外資系保険営業がきつい理由は何?平均年収が高くても向いているとは限らない
「外資系保険営業は年収が高い分きついと聞くけど本当?」
「外資系保険営業に自分は向いている?」
外資系の保険営業職へ就職または転職を考えている場合は、上記のように思う人も多いのではないでしょうか。
外資系保険営業は年収が1000万円を超える人も珍しくないですが、厳しいノルマや長時間労働などの影響できついと感じる人も少なくありません。
本記事では、外資系保険営業がきついと言われる理由や向いている人の特徴、平均年収を中心に解説していきます。
外資系保険営業の実態や自分に対する適性を知り、就職や転職の検討材料にしたい人はぜひ参考にしてください。
外資系保険営業の平均年収
複数の大手求人サイトによると、外資系保険営業の平均年収は約700〜800万円と言われています。
一方で、厚生労働省が公表している「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、保険業界全体の平均年収は約585.9万円です。
これらを比較すると、外資系保険営業の平均年収は、業界平均値よりも300万円程度高い結果となっており、月給にすると約30万円も多い計算になります。
しかし、上記の数字はあくまでも平均値です。
外資系保険会社に就職・転職したからといって平均年収より多く稼げるとは限りません。
歩合給の割合が高いのは保険営業職の特徴なので、稼げる人と稼げない人の個人差がある点に注意しながら、就職先・転職先を検討していきましょう。
外資系保険営業の実態!きついと言われる理由
外資系保険営業の仕事はきついイメージを抱く人が多く、実際に働いていてきついと感じる人も多いようです。
- ノルマがきついので達成できない
- 長時間労働の割に成果や収入が上がらない
- 営業関連の経費を自分で負担しなければならない
ここからは、外資系保険営業がきついと言われる上記の理由を詳しく解説していきます。
ノルマがきついので達成できない
外資系の保険会社では、個人に対してきついノルマが設定される場合は少なくありません。
ノルマは「新規契約◯件」や「売上〇〇万円」の形で毎月課せられ、継続的に達成できる人は高収入を得られます。
しかし、新規契約を獲得し続けるために多くの個人宅や企業へ訪問していくのが精神的にきついと感じる人もいます。
きついノルマを気にせずに働きたい人は、外資系保険営業への就職や転職に向かないでしょう。
長時間労働の割に成果や収入が上がらない
外資系保険営業では完全歩合制を採用する企業も多いため、労働時間に見合わない成果や収入となる可能性があります。
特に入社直後は給与の発生しない勉強や研修にも時間を取られてしまい、きついと感じる人がいます。
外資系の保険会社は実力主義の傾向が強く、成果を出せない人は会社から退職を勧められるリスクもあるので注意が必要です。
外資系保険営業で高収入を得るためには、昼夜を問わず業務に対応できる体力や結果の出ない時期を我慢できる精神力が必要となるでしょう。
営業関連の経費を自分で負担しなければならない
外資系の保険会社は福利厚生が手厚くない傾向にあり、正社員でも営業関連の経費は自己負担となる場合があります。
交通費や食事代、通信費などは毎回の商談にかかる経費であり、契約を取れないとマイナスの売上になってしまうのはきついと言えます。
一方で、取引相手は富裕層の個人や大企業も多く、1件あたりの契約成立にともなう報酬は多額です。
つまりハイリスク・ハイリターンであるため、外資系保険営業への就職や転職は慎重に検討した方が良いでしょう。
【外資系・国内系】向いている人の特徴
保険営業職へ就職・転職する際は、外資系または国内系のどちらを選択するかが重要です。
外資系に向いている人と国内系に向いている人の特徴は異なります。
- 外資系の保険会社に向いている人の特徴
- 国内系の保険会社に向いている人の特徴
ここからは、外資系と国内系の保険会社に向いている人の特徴をそれぞれ紹介していきます。
外資系の保険会社に向いている人の特徴
外資系保険会社への就職または転職に向いている人は、主に以下の特徴があります。
- 1人で仕事をするのが得意な人
- 営業経験が豊富な人
それぞれ詳しく解説していきます。
1人で仕事をするのが得意な人
外資系保険会社は個人の成果を重視する傾向にあるため、1人で営業をかけていく場合が少なくありません。
上司に命じられるのではなく、自分でスケジュールを立てて自主的に仕事していくスキルが必要です。
チーム単位で動いて、お互いを支え合って仕事したい人は、外資系保険会社への就職や転職に向かないでしょう。
営業経験が豊富な人
外資系保険会社の主な顧客である個人の富裕層や大企業から契約を取るためには、営業で培った高いコミュニケーション力が必要です。
資産運用や税務、相続とも絡めた複雑なニーズや、数千人の従業員に活用できる大規模な保険契約に対応しなければなりません。
個人や企業相手に商品販売を行った営業経験が少ない人は、外資系保険会社への就職や転職を避けた方が良いでしょう。
国内系の保険会社に向いている人の特徴
国内系保険会社への就職または転職に向いている人は、主に以下の特徴があります。
- チームで助け合いながら仕事をしたい人
- 同じ会社で長く働きたい人
それぞれ詳しく解説していきます。
チームで助け合いながら仕事をしたい人
国内系保険会社では、チーム単位で仕事を進めていく傾向にあります。
人の心を掴む商談が上手な人やプレゼン資料を作るのが苦手な人など、人によって仕事の得意・不得意があります。
チームで動けば、それぞれのメンバーが得意とする分野で、お互いの欠点を補い合いながら能力を発揮できるのは大きなメリットです。
1人で主体的に仕事を進めるのが不安で、先輩や同僚に助けてもらいながら仕事をしたい人は国内系保険会社が向いているでしょう。
同じ会社で長く働きたい人
国内系保険会社は業務改善やチーム内での助け合いによって、社内で生じた問題を解決していきます。
固定給がベースにある給与形態を採用している場合も多く、充実した労働環境と福利厚生で長期的なキャリアを築けます。
一方で、外資系保険会社は業績不振や世界情勢などの事情で日本から撤退して、突然リストラされる可能性は少なくありません。
転職を繰り返さずに、1つの会社で長期間働きたいと思う人は、国内系保険会社の方がおすすめでしょう。
きついと感じる場合は国内系への転職も検討
本記事では、外資系保険営業がきついと言われる理由や向いている人の特徴、平均年収を解説しました。
外資系の保険営業は日本の保険業界全体の平均年収よりも高水準である分、厳しいノルマの達成や長時間労働できついと感じる人が少なくありません。
一方、国内系の保険会社ではチームで助け合いながら仕事ができて、比較的安定した成果を出せるため、同じ会社で長く働きたい人に向いています。
外資系保険会社で働くのが「きつそう」「きつい」と感じる場合は、国内系保険会社への転職も検討しましょう。
次の記事では、国内系・外資系保険会社と代理店の違いや失敗しない転職先選びの方法、おすすめの会社を紹介しています。
各社の仕事内容や平均年収も掲載していますので、就職先や転職先の参考にしてください。