カードローン
カードローンの金利の仕組み | 計算方法や返済金額を抑えるポイントも解説
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カードローンにおける金利の仕組みや計算方法と返済金額を抑える方法を解説

「お金を借りるなら金利はできるだけ抑えたい」

「銀行カードローンと消費者金融の違いがあるのか知りたい」

カードローンの金利は返済額に影響するため、上記のように悩む方もいるでしょう。

カードローンの金利は借入時に支払う利息の割合を指し、契約する銀行や消費者金融によっても異なります。

この記事では、カードローンにおける金利の仕組みについて解説します。

金利と利息の計算方法や返済金額を抑えるポイントも紹介するので、カードローンによる借り入れを検討している方は、参考にしてください。

カードローンの金利の仕組みとは

カードローンの金利の仕組みとは

カードローンでお金を借りる際に支払う利息割合を指す金利の仕組みは、借入金額や利用日数によって決められます。

金利は「利息制限法」で借入金額に応じて決められており、上限は15〜20%です。

金融機関は金利を任意で設定できますが、利息制限法による上限を守らなくてはいけません。

利用者の信用情報や借入金額などによって変動しますが、消費者金融よりも銀行カードローンの方が金利は低い傾向にあります。

<金利に基づいた利息の計算方法>

元金×金利×利用日数÷365日

<金利に基づいた利息の計算方法>

<モデルケース>

  • 元金:100万円
  • 金利:年5%
  • 利用日数:1年間

上記の条件で借入した場合「元金100万円×金利0.05×365日÷365日=利息5万円」が計算の結果です。

実際の返済には、元金100万円+利息5万円=105万円が必要になります。

金利は借りた金額と期間に応じて設定され、割合が高いほど支払総額も大きくなるため、事前にしっかり計算して確認しましょう。

金利から見る銀行カードローンと消費者金融の違い

金利から見る銀行カードローンと消費者金融の違い

カードローンは銀行と消費者金融の両方から借り入れ可能ですが、以下の違いがあります。

銀行カードローン消費者金融
適用される法律銀行法貸金業法
金利相場(年利)低い(1.5〜15.0%)高い(3.0〜18.0%)
審査時間数日〜2週間程度最短即日

出典:三井住友銀行「キャッシングの金利はいくらかかる?計算方法やカードローンとの違いを解説」
https://www.smbc.co.jp/kojin/cardloan/beginners/column44.html

