
消費者金融の借り換え先候補と審査に通るコツ
消費者金融の返済負担を軽くしたいなら、借り換えがおすすめです。
借り換えすることで、より低金利なローンに切り替えて返済総額を減らしたり、月々の支払額を減らしたりできます。
本記事では、消費者金融の借入を借り換えるメリット・デメリットをわかりやすく解説。借り換え先の候補や、審査に通るためのコツもお伝えします。
消費者金融の返済で生活が苦しい方は、ぜひ最後までご覧ください。
消費者金融の借り換えとは?
消費者金融の借り換えとは、現在の借入をより低金利なローンへ変更することを指します。
現在の借入より低金利で借り入れ、そのお金で完済するという仕組みです。
「借金返済のために新たな借金を作るのは危険では?」と思うかもしれませんが、今より低金利で借りることで利息が減るため、むしろ返済負担が軽くなります。
借り換え先としては、銀行や信用金庫、ろうきんなど金利の低い金融機関が一般的です。
また、通常のローンではなく、借り換え専用ローンを提供している金融機関もあります。
おまとめローンとの違い
借り換えと似たサービスに「おまとめローン」というものもあります。
おまとめローンは、複数の借入を1つにまとめて返済負担を軽減するための商品です。借り換え専用ローンの一種で、もともとの借入が1つだけか複数あるかの違いです。
複数借入をおまとめローンで1本化すると、トータルの利息が下がったり、返済日がまとまって管理が楽になるというメリットがあります。
消費者金融の借り換え先候補
消費者金融の借り換え先としては、以下の3つが選択肢として挙げられます。
- 銀行のカードローン
- フリーローン
- 借り換え専用のローン
銀行のカードローン
銀行のカードローンは、消費者金融に比べて金利が低い傾向にあります。
借入先 | 金利相場 |
---|---|
銀行 | 年3.0%~18.0% |
消費者金融 | 年1.5%~15.0% |
ただし、銀行の審査は消費者金融と比べてやや厳しく、実際に借入できるまで時間がかかりやすい傾向があります。
また、信用金庫や信用組合、ろうきんも金利が低めなので、選択肢として検討してみると良いでしょう。
フリーローン
フリーローンは、借入金の使い道が限定されていないローンサービスです。
カードローンとの違いは、繰り返しの借入はできず、1回ごとに審査を受ける必要があります。主に銀行が提供しており、金利相場も年1.5%~15.0%と低い傾向です。
金利が低いことだけでなく、繰り返しの借入ができないことから借り過ぎになりにくい点もメリットです。
借り換え専用のローン
「借り換え専用ローン」や「おまとめローン」は、資金用途を借金の借り換えに限定しているローンです。
これらのローン商品は、借り換えに特化している分、その他のローンより審査に通りやすい可能性があります。
特に、総量規制の例外貸付にあたる場合、年収の3分の1を超える借入が可能です。
個人への貸付を、本人の年収の3分の1までとする規制。貸金業法に定められており、消費者金融やクレジットカード会社などが対象。
総量規制を超える貸付を例外的に認める制度。「顧客に一方的に有利となる借り換え」「借入残高を段階的に減少させる借り換え」が該当する。
参照:日本貸金業協会「2 総量規制にかかわらず、お借入れできる貸付けの契約があります」
ただし、実際に借り入れられるかは審査によるため、必ず審査に通るとは限らない点に注意しましょう。
消費者金融の借り換えをするメリットとデメリット
消費者金融の借り換えはメリットが多い一方、気をつけるべきデメリットもあります。
両方をしっかり把握して、実際に借り換えるかどうかを判断しましょう。
メリット
消費者金融の借入を借り換えるメリットは、以下の3つです。
- 金利の引き下げで支払総額を減らせる
- 月々の返済額を減らせる場合がある
- 返済管理が楽になる
1. 金利の引き下げで返済総額を減らせる
金利を引き下げることで、最終的な支払総額を減らす効果があります。
下記は、借入額が100万円、月々の返済額が25,000円だったとき、金利年15.0%と年12.0%でどのように変わるか比較したものです。借り換えた後は、返済総額が10万円以上も下がっています。
