カードローンの契約期限の概要や期限が過ぎた際の対処法、返済期間との違いを解説
カードローンの契約期限が過ぎてしまった際、「借り入れは契約期限の到来と同時に一括返済になるのか」と不安に感じる方もいるでしょう。
この記事では、カードローンの契約期限が何を示すのかに加え、契約期限が過ぎた時の対処方法を解説します。
返済期間を短くする方法も掲載しているので、カードローンを使っている人やこれから使う予定のある人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
カードローンの契約期限とは「借入や返済が可能な期間」のこと
カードローンの契約期限とは、借り入れが可能な期間を指しています。
契約期限中、利用者は設定された限度額内で借り入れを重ねたり、返済を進めたりすることが可能です。
「有効期限」と勘違いしている人も少なくありませんが、有効期限はカード自体の使用期限を指します。
有効期限を過ぎたカードは利用できなくなり、ATMなどでの借り入れや返済もできません。
契約期限と有効期限の違いを理解し、期限切れによるトラブルを避けましょう。
契約期限はおおむね1年~10年程度
カードローンの契約期限は、サービスを提供する機関によって異なります。
カードローンを利用できる主な機関の契約期限を以下の表にまとめたので、事前に押さえておきましょう。
会社名 | 契約期間 | 備考 |
---|---|---|
りそな銀行 | 1年 | 1年ごとの審査で問題がなければ1年延長 |
住信SBIネット銀行 | 1年 | 1年ごとの審査で問題がなければ1年延長 |
三井住友銀行 | 1年 | 1年ごとの審査で問題がなければ1年延長 |
FAITH | 1年 | 1年ごとの審査で問題がなければ1年延長され最大10年まで利用可能 |
アイフル | 5年 | 契約が終了すると5年延長 |
銀行系のカードローンは契約期限が1年程度と短いのに対し、アイフルなどの消費者金融系のカードローンは5年以上の長期間となることが多い傾向にあります。
契約期限が過ぎても原則自動更新される
カードローンの契約期限が過ぎた場合、自動更新されるのが基本です。
ただ、場合によってはカード発行会社から更新を拒否されるケースもあります。
ここからは、自動更新できない状況と具体的な対処方法を見ていきましょう。
自動更新されないケース
契約期限が到来した際の更新には審査がともなうため、何らかの理由で否決となった場合、更新は拒否されます。
契約期限が更新されない理由として考えられるのは、以下の2つです。
- カードローン返済の遅延や未払い
- 利用規約の違反
それぞれ詳しく解説します。
カードローン返済の遅延や未払い
カードローンの契約期限が更新されない理由としては、返済の遅れや未払いが生じているケースがあげられます。
カードローンの借り入れ・返済状況は個人信用情報として専門機関が記録しており、更新時の審査のたびにチェックされます。
その際に遅延・未払いなどが見つかると、返済能力の観点から否決となってしまうのです。
また、以下の利用履歴も同じく登録されるため、事前に押さえておいた方が良いでしょう。
- スマートフォンなどの割賦販売
- クレジットカード
- 住宅・医療などのローン
契約期限が更新されないと、カードローンが今後利用できなくなるうえに、場合によっては一括返済を求められることもあります。
そのため、信用情報を傷つけないように返済状況を定期的に見直し、遅延や未払いが発生しないように注意するようにしてください。
カード会社とのトラブル
契約期限中に遅延なく返済を行っていても、カードローン会社との間にトラブルが発生した場合、契約期限が更新されないことがあります。
具体的には、頻繁に苦情を申し立てるなどで、カードローン会社の心象を悪くしたり、申し込み内容に虚偽が含まれたりするケースがあげられるでしょう。
そのため、カードローンに申し込む際は必ず正確な情報を提供し、カードローン会社とも良好な関係を維持できるように努めるのがおすすめです。
自動更新されない場合の対処法
カードローンの契約期限が自動更新されない場合、まずは残債があるかどうかを確認しましょう。
残債があるなら、カードローン会社の指示にしたがって返済する必要があります。
一括返済が難しい場合は分割返済の可否を確認し、引き続きカードローンを利用する予定があるなら、他社も契約を検討するのがおすすめです。
ただし、契約期限が自動的に更新されなかった理由が返済の遅延など、信用情報に関連する場合は、新しく契約を結ぶのは難しいかもしれません。
その場合、まずは信用情報の改善に努めましょう。
カードローンの返済期間は「毎月の返済で完済できるまでの期間」を指す
カードローンの返済期間とは、借り入れから完済までの期間を指します。
カードローンは限度額内であれば何度でも追加の借り入れが可能なので、返済期間を正確な日付で設定するのは難しいかもしれません。
そのため、一般的なカードローンは、借り入れ金額を返済し終えるまでの期間が明確には定められていません。
加えて、返済期間は借り入れ金額や金利、月々の返済額などの条件によって異なります。
詳細な返済期間を知りたい場合は、カードローン会社の返済シミュレーションツールを利用して確認すると良いでしょう。
返済期間が長いほど利息は高くなる
カードローンの契約期限内だからといって借り入れを続けていると、その分返済期間も長くなり、利息もかさんでいくでしょう。
なお、利息は「借り入れ金額×金利÷年間日数×借り入れ日数」で計算されます。
少しでも利息の負担を軽減したいなら、返済に無理が生じない範囲で借り入れ、返済シミュレーションツールで可能な限り早く完済できるプランを立ててみてください。
繰上返済などで短縮するのがおすすめ
返済期間を短縮したいなら、繰上返済を検討すると良いでしょう。
毎月の返済額とは別に、借り入れ金の一部を前倒しで返済する方法が繰越返済です。
ボーナスなどのまとまった収入を繰上返済に充てるパターンが多く、月々の返済のみより返済期間を大幅に短縮できます。
また、毎月の返済額を増やすことでも早期返済につながるでしょう。
ただし、収入に見合わない金額を設定すると、かえって返済の遅延につながるリスクもあるため、無理のない範囲で進めてください。
まとめ
カードローンの契約期限とは、借り入れや返済が可能な期間を意味します。
契約期限が過ぎても原則自動更新されますが、返済の遅延や規約違反、長期未使用などの理由で更新されないことがある点に注意しましょう。
そして、カードローンは計画的な借り入れと返済を心がけ、無理のない範囲で早期返済を目指すのが理想的な使い方です。
本記事を参考に早期完済できるプランを立てて、適切にカードローンを活用してみてください。