カードローン
カードローンをまとめるメリットとは?複数の返済を一本化する方法について
カードローンをまとめるメリットとは?複数の返済を一本化する方法について
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【カードローン】まとめるメリットとは?複数の返済を一本化する方法

複数のカードローンを利用していると、毎月の返済やスケジュール管理に悩まされている方も多いのではないしょうか。

カードローンを1つにまとめると、総支払額や毎月の返済額を減らせたり、管理が簡単になったりと、さまざまなメリットが得られます。

本記事では、カードローンを一本にまとめるメリットを詳しく解説します。

一本化におすすめのカードローンも紹介するので、ぜひご覧ください。

カードローンを一本にまとめるメリット3つ

カードローンを一本にまとめる3つのメリット

カードローンを一本にまとめると、次のようなメリットがあります。

  1. 毎月の返済額を減らせる
  2. 総支払額を軽減できる
  3. 返済管理が簡単になる

返済管理が楽になるだけでなく、返済負担の軽減も大きなメリットです。

それぞれ詳しく解説するので、一本化を検討する際の参考にしてください。

①毎月の返済額を減らせる

各社のカードローンには、それぞれ「約定返済額」が定められています。

約定返済額とは、借入先ごとに決められている月々の最低返済額です。

金融機関からの借入残高によって、変わります。

複数のカードローンを1つにまとめると、借入先ごとに必要な約定返済額が減り月々の返済を減額可能です

例えば、約定返済額が以下の設定だったとします。

借入残高 約定返済額
1円〜1,999円 1円〜1,999円
2,000円〜100,000円 3,000円
100,001円〜200,000円 5,000円
200,001円〜300,000円 7,000円

この際、2社から借り入れた場合と、1社にまとめた場合の約定返済額を比較すると次のとおりです。

【A社:10万円、B社から20万円を借入した場合】

社名 借入残高 約定返済額
A社 100,000円 5,000円
B社 200,000円 7,000円
合計 300,000円 12,000円

【C社から300,000円を借入した場合】

社名 借入残高 約定返済額
C社 300,000円 7,000円

上記の通り、A社とB社からの借入をC社にまとめると、返済額が月々5,000円下がります。

②総支払額を軽減できる

カードローンをまとめると、総支払額を軽減できます。

借入額が増えるほど、適用される上限金利が引き下げられるからです

借入時の金利は「利息制限法」に基づき、以下の通り上限金利が定められています。

借入額 上限金利
10万円未満 年20%
10万円以上100万円未満 年18%
100万円以上 年15%

上記の通り、100万円未満の借入に対する上限金利は20%です。

しかし、借入が100万円以上になると上限金利は15%以下になります。

複数のカードローンをそれぞれ個別に返済するよりも、借入先を一本化して借入額をまとめることで借入金利が下がり総支払額を減らせます。

③返済管理が簡単になる

複数あるカードローンを一本にまとめると、返済管理が簡単になります。

それぞれの借入先で異なる返済日や返済額が1つにまとまるため、個別におこなっていた管理の手間が軽減されます

返済日の混同による滞納リスクを防げるほか、それぞれの返済額を個別に計算する手間も不要です。

返済管理をまとめることで支払い忘れの防止にもなり、「うっかり滞納してしまった」という事態も避けられるでしょう。

カードローンをまとめる際の注意点

カードローンをまとめる際の注意点

カードローンをまとめるとメリットが得られる反面、いくつかの注意点もあります。

ここからは、カードローンを一本化する際の注意点を3つ紹介します。

カードローンをまとめるにあたり、事前に気をつけておくべきポイントを知っておきたい方はぜひ参考にしてください。

審査が厳しい場合がある

カードローンを一本化する際にも、審査されます。

複数のカードローンをまとめると借入総額が増えるため、通常のカードローン審査よりも厳しい場合があります

スムーズな審査通過のためにも、事前に応募条件を満たしているかチェックしておきましょう。

返済期間が長期化する可能性がある

カードローンをまとめると、返済期間が延びる可能性があります。

カードローンをまとめて月々の返済額を抑えると、借入残高の減るスピードが遅くなり、カードローンの返済期間が長期化するからです

返済期間が延びると、カードローン一を本化する前より利息総額が高くなる場合もあります。

返済期間の長期化を抑えるためには、前倒しで返済する「繰り上げ返済」が有効です。

カードローンをまとめて経済状況が改善したら、無理のない範囲で繰り上げ返済をしていきましょう。

金利が下がらないケースもある

カードローンを一本化しても、条件によっては金利が変わらなかったり、逆に高くなったりします。

もともと低い金利で借入している場合、カードローンを一本化しても金利が下がらないからです

実際に返済をまとめる前に、各金融機関の金利や返済条件をシミュレーションして、比較検討しましょう。

返済の一本化はおまとめローンを活用!おすすめ3社を紹介

返済の一本化はおまとめローンを活用!おすすめ3社を紹介

各金融機関は、カードローンの一本化専用に「おまとめローン」を提供しています。

ここでは、おすすめのおまとめローンとして以下の3社を紹介します。

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金融機関名 東京スター銀行 オリックス・クレジット アイフル
借入金額 30万円〜1,000万円 50万円〜800万円 1万円〜800万円
金利 年9.8、12.5%、14.6% 年3.0〜17.8% 年3.0〜17.5%
借入期間 一律10年 1〜8年 最長10年

東京スター銀行「おまとめローン」

東京スター銀行のおまとめローンは、最大1,000万円までの高額借入が可能なカードローンです。

上限金利が14.6%と低めに設定されているので、おまとめによる返済負担の軽減も実感しやすいでしょう。

借入金額 30万円〜1,000万円
金利 年9.8、12.5%、14.6%
借入期間 一律10年
手続き費用 無料
保証人 不要

オリックス・クレジット「おまとめローン」

オリックス・クレジットが提供するおまとめローンは、借入期間を最短1年から設定できるため、少額借入や短期間で完済予定の方におすすめです。

公式アプリを利用すれば、借入残高や次回の返済日などの管理をスマホ1つで完結できるのが特徴です。

借入金額 50万円〜800万円
金利 年3.0〜17.8%
借入期間 1〜8年(12〜96回)
手続き費用 無料
保証人 不要

アイフル「おまとめMAX・かりかえMAX 」

アイフルのおまとめMAX・かりかえMAXは、毎月の返済日が固定されておらず、自身の都合に合わせて指定できます

収入が見込める給料日直後にも返済日を指定可能なので、残高不足による滞納を防ぎ、計画的に返済できます。

借入金額 1万円〜800万円
金利 年3.0〜17.5%
借入期間 最長10年(120回)
手続き費用 無料
保証人 不要

まとめ

まとめ

本記事では、カードローンをまとめるメリットや、おすすめのおまとめローン3社を紹介しました。

カードローンをまとめると、毎月の返済額を減らせたり返済管理が簡単になったりと多くのメリットが得られます

カードローン各社によって借入金額や借入期間が異なるため、ご自身の返済能力や支払計画に合った借入先を選ぶのが重要です。

複数のカードローン返済にお悩みの方は、おまとめローンを上手に活用し、無理のない計画的な返済をしましょう。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
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