カードローンの使い道のおすすめは?人気の利用目的と審査への影響を解説
緊急の出費からちょっとした買い物まで、お金が必要な場面は突然訪れます。
そんなときに便利なのが、無担保・保証人なしで即日融資も可能なカードローンです。
しかし、中には「こんな使い道でカードローンを利用しても良いのだろうか…」と思う方も少なくありません。また、借入用途による審査への影響も気になるポイントでしょう。
この記事では、カードローンの使い道はどのようなものが多いのかと、審査に落ちやすい借入理由を解説します。
資金用途によってはカードローンよりお得なローン商品もお伝えするので、自身に合った使い道を知りたい人は参考にしてください。
カードローンの使い道TOP5
カードローンは使い道が原則自由なので、ユーザーも幅広い理由で借り入れています。
日本貸金業協会の「2023年度 資金需要者等の借入意識や借入行動等に関する調査」では、カードローンの使い道TOP5は以下のようになっています。
- 趣味/娯楽(レジャー、旅行を含む)費…34.3%
- 食費…19.4%
- 家族のための支出…14.1%
- 外食等の遊興費…13.2%
- 家賃の支払い(住宅ローンの返済を除く)…12.2%
出典:https://www.j-fsa.or.jp/doc/material/report/231031.pdf
それぞれ詳しく解説するので、カードローンの利用を迷っている方は参考にしてみましょう。
1.趣味、娯楽
趣味、娯楽費はアンケート結果で34.3%と、実に3人に1人以上の割合で使われています。
同調査には年収が高い人ほど、趣味、娯楽と回答する割合が高いという記載がありました。
特に旅行はまとまった現金が必要になることから、カードローンを利用する人は多い傾向です。
2.食費
使い道が19.4%で第2位だった食費は、普段の生活から旅行までさまざまなシーンで生じる使い道です。
特に旅行中や記念日などは、ついつい財布の紐が緩みがちになります。特別な日の資金調達方法として、気軽に利用できる点はメリットです。
ただし、普段の食費でカードローンを利用するのは要注意です。カードローンの利用が当たり前になってしまうと、返済不能になる恐れがあります。
3.家族のための支出
第3位にランクインしたのは、14.1%で家族のための支出です。
具体的な使い道としては、「子どもの学費や塾費用」「病気で働けなくなり生活費が必要になった」など、幅広い利用シーンが挙げられます。
カードローンは即日融資に対応した商品も多いため、急いでお金を用意したいときでも安心です。
4.外食等の遊興費
カードローンの使い道の第4位は、13.2%の遊興費です。
遊興費とは「遊びに使う費用」のことで、外食や娯楽、宴会などを指します。「推しのライブを観に行く」「映画のサブスクを契約する」といった使い道も含まれるでしょう。
遊びのためと聞くと良くない使い方に思うかもしれませんが、利用した翌月にすぐ返済するなど、一時的な利用であれば利息も多くありません。無理のない使い方を心がけることが大切です。
5.家賃の支払い
カードローンの使い道の第5位は、家賃の支払いで12.2%でした。
家賃が日々の支出として欠かせないものなので、他の出費が重なったときの緊急避難としてカードローンを使うのも選択肢の一つです。
しかし、食費と同じくカードローンでの支払いが常態化するのは危険なので、あまりおすすめできる使い道とはいえません。
カードローンの使い道は審査に影響する?
