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おまとめカードローンとは?メリットや向いている人、審査時の注意点も解説
おまとめカードローンとは?メリットや向いている人、審査時の注意点も解説
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おまとめローンのメリット・デメリット!プロが教える選び方や審査時の注意点も徹底解説

複数のローンがある場合、次の返済日や返済金額でを把握する必要があり、大きなストレスになりがちです。こうした複数の借入に悩んでいる方におすすめなのが、本記事でご紹介する「おまとめローン」という商品です。

おまとめローンは、複数の借入を1つにまとめることができる金融サービスになっています。とても便利な商品ですが、注意点もあるのは事実です。

本記事では、このおまとめローンにいついて、そのメリットや注意点などをわかりやすく解説。この記事を読むことで、おまとめカードローンがどのようなものか、そして自分に合っているかどうかを判断できるようになります。

おまとめローンとは?

おまとめローンとは?

そもそもおまとめローンとは、その名の通り複数の借入れを1つにまとめて、返済を簡単にするための金融サービスです。

複数のローンやクレジットカードの借金を一つに統合することを目的としています。

例えば、A銀行、B信用金庫、Cクレジットカード会社からそれぞれ異なる金利で借り入れがある場合、これらを全て1つの金融機関で借り換え、1本化します。

このサービスを利用することで、返済管理がしやすくなります。また、低金利のおまとめローンにまとめられれば、金利負担も減らすことができる可能性があります。

借り換えローンとの違い

おまとめローンに似ている商品で「借り換えローン」という金融商品を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

借り換えローンとは、既存の借入れをより条件の良い新たなローンに置き換えるためのサービスです。ここでの「条件の良い」とは、主に金利が低いことを指します。

借り換えローンは、1つの借入れだけに焦点を当てることも、複数の借入れをまとめることも含まれますが、金利の改善を主な目的としています。

一方で、おまとめローンは返済の簡素化と金利負担の軽減が主な目的です。

そのため、借り換えローンは特に金利の高い1つのローンをより低い金利で借り換えたい方に、おまとめローンは返済管理の負担を感じている人や、複数の高金利の借入れを持っている人に適しています。

おまとめローン利用のメリット・デメリット

おまとめローン利用のメリット・デメリット

続いて、おまとめローンを利用することでどのようなメリット・デメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

メリット①:返済管理が簡単になる

複数のローンやクレジットカードの借金があると、それぞれの返済日や金利、返済額を把握し、管理することが大変になりますよね。

おまとめローンなら、これら複数の借入れを1つのローンに統合することができます。その結果、返済先が1つになるため、返済日や返済額を1つだけ覚えておけばよくなるのです。

