消費者金融
消費者金融と銀行ローンの違いは?金利・審査・融資の早さを徹底比較
消費者金融と銀行ローンの違いは?金利・審査・融資の早さを徹底比較
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消費者金融と銀行ローンにおける法律の違いと金利・審査・融資の早さを比較して解説

相談者A
相談者A

急な出費でお金が必要になったけれど、どこで借りたら良いかわからない

相談者B
相談者B

消費者金融と銀行ローンに違いはあるの?

お金を借りたいけれど、消費者金融と銀行ローンのどちらを選ぶべきか迷う方もいるでしょう。

両者ともお金を借りる手段ですが、法律や金利などの違いがあります。

本記事では、消費者金融と銀行ローンの違いを比較しながら解説します。

金利や審査・融資スピードの違いも紹介するので、自分に合った借入先を理解したい方は参考にしてください。

消費者金融と銀行ローンの違いとは?

消費者金融と銀行ローンの違いとは?

消費者金融と銀行ローンの違いを以下にまとめました。

項目 消費者金融 銀行ローン
法律 貸金業法 銀行法
金利相場 高め(年3.0〜18.0%程度) 低め(年1.5〜15.0%程度)
審査時間 最短即日 翌営業日〜最長2週間

各項目について解説するので、参考にしてください。

貸金業法と銀行法で法律に違いがある

消費者金融と銀行ローンは、どちらも個人がお金を借りる際に利用できる手段な反面、法律の違いがあります。

消費者金融で適用している「貸金業法」は、消費者が過剰な借金を抱えたり、高金利に苦しんだりするのを防ぐ目的で制定されています。

融資金額を制限する「総量規制」は、年収3分の1を超える新たな借入は、原則として認めないと規定された貸金業法の1つです。

第十三条の二 貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合において、前条第一項の規定による調査により、当該貸付けの契約が個人過剰貸付契約その他顧客等の返済能力を超える貸付けの契約と認められるときは、当該貸付けの契約を締結してはならない。
引用:e-Gov 法令検索「貸金業法第十三条の二」
https://laws.e-gov.go.jp/law/358AC1000000032

一方、銀行ローンは「銀行法」に基づいて運営されており、消費者金融のように明確な融資額の制限はありません。

年収3分の1を超える借入が可能な場合もありますが、多くの銀行では、総量規制に類似した独自の基準を設け、融資の可否や金額を決定しています。

金利に違いがある

消費者金融と銀行ローンを比較すると、金利にも違いがあります。

消費者金融は、年率約3.0〜18.0%程度の金利で、銀行ローンよりも高めに設定されいます。

ただし、なかには一定期間の利息が免除されるサービスを提供している消費者金融があり、期間内に返済が完了すれば、利息を抑えた借入が可能です。

一方、銀行ローンは比較的低い金利で提供されており、年率は約1.5〜15.0%程度です。

借入条件が金利以外で同一の場合、銀行ローンを利用して融資を受けた方が、支払う利息の負担は少なくなるでしょう

審査時間に違いがある

消費者金融と銀行ローンでは、審査時間にも違いがあります。

消費者金融は最短15分程度の審査時間で、比較的早いのが特徴です。

多くの消費者金融は、インターネットや自動契約機を利用した申し込みを受け付けており、最短で即日融資に対応できる場合もあります。

一方、銀行ローンの審査時間は1週間程度かかるケースもあり、消費者金融よりも時間がかかります。

金利が安い銀行は、貸し倒れのリスクを避けられるよう、より慎重に顧客の信用情報を評価し返済能力を判断しなければなりません。

融資を急いでいる場合は、消費者金融を選びましょう。

どちらが低金利で借りられる?

どちらが低金利で借りられる?

低金利での融資を希望する方は、消費者金融よりも金利が安い銀行ローンがおすすめです。

銀行ローンの金利が低い理由は、以下のとおりです。

  • 顧客の規模が大きく安定している
  • 保証会社の保証があるため貸し倒れのリスクが少ない
  • 経営が安定しており信頼性が高い

銀行は、預金業務を通じて安定した資金調達を行っており、信用力の高い顧客層を融資対象としているため、金利を低く設定できる傾向があります。

ただし、近年では初回利用者向けに無利息期間を提供している消費者金融もあり、短期間の借入なら利息の負担を抑えられる場合も珍しくありません。

審査に通りやすいのは?

審査に通りやすいのは?

審査に通りやすいのは、審査基準が柔軟な傾向がある消費者金融です。

消費者金融は、銀行の審査に通らない可能性のある層にも融資を提供するのを目的としています。

返済能力がないと判断された方は融資を受けられませんが、過去の金融事故歴よりも、現在の収入状況や安定性を重視する金融機関もあります。

一方、銀行は預金者の資金を運用している性質上、貸し倒れのリスクを極力抑える必要があるため、審査が厳格です。

審査項目には、過去の信用情報や収入の安定性・勤続年数などが挙げられ、厳しくチェックされます。

審査に通りにくいと感じる場合は、自身の信用情報を確認し、改善できる点があれば改善に努めるのが大切です。

具体的な対策に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

カードローン審査に通らない7つの理由と具体的な対策

即日ですぐに借りられるのは?

即日ですぐに借りられるのは?

即日ですぐにお金が必要な方は、消費者金融がおすすめです。

多くの消費者金融は、申し込みから審査・融資までの手続きをオンラインで行っており、最短15分〜1時間程度で融資を受けられる可能性があります。

ただし、即日融資を受けるには、平日の午前中に申し込みを完了させる、必要書類を事前に準備するなどの条件があります。

銀行ローンは、より慎重に信用情報や返済能力を審査するのに時間がかかるため、即日融資に対応しているケースは少ないのが事実です。

急ぎでお金が必要なら消費者金融、時間に余裕があるなら金利が低い銀行ローンを検討するなど、自身の経済状況に合わせて選びましょう。

違いを把握して借入先を選ぼう

違いを把握して借入先を選ぼう

お金を借りる際の選択肢である消費者金融と銀行ローンは、法律や金利や審査時間などの違いがあります。

消費者金融は貸金業法に基づいており、個人の借入総額が年収3分の1を超えると、新たな融資を原則として行わない総量規制が適用されます。

一方、銀行ローンは銀行法に基づいており、消費者金融のような明確な利用額の上限は設けられていません。

銀行ローンの方が低金利ですが、消費者金融は審査スピードに優れており、申し込み当日に融資を受けられるケースもあります。

両者による違いを理解したうえで、消費者金融の利用を検討している方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

カードローンのおすすめ人気ランキング👑33社を8つの採点項目から忖度なしで比較

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
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