オリックスマネーパーソナルローンの基礎情報やメリット、借入・返済方法について詳しく解説

ORIX MONEY（オリックスマネー）パーソナルローンは、オリックスグループが提供するローンサービスです。

カードを使わずスマホなどから借入が可能で、「いちいちATMに行くのも面倒」という人にもおすすめできます。

借入方法も返済方法も複数用意されており、状況に合わせて柔軟に使い分けられる点が魅力です。

ただし、「バリエーションが多いゆえにわかりにくい」という人もいるでしょう。

そこでこの記事では、オリックスマネーパーソナルローンの基礎情報やメリット、借入・返済方法について詳しく解説します。

この記事を参考にして、スマートにオリックスマネーを活用しましょう。

ORIX MONEY（オリックスマネー）パーソナルローンの基本情報

ORIX MONEY（オリックスマネー）パーソナルローンは、オリックス・クレジット株式会社が提供する個人向けローンサービスです。

アプリ型（カードレス）とカード型の2種類があり、好きなほうを選べます。

気になる金利はいくら？

オリックスマネーパーソナルローンの金利は契約枠（借入上限額）によって決まっており、次のように適用されます。

最大金利17.8％は信販系カードローン※のなかでは標準的ですが、最低金利1.5％は相場より低めです。

※信販系カードローン：信販会社（商品購入の立て替え業務をメインとする企業）が提供するカードローン。

信販系以外だと、銀行や消費者金融のカードローンがある。

なお、主な信販系カードローンの金利は次の通りです。

• オリックスマネーパーソナルローン…1.5%～17.8％
• 三井住友カード カードローン…1.5％～15.0％
• JCB CARD LOAN FAITH…4.4％～12.5％
• オリコ CREST…4.5％～18.0％
• セゾンマネーカード…8.0％～17.7％（新規入会時は15.0％～）

