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消費者金融の審査に通らない理由とは?お金を借りる方法を見直そう
消費者金融の審査に通らない理由とは?お金を借りる方法を見直そう
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審査に通らない人は「お金を借りる」という選択自体の見直しも大切

お金を借りるために消費者金融に申し込んだものの、審査に通らず途方に暮れている人は少なくありません。

審査に通らない理由が分からないままでは、いつまで経ってもお金を借りることができませんし、最悪の場合NG行動に出てしまう恐れもあります。

この記事では消費者金融の審査に通らない理由と、審査を通過するためのポイント、また借金を減らすためにできることをくわしく解説します。

負のループから抜け出したい方はぜひ最後まで読んでみてください。

消費者金融の審査に通らない理由と通過するためのポイントを徹底解説

消費者金融の審査に通らない理由と通過するためのポイントを徹底解説

消費者金融の審査に通らない理由はさまざまですが、中には融資の申し込みの前に対策が立てられるものもあります。

一度融資を断られると申込情報が記録として残るため、他社で申し込みをしても審査に通らなくなるため、審査に通る状態を整えることが大切です。

ここでは審査に通らない理由でよくあるものと、審査に通るためのポイントを徹底解説します。

申込条件や審査基準を満たしていない

消費者金融の審査に通らない理由のひとつとして、融資の申込条件や審査基準を満たしていないことが考えられます。

申込条件とは年齢や職業、収入の状況などについて消費者金融側が設ける「融資を申し込むための条件」のことです。

また各消費者金融ではそれぞれ独自の審査基準を設けており、申込条件を満たしていても審査基準を満たしていない場合は審査に通過できません。

審査基準の内容は公表されていませんが、申込条件は各消費者金融の公式サイトに記載されていますから、融資を申し込む前に確認しておきましょう。

他社からの借り入れがある

すでに他社(他の消費者金融など)からの借り入れがある場合には、審査に通らない可能性があります。

消費者金融などの貸金業者は、貸金業法に基づき設けられた「総量規制」というルールにより「年収の3分の1」を超える貸付けを行うことができません。

そのため現在別の消費者金融から年収の1/3を超える借り入れがある方は、いくらお金を借りたいと思っても、審査を通過できず、それ以上消費者金融でお金を借りることはできないということです。

消費者金融の審査に通るためには、申込の前に他社からの借り入れを返済しておきましょう。

総量規制に含まれないもの(例外貸付け、除外貸付け)

総量規制により年収の1/3を超えるお金を借りることはできませんが、次の融資は総量規制の金額に含まれません。

例外貸付け
  • 銀行から融資を受けたお金
  • ローンの組み替え
除外貸付け
  • 住宅ローン
  • 自動車ローン
  • 高額療養費のための貸付け

金融事故を起こし信用情報に傷がついている

消費者金融のカードローン審査に通らない理由として、信用情報(クレジットヒストリー)に金融事故による傷があることが考えられます。

金融事故とは、ローンの返済などの「長期延滞」やカードの「強制解約」、また借金を返せなくなった場合に行う「債務整理」や「代位弁済」「自己破産」などのことです。

異動情報として登録された金融事故は、長期延滞なら5年、自己破産なら10年ほど傷として残るため、消費者金融の審査に通らない可能性が高くなります。

消費者金融の審査を通過してカードローンを利用するためには、信用情報を確認し、傷がなくなってから申し込むようにしましょう。

信用情報を自分で確認する方法

信用情報機関(CICやJICC、KSC)の信用情報はローン審査の前に自分で確認できます。

自分の信用情報に傷がついているか心配な方は「情報開示」の申し込みを行い信用情報を確認してみましょう。

CICの場合、インターネット開示なら500円、郵送での開示なら1,500円の手数料がかかりますが、信用情報が不安な方は審査の前に確認しておけば安心です。

多重申し込みをしている

複数の消費者金融に同時に融資を申し込む「多重申し込み」は、審査に通りにくくなるため注意しましょう。

すぐにお金を借りる必要がある場合や、ローン審査に通らないのではと不安になると多重申し込みをしてしまいがちですが「お金に困っている=返済能力が低い」と判断されてしまい、かえって審査に通りにくくなる恐れがあります。

