個人事業主向けビジネスカードローンと融資審査が通りやすいポイント
個人事業主として開業する際や、資金繰りが厳しくなった時に、融資を検討したことはありませんか?
そんなお悩みを解決するのが、個人事業主でも審査を申し込める「ビジネスカードローン」です。
この記事では、個人事業主向けのおすすめカードローンや、融資審査が通りやすいポイントについて、わかりやすく解説しています。
個人事業主がカードローンする際に知っておきたいポイント
カードローンには、個人利用のカードローンと、法人や個人事業主を対象にした「ビジネスカードローン」の2種類が存在し、使用用途によって審査が異なります。
- 個人向けカードローン
- ビジネスカードローン
個人向けのカードローンは、基本的にお金の使い道が自由な一方、ビジネスカードローンは、開業時やキャッシュフローの確保など、事業に必要な資金の借り入れを目的としています。
個人事業主がビジネスカードローンを利用するメリット
個人事業主が、ビジネスカードローンを利用するメリットは、基本的に担保や保証人が不要であったり、融資まで時間を要さない点であることが多いです。
ここからは、ビジネスカードローンを使用するメリットについて、もう少し深掘りしていきます。
担保や保証人が不要
ビジネスカードローンは、銀行ローンなどにみられる「自動車」や「不動産」他を担保に借り入れる「有担保型」とは異なって、担保や保証人がなくても借り入れられる場合が多いです。
融資までが早い
個人事業主向けのビジネスカードローンは、一般的に無担保の場合が多いため、申し込みから融資開始まで、担保型と比較して早いことが多いです。
ケースによって異なりますが、国・自治体が行う公的融資は1ヶ月ほど、銀行系であれば3日〜5日、アコムやプロミスなどのWEB完結型カードローンは、即日融資も可能です。
ローンの種類 | 一般的な審査時間 |
---|---|
国や地方自治体など | 1ヶ月ほど |
銀行系 | 3~5営業日 |
消費者金融 | 最短で即日 |
総量規制の対象外
貸金業者は、借入者の年収3分の1を超えた、過度な貸付を制限する「総量規制」の対象になっています。
しかし、ビジネスカードローンであれば、借入者である個人事業主に、返済能力があると認められた場合は、総量規制以上の借り入れが可能になることもあります。
※銀行はもともと総量規制の対象外
個人事業主がビジネスカードローンを利用するデメリット
個人事業主が、ビジネスカードローンを利用するデメリットは、銀行などに比べて、融資額や金利が高い点であることが多いです。
ここからは、ビジネスカードローンを使用するデメリットについて、もう少し深掘りしていきます。
金利が高い
ビジネスカードローンは、銀行系や国・自治体に比べると、金利が2.0%〜18.0%までと幅広い傾向にあります。
金利は、アコムやプロミスなど、消費者金融によって異なりますが、国・自治体からの借り入れよりも、比較的高く設定されています。
融資額が低い
一般的に、アコムやプロミスなどの大手消費者金融は、個人事業主向けビジネスカードローンの融資限度額を300万円に設定しています。
これは、国・自治体による公的な融資に比べて低く、まとまった借り入れを必要とする場合には、日本政策金融公庫の「新規開業資金(融資限度額が7,200万円まで)」を選ばれる方が多いです。
ビジネスカードローンの審査ポイント
ビジネスカードローンの審査では、重要視されているポイントがいくつかあります。
ここでは、個人事業主が融資を受けやすい「審査ポイント」について、解説していきます。
開業届の提出
個人事業主は、ビジネスカードローンの審査を受けるために、事業の存在証明として
「個人事業の開業・廃業等届出書 」と呼ばれる「開業届」の提出が必要です。
確定申告書類の提出
融資を受けるには、事業実績を提示しなければならず、確定申告をしておく必要があります。
しかし、開業直後は、業務実績を示す確定申告書がないため、代わりに会社員時代の源泉徴収票を用いて、収入証明を行えたりもします。
一般的に、開業1年未満のビジネスカードローンは、審査が「通りにくい」と言われており、2年目以降の方が通りやすいです。
資金使途が明確
融資の審査では、借入者が資金をどのように利用(お金の使い道)するかが、重要なポイントです。
資金使途は、事業計画と結びついており、借り入れ額が目的に合っているか確認されます。
