消費者金融
審査が緩い消費者金融はある?比較的通りやすい借入先について
審査が緩い消費者金融はある?比較的通りやすい借入先について
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審査が緩い消費者金融の特徴は?どうしても借りたいときの代替手段も解説

「審査が不安だけど急いでお金が必要」
「確実に借りられる消費者金融が知りたい」

このような悩みを抱えているとき、頼りたくなるのが「審査が緩い」とされる消費者金融です。

しかし、実際に「審査が緩い」と言えるほど通りやすい消費者金融は存在するのでしょうか?

この記事では、消費者金融の審査についてわかりやすく説明したうえで、比較的審査に通りやすい借入先の見つけ方や、代替手段について詳しく解説していきます。

正しい知識を身につけ、安心安全に借入ができるようにしましょう。

必ず通るほど審査が緩い消費者金融はある?

必ず通るほど審査が緩い消費者金融はある?

結論から言うと、誰でも必ず通るほど審査が緩い消費者金融は存在しません。

消費者金融は、融資にあたって貸金業法に定められたルールを守る必要があり、申込者の返済能力はしっかりチェックします。最低限の信用と返済能力が見込まれる人でなければ、審査に通ることはありません。

もし「審査なし」「誰でも借りられる」と宣伝していた場合、違法業者である可能性が高いため注意しましょう。

消費者金融の基本的な審査基準

消費者金融では、申込者の「返済能力」を重視した審査が行われます。具体的には、以下の要素を満たすことが重要です。

  • 安定した収入があるか
  • 勤務先の在籍確認を取れるか
  • 過去に延滞や破産などをしていないか

また、貸金業法で定められた総量規制により、年収の3分の1を超える貸付は原則禁止されているため、希望額が高すぎると審査に通らないこともあります(貸金業法第13条第2項)。

主な消費者金融の審査通過率

大手消費者金融は審査通過率を公開しているため、大まかな審査通過率の相場が分析できます。

主な大手消費者金融の審査通過率
  • アコム…39.3%
  • アイフル…33.8%
  • レイク…26.6%

参照:アコムマンスリーレポート2025年3月下期アイフル月次データ(2024年4月〜2025年1月)SBI新生銀行2024年3月期(第1四半期)データブック

各社のデータを見ると、おおよそ25%〜40%程度の通過率(成約率)となっています。

銀行と比べて消費者金融の審査は通りやすいといわれますが、決して「甘い」「緩い」と言えるほどではないのが実情です。

「審査なしで確実融資」「どこにも通らなかった人でもOK」などのうたい文句は危険

消費者金融も審査は必ず行われますが、インターネットやSNSでは以下のような宣伝文句を見ることがあります。

  • 審査なし
  • ブラックOK
  • 即日無条件融資

しかし、消費者金融を含む貸金業者は、法律により「返済能力がない人への勧誘」や「借入しやすいことを強調した宣伝」は禁止されています(貸金業法第16条第2項)。

上記のような甘い言葉を使う業者は正規の貸金業者ではなく、違法なヤミ金であるため注意が必要です。

ヤミ金を利用してしまうと、高額な利息や違法な取り立てによって生活が破綻するリスクがあるため、絶対に関わらないよう注意しましょう。

審査が緩いわけではないが「柔軟に審査してもらえる消費者金融の特徴」はある

審査が緩いわけではないが「柔軟に審査してもらえる消費者金融の特徴」はある

審査が緩い消費者金融はありませんが、以下の特徴を持っている業者は、比較的柔軟に審査してもらえると考えられます。

  1. 中小規模の消費者金融である
  2. 独自審査を行っている
  3. 年齢や雇用形態の基準が緩い

審査に自信がない人は、これらの特徴を参考に消費者金融を選んでみましょう。各特徴を詳しく解説します。

特徴① 中小規模の消費者金融である

全国規模で有名な大手消費者金融より、いわゆる中小規模の消費者金融のほうが、柔軟に対応してもらえるケースがあります。

大手は利用者が多い分、スコアリングシステムを使った画一的な審査が中心です。一方、中小だと時間をかけた審査ができるため、一人ひとりの現状を見てもらえる可能性があります。

以下は、中小規模の消費者金融の一例です。

  • いつも
  • セントラル
  • フタバ
  • アロー

上記のような消費者金融なら、過去に何らかの金融事故(延滞など)があっても、現在の返済能力に問題がなければ融資を受けられる可能性があります。

特徴② 独自審査を行っている

他社の影響を受けずに独自審査を行っている消費者金融は、他社の審査に落ちた人でも借入できる可能性があります。

特に、銀行傘下に入っていない消費者金融は柔軟な審査が期待できます。

先述した中小消費者金融のほか、大手でもアイフルは銀行傘下にない業者であるため、他の大手消費者金融で落ちた人は検討してみましょう。

特徴③ 年齢や雇用形態の基準が緩い

消費者金融は一定の貸付条件を公開していますが、これらの基準は業者によって異なります。

特に、年齢や雇用形態の基準は違いが大きいため、以下に該当する人は条件をしっかり確認しておきましょう。

  • 何歳から借りられるか(20歳以上からが多い)
  • 何歳まで借りられるか(65~70歳程度までが多い)
  • パートやアルバイトでも借りられるか
  • 学生や専業主婦でも借りられるか
  • 収入が年金だけでも借りられるか

審査に通らないときのその他の借入先

審査に通らないときのその他の借入先

どうしても消費者金融の審査に通らなかった場合でも、状況次第では代替手段で資金を借りられる可能性があります。

安全かつ現実的な選択肢として、以下の3つを紹介します。

  1. クレジットカードのキャッシング枠
  2. 質屋
  3. 公的融資制度

1.クレジットカードのキャッシング枠

クレジットカードを持っている場合、キャッシング枠(借入枠)が設定されている可能性があります。

すでにキャッシング枠を持っていれば、改めて審査を受ける必要がなく、スムーズに現金を引き出せます。ATMやスマホアプリで借りられるので、カードローン感覚で利用可能です。

ただし、キャッシング枠の金利相場は年率15%~18%と高めなので、高額借入や長期利用はなるべく避けたほうが良いでしょう。

2.質屋

質屋は、ブランド品や貴金属などの価値ある品物を預けて現金を借りるサービスです。

担保となる物品が必要ですが、消費者金融のような審査は行われず、年収や延滞歴に関係なく借入可能です。もし返済ができなくても取り立てはなく、預けた品物を手放すだけで済みます。

注意点としては、借入額は品物の価値に左右されるため、高額借入は難しい点が挙げられます。また、質屋にも金利があり、月0.5%~9%の利息が発生することを覚えておきましょう。

3.公的融資制度

生活が困窮している場合は、社会福祉協議会や自治体が提供している「緊急小口資金」「総合支援資金」などの公的融資制度を検討しましょう。

これらは無利子もしくは非常に低い利子で借りられるため、生活を立て直すうえで非常に有効な手段です。

住んでいる地域の市役所などに問い合わせれば、利用可能な制度について説明してもらえます。申請には一定の時間がかかるため、早めの相談が重要です。

まとめ

まとめ

利用者からすれば「審査が緩い消費者金融」は理想的ですが、誰でも借りられるような消費者金融は存在しません。どの消費者金融でも、一定の返済能力が求められます。

しかし、本記事で紹介した「比較的審査が柔軟な消費者金融」を見極めれば、審査に通過する可能性を高められるかもしれません。

お金を借りるときは、焦って危険な業者に手を出さず、信頼できる消費者金融を選ぶようにしましょう。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
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