消費者金融のカードローン審査に通るには、多重申し込みは止めましょう。

お金を借りる前に知っておくべき消費者金融が審査をする理由

お金を借りる前に知っておくべき消費者金融が審査をする理由

消費者金融からお金を借りる場合、必ずローン審査が行われます。

これは消費者金融が遵守しなければならない「貸金業法」で「返済能力調査(審査)」が義務付けられているためです。(貸金業法第13条第1項)

返済能力調査(審査)なしでお金を借りることができれば、返済能力を超えてお金を借りてしまうケースが増え、多重債務に陥る可能性が高くなります。

そのような事態を避けるため、消費者金融などの審査が義務付けられているのです。

審査に通らない人が見直すべき「お金を借りる」という選択

審査に通らない人が見直すべき「お金を借りる」という選択

消費者金融の審査に通らない人は「お金を借りる」という選択そのものを見直すべきなのかも知れません。

借金が増えてくると、お金を借りることで毎月の支払いや日々の生活を何とかしようと考えてしまいがちです。

でもそれは借金を増やすだけで、「お金を借りて借金の返済に充て、また借金を増やす」という負のループに陥ることになってしまいます。

ここでは借金を減らす、または借金をなくす方法をくわしく解説します。

ローンをまとめる

複数の金融業者や貸金業者からお金を借りている方は、ローンをひとつにまとめることを検討してみましょう。

異なる業者(期間)からお金を借りると返済日や金利も異なるため、返済の資金繰りに困るケースが少なくありません。

おまとめローンで借金をひとつにまとめれば、管理がしやすくなりますし、場合によっては返済総額を減らせる可能性があります。

また、おまとめローンは一定の条件を満たす場合「総量規制の例外貸付け」として年収の1/3を超えた利用が可能になることもおすすめするポイントです。

融資の利用にあたっては返済能力や信用情報を基に審査が行われますが、消費者金融の審査に通らないことでお困りであれば、選択肢のひとつにおまとめローンを検討してみてはどうでしょうか。

おまとめローンの「一定の条件」とは

「顧客に一方的に有利となる借換え」であれば、総量規制の例外貸付けとしておまとめローンを利用できる感応性があります。

顧客にとって一方的に有利となる借り換え、というと分かりづらいですね。

具体的には「借り換え後の金利が借り換え前の金利を上回らない」「1ヵ月の負担額が借り換え前を上回らない」といった「借りる側に有利な条件」です。

借り換えを検討する

金利の高いカードローンでお金を借りている方は、金利が低いカードローンへの借り換えを検討するのもひとつの方法です。

カードローンの金利は金融機関により異なるため、金利が高いところでお金を借りるのと金利が低いところでお金を借りるのとでは1ヵ月あたりの利息金額にもかなりの差が生じます。

もちろん借り換えの際にも審査はありますから、審査を通過するには信用情報や返済能力に問題がないことが前提です。

一般的に消費者金融より銀行のカードローンの方が金利が低い傾向がありますから、返済の負担を減らすためカードローンの借り換えを検討してみましょう。

返済計画を立てる

お金を借りることが常態化している場合、返済計画を立てて借金を返すことをおすすめします。

お金を借りることが常態化している方は、毎月生活費にいくら使えるのかを把握していないケースが少なくありません。

その場合、お金が手元にあると知らない間に使ってしまうので、収入が入ったら借金の返済金額を別の口座に入れるか、すぐに返済してしまいましょう。

残ったお金から家賃や光熱費、スマホ代などの「固定費」を除いたものが生活費になります。

固定費が借金返済の負担になっている場合には家賃が安い物件への引っ越しや格安スマホへの変更を検討しましょう。

元々の収入が少ない場合は、副業やバイトを始めるのもひとつの方法です。

計画的に借金を返済することにより「完済」できる日が近づきますよ。

公的機関に相談する

消費者金融の審査に通らないことでお金を借りる算段がつかず生活が苦しくなった場合には、公的機関に相談し「生活保護」を受ける方法もあります。

生活保護は「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するために国や自治体が設けている制度のことです。