金利だけでなく審査時間や基準なども比較し、自分に合ったカードローンを選びましょう。

銀行カードローン:金利は安いが審査が厳しい

銀行カードローンの特徴は金利が低めに設定されている点で、年利は1.5〜15%程度が相場です。

銀行は銀行法に基づいて運営しているため、審査結果によっては総量規制である「年収の3分の1」を超える借入も可能です。

総量規制とは、消費者金融やクレジットカード会社などの貸金業者から借りられる総金額の上限を規制する法律を指し、銀行には適用されません。

ただし、審査基準が厳しく、初めての利用や収入が不安定な方は審査に通るのが難しいケースもあります。

審査に時間がかかる場合もあるため、急ぎで資金調達したい方には不向きです。

カードローンを利用する際は、契約する銀行の口座開設が必要になる場合もあります。

すでに口座を持っていれば手続きはスムーズですが、持っていない場合は開設手続きが必要です。

消費者金融:審査は比較的緩いが金利が高い

消費者金融は審査が比較的緩やかで、収入や職業に左右されず、スピーディに融資を受けられるのが最大の特徴です。

最短で即日融資が可能な場合も多く、急な出費が必要な際に優遇します。

返済日を指定できたり、返済方法の選択肢が多かったりと月々の支払いに対して自由度が高いため、安心して利用できるでしょう。

ただし、金利は3.0〜18.0%で銀行と比較すると高めに設定されており、長期的にみると返済額の負担が大きくなる点では注意が必要です。

貸金業者である消費者金融は、貸金業法における総量規制が適用されるため、年収の3分の1を超える借入はできません。

返済金額を抑えるポイント

返済金額を抑えるポイント

カードローンを利用する前に、複数の金融機関で設定されている上限金利や返済方法を比較するのが重要です。

年利が1%違うだけでも、大きな金額で借入すれば、数万円以上の利息差が生じる場合があります。

インターネット上には金融機関の公式ページや、金利を比較できるサイトなどがあるため、借入前にチェックしましょう。

低金利のカードローンを選ぼうとすると、つい下限金利に注目しがちです。

しかし、下限金利が適用されるケースが少ないため、必ず上限金利の低さを重視するのがポイントです。

金利だけでなく、返済期間や方法も返済総額に影響するため、無理なく返済できるカードローンを選びましょう。

余裕があれば一括・繰り上げ返済を利用する

経済的な余裕がある場合は一括返済や繰り上げ返済を利用すると、借入期間を短縮できるうえ、結果的に利息の支払いを減らせるでしょう。

一括返済は残りの借入金をまとめて返済する方法であり、トータルで支払う利息を大幅に減らせるのが特徴です。

一方、繰り上げ返済は毎月の支払額に加えて、任意の金額を返済する方法です。

返済期間を短縮でき、利息の負担を軽減できます。

カードローンは、金利が低くても借り入れ期間が延びるほど支払う利息が増えてしまいます。

ボーナスや臨時収入などで毎月の支払額に余裕がある場合は、繰り上げ返済を行うと、返済期間を短縮できるでしょう。

ただし、繰上げ返済は臨時の返済方法であるため、月々の支払いも必要です。

月々の支払額を返済したうえで、余裕がある場合に検討するのがおすすめです。

よくある質問

よくある質問

カードローンの利用を検討する際、金利に関するよくある質問をまとめました。

金利は返済額や月々の支払額に直接影響するため「少しでもお得に利用したい」と考える方の参考になれば幸いです。

金利を下げる方法はある?

カードローンの金利を下げる方法は、以下のとおりです。

  • 利用限度額を増額する
  • キャンペーンを利用する
  • 借り換えやおまとめローンを利用する

カードローンは、利用限度額が上がるほど金利が低く設定されます。

金融機関に限度額の増額を申請すると、現在よりも低い金利で借入できる場合があります。

ただし、増額には返済能力や半年以上の利用実績があるかなどの審査が必要です。

金融機関のなかには、通常よりも低い金利で借り入れできる期間限定のキャンペーンを実施するケースがあります。

金利が低いローンを新たに契約して借入金を完済する借り換えや、複数の借り入れを一本化する「おまとめローン」も金利を下げるのに有効です。

どの方法でも、返済能力や遅延なく利用できている実績があるかなどの審査が必要です。

事前に実際の状況を見直してから、金融機関に相談しましょう。

金利と利息の違いは?

カードローンの金利とは、元金に対する利息の割合を示す「利率」を指し、借入額にかけて利息を計算します。

一方、利息は金利に基づいて計算される具体的な金額を指し、元金にプラスして返済する必要があります。

<モデルケース>

  • 元金:10万円
  • 金利:年率10%
  • 利用期間:1年間

上記の条件では、元金10万円×金利0.1×利用日数365日÷365日=利息1万円になります。

金利は契約時に決まりますが、利息は借入期間や返済状況によって最終額が変わります。

カードローンを利用する際の利息や返済総額が把握しやすくなるため、金利と利息の違いを理解しておきましょう。

記事まとめ:カードローンは毎月の支払額をシミュレーションしてから利用しよう

記事まとめ:カードローンは毎月の支払額をシミュレーションしてから利用しよう

カードローンで借入する際の金額に対する利息割合を示す金利の仕組みは、借入額や期間によって変わります。

カードローンの金利が低いほど、支払う利息が少なくなり、返済総額を抑えられます。

銀行と消費者金融では金利や審査時間なども異なるため、利用する際は比較検討し、無理なく返済できるカードローンを選びましょう。

返済金額を抑えるには、一括返済や繰り上げ返済の利用も有効です。

ただし、毎月の支払いも必要であるため、資金に余裕があるときに検討するのがおすすめです。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
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