【資金使途の種類】
- 経常運転資金
- 増加運転資金
- 設備資金
- つなぎ資金
- 納税資金
- 賞与資金
- 季節資金
実現性のある事業計画
事業計画書では、実現が難しい目標設定よりも、現実的な事業計画を求められます。
そのため、事業計画書を作成する際は、これまでの売り上げや利益を基に、希望融資額を提示するのがポイントです。
黒字経営
個人事業主が融資を受ける際には、経営状況も確認されるため、黒字経営であることが望ましいです。
経営状況が厳しい場合には、審査の対象にならない可能性もあるので、重要なポイントになります。
個人事業主におすすめのビジネスカードローン4選
世の中には、数多くのカードローンが存在しており、融資を検討する際に、どこにするか悩まれる方も少なくありません。
ここでは、個人事業主におすすめの「ビジネスカードローン」について、ご紹介していきます。
【プロミス】自営者カードローン
プロミスの自営者カードローンは、最大300万円までの融資が可能で、事業のみならずプライベートでも使えます。
また、限度額内であれば、繰り返し利用できるので、自由度の高さが特徴です。
借入利率(実質年率) | 6.3%~17.8% |
---|---|
融資額 | 300万円まで |
審査時間 | 最短即日 |
年齢条件 | 20歳以上65歳以下の自営者 |
担保・保証人 | 不要 |
【アコム】ビジネスサポートカードローン
アコムのビジネスサポートカードローンは、個人事業主のみが使用できるタイプで、年収の3分の1を超えた借入れも可能です。
また、申し込み手続きは、WEB完結できたり、限度額内で繰り返し利用もできます。
借入利率(実質年率) | 12.0%~18.0% |
---|---|
融資額 | 1万〜300万円 |
審査時間 | 最短即日 |
年齢条件 | 20歳以上の安定した収入がある方 |
担保・保証人 | 不要 |
【レイク】レイク de ビジネス
レイクのレイク de ビジネスは、ビジネスカードローンを提供する消費者金融の中でも、融資限度額が500万円と高めの設定です。
また、レイクには、自動(無人)契約機があるので、インターネットに不慣れな方でも、安心して即日借入れもできます。
借入利率(実質年率) | 4.50%~18.0% |
---|---|
融資額 | 1万〜500万円 |
審査時間 | 最短即日 |
年齢条件 | 満20歳〜70歳 |
担保・保証人 | 不要 |
【オリコ】CREST for Biz
オリコのCREST for Bizは、年会費が無料なので、何かあったときの備えとして、利便性が高いです。
資金に余裕があれば、追加返済をすることも可能なので、無駄な利息を抑えることもできます。
借入利率(実質年率) | 6.0%〜18.0% |
---|---|
融資額 | 10万円〜300万円 |
審査時間 | 5営業日以内(最短3営業日) |
年齢条件 | 不明 |
担保・保証人 | 不要 |
ビジネスカードローンの審査に通らない理由
個人事業主が融資を受ける際には、個人の信用情報が審査対象になるため、これまでの滞納状況も影響してきます。
ここでは、個人事業主が、ビジネスカードローンの審査に通らない理由について、詳しく解説していきます。
個人の信用情報に傷がある
個人事業主が、ビジネスカードローンの審査を受ける際、個人の信用情報が大きく影響してきます。
例えば、これまでに、クレジットカードや税金の支払いを滞納していないか、他からの借り入れはあるのかなど、事細かに確認されてしまうのです。
もし、支払いを滞納している場合には、完済してから申し込むと、審査に通る可能性が高くなります。
開業直後
一般的に、個人事業主が、ビジネスカードローンの審査をする際は、過去3年分の確定申告書が必要になります。
しかし、開業直後は、確定申告の証明書がないため、消費者金融によっては、審査に通りにくい可能性があります。
その場合には、消費者金融ごとに対応は異なりますが、代わりに収入を証明できる書類を用いて、審査を行うことも可能です。
まとめ
本記事では、個人事業主がビジネスカードローンの審査を検討する際に、あらかじめ知っておきたい情報や、おすすめの消費者金融について、ご紹介してきました。
カードローンを検討する際は、現実的な事業計画書を基に、自分にあった融資を検討してみてはいかがでしょうか?