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カードローンで一括返済するメリット・デメリットとは?手順や方法も解説
カードローンで一括返済するメリット・デメリットとは?手順や方法も解説
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カードローンを一括返済するデメリットとは?メリットや向いている方の特徴も紹介

「カードローンを一度に返済するメリット・デメリットは?」

「一括返済を検討しているから、デメリットを知っておきたい」

上記のように、カードローンを一括返済するメリットやデメリットが気になっている方もいるのではないでしょうか。

一括返済は、プラスなイメージを持たれがちですが、デメリットも伴います。

デメリットを知らずにいると、後悔する可能性もあるため注意が必要です。

本記事では、カードローンを一括返済するメリット・デメリットや、やり方と手順も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

カードローンの一括返済とは

カードローンの一括返済とは

カードローンの一括返済とは、利息を含めた借入額を一度に返済する方法を指し「完済」や「全額返済」とも呼ばれています。

一括返済は毎月行う「約定返済」とは異なり「任意返済」に該当します。

任意返済は、一括返済の他に「繰上返済」があり、繰上返済は毎月の返済額に加えて任意の金額を返済する方法です。

どちらも借入期間を短縮できるため、一括返済をするほど余裕がない場合は、繰上返済を検討するのもよいでしょう。

カードローンを一括返済するメリット

カードローンを一括返済するメリット

カードローンを一度に返済すると、利息を含めた返済額を抑えられたり、完済履歴が信用情報に残ったりなど、多くのメリットがあります。

ここからは、一括返済するメリットを3つ紹介します。

返済総額を抑えられる

一括返済の最大のメリットは、返済総額を抑えられる点です。

カードローンを利用する際は、借入額に応じて「利息」と呼ばれる対価を支払わなくてはなりません。

利息は「借入金額×金利×借入日数÷365日」で計算されます。

金利18.0%で10万円を90日間借りた場合の利息は4,438円です。

一方で30日間借り入れた場合は1,479円となり、同じ金額を借りたとしても、借り入れ日数が長いと返済額が多くなってしまいます。

利息を含めた返済総額を抑えるには、返済日を1日でも短くするのがおすすめです。

完済履歴が信用情報に残る

カードローンを一括返済すると、完済履歴が信用情報に残るのもメリットです。

延滞なく完済した履歴は、他のローンを契約する際、プラスになるとされています。

将来マイカーローンや住宅ローンを契約する際に、カードローンの完済履歴が考慮される可能性もあるでしょう。

一方で信用情報は延滞履歴も残るため、マイナスな情報があるとローンに通りにくくなる恐れもあります。

事故情報は5年間保存されるため、長い間ローン契約に影響を及ぼします。

スムーズにローンを利用するため返済日に遅れないよう注意しましょう。

利用限度額に余裕が出る

利用限度額に余裕が出るのも一括返済をするメリットです。

カードローンは利用限度額の範囲内であれば、自由に借り入れができます。

しかし利用限度額が100万円のうち、80万円借り入れている場合は、残り20万しか借りられません。

限度額いっぱいに借り入れてしまうと、自由に借り入れできるメリットが失われてしまいます。

一括返済をすると利用限度額に余裕が出るため、効率的な借り入れができるようになります。

カードローンを一括返済するデメリット

カードローンを一括返済するデメリット

多くのメリットがある一括返済ですが、デメリットも伴います。

返済総額を減らしたいからといって一度に返済すると、後悔する可能性もあるため注意が必要です。

カードローンを一度に返済する際は、デメリットも理解しておきましょう。

まとまった資金が必要

カードローンを一度に返済するには、まとまった資金が必要な点がデメリットです。

大きな金額を借りている方が一度に返済するには、貯金がないと返済できないでしょう。

貯金を無理に切り崩して一括に返済してしまうと生活が圧迫され、再度借り入れをしなくてはならない可能性があります。

生活費や奨学金の返済など使い道がある資金を使うのはおすすめできません。

