
カードローンの元金が減らない理由についてお金のプロが解説!
カードローンの元金が減らない理由は、いくつかの原因があり、その原因によって解決方法が異なります。
本記事では、お金のプロである私が、カードローンの元金が「減らない理由」と「解決策」について解説していきます。
元金が減らない時はカードローン返済額の内訳を把握しよう
カードローンの返済額には、元金(借入額)の他に、金利に応じた利息も含まれています。
通常、利息は、元金よりも優先して支払いに充てられるため、毎月の返済額が少なかったり、返済期間が長期化すると、利息負担が増える一方で、元金がなかなか減りません。
返済額 = 元金(借入額)+ 金利に応じた利息
利息 = 借入額 × 金利(年利)× 借入日数 ÷ 365日(うるう年は366日)
カードローンの元金が減らない6つの理由と解決策
カードローンの元金が減らない理由は、主に以下の6つが原因であると考えられます。
- 金利(利息)が高い
- 返済期間の長期化
- 毎月の返済額が少ない
- 繰り返し借入を行っている
- 複数社から借入を行っている
- 遅延損害金が発生している
ここからは、6つの原因とその解決策について、詳しく解説していきます。
元金が減らない理由1:金利(利息)が高い
金利(利息)が高いカードローンを利用している場合は、元金を早く減らすためにも、低金利のカードローンに借り換えることをおすすめします。
もし、利用しているカードローン会社の金利が、他社よりも高めに感じたら、カードローンを借り換えて、利息負担を減らすのが効果的です。
50万円を2年間で返済する際の利息
金利(代表的な銀行/消費者金融) | 利息額 |
---|---|
13.5%(りそな銀行) | 135,000円 |
13.8%(イオン銀行) | 138,000円 |
14.0%(みずほ銀行) | 140,000円 |
14.5%(三井住友銀行 / 楽天銀行) | 145,000円 |
14.8%(オリックス銀行) | 148,000円 |
15.0%(セブン銀行) | 150,000円 |
17.5%(auじぶん銀行) | 175,000円 |
17.8%(プロミス) | 178,000円 |
元金が減らない理由2:返済期間の長期化
返済期間の長期化は、利息負担が大きいため、元金がなかなか減らない傾向にあります。
ここからは、金利18.0%で50万円を借り入れた際に、返済期間がどのくらい支払総額に影響するのかを解説します。
金利18.0%で50万円借り入れた場合の利息変化
利息 = 借入額 × 金利(年利)× 借入日数 ÷ 365日(うるう年は366日)
返済期間 | 利息 |
---|---|
5ヶ月 | 45,123円 |
10ヶ月 | 74,712円 |
12ヶ月(1年) | 90,000円 |
24ヶ月(2年) | 180,000円 |
表のように、返済期間が5ヶ月と24ヶ月(2年)だと、4倍ほど利息負担に差が生じます。
返済スピードは、利息負担の軽減と共に、元金を減らすことにも影響してくるため、繰り上げ(臨時)返済などを活用して、少しでも早く完済するのが効果的です。
繰り上げ(臨時)返済とは
繰り上げ(臨時)返済とは、毎月の返済額にプラスして、借りたお金を多く返す方法で、返済期間を短くし、利息負担の軽減に繋がります。
カードローンの元金が減らなくて困っている場合は、繰り上げ(臨時)返済を活用するのがおすすめです。
元金が減らない理由3:毎月の返済額が少ない
毎月の返済額が少ない場合は、カードローンの元金が減らないどころか、利息だけを支払っている可能性もあります。
例えば、カードローン会社が提示している「最低返済額」は、1ヶ月の利息額と大差ないので、いつまで経っても元金が減りません。
したがって、元金を減らすためには、最低返済額以上を毎月支払えるように、返済計画を見直すことが重要です。
元金が減らない理由4:繰り返し借入を行っている
カードローンは、利用限度額内であれば、回数制限なく、繰り返し借入できるため、元金が減らないどころか、いつの間にか借金が増えていることもあります。
借金返済のために、繰り返し借入を行っている場合は、悪循環なサイクルから抜け出すためにも、返済計画の見直しが必要です。
元金が減らない理由5:複数社から借入を行っている
複数社から借入を行っている場合は、1社にまとめる「おまとめローン」を活用することで、元金が減らない理由である「利息負担」を減らせる可能性があります。
ここでのポイントは、金利が低い借入先に借金をまとめることも大切ですが、今よりも金利の低いカードローンに選び直すことです。
元金が減らない理由6:遅延損害金が発生している
カードローンの返済日は、契約時に決められており、返済が滞ってしまうと「遅延損害金」が発生します。
また、遅延損害金が発生した場合の利息は、利息制限法第4条によって「上限利率の1.46倍」に設定され、1日単位で加算されていきます。
多くのカードローン会社では、遅延損害金に対する金利を20%にしているため、通常の金利よりも負担が大きくなり、元金がなかなか減りにくいです。
遅延損害金=元金 × 遅延損害金の利率 × 滞納日数 ÷ 365日(うるう年は366日)
次の記事では低金利のおすすめカードローンを紹介
カードローンの元金が減らない場合は、増額返済や低金利のカードローン会社に乗り換えることで、返済負担を減らすことができます。
以下の記事では、低金利のおすすめカードローン会社をご紹介しているため、乗り換えの参考として、ぜひご覧ください。
