80歳でもカードローンを利用できる？高齢者におすすめの3つの借入先をご紹介

近年、医療費や冠婚葬祭など、急な出費でお金に悩む80歳以上の方が増えています。

公的年金だけではお金に余裕がなく、孫や子どものお祝い、自分や家族の入院などが重なると一時的にお金が不足します。

80歳の方が悩みやすい急な出費に対応するためには、カードローンの利用がおすすめです。

本記事では、80歳の方でも融資を受けられるカードローンをご紹介します。

審査の条件や注意すべきポイントも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

80歳以上でも利用できる条件

多くのカードローンは、年齢の上限があり、80歳以上の方は審査申し込みができません。

しかし、80歳の方でも融資可能なサービスが存在します。

申し込みして審査を通過するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

ここでは、80歳の方がカードローンを申し込む際に最低限押さえたい2つの条件を紹介します。

80歳以上でも安定した収入があれば借入できる

カードローンに申し込みする際、安定した収入は必須条件です。

申し込み時に、アルバイト・パート、株式の配当金や投資信託の分配金、不動産の家賃など年金以外の安定した収入の証明が必要です。

確定申告書や収入証明書など必要書類を用意しましょう。

なお、安定収入が年金のみの方は、収入が認められないカードローンがあるため注意が必要です。

年齢制限を確認しよう

カードローンには必ず年齢制限があります。

多くのカードローンは、年齢制限を「満20歳以上、満70歳未満」としており、80歳以上が利用できるサービスは多くありません。

本記事でご紹介する3つのカードローンは、すべて80歳の方でも申し込みできます。

80歳の方が申し込めるカードローンの中から、自分にあったサービスを選びましょう。

カードローンを利用する際の注意点

80歳以上の方がカードローンを利用する際、いくつか注意点があります。

ここでは、カードローンの申し込み前に知っておきたい注意点を4つ紹介します。

「年齢制限なし」と宣伝していないか

「年齢制限なし」「誰でも融資可能」と宣伝するカードローンには注意が必要です。

年齢制限がないカードローンは、80歳以上の方には魅力的に感じてしまうでしょう。

しかし、年齢は返済能力をはかる大事な審査基準です。

年齢制限がないカードローンは、借り手の返済能力を考慮せず違法性が高いと考えられます。

年齢制限のないカードローンは利用を慎重に検討すべきでしょう。

借入限度額を少額に設定しているか

80歳以上の方が利用できるカードローンは、借入限度額が少なめに設定されているケースがあります。

三井住友銀行、三菱UFJ、みずほ銀行のカードローンは、借入限度額が800万円で設定されています。

しかし、80歳以上の方が利用できるカードローンは、500万円以下に設定されるカードローンもあるので注意しましょう。

80歳以上の方は若い世代ほど労働力がないケースも多いため、高齢者の返済能力に配慮して審査しています。

カードローンは申し込み時に審査があり、個人の信用状態や経済状況から借入限度額が決まります。

希望の金額が借入できないケースを念頭におき、複数のカードローンに申し込むような対策をしましょう。

総量規制を超えていないか

総量規制とは、借り手の返済能力を超えた貸付を禁止する制度です。

消費者金融やクレジットカード会社などの貸付が対象となり、年収の3分の1を超える借入はできません。

一方、銀行や信用金庫などは貸金業者に該当せず、総量規制の対象になりません。

総量規制の対象となる借入の全額を把握し、年収の3分の1を超えないよう注意しましょう。

過去の信用情報に影響がないか

カードローンは、過去に債務整理していると信用情報が事故情報（ブラックリスト）扱いになり、審査が通りません。

債務整理すると、たとえ完済しても5〜7年間、事故情報に登録されて、カードローンを含むあらゆる融資を受けることが難しくなります。

ローン・キャッシングの返済や、クレジットカードの支払いが遅れた場合でも信用状態に傷がつき、カードローンの審査に影響が出る可能性があります。

80歳でも申し込み可能なカードローン3選

80歳でも申し込みできるカードローンを3つ紹介します。

それぞれの特徴と、おすすめポイントをまとめたので参考にしてください。

アコム

アコムは大手の消費者金融が運営するカードローンです。

年齢は20歳以上なら上限はなく、80歳以上の方も申し込みできます。

ただし、安定収入が年金のみの方は申し込みできません。

アルバイトやパート、不動産からの家賃など安定収入がある方向けのサービスです。

申し込みはインターネット・電話・郵送のほか、全国に800台以上設置されている自動契約機”むじんくん”から申請できます（最短20分）。

返済方法は、24時間手数料0円の専用ATMや、コンビニATMのほか、銀行口座の引き落としも利用可能です。

はじめて利用する方は、30日間金利が0円なのも嬉しいポイントです。

年金以外の収入がある80歳の方は、アコムの利用が1つの選択肢になるでしょう。

ベルーナノーティス

ベルーナノーティスは、ホテルや健康食品などを手がけるベルーナグループが運営するシニア世代向けのカードローンです。

80歳までの方であれば審査申込ができます。

利用者の半数以上が70歳を超えており、高齢者への融資実績が豊富です。

年金も安定収入として認めてくれるので、他の収入がなくても申し込みできます。

利用申し込みはインターネット・電話・郵送・FAXから可能です。

インターネットから申し込む際は電話サポートを利用できます。

インターネットが苦手な方はぜひ活用しましょう。

返済方法は、銀行口座引き落とし、ゆうちょ引き落とし、提携ATMなどが利用できます。

借入できる資金は少額（300万円まで）なため、住宅のリフォームなど大きなお金が必要な方には向いていません。

安定収入が年金のみで、少額を短期間借りたい80歳までの方には向いているカードローンです。

セゾンかんたん安心カードローン

セゾンかんたん安心カードローンは、不動産金融業などを手がける株式会社セゾンファンデックスが運営しています。

80歳以下の安定収入を持つ方が対象で、収入が年金のみの方でも申し込み可能です。

電話申し込みは平日9:00〜19:00（土日祝は休み）まで対応してくれ、最短即日の融資が可能です。

返済方法はATMと銀行口座引き落としを利用できます。

しかし、無利息期間がないのはデメリットといえるでしょう。

80歳で定期収入が年金のみの方でも、即日で融資が受けられる可能性があるため、すぐにお金が必要な方には、メリットに感じるでしょう。

記事のまとめ

カードローンの多くは、年齢制限により80歳の方は審査申し込みができません。

しかし、80歳の方でもアコム、ベルーナノーティス、セゾンかんたん安心カードローンなどが利用できます。

安定収入が年金のみでも、申し込みできるカードローンもあります。

年齢制限のほか利用申し込みや返済方法など、金融機関によって特徴があります。

80歳の方は、今回紹介した3つのカードローンの違いをしっかり把握し、自分にあったサービスを利用しましょう。

菱村真比古

ファイナンシャルプランナー

10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士