金利 | 年15.0% | 年12.0% |
---|---|---|
月々の返済額 | 25,000円 | 25,000円 |
返済期間 | 4年8か月(56回) | 4年4か月(52回) |
返済総額 | 1,396,494円 | 1,287,314円 |
内利息 | 396,494円 | 287,314円 |
※端数処理の方法などにより、実際の返済とは異なる場合があります。
消費者金融の一般的な金利は年3.0%〜18.0%ですが、銀行カードローンだと年1.5%〜15.0%程度が相場です。そのため、消費者金融は借り換えによる返済負担の軽減がしやすいといえます。
2. 月々の返済額を減らせる場合がある
借り換えにより、月々の返済額を減額できる場合があります。
月々の返済額は借入先によって異なり、同じ借入額でも差が生じるためです。
ただし、月々の返済額が低くなると、代わりに返済期間と返済総額が増える可能性もあるため注意が必要です。
3. 返済管理が楽になる
消費者金融の借り換えを行うことで、返済管理が楽になるケースもあります。
例えば、新たな借入先が多種多様な返済方法を用意していれば、コンビニ返済やインターネットバンキングなど自分に都合の良い方法を選べます。さらに、公式アプリがあれば支出管理や各種手続きがスマホ1本で可能です。
また、複数の借入がある場合、おまとめローンで借り換えることで返済が毎月1回のみになるため、うっかり支払いを忘れるような失敗を防げるでしょう。
デメリット
消費者金融の借入を借り換えるデメリットは、以下の3つです。
- 返済期間や返済総額が増えるケースもある
- 金利が下がらない場合もある
1. 返済期間や返済総額が増えるケースもある
先述の通り、借り換えによって月々の返済額が下がると、返済期間や返済期間が増える可能性があります。
以下は、先ほど挙げた100万円の借入例を、月々の返済額を10,000円下げて比較したものです。月々の返済額を減らした影響により、金利の低い方が高い返済総額になっています。
金利 | 年15.0% | 年12.0% |
---|---|---|
月々の返済額 | 25,000円 | 15,000円 |
返済期間 | 4年8か月(56回) | 9年3か月(111回) |
返済総額 | 1,396,494円 | 1,660,138円 |
内利息 | 396,494円 | 660,138円 |
※端数処理の方法などにより、実際の返済とは異なる場合があります。
トータルの返済負担を増やさないためには、月々の返済額を下げないことが重要です。
2. 金利が下がらない場合もある
借り換えをしても、現在の消費者金融から金利が下がらない場合もあります。
新しい借入先でも改めて審査を受ける必要がありますが、審査は「その時の経済状況」を参考にします。
借り換えの場合、すでに借入を抱えている分、新規で借りるときより審査で不利になるかもしれません。そのため、現状より金利が高くなる可能性もあります。
消費者金融の借り換えで審査に通過するためのコツ
ここまで解説した通り、消費者金融の借り換えは審査に通る必要があります。
借り換え審査に通過するためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 短期間に複数の申し込みをしない
- 可能な範囲で借入件数を減らす
- 借り換え専用ローンを利用する
短期間で複数の申し込みをすると、いわゆる「申し込みブラック」という状態になり、審査に通りにくくなります。目安として、半年に1~2社までにしておきましょう。
また、借入件数を減らすことで返済能力や返済意思を示せるため、借り換え審査で有利になるかもしれません。
これらの対策をしても不安な場合は、借り換え専用ローンの利用がおすすめです。先述の通り、借り換えに特化しているので審査に通りやすくなる可能性があります。
まとめ
消費者金融の借り換えを活用すれば、金利を引き下げられ、返済管理が楽になります。
ただし、審査に通るためには、適切な借り換え先を選ぶことが重要です。
無理のない借り換え計画を立て、消費者金融の返済負担を軽減しましょう。