返済総額を減らしたいからといって無理に返済せず、計画的に返済するよう意識しましょう。

別途手続きが必要

カードローンを一度に返済するには、別途手続きが必要な点もデメリットです。

毎月の定額返済が基本となっており、一括返済するには手続きや振り込みが必要になります。

金融機関によっては専用のATMを使ったり、窓口に出向いたりなどの手間がかかる可能性もある点はデメリットといえるでしょう。

ただし金融機関によっては、オンライン上で手続きを済ませられるケースもあります。

スムーズに手続きを行うためには、手続き方法をしっかりと調べておくのがおすすめです。

手数料がかかる可能性がある

一括返済のデメリットは、手数料がかかる可能性もあげられます。

金融機関が定めている銀行やATM以外から返済する場合は、110円〜220円程度の手数料が発生しやすい傾向にあります。

手数料がかかる返済方法を選んでしまうと借入残高と利息に加え、手数料を支払わなくてはなりません。

手数料によって支払総額が増加するため、デメリットを抑えて返済したい方は、手数料がかからない方法を選びましょう。

デメリットを考慮したうえで完済が向いている方の特徴

デメリットを考慮したうえで完済が向いている方の特徴

カードローン一括返済には、向き不向きがあります。

一括返済が向いていない方が無理に返済してしまうと、家計が苦しくなったり、多重債務状態になったりするリスクがあります。

向いている方と向いていない方の特徴は下記の通りです。

向いている方 向いていない方
・利息を含めた返済額を抑えたい方
・十分な貯金がある方
・信用情報にプラスな情報を残したい方
・住宅ローンやマイカーローンなどの利用を検討している方
・十分な貯金がない方
・返済手続きに時間を割きたくない方
・契約当初に決めたペースで支払いたい方

一括返済が向いている方は、十分な貯金があり、利息を含めた返済額を抑えたい方です。

一方で、手続きの手間やまとまった費用が必要になるなど、デメリットが気になる方には向いていません。

やり方と手順について

やり方と手順について

カードローンを一度に返す手順を紹介します。

金融機関によって多少流れや手順が異なる可能性があるため、今回はよくある手順を紹介します。

①まずは借入残高の確認を

一括返済を行う際は、まず借入残高の確認を行いましょう。

借入残高の確認は、カードローンの専用アプリやWebサイトのマイページなどから確認できます。

借入残高の確認後は、現在の貯金を踏まえて返済期間を決めましょう。

利息は日割り計算のため、返済日を決めたうえで借入残高と利息を確認するのがおすすめです。

②返済方法の確認・手続きを行う

返済方法は、ATMやネットバンキング、銀行などの方法があります。

金融機関によって返済方法が異なるため、必ず確認しておきましょう。

返済方法によっては手数料がかかる可能性もあるため、注意が必要です。

利息を含めると1円単位の支払いになるケースが大半のため、硬貨も取り扱っているATMを探すのがおすすめです。

硬貨の取り扱いがあるATMは、コンビニや駅などではなく銀行に置かれているATMが多い傾向にあります。

事前に銀行の公式サイトから探すとスムーズに見つかります。

③お金の準備・入金する

返済方法が決まったらお金を準備して入金しましょう。

利息は日割り計算で1日経過するごとに増えていくため、利息を含めた返済額がプラスされます。

金銭的負担を抑えるために、手続き後はできるだけ早く返済しましょう。

また住宅ローンやマイカーローンの審査を受けるには「完済証明書」が必要になる場合があります。

完済証明書は、金融機関に問い合わせると発行してもらえるため、問い合わせてみましょう。

まとめ

まとめ

カードローンの一括返済は、返済総額を抑えられたり、利用限度額に余裕が出たりするのがメリットです。

信用情報に完済履歴が残るため、他のローンに通りやすくなる可能性もあります。

一方で一度に返済する方法は、まとまった資金が必要になる点がデメリットです。

無理に返済してしまうと再度カードローンを利用しなくてはならなくなり、家計を圧迫するデメリットやリスクもあります。

一度に返済する際は、メリットやデメリット、収入などを踏まえて検討しましょう。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
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