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カードローンの一括返済とは?メリット・デメリットや計算方法を解説
カードローンの一括返済とは?メリット・デメリットや計算方法を解説
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カードローンを一括返済するメリットは?利息の計算方法も紹介!

カードローンは、急な出費や金額の大きい買い物をした際に便利であり、利用した経験がある方も多いのではないでしょうか。

便利な仕組みですが、分割数に応じて利息が発生するため、長期間借り入れていると返済総額は高くなってしまいます。

返済総額を抑えるには、一括返済がおすすめです。

今回は、カードローンの一括返済について詳しく解説します。

メリットやデメリット、おすすめな方の特徴も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

カードローンの一括返済の仕組みとは?

一括返済は、カードローンの借入額をまとめて返済する方法であり、任意のタイミングで行う「任意返済」に該当します。

任意返済には一括返済繰上返済の2種類があり、それぞれの違いは下記の通りです。

一括返済利息を含めた借入額を全て一括で返済する方法
繰上返済毎月決まった日に行う約定返済に加え、任意の金額を返済する方法

2種類の任意返済は、借入期間を短縮できるうえに、利息の負担を軽減できるのが特徴です。

カードローンの一括返済のメリット

法人カードを契約するメリット

カードローンを一括返済する大きなメリットは、返済額を少なくできる点です。

借入枠を広げられたり、完済履歴が信用情報に残ったりなど多くのメリットがあります。

それぞれのメリットについて見ていきましょう。

利子を含めた総支払額を少なくできる

一括返済の大きなメリットとして、返済する総支払額を少なくできます。

カードローンは、利息と呼ばれる元金に対して決められた割合で上乗せされる対価を払わなくてはなりません。

利子とも呼ばれており、借りた期間が長くなればなるほど利息は大きくなります。

借入額をまとめて返済すると、借入期間を短縮できるため、利息を少なくできます。

利用限度額に余裕を持ってカードローンを利用できる

利用限度額に余裕を持ってカードローンを利用できるのも一括返済のメリットです。

カードローンは、利用限度額の範囲内であれば何回も利用できます。

利用限度額とは、クレジットカードの利用において、利用できる上限金額を指します。

しかし、利用限度額が100万円の場合は、100万円以上の借り入れはできません。

すでに95万円借り入れている場合は、残り5万円が借入限度額です。

カードローンの何回でも使えるメリットを得るには、利用限度額に余裕を持っておく必要があります。

一括返済をし、利用限度額に余裕を持たせていれば、必要な時により効率的にカードローンを利用できます。

完済履歴が信用情報に残る

カードローンの借り入れを行うと、信用情報機関に借り入れに関する返済状況が記録されます。

延滞せず返した情報は、個人の信用情報にプラスの影響があるとされています。

延滞なく完済した記録が残っていれば、将来別のローンに申し込む際、審査に通りやすくなる可能性が高まるでしょう。

延滞情報は日々更新されており、マイナスな情報が多いとローンが通りづらくなるケースもあるため、注意してください。

心理的なストレスを軽減できる

一括返済は、長い間支払いを続ける心理的ストレスを軽減できるのもメリットです。

毎月返済を続けていると「近々大きな出費があったらどうしよう」「支払いが終わらない」などストレスを抱えるケースも少なくありません。

一括で返済すると支払いに関するストレスや不安が減少するでしょう。

新たな出費やライフイベントに合わせて、支出計画をスムーズに進められ、経済的な柔軟性を手に入れられます。

カードローンを全額返済するのはデメリットもある

デメリット

一括返済は、総支払額を抑えられたり、利用限度額に余裕をもたせられたりなど多くのメリットがあります。

一方でカーローンの一括返済には、デメリットも伴います。

メリットだけでなくデメリットも理解しておきましょう。

多くの資金が必要になる

一括返済は、残りの借入金をまとめて返済するため、多くの資金が必要です。

金銭的な余裕がない状態でまとめて返済すると、生活費の確保が難しく、新たにカードローンを利用しなくてはならなくなる可能性もあります。

新たにカードローンを利用すると、一括で返済したメリットが失われるため、計画的に返済するよう心がけましょう。

手間がかかる可能性がある

カードローンは、毎月の返済額が決まっているため、一括返済の手続きには手間がかかる可能性もあります。

一括返済は、別途振り込みや手続きなどの作業が増えるため、時間がかかるケースもあるでしょう。

直接窓口に出向かなくてはならない可能性もあるため、事前に確認しておくとスムーズです。

他にもカードローンの返済は、振込手数料やATMの利用手数料がかかるケースがあります。

借入金と利息に加え、手数料を支払わなくてはならなくなると、支払総額が増加してしまいます。

できるだけ総支払額を減らすためにも、手数料が必要のない返済方法を選びましょう。

利息の計算方法

利息は「利息=借入金額×金利(年率)×借入日数÷365日」の計算式で算出できます。

うるう年の場合は、366日で計算してください。

100万円を金利19.00%で借り、365日で返済する場合の利息は、下記のように計算できます。

100万円×19.00%×365日÷365日=19万円

100万円を金利19.00%で借り、365日で返済する場合の利息

同様に100万円を金利19.00%で借り、30日で返済する場合の利息も見てみましょう。

100万円×19.00%×30日÷365日=15,616円

100万円を金利19.00%で借り、30日で返済する場合の利息

1年と1ヶ月で比較すると、差額は174,384円となり、金銭的負担が増えるのがわかります。

借入金が長くなればなるほど、利息は大きくなるため、できるだけ一括返済で総支払額を抑えるのがおすすめです。

一括返済がおすすめな方・おすすめできない方

一括返済がおすすめな方とおすすめできない方の特徴は、下記の通りです。

おすすめな方・利息をできるだけ抑えたい方
・住宅ローンや他のローンを検討している方
・信用情報にプラスな記録を残したい方
おすすめできない方・一括返済できるほど資金に余裕がない方
・自分のペースで支払いをしたい方
・返済手続きに手間をかけたくない方

おすすめな方の特徴として、住宅やマイカーローンなど他のローンを検討している方があげられます。

まとめて返済して、信用情報にプラスな記録を残すと、ローンの審査を有利に進められる可能性が高まります。

一括返済は、信用情報にプラスな記録を残せるため、将来を踏まえて返済しておくと良いでしょう。

一方で一括返済できるほど経済的に余裕がない方には、おすすめできません。

一括で返せたとしても、生活が困窮してしまい、新たにローンを組む悪循環になる可能性があります。

記事のまとめ

カードローンの一括返済は、借入金をまとめて返済する方法を指します。

全額返済や完済とも呼ばれており、返済する総支払額を抑えられたり、効率的にカードローンを利用できたりするのがメリットです。

しかし、一括返済するには、まとまった資金が必要なうえに、手続きに手間がかかるため、向き不向きがあります。

金銭的に余裕があったり、住宅ローンを検討していたりする方は、一括返済がおすすめです。

一括返済によって、生活が困窮し、悪循環に陥るケースもあるため、自分に合った方法を選択しましょう。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
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