これにより、返済管理の手間が大幅に軽減され、返済を忘れるリスクも減少します。

また、返済プランを明確に立てやすくなり、金融生活がより計画的になります。

メリット②:金利負担が軽減する可能性がある

おまとめローンの大きな魅力の1つは、金利負担の軽減です。

日本には利息制限法という、借入金額に応じて金利の上限が決められている法律があります。

上限金利は以下の通りです。

借入金額 上限金利
10万円未満 20%
10万円~100万円未満 18%
100万円以上 15%

このように、借入する金額が大きくなればなるほど上限金利も低くなります。

そのため、小さい金額でいくつかのローンを組むよりも、1つのおまとめローンを借りる方が金利負担が軽減されるのです。

シミュレーション「40万円+60万円 vs 100万円」

金利が3%違うだけでも、返済総額は大きく変わります。

例えば、40万円と60万円を別の場所で借りている人と、1ヶ所で同じ合計金額の100万円を借りている人の返済額を見てみましょう。

借入金額 金利 返済額
40万円+60万円 18% 118万円
100万円 15% 115万円

まとめて100万円を借りた方が金利が3%低いため、返済額も3万円低くなります。

これはあくまでも簡易的に計算したシミュレーション結果ですが、おまとめローンで返済をまとめて低金利で借りることで、支払総額の軽減にもなることがわかります。

メリット③:毎月の返済額が減ることも

カードローンでは、借入れた金額に基づいて毎月の返済額または最低返済額が設定されます。

例えば、A社から20万円、B社から30万円、C社から50万円を借入れている場合、それぞれの金融機関が設定する最低返済額を毎月支払う必要があります。

  • A社の最低返済額:5,000円
  • B社の最低返済額:7,500円
  • C社の最低返済額:12,500円

この場合、合計で毎月25,000円の返済が必要です。

そこでおまとめローンを利用することで、これら全ての借入れを1つの金融機関からのみ借入れを行う形に変更できます。

もし100万円を1本化して、新たな金融機関D社からおまとめローンを組んだとします。

D社では、おまとめローンの条件として、毎月の最低返済額を20,000円に設定しているとしましょう。

おまとめローンを利用せずにABC社合わせて100万円借りている場合と、おまとめローンを利用してD社から100万円借りている場合の返済額の違いは以下の通りです。

  • おまとめローンを利用しない場合:毎月25,000円(A社5,000円 + B社7,500円 + C社12,500円)
  • おまとめローンを利用した場合:毎月20,000円

この例から分かるように、おまとめローンを利用することで、毎月の返済額を減らせる場合もあります。これにより、毎月の家計に余裕が生まれ、他の支出に充てることができます。

デメリット①:返済期間が延びる可能性がる

おまとめローンを利用すると、毎月の返済額を減らすことが可能になる反面、返済期間が延びることがあります。

これは、月々の返済負担を軽減するために、全体の返済期間が長く設定されるからです。

元々、5年間で完済を目指していた借入れが、おまとめローンを利用することで月々の返済額は減少したものの、返済期間が7年に延びる場合があります。

この結果、返済期間が延びるということは、長期間にわたって利息を支払い続けることを意味し、結果的に支払う利息の総額が増加する可能性があります。

そのため、返済能力が改善した場合やボーナスが入る月などを上手く利用して、追加返済や繰上げ返済を行うことをおすすめします。

デメリット②:追加借入ができない

おまとめローンには返済専用のローンなので、カードローンとは異なり返済途中での追加借入ができないというデメリットがあります。

これは、借金のさらなる膨張を防ぐためですが、予期せぬ経済的なニーズが発生した場合に柔軟に対応できなくなるデメリットがあります。

どうしても追加借入を行いたいという方は、別のローンに新規で申し込むことで新たにお金を借りることができます。しかし、新しい借入は返済計画に大きな影響を与えます。

まずは、新規申し込みを行う前におさえられる出費などがないか確認しましょう。

おまとめローンの借入に向いている人

おまとめローンの借入に向いている人

上記のメリット・デメリットから、次のどちらかに当てはまる人はおまとめローンにい向いていると考えられます。

複数の高金利で借入れをしている人

多くの人が、消費者金融やクレジットカードのキャッシングなど、複数の金融機関から高金利で借入れをしています。

これらの借入れがある場合、それぞれ異なる金利や返済スケジュールを管理することが大変なだけでなく、金利負担も大きくなりがちです。

おまとめローンを利用することで、これらの複数の借入れを1つのローンにまとめることができます。結果として、全体の金利負担を減らし、返済管理がしやすくなります。

また、低金利のおまとめローンに切り替えることで、長期的に見て返済総額を減らすことが期待できるため、高金利で複数の借入れをしている人にとって非常に有効です。

返済計画を見直したい人

次におまとめローンは、現在の返済負担が重く毎月の生活に影響を与えている人や、より効率的な返済計画を立てたいと考えている人にとって、返済計画を見直す良い機会となります。