オリックスマネーパーソナルローンは、借入上限額が高い人ほど他社より低金利で借りられるのでお得です。

審査難易度

オリックスマネーパーソナルローンの審査基準や通過率は公表されていないため、審査難易度も明確には答えられません。

ネット上の口コミを見ても、評価はさまざまです。

ただし、カードローンの審査は、信販系・消費者金融系より銀行のほうが厳しくなるのが一般的です。

カードローン全体で考えれば、オリックスマネーの審査も特別厳しくはないでしょう。

審査落ちする理由とは？

オリックスマネーの審査は特別厳しいわけではありませんが、それでも審査落ちする人はいます。

審査落ちしても理由は確認できないため、もやもやした気持ちのまま諦めている人もいるでしょう。

一般的な審査落ちの理由としては、以下の要素が考えられます。

• 収入に対して借入希望額が高い
• 申し込み情報を間違えている
• 他社で高額の借入がある
• 過去に滞納したことがある

借入希望額が高過ぎる場合や申し込み情報を間違えている場合は、修正して再度申し込めば審査に通る可能性があります。

他社で高額の借入がある場合は、返済できなくなる可能性が高いとみられて審査に落ちてしまいます。

先に他社の借入を減らしてから、再度オリックスマネーに申し込んでみましょう。

過去に滞納したことがある場合は、何年か期間を置くしか対処法ありません。

滞納の情報は信用情報機関（国指定の信用情報を管理する機関）に登録され、5年間は残ってしまいます。

ただし、過去の滞納がオリックス・クレジットでの返済だった場合は「社内ブラック」として記録され、5年間が経過しても審査に落ちてしまう可能性があります。

在籍確認の有無

オリックスマネーパーソナルローンで審査を受けると、在籍確認と審査結果通知を兼ねた電話が勤務先にかかってきます。

プライバシーには十分配慮されており、本人以外にはオペレーターの個人名しか名乗らないため、職場の人間に借入がバレることはありません。

公式サイトには「電話確認が難しい場合はご相談ください」と記載されていますが、どのように対処してもらえるかはケースバイケースです。

在籍確認を確実になくせるわけではないので注意しましょう。

オリックスマネーを利用する3つのメリット

オリックスマネーパーソナルローンでお金を借り入れるメリットは、次の3つが挙げられます。

• Web完結で郵送物なしの契約が可能
• 即時振込ですぐに現金が手に入る
• オリックスグループの会員限定特典を受けられる

融資までのスピードや、オリックスグループの総合力を活かしたサービスが魅力です。

それぞれ詳しく解説します。

Web完結で郵送物なしの契約が可能

オリックスマネーパーソナルローンでは、アプリ型で申し込めばカードの発行がありません。

オンライン本人確認サービスを使えば、手続きもすべてWeb上で完結できます。

自宅への郵送物がなくなるため、家族に借入を知られたくない人には特におすすめです。

借入は公式アプリ「ORIX MONEY」から申し込めるので、カードを持ち歩く必要がなく、スマートな資金調達が可能です。

即時振込ですぐに現金が手に入る

オリックスマネーパーソナルローンの借入方法には「即時振込サービス」があり、対応している金融機関ならいつでも手数料無料で振り込んでもらえます。

下記は、即時振込サービスに対応している金融機関の一例です。

• ゆうちょ銀行
• みずほ銀行
• 三菱UFJ銀行
• 三井住友銀行
• りそな銀行
• 埼玉りそな銀行
• 楽天銀行
• PayPay銀行

上記以外にも、多くの地方銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫に対応しています。

利用のたびに口座を指定できるので、その時々で都合の良い口座を選べます。

審査時間も60分と短いため、申し込みから借入までスピーディーに進められます。

即時振込の受付時間に注意

おおむね24時間365日対応している即時振込サービスですが、毎日23：45 ～ 0：15の30分間はシステムメンテナンスのため利用できません。

また、PayPay銀行以外は以下のケースで振り込みが遅れる可能性があります。

上記外にも、年末年始やGWなどに不定期のシステムメンテナンスが行われる場合があります。

なお、即時振込サービス以外にも、スマホやATMを使った借入方法があります。

手数料はかかりますが、即時振込が使えないときはこちらの借入方法も活用しましょう。

オリックスグループの会員限定特典を受けられる

オリックスマネーパーソナルローンでお金を借りると、会員限定特典としてグループ企業の優待を受けられます。

これらのサービスを利用している人は、ぜひオリックスマネーでの借入を検討してみましょう。

申し込みから契約までの流れ

オリックスマネーパーソナルローンでお金を借りるときは、次の手順で契約します。

