パートは在籍確認なしでカードローンを利用できる？電話連絡への対策方法

パートは正社員やフルタイム勤務に比べると、どうしても給与が少なくなります。

しかし、急な冠婚葬祭やママ友とのお出かけなど、思いがけずお金が必要になるケースも多いでしょう。

パートでも在籍確認なしでカードローンを利用できれば、面倒な電話連絡をせず気軽に借入が可能です。

この記事ではパートと在籍確認なしのカードローンについて、詳しく解説します。

配偶者にもバレずに利用できるカードローンもお伝えするので、こっそり借りたい人はぜひご覧ください。

パートかどうか関係なく「在籍確認なし」のカードローンはない

結論から言うと、カードローン審査ではパートかどうかに関係なく、「在籍確認なし」でお金は借りられません。

在籍確認とは「申告内容が正しいか」や「返済能力の有無」を確かめる手段の1つで、審査の一環として実施されます。

ただし、「電話による在籍確認なし」を明言しているカードローンならあるので、バレずに借りたい場合はそういった商品を選ぶようにしましょう。

在籍確認が実施される理由

カードローン会社は申込者の返済能力を調査する義務があり、その過程で在籍確認が行われます。

下記は、貸金業法における融資審査の規定です。

第十三条　貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない。

引用：https://laws.e-gov.go.jp/law/358AC1000000032｜e-Gov法令検索「貸金業法」

上記の法律は、契約者が多重債務にならないよう保護する目的で制定されています。在籍確認はカードローン会社の貸し倒れリスクを防ぐとともに、債務者を守るためにも重要なのです。