ただ生活が苦しければ条件なしで生活保護が受けられるわけではありません。

毎月の世帯収入が厚生労働省の定める「最低生活費(最低限度の生活に必要な費用)」を下回っていれば、その差額を生活保護費として受け取れます。

最低生活費は世帯の人数や年齢、住んでいる地域により異なります。

生活保護を受けるのは抵抗があるという方も、選択肢のひとつとして覚えておくと良いでしょう。

債務整理を行う

借金(ローン)を完済して精神的ストレスから解放されたい、お金を借りる生活から抜け出したいとお考えなら債務整理を選択肢に加えましょう。

債務整理とは法的な手続きによって借金を減額したり返済を免除してもらうことで、主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類があります。

これらの手続きは自分で行うこともできますが、金融機関との交渉や書類作成などが大変なので弁護士か司法書士に依頼するのが一般的です。

債務整理を行えば信用情報に記録(傷)は残ってしまいますが、長期間お金を借りる生活を続けている方は、過払い金がある可能性もありますから、一度弁護士に相談してみてはどうでしょうか。

※利息制限を超える金利でカード会社などからお金を借りる場合、利息制限内の金利で再計算され、支払い過ぎていたお金(過払い金)が返金されます。

お金をどこからも借りれないときのNG行動

お金をどこからも借りれないときのNG行動

お金が必要なのにどこからも融資が受けられずお金を借りることができない場合、何とかしようと焦るあまりやってしまうNG行動があります。

NG行動とは、結果的に自分の首を絞めることになってしまう行動や、犯罪に加担する行動のことです。

お金を借りることができないと冷静さを失ってしまいがちですが、ここで紹介する「やってはいけないNG行動」は絶対に止めましょう。

ヤミ金などの違法業者からお金を借りる

消費者金融の審査に通らずお金を借りることができない場合でも、ヤミ金などの違法業者から審査なしでお金を借りるのはNGです。

「審査なし」とか「即日振込」といった言葉に惑わされてお金を借りると、違法な高金利で借金が膨れ上がります。

貸金業者は融資の前に審査を行う必要があるので、審査なしでお金を貸付ける業者は全て違法業者です。

ヤミ金業者を利用して融資を受けてしまうと借金が増えるだけでなく、お金が返せない場合に違法行為を含む方法で取り立てが行われるため、深刻なトラブルに発展しかねません。

ヤミ金などの違法業者を利用してお金を借りるのは絶対に止めましょう。

借金のために借金をする

借金のために借金をしてしまうと、借金が減るどころか増えていく一方です。

お金がなく、借金を返す目的でお金を借りるわけですから、新たに借りるお金も返せない可能性が高いでしょう。

そうやって借金をくり返していると、信用情報が悪化してどの金融業者からも融資を受けられず、お金を借りることができなくなります。

お金を返せないと判断したら、借金を整理する方法を検討しましょう。

クレジットカードの現金化

クレジットカードの現金化は、いくらお金が必要でもやってはいけないNG行動のひとつで、クレジットカードの会員規約でも禁止されています。

クレジットカードの現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を使って商品を購入し手数料を差し引いた金額が支払われるものです。

クレジットカードの現金化がカード会社に知られればカードは利用停止となり、カードの残債(まだ請求されていない借入金)を一括請求されます。

そのことは信用情報にも記録されるため信用情報にも傷がつきますし、クレジットの現金化を行う業者に個人情報を提供することでトラブルに巻き込まれる可能性もありますので絶対に止めましょう。

闇バイト

最近ニュースで見かけることの多い闇バイトは絶対にやってはいけないNG行動です。借金で捕まることはまずありませんが、闇バイトは高い確率で警察に捕まることになります。

闇バイトで犯罪を犯した人の動機は「お金がどうしても必要で闇バイトに手を出してしまった」というものがほとんどです。

闇バイトで犯罪に加担してしまうと、後悔してもしきれない結果を招くことになりますからいくらお金が必要でも絶対に止めましょう。

記事まとめ

記事まとめ

今すぐお金が必要なのに消費者金融の審査に通らないと「どうしよう」と焦る気持ちが生まれます。

お金が必要だ、という気持ちで焦ってしまうと冷静な判断ができず、今回紹介したようなNG行動に走ってしまいがちですから十分注意しましょう。

お金を借りる生活は、長く続くと気づかないうちに精神的なストレスを抱えてしまうものですから借金を減らす、または完済を目指してみませんか。

借金がなくなると毎日安心して暮らせるようになりますよ。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
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