アコムとアイフルの違いを比較し、それぞれどのような人におすすめなのか解説
アコムとアイフルは、どちらも業界トップクラスの売上高を誇る消費者金融です。CMやWeb広告などで両社を見る人も多いでしょう。
しかし、両社はサービス内容が似通っている部分も多く、借入に不慣れな人だとどちらを利用すれば良いかわからないと思います。
この記事では、消費者金融で借りるときにチェックすべき10個のポイントをもとに、アコムとアイフルそれぞれの特徴を比較していきます。
両社の基本情報や、それぞれにおすすめな人の特徴を詳しく紹介しているので、借入を考えている人はぜひ参考にしてください。
アコム・アイフルの基本情報
アコム・アイフルの基本情報を一覧でまとめると、以下のようになります。
ロゴ | ||
---|---|---|
企業名 | アコム | アイフル |
金利 | 3.0%~18.0% | 3.0%~18.0% |
借入限度額 | 1万~800万円 | 1万円~800万円 |
審査時間 | 最短20分 | 最短18分 |
審査通過率 | 42.0%※1 | 34.9%※2 |
借入方法 | 振込、ATM | 振込、ATM |
無利息期間 | 最大30日間 | 最大30日間 |
月々の最低返済額 (約定返済額) |
1,000円~ | 4,000円~ |
返済方法 | 振込、引き落とし、ATM、インターネット | 振込、引き落とし、ATM、インターネット |
在籍確認電話の有無 | 原則なし | 原則なし |
郵送物なし | 可能 | 可能 |
リンク | »公式サイト (Web申込) |
»公式サイト (Web申込) |
※1…参照:アコム マンスリーレポート2025年3月期上期 新規貸付率
※2…参照:アイフル 財務情報月次データ2025年3月期4月 無担保新規成約率
大枠ではほぼ同じですが、細かい部分で差があります。
次の項目から、より詳細な違いを解説します。
借り入れるときに気になるポイント10個を比較
以下は、消費者金融で借入を行うときに重要なポイントです。
- 金利
- 借入限度額
- 審査時間
- 審査通過率
- 借入方法
- 無利息期間
- 月々の最低返済額
- 返済方法
- 在籍確認の電話
- 郵送物
これらの項目ごとに、アコムとアイフルの違いを見ていきましょう。
①金利
金利はアコム・アイフルともに3.0%~18.0%と、まったく同じ利率となっています。金利の面では、両社どちらを選んでも変わりはありません。
ただし、同じ人物が同時期・同条件で両社に申し込んだとしても、金利が同じになるとは限りません。
実際の金利は審査で決まりますが、その基準は各社独自のものがあり、同じ消費者金融でも違いがあります。アコムとアイフルで利率が変わるのか、あるいは全く同じなのかは、申し込んでみないとわかりません。
なお、金利には法律によって定められた上限金利があるため、消費者金融の金利は必ずこれらを下回るよう設定されています。
借入額/貸付金額 | 上限金利(年率) |
---|---|
10万円未満 | 20.0% |
10万円以上100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
例えば、借入額が100万円以上であれば、アコムもアイフルも金利15%を超えることはありません。
また、法律上の上限金利は20.0%(借入額が10万円未満の場合)ですが、アコムとアイフルの規定では上限が18%となっているので、借入額が10万円を下回っても金利18%以下となります。
②借入限度額
借入限度額(契約極度額)とは、ユーザー1人が借りられる最大額を表します。仮に借入限度額が100万円なら、借入残高が100万円になるまで何度でも借入可能です。
アコムとアイフルの借入限度額はいずれも1~800万円と、同じ水準で設定されています。
ただし、アコム・アイフルいずれにしても、最初から最大限度額まで借りられるわけではありません。年収などの条件にもよりますが、最初は低めに設定されます。
最大限度額まで借りたい場合、何度か借入~返済を繰り返し、信用を積み上げてから増額していくのが一般的です。
③審査時間
審査完了までの最短時間は、アコムは20分、アイフルは18分と公表しています。これらは大手消費者金融の中でもトップクラスに早いほうです。
若干アイフルのほうが早いですが、両社とも即日融資を受けられる時間であり、大きな差とはいえないでしょう。