おまとめローンを利用することで、返済期間や月々の返済額を自身の経済状況に合わせて調整できます。

特に、返済期間を延ばすことで月々の返済額を減らすことができれば、毎月の家計に余裕が生まれ、経済的なストレスを軽減することも可能になるでしょう。

お金のプロが教える!おまとめローンの選び方

お金のプロが教える!おまとめローンの選び方

続いて、おまとめローンを選ぶ際の大事な判断基準を3つご紹介します。

金利が下がるか

おまとめローンを選ぶ最も重要なポイントの一つは、金利が現在の借入れの金利よりも低くなるかどうかを確認することです。

金利が下がることにより、長期的に見て返済額の総額を減らすことが可能になります。

そのため、提案されるおまとめローンの金利を現在の借入れの金利と比較し、実際に金利が下がるかどうかを計算することが非常に重要です。

同じ種類のおまとめローンでも、銀行のおまとめローンのほうが、消費者金融のおまとめローンよりも、一般的に金利が低い傾向にあります。

少しでも返済金額を減らしたい場合は、まず銀行のおまとめローンから検討してみてください。

今ある借入の金利がバラバラの場合の計算方法

金利を比較する際、今ある借入の金利が同じであれば、そのままおまとめローンの金利と比べるだけで問題ありません。

しかし、今ある借入の金利が異なる場合は、その金利の平均パーセンテージを求める必要があります。

平均パーセンテージの計算式

[{(借入額A×金利A)+(借入額B×金利B)}÷{(借入額A)+(借入額B)}]×100

例えば、「借入額60万円(金利15%)」と「借入額40万円(金利14%)」を上記の計算式に当てはめると、次のようになります。

[{(600,000×0.15)+(400,000×0.14)}÷{(600,000)+(400,000)}]×100

={(90,000)+(56,000)÷(1,000,000)}×100

=(0.146)×100

=14.6%

以上の計算結果から、「借入額60万円(金利15%)」と「借入額40万円(金利14%)」をまとめるなら、100万円を金利14.6%未満で借りることで金利を下げられます。

