オリックス銀行カードローンの金利や借入条件、メリットなどを詳しく解説

オリックス銀行カードローンは、30日の無利息期間やガン保障特約付きプランなど独自の魅力を持つカードローンです。

しかし、オリックス銀行自体が店舗を持たないネット銀行なので、「馴染みがないけど信用できるの？」「ほかと比べて何が違う？」と疑問に思う人も多いでしょう。

そこでこの記事では、オリックス銀行カードローンの金利や借入条件を紹介したうえで、利用するメリットや申し込みの流れも詳しく解説します。

具体的にどのような人がオリックス銀行カードローンに向いているかも紹介しているので、この記事を読んで気になった人は、ぜひ借入申し込みをしてみましょう。

オリックス銀行カードローンの基本情報

オリックス銀行は、オリックスグループの傘下にあるネット銀行です。カードローンは2012年から発売しています。

オリックス銀行カードローンの基本情報をまとめると、次のようになります。

後述する無利息期間やガン保障特約付きプランなど、ユニークな特典を用意している点が特徴です。

金利は年1.7～14.8%！詳しい利用限度額と利率

オリックス銀行カードローンの金利は年1.7～14.8%で、利用限度額に応じて変動します。以下は、具体的な利用限度額と利率の一覧です。

カードローン全体の傾向として銀行は金利が低めで、オリックス銀行も消費者金融などと比べると低水準です。

利用限度額は審査によって決まり、収入や年齢などをもとにした「返済能力」が高いほど限度額も高くなります。

「審査が甘い」は本当？通過率と借入条件について

残念ながらオリックス銀行カードローンの審査通過率は公表されていません。ただし、特別厳しいという口コミもなく、ほかの銀行と同程度の通過率と思われます。

具体的な借入条件は、以下のように提示されています。

お申し込み時の年齢が満20歳以上69歳未満であること
原則、毎月安定した収入のあること（専業主婦（主夫）の方は除く）
日本国内にご在住であること（外国籍の方は、永住者または特別永住者であること）
オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社の保証が受けられること

引用：カードローン – 申し込みの流れ｜オリックス銀行

専業主婦（主夫）は対象外ですが、職業の指定はないため自営業やパート・アルバイトの人も申し込みできます。

「オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社の保証が受けられること」とありますが、これは滞納した際、代位弁済※を受けるための条件です。

※代位弁済…利用者の代わりに保証会社が返済する手続き。ただし、代位弁済はあくまで一時的な立替であり、利用者は後日、相当額を保証会社に支払う必要がある。

保証会社が2種類だからといって審査が厳しくなるわけではないため、その点は心配不要です。

オリックスマネーとオリックス銀行カードローンは別会社なので注意

「ORIX MONEY（オリックスマネー）」は、オリックス・クレジット株式会社が提供しているローンサービスです。それぞれ別の企業のサービスであり、内容も別物です。

オリックス銀行カードローンとオリックスマネーを比較すると、以下のような違いがあります。

借入金利や郵送物の有無、毎月の返済額などが主な違いです。低金利や毎月の返済額を重視するならオリックス銀行カードローン、郵送物なしや即日融資が必要であればオリックスマネーを選ぶと良いでしょう。

