カードローンの利用限度額を増額するメリットは?増額手続きの流れも紹介
カードローンは、借り入れ時に利用上限が設定されます。
利用上限額は、年収や他社からの借り入れ状況などによって決まります。
カードローンを利用していく中で「利用できる金額の枠を増やしたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、カードローンの増額を詳しく解説します。
上限金額の増額方法やメリット、デメリットなどを紹介しているので、ぜひご覧ください。
カードローンの利用限度額は増額可能
カードローンは、契約当初に設定された上限金額から引き上げが可能です。
カードローンは、上限金額を引き上げると、借り入れできる範囲が増えるため、多くの金額を借り入れたい方は、増額を検討するのがおすすめです。
ただし、カードローンで利用できる上限金額を引き上げるには、再度審査をクリアする必要がある点に留意しておきましょう。
カードローンの利用限度額を引き上げる手順
カードローンで、利用できる金額の枠を引き上げる場合は、再度カードローンを申し込むのが一般的です。
利用範囲の上限を引き上げる手順を、詳しく見ていきましょう。
申し込み
上限金額の増額を行いたい場合は、利用しているカードローンのWebサイトから手続きを行いましょう。
希望する上限金額によっては、給与明細や源泉徴収票など、収入を証明できる書類が必要です。
多くのカードローン会社では、50万円以上の場合、収入証明書類を必要としています。
スムーズに審査へと進むため、Webサイトから必要な書類を確認しておきましょう。
増額審査
カードローンの増額審査では、安定した収入の有無や、信用情報機関で事故情報などが確認されます。
クレジットカードの返済が遅れていたり、滞っていたりすると、審査にクリアできない可能性があります。
また、収入に見合っていない金額を申請してしまうと、増額が却下されるケースもあるため、年収の1/3程度を目安にして希望額を申請しましょう。
増額結果の通知
カードローンの審査結果は、数日程度でメールや電話、郵送などで通知されます。
早い会社は、当日わかるケースもありますが、1週間程度かかると考えておくとよいでしょう。
書類に不備があったり、勤務先への在籍確認が完了しなかったりすると、長引く可能性もあります。
夜間や土日祝日などは、翌営業日以降になる可能性があるため、急いでいる方は早めに申請しましょう。
カードローンの利用限度額を引き上げるメリット
上限金額の引き上げ手続きをするメリットは、借り入れ金額が増えるだけではありません。
ここからは、カードローンの上限金額を増額手続きするメリットを紹介します。
借入可能額が増える
カードローンは、借入可能額を増やせば、より自由に借り入れできます。
契約当初に低めの上限で設定していたり、収入が増えたりした場合は、上限金額を増やして、カードローンのメリットを活かすのがおすすめです。
ただし、必ずしも希望の上限金額が通るわけではありません。
カードローン審査に通過するために、収入とかけ離れた希望金額を設定するのは控えましょう。
金利が低くなる可能性がある
カードローンは、上限金額が高くなるほど、適用金利が低くなる傾向にあります。
金利とは、お金を貸してくれる方に支払う利息が、どのくらいの割合で発生するかを示した数値であり、低いほど利息を含めた返済額が少なくなります。
新たに他社から借り入れをしてしまうと、利息の負担が大きくなる可能性もあるため、カードローンの利用枠を引き上げるのがおすすめです。
手続きが簡単
カードローンの増額手続きは、新規契約に比べると手続きが簡単なうえに、利用開始までに時間がかからない点もメリットです。
カードローンの審査に通過すれば、カードの発行を待たず、手持ちの専用カードで借り入れを開始できます。
わざわざ窓口に出向いて手続きをしたり、個人情報を入力したりする必要がないため、スムーズに借り入れできる傾向があります。
マイナスイメージにならない
利用範囲の上限を増額すると、複数の会社で借り入れるよりも、返済管理が簡単になります。
複数の会社で借り入れをしていると、返済日や金額を把握できなかったり、返済が遅れ、信用情報にマイナスな情報が残る可能性もあるでしょう。
限度額を引き上げて、1つのカードローンにまとめると、返済忘れや延滞を防げます。
カードローンの利用限度額を引き上げるデメリット
上限金額の引き上げ手続きは、融資額が増え、低金利になるなどのメリットがあります。
増額のデメリットも、詳しく理解しておきましょう。
返済額が増える
上限金額を増額すると、今までよりも返済額が増えてしまいます。