支払い総額を減らせるか

おまとめローンを利用する際の判断基準として金利が下がることは重要ですが、それだけではありません。最終的な支払い総額が減少するかどうかも検討する必要があります。

金利が若干下がるだけで返済期間が大幅に延びる場合、それだけ利息を払う期間も長くなるため、支払う利息総額が増えてしまうことがあります。

おまとめローンを選ぶ際には、金利だけでなく返済期間も考慮に入れ、最終的に支払う総額が現状より減少するかどうかを確認することが重要です。

返済シミュレーションを行い、総支払額の減少を確認することをお勧めします。

今ある借入がおまとめローン対象商品か

全ての借入れがおまとめローンの対象となるわけではありません。おまとめローンを提供する金融機関によっては、対象外の借入れが存在する場合があります。

例えば、一部の短期ローンや特定のクレジットカードのキャッシングなど、特定の条件や商品がおまとめローンの対象外となっていることがあります。

おまとめローンを選ぶ前に、現在持っている全ての借入れがおまとめローンに組み入れることができるかを確認しましょう。

必要であれば複数の金融機関から情報を集め、比較検討することをおすすめします。

審査に通りやすくするための注意点

審査に通りやすくするための注意点

おまとめローンへの新規申込時には、ほかのローンと同じく審査が実施されます。

審査に通りやすくするための注意点を3つ解説します。

故意でなくても虚偽の情報提供をしない

おまとめローンの審査において、故意でなくても虚偽の情報を提供することは避けるべきです。

審査時には、勤務先に誤りがないか確認するために職場に電話して在籍確認が行われることがあります。

申込者が実際にその勤務先で働いていることが確認できれば、信頼性が高まり、審査に通りやすくなります。

一方で誤った情報が提供されていたことが分かると、信用情報に悪影響を及ぼします。後に発覚した場合でも、ローンの契約が取り消される可能性があります。

そのため、申込書に記入する際は、勤務先の情報、収入額、既存の借入れ状況など、全ての項目に正確かつ最新の情報を提供することが重要です。

複数のおまとめローンに同時申し込みをしない

金融機関が審査の際に確認できる信用情報には、現在利用しているローン以外にも過去6ヶ月にどのようなローンに申し込んだかも記録されています。

同時期に複数のおまとめローンや他の金融商品への申し込みを行うと、それぞれの金融機関からの信用情報機関への照会が重なります。

このような状況は、申込者が多額の借入れを試みているか、財務状況に問題がある可能性があると判断され、審査に不利に働くことがあります。

申込者本人は、審査に通らなかったときのために複数の銀行や貸金業者に申し込んだ毛であっても、個人的な事情は理解してもらえません。

おまとめローンを申し込む際は、1つの金融機関に絞り、審査結果を待つことが賢明です。

また、審査に落ちてもう一度別のローンに申し込む場合は、最低6ヶ月は空けておくことをおすすめします。

延滞や滞納をしない

前述でも触れたように、金融機関や貸金業者は申込者の信用情報を基に返済能力を確認し、審査の可否を判断します。

そのため、過去にローン延滞や滞納がないことが確認できれば、おまとめローンでも返済能力が高いと認識され、審査に通りやすいです。

反対に、過去の借入れにおいて延滞や滞納の履歴がある場合は、信用度が下がりあまり大きな借入ができなかったり、最悪の場合は審査に落ちてしまうことがあります。

携帯電話会社への支払いはよく見落とされガチです。分割払いやリボ払いの延滞や滞納をすると信用情報に記録されてしまう可能性があるので注意しましょう。

審査では、申込者の過去の信用履歴が重要な判断基準の1つとなるため、延滞や滞納は審査に通過する上で大きなマイナスポイントとなります。

おまとめローンの申し込み前には、過去の借入れに関する延滞や滞納がないかを確認し、もしある場合は可能な限り解消しておくことが重要です。

複数の返済にお困りの方は「おまとめ」ローンを検討

複数の返済にお困りの方は「おまとめ」ローンを検討

おまとめローンとは、複数のローンを1つにまとめることが出来る返済用の金融商品です。

複数の借り入れを高金利で行なっている人や、返済計画を見直したいという人におすすめのローンになります。
おまとめローンのメリットとしては以下が挙げられます。

  • 返済管理が簡単になる
  • 金利負担が軽減する可能性がある
  • 毎月の返済額が減ることもある

一方、おまとめローンには、追加借入ができなかったり、返済期間が延びる可能性があるといったデメリットも存在します。

おまとめローンの申し込みの際には、この記事で紹介している選び方を参考にし、あなたに最適なローンであるか見極めることが大切です。

また、分割払いなどリボ払いを延滞や滞納すると、信用情報に記録されおまとめローンの審査に落ちやすくなってしまうので、日頃から返済には気をつけましょう。

申し込む前には返済のシミュレーションをしてみたり、延滞や滞納している支払いがないか確認しましょう。

おまとめローンのよくある質問

  • A

    主婦でも借りられるおまとめローンは存在しますが、専業主婦の場合は配偶者の収入を基にした共同申請や同意が必要になることが多いです。

    まれに専業主婦でも利用できるカードローンがありますが、その場合でも限度額が50万円など低く設定されることが多いのでおまとめには使いにくいでしょう。

    共働きの主婦であれば、自身の収入に基づき様々な商品から選択可能です。

    金融機関によって審査基準や条件が異なるため、申し込み前に詳細を確認し、自身に適したおまとめローンを選ぶことが重要です。

  • A

    以下、住宅ローンとあわせてまとめることが出来るおまとめローンの一部になります。

    • Aバンクの「おまとめ住宅ローン」
    • 近畿ろうきんの住宅ローン(まとめトク)」
    • 住信SBIネット銀行の「住宅ローンプラス」

    利用を検討しているおまとめローンがあれば、住宅ローンもおまとめが可能かどうか確認してみましょう。

  • A

    銀行のおまとめローンのほうが、消費者金融のおまとめローンよりも、一般的に金利が低い傾向にあります。

    ただし、実際の金利は借り入れする金額や審査結果により異なるため、必ずしも銀行のおまとめローンの方が低金利な訳ではありません。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
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