カードローンの資金使途は原則自由ですが、審査に影響するケースもあるので注意が必要です。
借入できる可能性を下げないように、どのように影響するか把握しておきましょう。
審査に落ちる「要注意な借入理由」は3つ
審査に落ちる「要注意な借入理由」は、次の3つです。
- 事業目的
- ギャンブルや投資
- 他社借入の返済
これらの借入理由は明確に禁止されていたり、禁止ではなくても不利になりやすかったりするので、カードローンの使い道としては避けるようにしましょう。
①事業目的
カードローンを事業目的で利用するのは、銀行・消費者金融を問わず禁止されています。
個人向けの融資と事業目的の融資では、生じるリスクや審査基準が異なるためです。
個人用で契約したカードローンを事業目的で使った場合、規約違反として一括返済を求められる可能性があります。
ただし、法人向け専用のカードローンもあり、こちらは事業目的での借入が可能です。
②ギャンブルや投資
ギャンブルや投資も、カードローンの使い道としては原則認められません。ギャンブルも投資も負ける可能性があり、一般的な資金用途より貸し手側のリスクが高いためです。
例えばパチンコの還元率は80〜85%、競馬の還元率は70〜80%といわれ、基本的には損をする設計になっています。
投資も確実に利益を得られるとは限らず、FXや信用取引だと原資以上の負債を抱える恐れがあります。
ギャンブルも投資も余剰資金で行うものであり、カードローンを使ってまで手を出すのはリスクが大きいので注意しましょう。
③他社借入の返済
「他社借入の返済資金」も、カードローン審査で落ちやすい使い道の1つです。
複数社からお金を借り入れている状態は多重債務と呼ばれ、利息が膨れ上がり貸し倒れのリスクが高いと判断されます。
また、借入総額は年収の3分の1を超えられない「総量規制」が敷かれていて、自身の返済能力を超える借入はできません。
「おまとめローン」「借り換えローン」と呼ばれるような、利用することで返済負担を減らせるローン商品でなければ、審査に通るのは難しいでしょう。
審査に通りやすいおすすめの「使い道」は?
カードローン審査に通りやすい使い道として、冠婚葬祭費や車の購入費用、レジャー資金などが挙げられます。
審査に通るためには、「返済の見込みが高い使い道」と思われることが大切です。
冠婚葬祭や車の購入は一時的な出費としてよくあるケースなので、経済的に困窮していると見られにくいでしょう。
資金用途によっては他のローン商品も検討
資金用途が明確な人は、カードローンより他のローン商品のほうがお得に利用できる可能性があります。
目的別ローンは使い道がはっきりしていることから、カードローンより貸し手側のリスクが低く、金利も低めに商品が設定されています。
目的別ローンは金融機関によってさまざな商品が出ているので、自分の用途に適したものを探してみましょう。
フリーローン
フリーローンはカードローンと同様に、原則お金の使い道が自由です。
カードローンとの違いは、借入が一度限りである反面、金利が低めに設定されていることです。また、より金利の低い有担保型を選べる場合もあります。
カードローンのように気軽に追加借入できない点はデメリットですが、逆にいえば「つい借りすぎてしまう」という事態になりにくく、計画的に利用できる点もメリットです。
ビジネスローン
ビジネスローンは事業目的に特化したローン商品で、個人事業主や経営者のみが利用できます。
金利は1%台、借入限度額は1億円など、低金利で高額融資が可能です。
審査基準は個人向けカードローンと異なり、これまでの事業実績や将来性が見られます。
教育ローン
教育ローンは、子どもの入学金や授業料などに利用できるローンです。
借り入れたお金は部活動にかかる費用から制服の購入費まで、幅広い使い道があります。
マイカー(自動車)ローン
マイカーローンは、新車・中古車の購入から車検費用までをカバーするローン商品です。
銀行のマイカーローンはディーラーや信販会社より金利が低いぶん、審査が厳しい傾向にあります。
おまとめローン
おまとめローンは、複数社からの借入を一本化して返済できるローン商品です。
金利の低いおまとめローンにすることで利息の返済負担が減り、支払い日や返済額が管理しやすくなります。
「返済期日をよく間違える」「返済総額がなかなか減らない」という人は、おまとめローンの利用を検討してみましょう。
まとめ
本記事で紹介した「カードローンの使い道TOP5」は、以下の通りです。
- 趣味、娯楽
- 食費
- 家族のための支出
- 外食等の遊興費
- 家賃の支払い
カードローンの使い道は原則自由ですが、借入理由が事業目的やギャンブルだと審査に通らなくなります。
使い道によっては目的別ローンのほうがお得な場合もあるので、各ローン商品の特徴を確認して選ぶようにしましょう。