• スマホやパソコンから申し込み
• 必要書類の提出
• 入会手続き・借入

各手順の詳しい内容や注意点を解説していきます。

1.スマホやパソコンから申し込み

まず、オリックスマネーの公式サイトから「お申し込み&お借り入れ診断」に進みます。

この時点でアプリ型（カードレス）かカード型か選ぶ必要があるため、事前に決めておきましょう。

シミュレーションで年収と他社の借入状況を入力し、簡易診断で借入可能とみなされれば、申し込みフォームに遷移できます。

名前や住所、勤務先や借入希望を入力し申し込みボタンを押せば完了です。審査時間は最短60分で、結果はEメールで通知されます。

2.必要書類の提出

審査で承認となった場合、審査結果の通知メールにURLが記載されているので、そこから必要書類の提出フォームに進みます。

必要書類は、本人確認書類と年収が確認できる書類の2種類です。それぞれ以下の書類が使えます。

運転免許証とマイナンバーカードがあれば、スマホで手続きが完結する「オンライン本人確認サービス」を利用できます。

ほかの書類でも本人確認は可能ですが、郵送で返送書類を受けとる必要があるので注意しましょう。

3.入会手続き・借入

必要書類の提出後、Web上で同意手続きをすませば、借入可能になります。

公式アプリ「ORIX MONEY」をダウンロードすれば、すぐに借入依頼が可能です。カード型を選んだ場合でも、アプリからならカード不要で借り入れられます。

このように、手続きがスムーズに進めば申し込み当日に現金を調達できます。

契約タイプ別の借入方法

先にも解説した通り、オリックスマネーパーソナルローンにはアプリ型（カードレス）とカード型があります。

どちらのコースを選ぶかで、使える借入方法も変わるので注意が必要です。

• アプリ型（カードレス）…インターネット振込（即時振込）、スマホATM
• カード型…上記に加え提携ATMでの借入も可能

それぞれ詳しく解説します。

アプリ型（カードレス）の場合

アプリ型（カードレス）の場合、借入方法はインターネット振込（即時振込）とスマホATMの2種類です。

インターネット振込は、指定した口座に即時振り込んでもらう借入方法です。

会員サイトかアプリ、もしくは電話（0120-94-8008）で申し込めます。

スマホATMは、ATMに表示される二次元コードをアプリで読み取って借り入れる方法です。初回利用時に限り、SMS認証が必要となります。

それぞれの違いをまとめると、次のようになります。

カード型の場合

カード型の場合、上記の2種類に加えて、カードを使った提携ATMでの借入も可能です。

メガバンク・都市銀行から、全国のさまざまなATMで対応しています。

ただし、利用にあたっては借入金額に応じて以下の利用手数料がかかります。

• 1万円以下…110円
• 1万円超から5万円未満…220円
• 5万円以上…無料

上記とは別に、金融機関によっては別途ATM手数料がかかります。詳しくは公式サイトを確認しましょう。

借入後の返済方法は5つ

オリックスマネーパーソナルローンでは、借入後の返済方法として次の5つを用意しています。

• 口座振替
• スマホATM
• インターネット返済
• 銀行振込
• カード返済（カード型のみ）

10日・20日・月末日のいずれかが返済日、その7営業日前が返済確定日となります。

返済確定日～返済日までの期間にいずれかの方法で返済しなければいけません。

それぞれ詳しく解説します。

口座振替

口座振替は、毎月指定の口座から自動で引き落とされる返済方法です。

以下の金融機関口座で利用できます。

• 都市銀行
• 地方銀行
• ゆうちょ銀行
• PayPay銀行
• 楽天銀行
• あおぞら銀行
• 信用金庫全庫
• 労働金庫全庫
• SBI新生銀行
• 信用組合※
• 農業協同組合※
• 信託銀行※
• 商工中金（口座振替日は20日のみ）※

※は書面での手続きが必要

オリックスマネーの場合、口座振替を利用するにはアプリか会員サイトで手続きが必要となります。

また、手続きから引き落としまで1ヶ月～2ヶ月程度かかるため、その間は別の方法で返済しましょう。

スマホATM

スマホATMは、借入と同じように二次元コードの読み取りで返済できる方法です。

対応金融機関も同じで、セブン銀行・ローソン銀行の2つがあります。

2行とも返済単位は千円、利用手数料は110円～220円となります。

インターネット返済

インターネット返済は、スマホやPCを使って自分の口座から返済する方法です。

会員サイトもしくはアプリから手続きできます。

全国の銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫に対応していますが、あらかじめ各金融機関のインターネットバンキングを利用している必要があります。

