険料はやや高めです。
一方、掛け捨て型医療保険は保険料が安価で必要最低限の保障を確保できる反面、貯蓄性はありません。
どちらもメリットとデメリットがあるため、自分のライフプランや家計状況に合った医療保険を選ぶようにしましょう。
医療保険の選び方に迷った場合は「保険のぷろ」が提供している無料相談をぜひご活用ください。