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カードローンの利息計算方法まとめ!返済額を抑えるポイントも解説
カードローンの利息計算方法まとめ!返済額を抑えるポイントも解説
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カードローンの利息計算方法とは?利息を含めた返済額を抑える方法も紹介

相談者A
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カードローンの支払額を計算する方法を知りたい

相談者B
相談者B

利息は簡単に計算できる?

上記のようにカードローンの利息や支払い額を計算したいけれど、計算方法がわからないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

カードローンの返済額は、返済期間や金利によって大きく異なります。

本記事では、カードローンの支払い額や利息の計算方法を紹介します。

カードローンの返済額を計算してシミュレーションしたい方は、ぜひご覧ください。

カードローンの利息と金利について

カードローンの利息と金利について

カードローンの利息計算方法を知る前に、利息や金利を正しく理解しなくてはなりません。

まずはカードローンの利息と金利の違いを詳しく解説します。

利息と金利の違い

カードローンを利用した経験がない方は「利息」と「金利」の違いを理解できていない方もいるのではないでしょうか。

利息とは、お金を貸してくれる金融機関に対して支払う対価を指します。

借入残高に応じて決められた利息を上乗せして返済を行います。

利息は「利子」とも呼ばれており、利息と同じ意味を持つ言葉です。

一方で金利は、借入額に対してどのくらいの利息が発生するかを示した数値です。

10万円借入れた場合の金利が10%だった場合は、元金の10万円にプラス1万円の利息を返済するイメージです。

貸付利率と実質年率について

カードローンでは「貸付利率」と「実質年率」があります。

貸付利率は元金に対する利息の割合、実質年率は元金の利息に手数料を含めた実質的な金利を指します。

基本的に利息を示す点は同じですが、使用する場面が異なります。

実質年率には、手数料が含まれた総費用を把握できるため、ローンの利用規約などに記載されています。

ただし、カードローンでは手数料や保証料がかからないケースが大半のため、貸付利率と実質年率はほとんど変わりません。

車や家を買う際など多額の借入れをする際に、重視すべき部分のため、カードローンを利用する際は参考程度に確認してみましょう。

カードローンの返済方式には2種類ある

カードローンの返済方式には2種類ある

カードローンの利息は年利4%〜18%程度で設定されています。

利息は金融機関に関係なく、全て共通の計算式で算出可能です。

計算方法に関しては、後ほど詳しく紹介します。

ここでは、カードローンの返済方法の違いを見ていきましょう。

元利均等返済

借入額と金利によって発生する利息を均一に返済する方法を元利均等返済といいます。

詳細を見ていきましょう。

返済額の変動 毎月の支払い額が一定
初期返済 支払いの負担が小さい
総返済 利息額が大きくなりやすい
利息 元金と利息を合計して支払うため、元金の減りが遅い
おすすめな方 毎月一定額を返済していきたい方

毎月の返済は、元金(借入額)と利息を合算した金額を均一に支払うため、返済計画を立てやすいのが特徴です。

借入額が多い初期段階でも、一定額を支払えばよいため、支払い負担の増加は低く、返済初期の負担が小さくなるメリットもあります。

しかし利息の割合が大きいため、元金の減りが遅くなってしまいます。

利息は日割り計算のため、元金の減りが遅くなると合計した返済額が大きくなる点もデメリットです。

元金均等返済

元金の額が一定となり、元金に応じた利息を上乗せして返済する方法を元金均等返済といいます。

詳細を見ていきましょう。

返済額の変動 毎月の支払い額が徐々に減少していく
初期返済 支払いの負担が大きい
総返済 利息が膨れ上がらず、総支払額を抑えられる
利息 元金が毎月均等に減るため、利息も段階的に減少する
おすすめな方 収入に余裕があり、総支払額を減らしたい方