なお、銀行は貸金業法の対象外ですが、業界全体の自主規制として同等以上の審査を行なっているので、こちらも在籍確認なしでの借入は難しくなっています。

在籍確認の方法は電話か書類提出のどちらか

パートの在籍確認方法には電話連絡と書類提出の両方があり、どちらを採用しているかはカードローン会社によって異なります。

ただし、パートは一般的な正社員や派遣社員よりも収入が低く、不安定と判断されやすいです。

そのため、審査が厳しい傾向にある銀行カードローンは、電話連絡される可能性が高いことを覚えておきましょう。

電話連絡ではなく書類提出の場合は、給与明細書や健康保険証、源泉徴収票など、在籍を証明する書類が必要になります。

まだパートを始めたばかりで在籍証明書類が発行されていない人は、電話連絡される可能性が高いので注意しましょう。

「在籍確認なし」は無理でもプライバシーへの配慮はされる

在籍確認なしとはいきませんが、電話連絡の際はプライバシーに十分な配慮がされます。

一般的には会社名を名乗らず、オペレーターが個人名でかけてくれるため、カードローンの在籍確認とはバレにくいです。

ただし電話対応した人から会社名を聞かれた際には、会社名がバレてしまいます。

後に紹介する「電話連絡でバレない対策」を実施すれば、周囲に気付かれるリスクをグッと抑えられるのでぜひ試してみてください。

配偶者貸付なら自分への在籍確認はなしできる

配偶者貸付に対応している金融機関であれば、自分のパート先で在籍確認が行われません。

配偶者貸付とは専業主婦やパート主婦が、配偶者の収入をもとに借入できる制度です。利用限度額は配偶者の年収の3分の1までとなります。

例えば配偶者の年収が300万円だった場合、利用限度額は100万円までになります。

配偶者の同意や在籍確認は避けられないので、配偶者貸付を利用する際はあらかじめ伝えておかなければなりません。

職場への電話でバレないための対策

ここでは、職場への在籍確認でバレにくくするためのコツを紹介します。

• 事前に窓口へ相談する
• 電話連絡がある理由を考えておく
• あらかじめ職場に周知しておく

対策内容は簡単ですので、ぜひ実践して内緒で借入を行いましょう。

事前に窓口へ相談する

カードローンの相談窓口に、自分が対応できる時間帯や電話番号を伝えておきます。

時間帯と連絡先を指定すれば、自分で在籍確認の電話に出る確率を高められるはずです。

例えば職場に人が少なくなる昼休憩の時間帯なら、誰にもバレずに在籍確認を完了できるかもしれません。

窓口に相談するタイミングは、カードローンへ申し込んだ直後がおすすめです。

在籍確認が実施されてからでは遅いので、早めの相談を心掛けましょう。

電話連絡がある理由を考えておく

職場の人に対して、カードローンの在籍確認とバレないための理由を考えておきましょう。

パートでも在籍確認の理由として使える文言は、次のとおりです。

• クレジットカード契約の本人確認のため
• 口座を新しく開設するため
• 親戚から私用の電話が来たため

特に使いやすいのが「クレジットカード会社からの在籍確認」という理由です。

クレジットカードの申し込みに疑問を抱く人は少ないので、説明の際に活用してみてください。

あらかじめ職場に周知しておく

あらかじめ、パート先の職場へ電話があることを周知しておきます。

先に周知しておけば、周りから怪しまれずに済むからです。

その際は「カードローンの在籍確認があるから」とは伝えずに、「クレジットカードを作成したから」という言い訳を使ってみてください。

周知するのが難しいという人は、電話がかかってくる理由だけでも考えておくようにしましょう。

パートでも融資可能なカードローン

パートでも電話の在籍確認なしでキャッシングできる、大手消費者金融5社を紹介します。

• アコム
• プロミス
• アイフル
• SMBCモビット
• レイク

各社の特徴を比べて、自分に合ったカードローンを見つけましょう。

アコム

アコムではパートでも安定した収入があれば、原則勤務先への在籍確認なしで借入が可能です。

即日融資やカードレスにも対応しており、手軽に借入・返済をしたい人にもおすすめできます。

Web申込なら原則郵送物もなしにできるため、家族にバレるリスクを大幅に抑えられるでしょう。

プロミス

プロミスは、原則職場連絡なしを謳うカードローンです。

実際に98%の契約者が在籍確認なしで利用していることから、パートでも安心して借り入れられるでしょう。

さらにWeb申込なら最短3分で借入ができ、急いでお金を用意したい人にもおすすめできます。

アイフル

アイフルの公式サイトには、電話による在籍確認なしの記載があります。

実際に99.7%もの人が在籍確認されていないことから、電話連絡はほぼないといっても過言ではありません。

また、女性でも利用しやすいように、カードデザインや女性スタッフが対応するダイアルなどの配慮を受けられます。

カードローンが初めてで不安を感じる人は、アイフルの利用を検討してみてください。

SMBCモビット

SMBCモビットは、職場への連絡なしを明言しているカードローンです。

具体的には、Web完結申込を選択することで電話での在籍確認が不要となります。

以前は三井住友銀行や三菱UFJ銀行の口座を保有していることが条件でしたが、現在はパートでもWeb完結申込が可能です。

カードレスと郵送物なしにも対応しているため、借入から返済まで周囲に知られずに利用したい人は、ぜひ検討してみてください。

レイク

レイクは、原則電話による在籍確認なしのカードローンです。

書類に不備があれば電話連絡されますが、非通知もしくは発信専用の番号で連絡してくれるので、周囲にバレる可能性は低いでしょう。

初めてレイクを利用する人なら、借入金額のうち5万円に対する利息が180日間0円で済みます。

借入金額が5万円以内で、無駄な利息を抑えたい人は、レイクの利用を検討してみてください。

まとめ

一般的に、銀行カードローンはパートでも電話の在籍確認は避けられませんが、大手消費者金融は在籍確認なしで借入できます。

どうしても電話連絡を避けたいパートの方は、「原則電話での在籍確認なし」とされている消費者金融を検討してみてください。

パートでも「勤務先への電話を避ける方法」や「電話されてもバレずに済む方法」はあります。借りすぎには要注意ですが、出費がかさんだときは上手にカードローンを活用しましょう。

菱村真比古

ファイナンシャルプランナー

10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士