利用できる金額が増えたからといって、むやみに借り入れをしてしまうと、返済できず困る可能性があります。
カードローンの返済を遅延してしまうと、遅延料がかかったり、信用情報に事故情報として掲載されたりするため、注意が必要です。
限度額が下がる可能性
増額申請をしたからといって、必ずしも希望が通るわけではありません。
契約当初よりも収入が低下していたり、他社のローンも利用していたりする場合は、限度額が低く設定される可能性もあります。
引き上げ手続きを行う際は、収入が下がっていないか、他社からの借り入れなども確認しておきましょう。
在籍確認が行われる可能性
増額手続きは、在籍確認が行われる可能性があります。
在籍確認とは、金融機関に申告した職場に、利用者が勤務しているかを確認する行為です。
カードローン会社から職場に確認の電話が行われるため、周囲にカードローンの利用を知られる可能性があります。
しかし、多くの場合は、利用内容が分からないよう、プライバシーに配慮された状態で連絡が行われます。
収入証明書類が必要になる場合がある
希望の上限金額によっては、返済能力を確認するため、増額時に収入証明書類が必要になります。
収入証明書類とは、給与明細や確定申告書などを指します。
会社によって、書類の発行期間や必要な項目が異なるため、事前に公式サイトを確認しておきましょう。
一般的に収入証明書類が必要になるのは、上限金額が50万円を超えるケースです。
無利息期間はない
上限金額の引き上げ手続き後は、本来借り入れに対して発生する、利息がかからない期間である「無利息期間」は設けられていません。
新規利用時は、1ヶ月程度、サービス期間を設けている会社が多い傾向にあります。
しかし、増額後は、無利息期間がないため、お得に借り入れできると考えている方は、注意が必要です。
増額審査に落ちる理由
利用枠の増額審査は、全ての方が通過できるわけではありません。
増額審査に落ちる理由を、3つ紹介します。
希望借入額が大きい
増額を希望する上限金額が大きいと、審査に落ちやすくなります。
融資額が多くなればなるほど、金融機関側は、返済されない際のリスクが高まるためです。
希望する上限金額によっては、年収の1/3以上は借り入れできない「総量規制」に違反する可能性もあります。
増額の審査を受ける際は、総量規制も視野に入れて希望借入額を申請しましょう。
利用実績
カードローンの利用実績が少ないケースも、増額の審査を通過できない可能性があります。
契約後からカードローンを利用していないと、利用者本人が返済できる方なのか判断できません。
利用実績が少ないと、年収や信用情報は問題がなくても、増額の審査に落ちる可能性もある点に、留意しておきましょう。
転職や収入の変化
転職や収入に変化があると、過去の審査時と比べて年収や勤続年数などの情報がマイナスとなり、増額審査に落ちるケースもあります。
「正社員からアルバイトになった」「収入が下がった」などは、返済能力が低下したとみなされやすいでしょう。
カードローンの利用は、継続できても引き上げは難しい可能性があるため、注意が必要です。
増額審査に落ちた際の対処方法
増額審査に落ちた場合、他社のカードローンを申し込もうと考える方も多いのではないでしょうか。
他社から借り入れる前に、取り組みたい対処法を2つ紹介します。
信用情報を確認
カードローンの増額審査に落ちた場合は、信用情報を確認しましょう。
返済期日に遅れたり、延滞を繰り返していたりする場合は、信用情報にマイナスな情報が記録されています。
マイナスな情報があると、返済能力がないとみなされ、増額手続きは行えません。
信用情報にマイナスな情報があるかを確認したい方は「指定信用情報機関(CIC)」「日本情報信用機関(JICC)」などに問い合わせましょう。
借入希望額を減らす
増額審査に落ちた方は、借入希望額が収入に見合っていなかった可能性も考えられます。
信用情報に問題なく、収入や職場に変化がない場合は、借入希望額を減らして、再度申請するのがおすすめです。
収入に見合った希望金額を申請すると、審査に通る可能性が高まるため、今一度見直してみましょう。
また、お金の借り入れには、年収の1/3を超える貸付は禁止する「総量規制」と呼ばれる制度も関わってきます。
希望金額が、年収の目安を超えていないかも、確認しておきましょう。
まとめ
カードローンの利用枠引き上げは、再度カードローンを申し込むと、増額手続きができます。
増額手続きの際は、希望借入額によって収入証明書類が必要です。
収入証明書類の有効期限や必要な項目は、会社ごとに定められているため、事前に確認しておくとスムーズです。
増額審査は、全ての方が通るわけではなく、収入の変化や転職によって落ちる可能性がある点に、留意しておきましょう。