ただし、最短時間はあくまで目安であり、実際の審査時間はケース・バイ・ケースとなります。
年収や職業、申込書類の内容などによっては、1日以上かかることもあるので覚えておきましょう。
なお、なるべく早く審査してもらいたい場合は、オンライン申し込みを利用しましょう。書類もインターネットを通して送れるので、スムーズに審査手続きを済ませられます。
④審査通過率
審査通過率は、記事作成時点の最新情報によるとアコムは42.0%※1、アイフルが34.9%※2となっています。
※1…参照:アコム マンスリーレポート2025年3月期上期 新規貸付率
※2…参照:アイフル 財務情報月次データ2025年3月期4月 無担保新規成約率
アコム・アイフルともに大手消費者金融の中では平均的な範囲ですが、アコムのほうが若干高いため、数値のうえではアコムのほうが審査に通りやすいと言えます。
⑤借入方法
借入方法は、アコムもアイフルも振込もしくはATM引き出しとなります。
借入方法 | 受付時間 | |
---|---|---|
口座振込 | インターネット | 原則24時間365日 |
スマホアプリ | 原則24時間365日 | |
電話 | 【アコム】 ・自動音声(0120-134-567):平日9:00~17:00 ・担当者受付(0120-629-215):平日9:00~18:00 【アイフル】 ・会員様専用ダイヤル(0120-109-437):平日9:00~18:00 |
|
ATM | 直営ATM | 【アコム】・店舗による【アイフル】・サービスなし |
提携ATM (コンビニ、銀行など) |
店舗による |
アコムは直営ATMがなかく、返済方法の選択肢が少なくなっています。
ただし、スマホアプリやコンビニATMでの借入は可能なので、実際の利便性はそれほど変わりません。
⑥無利息期間
アコムもアイフルも、初回借入時に30日間の無利息期間があります。無利息期間中に全額返済すれば、元金以外に支払う必要がありません。
ただし、両社とも期間のカウントは「契約日の翌日から」となっています。借入しなくても、30日間が経過すると無利息期間は終了するため注意しましょう。
⑦月々の最低返済額
月々の最低返済額については、アコムが1,000円~、アイフルは4,000円~となっています。
アコムの場合、借入残高に対して、契約極度額に応じた割合を乗じます。1,000円未満の端数は切り上げです。
契約極度額 | 一定の割合 |
---|---|
30万円以下 | 4.2% |
30万円超~100万円以下 | 3.0% |
100万円超 | 1.5%~3.0% |
例えば、契約極度額が30万円、借入額が10万円であれば、最低返済額は「10万円×4.2%=5,000円」となります。
一方、アイフルは借入額によって返済金額が決まっており、もっとも少ない1円~1万円の借入残高だと返済金額は4,000円となっています(約定日制の場合)。
最低返済額はアコムのほうが少ないですが、返済額が少ないと完済まで時間がかかり、利息の総額が大きくなってしまいます。
返済を早めに終わらせるためにも、余裕があれば最低返済額にかかわらず多めに返済いていきましょう。
⑧返済方法
アコムもアイフルも、返済方法は複数の手段から都合の良いものを選べます。
アコムの返済方法は次の通りです。
返済方法 | 受付時間 | 手数料 |
---|---|---|
インターネット返済 | 原則24時間365日 | 0円 |
口座振替 | 毎月6日に自動で引き落とし | 0円 |
スマホATM ※QRコードを使ってATMで返済 ※セブン銀行のみ利用可能 |
原則24時間365日 | ・1万円以下の場合:110円 ・1万円超の場合:220円 |
提携ATM | 店舗による | ・1万円以下の場合:110円 ・1万円超の場合:220円 |
アコムATM | 店舗による | 0円 |
銀行振込 | 利用する金融機関による | 振込手数料の負担 |
一方、アイフルの返済方法の次のようになっています。
返済方法 | 受付時間 | 手数料 |
---|---|---|
インターネット返済 | 原則24時間365日 | 0円 |
口座振替 | 自動で引き落とし ※振替日は金融機関により異なる |
0円 |