オリックス銀行カードローンを利用するメリット

オリックス銀行カードローンの主なメリットとしては、次の3つが挙げられます。

• 30日間の無利息期間がある
• ガン保障特約付きプランがある
• 提携ATMの利用手数料が無料

各メリットを詳しく見ていきましょう。

30日間の無利息期間がある

オリックス銀行カードローンでは、初めて利用する人は30日間の無利息期間があります。期間内に完済できれば、どれだけ借りても利息は0円です。

これまでオリックス銀行カードローンを利用したことがない人であれば、借りた金額をそのまま返すだけで済むので、お得に借入できます。

ただし、無利息期間の開始は「契約日（審査通過日）の翌日」であり、借入日が基準ではないので注意しましょう。

ガン保障特約付きプランがある

オリックス銀行カードローンでは、無料オプションとしてガン保障特約「Bright」が用意されています。

Brightに加入していると、ガン診断時もしくは死亡・高度障害のときに残債分の保険金がおります。保険金はそのまま返済に充当され、残債がなくなるという仕組みです。

加入しても保険料や金利上乗せといったコストはないため、利用者としてはとりあえず入っておくだけでお得です。

提携ATMの利用手数料が無料

オリックス銀行カードローンは提携ATMでの利用手数料が無料なので、いつでも気軽に借入が可能です。

提携ATM台数は全国10万台以上で、銀行・ゆうちょ・コンビニ・スーパーと幅広い場所にあるため、出かけたついでにお金を引き出せます。

ただし、提携先によって利用できる時間帯が異なる点ので注意しましょう。

なお、借入方法はATMだけでなく、利用者サイトや電話から振込を依頼する「振込融資」もあります。都合の良い方法・場所で借り入れましょう。

申し込みの流れ

オリックス銀行カードローンの申し込みは、以下の流れで進めます。

1. Webサイトの申し込みフォームを記入
2. 受付メールの受信確認
3. 審査
4. 在籍確認（電話）
5. 本人確認（電話）
6. 必要書類のアップロード
7. ローンカード発行

審査にかかる日数は公表されていませんが、通常は数日程度かかります。即日融資には対応していないため、いますぐ借りたい場合には向いていません。

必要書類はメールで送られてくるURLから、アップロードで提出します。アップロードができない場合は、FAXや郵送でも提出できるので、カードデスクに問い合わせましょう。

必要書類など

申し込み時には、「本人確認書類」と「所得証明書類」が必要です。具体的には、以下の書類を提出します。

所得証明書類は利用限度額が50万円超の場合に必要ですが、審査結果によっては50万円以下でも提出を求められる可能性があります。

オリックス銀行カードローンがおすすめな人の特徴

何十種類とあるカードローンですが、そのなかでもオリックス銀行カードローンの利用が特におすすめなのは、次のような人たちです。

• 死亡・病気に備えたい人
• ATMで頻繁にお金を借りたい人

それぞれ詳しく解説します。

死亡・病気に備えたい人

先にも解説した通り、オリックス銀行カードローンにはガン保障特約付きプランがあります。

ガンにかかったときだけでなく、死亡や高度障害になったときにも残債がなくなるため、万が一のことが起こっても家族に経済的負担を残す心配がありません。

死亡・病気時に残債がなくなる保険を「団体信用保険（団信）」といい、住宅ローンでは広く利用されますが、カードローンで加入できる商品は数えるほどしかありません。それだけでもオリックス銀行カードローンは大きなアドバンテージがあるといえます。

ATMで頻繁にお金を借りたい人

オリックス銀行カードローンはATM手数料が無料なので、細かく複数回に分けて利用したい人には便利です。

振込融資もありますが、「借りるたびにいちいちWeb申し込みや電話申し込みをするのは面倒」という人も少なくありません。そういう人にとっては、いつでも思い立ったときにお金を引き出せるATMのほうが、使い勝手が良いでしょう。

他社だと有料であったり無料回数に制限があったりするため、手数料を気にせず借りたいのであれば、ぜひオリックス銀行カードローンに申し込みましょう。

よくある質問

ここからは、オリックス銀行カードローンについてよくある質問とその回答を紹介します。スムーズに借りられるよう、申し込み前に疑問や不安をなくしておきましょう。

電話での問い合わせ窓口はありますか？

オリックス銀行カードローンでは、問い合わせ内容別に電話窓口が用意されています。

電話以外では有人チャットでの問い合わせにも対応しているので、メッセージでの相談がしたい場合はこちらを利用しましょう。チャットは公式Webサイトから利用できます。

利用限度額が少ないのですが、増額は可能ですか？

利用限度額は審査によって決まりますが、収入が上がったり借入・返済歴を積み上げて信用度が上がったりすれば、増額が可能になります。

ただし、増額は新規申し込み時より慎重に審査されるため、難易度は高くなります。

また、他社での借入増加などで条件が悪くなっていると、逆に限度額を下げられる恐れもある注意が必要です。

なお、実際に増額申請をするときは、オリックス銀行カードローンのサポートデスク（0120-890-699）に問い合わせましょう。

繰上返済や一括返済はできますか？

オリックス銀行カードローンの繰上返済・一括返済は、以下の方法で行えます。

記事まとめ

オリックス銀行カードローンは、低水準の金利設定かつガン保障特約やATM無料などの特典もあるカードローンです。

30日間の無利息期間もあるため、お試しでカードローンを使ってみたいときにもおすすめできます。

低コストでリスクを避けたい人にはぴったりのカードローンなので、気になる人はぜひオリックス銀行カードローンの利用を検討してみましょう。

菱村真比古

ファイナンシャルプランナー

10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士