消費者金融
消費者金融でお金を借りる際に起こるデメリットとは?
消費者金融でお金を借りる際に起こるデメリットとは?
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消費者金融でお金を借りたい!考えられるデメリットを解説

消費者金融を利用するデメリットは何がある?」
「金利が高くて怖いイメージがあるけど、実際のところは?」

消費者金融の利用を考えると、上記のような不安や疑問が頭をよぎるでしょう。

消費者金融にもいくつかデメリットがあるため、利用時には注意が必要です。しかし、それらのデメリットは正しく理解して利用すれば大きな問題になりません。

過度なマイナスイメージに引っ張れず、適切に活用すれば、急な出費や一時的な資金不足を解決するのに効果的な方法となります。

本記事では、消費者金融で実際に起こり得るデメリットと、世間のイメージなどで語られる「間違ったデメリット」について解説します。

消費者金融でお金を借りたいけれど、実際にどんなデメリットがあるか不安な方は参考にしてください。

消費者金融からお金を借りるデメリット

消費者金融からお金を借りるデメリット

消費者金融で借入するのに不安を感じている方は、まずデメリットを正しく理解するのが大切です。

2つのデメリットについて、詳しく解説していきます。

返済遅延や自己破産などは信用情報に傷が付く

消費者金融の借入に対して返済遅延や自己破産などをおこなうと、信用情報に傷が付くというデメリットがあります。

信用情報とは?

個人の借入履歴や延滞情報などをまとめたもの。国指定の信用情報機関を通じて、各金融機関に共有される。

信用情報に返済遅延や自己破産などの記録があると、新規借入や追加融資、クレジットカードの利用などができなくなる可能性があります。

ただし、消費者金融からお金を借りるだけなら、信用情報の傷にはなりません。契約通りに返済していれば、何の問題もなく日常生活を送れます。

将来の住宅ローンや車のローンに悪影響が出る可能性も

消費者金融カードローンでは、あらかじめ決められた借入可能額までなら自由に借りられる方式が一般的です。

いつでも繰り返し借入ができるため便利ですが、借入可能額が住宅ローンや自動車ローンに悪影響をおよぼすというデメリットがあります。

例えば、借入可能額が100万円だった場合、実際に借りている金額が10万円でも、ローン審査で「100万円の借入がある」とみなされる場合があります。現時点での借入が少なくても、「いつでも借りられる」という状況が危険視されるのです。

既存の借入額が多いと、審査に落ちたり、融資額を減らされたりといったデメリットが生じるかもしれません。可能であれば借入額を減らし、利用していないカードローンがあれば解約しておくと安心できます。

ただし、消費者金融カードローンを契約しているからといって、必ず審査に落ちるわけではありません。不利な要素ではありますが、ローン審査は他にもさまざまな面から判断するため、一定の借入額があっても審査に通る可能性があります。

イメージで語られる消費者金融の間違ったデメリット

イメージで語られる消費者金融の間違ったデメリット

消費者金融で一般的にイメージされるデメリットは、誤解や偏見によるものも少なくありません。

よく誤解される3つのデメリットを紹介するので、正しい知識を身に着けましょう。

金利が高く法外な利息がかかるという誤解

消費者金融の金利は一般的に高いとされます。確かに、銀行カードローンと比べると高めですが、正規の業者は法律で定められた上限を守っています。

貸金業法に基づく上限金利は、以下の通りです。

元本 上限金利
10万円未満 年利20%
10万円以上100万円未満 年利18%
100万円以上 年利15%

利息は借入額や返済期間などによりますが、仮に30万円を年利18%で借りた場合、1年間で返済すれば利息総額は3万円程度になります。

また、サービス内容が似ている他のローンと比べると、以下のようになります。

借入方法 金利相場
消費者金融 年利3%〜18%程度
信販会社カードローン 年利15%〜18%程度
銀行カードローン 年利1.5%〜14.5%程度
クレジットカード(キャッシング枠) 年利15%〜20%程度

銀行カードローンよりは高めですが、信販会社やクレジットカードのキャッシングよりは低めです。

実際の金利は審査結果によりますが、消費者金融が突出して高いとは言い切れないでしょう。

強引な取り立てがあるという誤解

金融機関による取り立ては「貸金業法」で厳しく規制されており、消費者金融による強引な取り立てはおこなわれません。

金融機関がおこなう取り立て行為には明確なルールが定められており、違反した場合は罰則が科されます。

具体的には、以下のような取り立てが禁止されています。

  • 早朝・深夜に電話や訪問をする
  • 勤務先まで取り立てに来る
  • 自宅や職場に居座る
  • 家族から取り立てる
  • 他社の借入で返済するよう求める
  • 借金のかたとして物品等を持っていく
  • その他、身体や生命を損害する行為や、嫌がらせになる行為など

もしも違法な取り立てを受けた場合は、警察や弁護士、消費者センターに相談しましょう。

反社会的勢力が運営しているという誤解

消費者金融は、漫画やドラマなどの影響から反社会勢力と結びついているイメージもあります。しかし、正規の消費者金融は反社会的勢力との関わりはありません。

大手消費者金融を中心に、銀行傘下で経営している消費者金融も少なくありません。

正規の消費者金融を調べたいときは、金融庁の「登録賃金業者情報検索サービス」が使えます。貸金業登録をしている業者であれば、基本的に反社会的勢力との関わりはないと考えて良いでしょう。

賢く利用すればメリットもたくさんある

賢く利用すればメリットもたくさんある

消費者金融はマイナスイメージを持たれがちですが、賢く利用すればメリットも豊富にあります。

最大の特徴は、申し込みから融資までのスピード感です。審査状況によりますが、最短即日で借りられる場合も多いため、緊急でお金が必要な場合に役立ちます。

また、資金用途が自由なため生活費や医療費、娯楽費など、さまざまな目的に利用できます。

特定の用途ではなく、急いで資金が必要な場合、消費者金融は有力な借入先候補となります。

まとめ

まとめ

消費者金融での借入について、デメリットやマイナスなイメージを抱かれている理由を詳しく解説しました。

消費者金融のデメリットとしてイメージされがちな「金利が高い」や「反社会勢力が運営している」は、誤解と言わざるを得ません。

賃金業法や利息制限法などに基づいて運営されているため、借入側も安心してお金を借りられます。

消費者金融は、申し込みから融資までのスピードが早く、利用用途が自由なので、賢く利用すればメリットもたくさんあります。

本記事を参考に、正しい知識を持って無理のない範囲で利用しましょう。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
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