手数料は無料で、システムメンテナンス時を除く24時間365日で利用が可能です。

銀行振込

銀行振込は、金融機関の窓口やATMで返済を行う方法です。

振込先は一人ひとり異なるため、下記の方法で確認しましょう。

カード返済（カード型のみ）

カードを発行している場合、全国のATMで返済が可能です。銀行振込と違い、振込先の確認は不要です。

利用にあたっては、返済額に応じて以下の利用手数料がかかります。

• 1万円以下…110円
• 1万円超～…220円

返済単位は原則千円ですが、金融機関や時間帯によっては1円単位での返済も可能です。詳しくは公式サイトでチェックしましょう。

オリックスマネーについてよくある質問

オリックスマネーの借入では、次のような疑問を抱える人が少なくありません。

• 即日借入は可能？
• パーソナルローンとおまとめローンの違いは？
• 年収の1/3までしか借りられないのはなぜ？
• 契約枠（コース）の増額方法は？

それぞれ解説していくので、疑問を解消してスムーズに借り入れましょう。

即日借入は可能？

オリックスマネーの審査は最短60分で終わるため、最短で即日借入が可能です。

アプリ型（カードレス）でもカード型でも、アプリ・会員サイトを利用したインターネット振込なら、いつでも借り入れられます。

ただし、審査の際には在籍確認が必要になるため、勤務先が休みの日に申し込むと、手続きが進まず即日借入ができない可能性もあります。

スムーズに借り入れるためには、勤務先が営業している日の日中に申し込むと良いでしょう。

パーソナルローンとおまとめローンの違いは？

オリックスマネーには、パーソナルローンのほかに「おまとめローン」という商品もあります。文字通り、他社の借入を一本にまとめるためのローンです。

パーソナルローンの資金用途は原則自由ですが、おまとめ目的の場合はおまとめローンを利用するようオリックスマネーの公式サイトで呼びかけています。

複数の借り入れをまとめたいのですが、「ORIX MONEY PERSONALローン」と「ORIX MONEYおまとめローン」のどちらに申し込んだらいいですか？
借り入れのおまとめをご希望でしたら、ORIX MONEYおまとめローンをお申し込みください。
ORIX MONEYおまとめローンのお申し込みはこちらからお願いいたします。
審査の結果、ご希望に沿えない場合もございます。

パーソナルローンとおまとめローンを比較すると、次のような違いがあります。

おまとめローンのほうが返済方法が少なく、返済期間も短くなるので注意しましょう。

おまとめローンでいまより低金利で借り換えれば、返済額を減らしたうえで返済管理もしやすくなります。

複数の返済を抱えて苦しいと感じている人は、ぜひ利用してみましょう。

年収の1/3までしか借りられないのはなぜ？

オリックスパーソナルローンでは、借入上限が年収の1/3までとなっています。これは、貸金業法で定められた「総量規制」によるものです。

総量規制において、貸金業者は他社も含めて年収の1/3を超える貸し付けはできないと定められています。

つまり、年収600万円ですでに200万円の借金があれば、追加の借入はできません。

ただし、住宅ローンや高額療養費など、一部の貸付は総量規制の対象外となります。先述したおまとめローンも総量規制の対象外です。

総量規制は、貸金業者の過剰貸付を禁じ、消費者を守るための法律です。すでに借金を抱えているなら、無理して追加借入しないようにしましょう。

引用元：e-Gov法令検索「貸金業法第十三条の二」

契約枠（コース）の増額方法は？

オリックスマネーの契約枠（借入上限額）を引き上げたい場合は、アプリもしくは会員サイトから申し込みを行います。

具体的な手順は以下の通りです。

1. アプリまたは会員サイトへログイン
2. 『増額申込み』を選択
3. 『増額申込画面へ』を選択
4. 必要項目を入力して送信

増額を認めてもらうためには、借入と返済を続けてオリックスマネーでの信用度を高めることが大切です。

なお、総量規制の関係上、借入上限額は最大で年収の1/3、実際に借り入れられる金額は他社も含めて年収の1/3までとなります。

まとめ

オリックスマネーパーソナルローンは、カードなし・最短即日借入が魅力のローンサービスです。

「誰にも知られずすぐに資金が欲しい」という方にはぴったりと言えるでしょう。

また、借入方法や返済方法も豊富に用意されており、入出金がしやすい点も特徴です。

出先で急に借りたい人や、積極的に臨時返済をしていきたい人にもおすすめできます。

柔軟に借入・返済ができるオリックスマネーパーソナルローンを利用して、スマートに買い物や自己投資を行いましょう

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菱村真比古

ファイナンシャルプランナー

10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士