毎月の返済のうち元金は変動せず、利息が段階的に減少していくのが特徴です。

初めの負担は大きいですが、返済していくうちに借入額は減少し、月々の負担が軽減されます。

返済期間が長引く恐れはないため、利息を含めた総支払額を最小限に抑えられるのがメリットです。

しかし、返済初期は返済負担が大きくなるため、収入に余裕がある方におすすめです。

カードローンの利息計算方法

カードローンの利息計算方法

カードローンの利息計算方法は下記の通りです。

【借入金額×金利÷365日×利用日数】

※うるう年は366日で計算

金利15%で10万円を30日間借入れていた場合の利息は1,232円です。

【100,000×15%÷365×30=1,232円】

利息は1日単位で計算されるので、同じ金額であっても借入れ日数が異なると総支払額が異なります。

【金利15%で10万円借入れているケース】

借入額 金利 利用日数 利息額 利息を含めた総支払額
10万円 15% 30日 1,232円 101,232円
10万円 15% 90日 3,699円 103,699円
10万円 15% 120日 4,932円 104,932円
10万円 15% 150日 6,164円 106,164円

借入額と金利が同じでも借入日数が長くなると、利息や総支払額は大きくなります。

カードローンを利用する際は、できるだけ短期間で返済するよう心がけましょう。

借入れ前に利息を含めた総支払額をシミュレーションしておくのも大切です。

返済額を少しでも抑えるためのポイント

返済額を少しでも抑えるためのポイント

カードローンの利用を検討しており「支払い負担を抑える方法はないの?」と疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

借入れ機関や返済方法によって利息が変動するため、まずは契約内容をしっかり確認してください。

ここからは、カードローンの利息を抑える方法を3つ紹介します。

金利が低い金融機関を選ぶ

支払い負担を少しでも抑えるには、金利が低い金融機関を選びましょう。

カードローンには、銀行・信販会社・消費者金融の3つが運営元となっています。

銀行 信販会社 消費者金融
1%~14% 15.0%~18.0% 3.0%~18.0%

3つの中でも銀行カードローンは、年間金利が1%〜14%と低い傾向にあります。

信販会社や消費者金融は、銀行と比較するとやや高いため、金利の低さだけを求めるなら銀行カードローンがおすすめです。

利息は日割り計算のため、できるだけ金利が低いほうが支払い負担を抑えられます。

ただし、銀行カードローンは審査に時間がかかったり、即日融資に対応していなかったりなどのデメリットがあります。

カードローン会社を選ぶ際は、金利の低さだけでなく、利便性もチェックしたうえで選びましょう。

繰り上げ返済をする

利息を含めた返済額を抑えたい方は、繰り上げ返済も検討しましょう。

基本的にカードローンは、毎月決まった日にちや金額を返済する「約定返済」を行います。

一方で繰り上げ返済は、好きなタイミングで任意の金額を返済する方法です。

約定返済で毎月10,000円を返済した後に、追加で40,000円返済すれば、支払い額を減らせます。

繰り上げ返済で支払われた金額は、全て元金の返済に充てられます。

元金を減らせれば利息も減少するため、全てを合わせた返済額を抑えられます。

無利息期間サービスを活用する

無利息期間サービスを活用するのも、返済額を抑えるのに効果的です。

無利息期間サービスとは、カードローンの借入れに対して一定期間利息が発生しないサービスを指します。

サービス期間中に借入額を全て返済すれば、利息は発生しないため、お得に借入れできるのがメリットです。

カードローン利用開始日から1ヶ月程度、無利息期間を設けている金融機関が多い傾向にあります。

金融機関によっては無利息期間サービス自体を実施していないケースもあるため、契約前にサービスを行っているか確認してみましょう。

記事のまとめ:借入の前に毎月の返済金額の計算を

記事のまとめ:借入の前に毎月の返済金額の計算を

カードローンの返済額は、利息と元金を足して計算できます。

利息の計算式は「借入金額×金利×借入れ日数÷365日」です。

借入金額や金利は同じでも、利用日数が長くなればなるほど返済額は高くなります。

返済金額を抑えたい場合は、金利の低いカードローンを利用したり、繰り上げ返済をしたりする必要があります。

金融機関によっては、希望の借入額を入力するだけで返済額をシミュレーションしてくれるツールを設けています。

借入れ後に、返済できないトラブルを防ぐためにも、借入れ前に毎月の返済金額を計算しておきましょう。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
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