カードローン金利の仕組みを解説!シミュレーションの利用も検討しよう
カードローンを選ぶときに、金利を重視する方は少なくありません。
そんな方は、利息制限法の理解と金利利息計算の方法を知ることがおすすめです。
この記事では、カードローン金利の仕組みや計算方法、利息を抑えるポイントを解説しています。
同じ金額を借りても金利の差により総支払い額に違いが出てきます。
賢くお金を借りるためには、金利に対する十分な理解が必要です。
カードローンの金利とは?
借りたお金に対する利息の割合を%で表したもの
カードローンの金利とは、借りたお金に対する利息の割合を%で表したものです。
金利はりそな銀行や楽天銀行などの銀行、アコムやアイフルなどの消費者金融ごとに定められています。
利息制限法で金利には上限が決まっている
利息制限法とは、借金をする人を守るために、借金における利息や遅延損害金の上限を定めた法律です。
利息制限法の主な内容としては、次のようなものがあります。
- 利息の上限は、元本10万円未満では年利20%、10万円以上100万円未満では年利18%、100万円以上では年利15%と定められている
- 遅延損害金の上限は、元本10万円未満では年利29.2%、元本が100万円未満は年利26.28%、元本が100万円以上は年利21.9%までに制限されている
- 利息制限法を超える金利を設定した場合、超過部分は無効となり元金の返済に充てられる
- 利息制限法を超える金利で借金を貸し付けた貸金業者には、行政罰や刑事罰が科される可能性がある
利息制限法は、個人間の借金にも適用されます。
個人間で法律と異なる合意で借金をした場合無効となり、利息制限法が適応されます。
金利、利息、年率の違い
カードローンや住宅ローンのサイトでは、「金利」「利息」「実質年率」といった単語が使われます。
それぞれの違いについて解説します。
- 金利:カードローンで借りたお金に発生する手数料の割合を表したもの
- 利息:カードローンでお金を借りた貸金業者に支払うお金の利用料
- 年率:利息以外の年会費や発行手数料の費用を含めて計算した事実上の金利
クレジットやカードローンの利息を計算するために用いられる「割合」を示す場合には利率と言うことが多く、金利は支払う利息そのものを言うこともあります。
カードローンの借入利息を抑えるためのポイント3選
カードローンを一本化する
カードローンをまとめて一本化するには以下の方法があります。
- おまとめローン商品を利用する
- 通常のカードローンでまとめて借り入れをする
しかし、おまとめローンは返済用なので途中で新たに借入れをすることができません。
一方、カードローンでまとめて一本化した場合には追加で途中借入れもできて急な出費にも対応できます。
そして、一本化することにより借金の無駄な金利を抑えられる可能性があります。
繰り上げ返済の活用をすること
繰り上げ返済とは、事前に決めた完済日より前に任意のタイミングで自由に決めた金額を返済することです。
繰り上げ返済を行うことで、カードローンの整理をすることができたり、利息負担の軽減や返済期間が短くなります。
繰り上げ返済には返済期間を短くする「期間短縮型」と、返済期間はそのままで毎月の返済額を減らす「返済額軽減型」の2種類の返済方法があります。
カードローンの利息計算方法
ここでは、単利計算を扱うカードローンの利息の計算を例に計算します。
カードローンの利息は次のように計算します。
利息=元金×金利÷365×借入日数
以下の条件で計算します。
- 借入金額:500,000円
- 金利:年15%
- 返済期間:1年(365日)
- 借入日数:365日
これを金利の利息計算に当てはめると
利息=500,000×0.15÷365×365=75,000
この場合、1年間で支払う利息は75,000円となります。
単利計算と複利計算の違い
カードローンやキャッシングの金利には単利計算と複利計算があります。
単利計算とは
借入れのお金に対してのみ金利が発生することで、一番最初の元金だけを対象にして利息がいくらであるかを計算し、一定の元本にのみ利息を付けていきます。
最初の投資から得られた利息は考慮しないため、利息が発生しても元本には組み入れないというのが単利計算のポイントです。
複利計算とは
借入れによって発生した利息を借りたお金に含めて利息が発生することで、利息に対して利息がさらにつくことになります。
単利とは異なり、発生した利子を元本に組み入れることができるため、期間が長くなればなるほど利子の総額が大きくなる点が複利計算のポイントです。
変動金利型と変動金利型の違い
固定金利型のカードローン
固定金利型のカードローンとは、一般的には融資実行時点の金利が完済するまで変わらないカードローン商品のことです。
固定金利型の特徴として、借入れ返済完了まで金利が上下することがなく一定であることです。
固定金利型のメリットとしては以下が挙げられます。
変動金利型のカードローン
変動金利型のカードローンとは、借入期間中に金利が定期的に見直されるカードローン商品のことです。
変動金利型の特徴として、借入れの途中であっても金利が変わる可能性があります。
変動金利のメリットとしては以下が挙げられます。
カードローンの金利は、自身が借金をしている貸付業者により異なります。
決め方の方法としては、銀行、消費者金融ごとに事前に金利を確認することが必須です。
正確な計算は返済シミュレーションの利用がオススメ
返済シミュレーションとは
返済シミュレーションとは、借金返済の見通しを立てるために、借入金額や金利、分割回数、ボーナス払いの有無などの条件を入力して、返済金額や利息金額、毎月の返済金額などを自動計算するツールです。
返済シミュレーションは銀行や消費者金融のホームページに掲載されています。
返済シミュレーションで計算する3つのメリット
返済シュミレーションを利用することで、3つのメリットがあります。
ただし、返済シミュレーションの計算結果は標準的な計算による利子などの目安であり、実際の借入れを行う際は返済シミュレーションを利用した後に各事業者へ確認する必要があります。
記事のまとめ
ここまで、カードローン金利の仕組みや計算方法、利息を抑えるポイントを解説してきました。
カードローンの金利は借入金額に対する年間の利息割合を示しており、実際に支払う利息は借入金額、金利、利用日数によって決まります。
また、金利の低いカードローンを選ぶことによって総支払額を減らすことができます。
利用前には返済シミュレーションを使うなど、しっかり返済計画を立てて無理のない借入れを心がけるようにしましょう。