カードローン
50万円のカードローン返済シミュレーションと利息負担を減らすコツ
50万円のカードローン返済シミュレーションと利息負担を減らすコツ
fin_user

カードローンで50万円を借りるとどうなる?月々の返済額と利息総額を解説!

カードローンで50万円を借りるときは、しっかりとした返済計画を立てなければ、利息が予想以上に膨らむこともあります。

本記事では、カードローンで50万円を借り入れたときの返済シミュレーションを金利別に解説。支払い負担を軽減するための具体的なコツも紹介します。

無理なく計画的に返済できるポイントを学び、安心してカードローンを利用できるようにしましょう。

50万円のカードローン返済シミュレーション

50万円のカードローン返済シミュレーション

50万円借入時のカードローン返済をシミュレーションするにあたって、ポイントとなるのは「金利」と「返済方式(月々の返済額の計算方法)」です。

金利については、消費者金融の上限金利に多い「18%」と、銀行カードローンの平均的な上限金利である「14%」でシミュレーションします。

また、返済方式についてはもっとも一般的な「元利均等方式」を採用します。

元利定額方式とは?

月々の返済額が一定となる方式。毎月の借入残高に応じて「その月の利息」を計算し、返済額との差分が元金返済に充てられる。
例:月々の返済額が3万円で、その月の利息が1万円になる場合、2万円が元金返済に充てられる。

カードローンによっては異なる返済方式を採用している場合があります。また、端数計算などの影響でシミュレーションと実際の返済額が異なる場合もあるのでご注意ください。

利率18%のシミュレーション

利率が年18%の場合、シミュレーションは下記のようになります。

返済期間 月々の返済額 返済総額 利息総額
1年間の場合 45,839円 550,068円 50,068円
3年間の場合 18,076円 650,736円 150,736円
5年間の場合 12,696円 761,760円 261,760円

返済期間が長いほど月々の返済額は下がりますが、反対に利息総額は上がります。1年間と5年間では、20万円以上の差額です。

利息負担を減らすためには、早めの返済が重要とわかります。

利率14.5%のシミュレーション

利率が年14.5%の場合、シミュレーションは下記のとおりです。

返済期間 毎月返済分 返済総額 利息総額
1年間の場合 45,011円 540,132円 40,132円
3年間の場合 17,210円 619,560円 119,560円
5年間の場合 11,764円 705,840円 205,840円

利率18%のケースと比較した場合、毎月返済分の差は数百~数千円程度でも、利息総額は1万円近く~数万円単位で低くなっています

返済期間 利率18%の利息総額 利率14.5%の利息総額 差額
1年間の場合 50,068円 40,132円 9,936円
3年間の場合 150,736円 119,560円 31,176円
5年間の場合 261,760円 205,840円 55,920円

月々の返済だけ見ると違いを実感しにくいかもしれませんが、トータルで見ると大きな差が生じると覚えておきましょう。

50万円のカードローン返済で利息負担を減らす方法

50万円のカードローン返済で利息負担を減らす方法

50万円は決して安い借入額ではなく、無計画に借りると利息負担も増大します。

利息負担を減らす方法を紹介するので、賢くカードローンを使うための参考にしましょう。

金利の低いカードローンを利用する

先述のシミュレーションでもわかるとおり、金利によって利息総額は大きく変わるため、少しでも低い金利で借りることが重要です。

金利重視でカードローンを選ぶ場合、消費者金融より銀行のほうがおすすめです。消費者金融は上限金利が18%前後なのに対し、銀行は14.5%前後が相場となります。

ただし、金利が低いカードローンほど審査難易度は上がる傾向にあるため、何らかの理由で審査に不安がある方は注意しましょう。

短期間で返済する

返済期間を短く設定すれば、利息総額の削減につながります。

返済期間を短くするには、月々の返済額を引き上げる必要があります。引き上げ方はカードローンによって異なるので、相談窓口などに問い合わせましょう。

ただし、月々の返済額を増やすことで生活が苦しくなっては意味がありません。経済的に無理のないよう、っ問題なく支払える範囲に留めることが大切です

繰り上げ返済を行う

毎月の返済とは別に「繰り上げ返済」を行うことで、利息負担を大幅に軽減可能です。

繰り上げ返済は全額が元金分に充当されるため、毎月の返済だけより効率的に借入残高を減らせます

さらに、一括返済なら「その時点の借入残高」のみ支払えば完済となるので、将来的な利息負担を一気にカットできます(手数料が発生したり、最後の利息が数日後に請求されたりする場合はあります)。

よくある質問

よくある質問

最後に、カードローンで50万円を借り入れる際のよくある質問について解説します。

大きな金額を借りるときは不安も付き物なので、事前に疑問点は解消しておきましょう。

50万円借りるために必要な年収は?

カードローンで50万円を借りるためには、最低でも150万円以上の年収が必要です。

これは、貸金業法において「個人に対する貸付限度額」が年収の3分の1以内とされているためです(貸金業法第13条第2項)。

つまり、50万円の貸付を受けるためには、その3倍である年収150万円が最低ラインということになります。

ただし、総量規制はあくまで法的な最低ラインであり、実際に年収の3分の1まで借りられるとは限りません。

申込者の属性や過去の借入歴などによっては、より少ない金額までしか借りられない可能性があります。

※銀行は貸金業法の対象ではないので、法的には総量規制を超える貸付も可能です。
しかし、業界全体で同水準以上の自主規制を敷いているため、銀行カードローンでも年収の3分の1を超える借入は難しくなっています。

50万円借入時の最低返済額は?

50万円の借入に対して月々に最低いくらを返す必要があるかは、カードローンによって異なります。

下記は、主なカードローンとその最低返済額です。

カードローン 借入残高が50万円のときの最低返済額
アコム 7,500円~15,000円
レイク 14,000円※年利18%の場合
プロミス 13,000円
三菱UFJ銀行 借入利率が8.1%超の場合:10,000円
借入利率が8.1%以下の場合:5,000円
みずほ銀行 利用限度額が200万円以下:10,000円
利用限度額が200万円以上:6,000円
三井住友銀行 10,000円

カードローンによって計算方法が異なるうえ、実際の返済額は個々の金利などで変わります。

多くのカードローンは公式サイトで返済シミュレーションができるので、申し込む前にチェックしてみるのもおすすめです。

まとめ

まとめ

カードローン出50万円の借入を無理なく返すためには、利率や返済期間をしっかり確認し、計画的にシミュレーションを行うことが重要です。

金利の低いローンを選び、繰り上げ返済などで返済期間を短縮することで、利息総額を抑えられます

本記事で紹介したシミュレーションも参考に、自分に合った返済プランを立てましょう。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
記事URLをコピーしました
フッターバナー
フッターバナー