スマホATM ※QRコードを使ってATMで返済 ※セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM |
原則24時間365日 | ・1万円以下の場合:110円 ・1万円超の場合:220円 |
提携ATM | 店舗による | ・1万円以下の場合:110円 ・1万円超の場合:220円 |
銀行振込 | 利用する金融機関による | 振込手数料の負担 |
アイフルは直営ATMがない一方、スマホATMでローソン銀行の利用が可能です。
⑨在籍確認の電話
在籍確認は、申込内容に記載された勤務先に間違いがないか確認するための作業です。
一般的には電話によって行われるものでしたが、近年の消費者金融はそれを取りやめているケースが多く、アコム・アイフルも「原則電話なし」と公表しています。
申込者の状況にとっては電話する場合もありますが、必ず本人に事前確認が取られ、プライバシーに最大限配慮したうえで行われます。
⑩郵送物
周囲に借入を隠したい人にとって、郵送物の有無は大きな問題です。万が一家族にローンカードや借入明細を見られたら、すぐにバレてしまいます。
一方、アコムもアイフルも郵送物なし・カードレスの契約に対応しており、すべての手続きをWebで完結することも可能です。
ただし、返済が遅れて本人の携帯に連絡がつかない場合、自宅に郵送物が送られてくる場合があります。確実に郵送物を避けるなら、返済は滞納しないようにしましょう。
アコム・アイフルそれぞれの「おすすめな人」の特徴
アコムとアイフルは両社とも信頼できる消費者金融ですが、どちらで借りたほうがお得か悩む人も多いでしょう。
ここからは、アコムとアイフルどちらがおすすめか、それぞれ特徴を踏まえて解説します。
アコムがおすすめな人
アコムでの借入がおすすめなのは、次の要素に当てはまる人たちです。
- 審査通過率を少しでも高くしたい
- アコムのATMを使いたい
数%の差とはいえ、アイフルよりアコムのほうが審査通過率は高くなっています。少しでも審査に通る確率を上げたいなら、アコムに申し込みましょう。
また、アコムは直営ATMがあるため、借入・返済方法の選択肢がアイフルより多くなります。生活圏内にアコムATMがあれば、いつでも気軽に取引可能です。
アイフルがおすすめな人
アイフルでの借入は、以下のような人におすすめです。
- ローソン銀行ATMで取引したい
- 在籍確認の電話を確実に避けたい
「スマホATM」は両社とも対応していますが、アコムがセブン銀行のみなのに対し、アイフルはローソン銀行でも使えます。近くにローソン等がある人なら、利便性が高くなります。
また、在籍確認の電話も両社とも原則なしとなっていますが、アイフルは「99.7%のユーザーに在籍確認の電話を行っていない」と公式発表しています。高確率で電話がないとデータでわかっているので、安心して申込み可能です。
アコムとアイフル両方審査落ちしたらどうする?
アコムもアイフルも特別審査が厳しいわけではありませんが、人によってはどちらも審査落ちする場合があります。
審査落ちする理由はさまざまですが、一般的な原因とその対処法は次の通りです。
審査落ちの原因 | 対処法 |
---|---|
収入が少ない・まったくない | 就職・転職などで収入を上げる |
転職した直後 | 同じ職場で1年以上働いてから申し込む |
過去に滞納歴がある | 信用情報から事故情報が消えるまで待つ(該当取引の終了からおおむね5年間) |
すでに他社で多額の借入がある | 既存の借入を返済する |
アコムとアイフルの両方とも審査落ちした場合、他社も含めて借入の申し込みは一旦ストップすることをおすすめします。
短期間に何度も借入の申し込みをしていると、金銭的に追い込まれていると捉えられ、ますます審査に通りにくくなるかもしれません。
ある程度期間を空けたうえで、上記の「審査に落ちる原因」を取り除ければ、審査に通れる可能性が出てきます。慌てずタイミングを見て再申し込みをしましょう。
記事まとめ
アコムもアイフルも国内を代表する大手消費者金融であり、両社を比較しても大きな優劣ありません。
どちらを利用するかどうしても迷ってしまう場合は、「近くに対応ATMはあるか」「公式サイトやアプリのUIがわかりやすい」といった細かい部分で選ぶのもおすすめです。
アコムとアイフルのどちらを利用するにしても、大切なのは計画的な利用です。自身の返済能力を超えないよう注意し、無理のない範囲で借入をしましょう。