カードローンの返済シミュレーションを活用して計画的な返済をしよう

「カードローンの支払いは毎月、いくら返済すればよいの？」
「どのくらいの期間、返済すればいいの？」

ローンを計画的に利用するには、毎月の返済額や返済期間を把握する必要があります。

そこでおすすめなのが、毎月の返済額がわかるシミュレーションです。

借入前に行えば、計画的な返済ができるでしょう。

本記事ではカードローンのシミュレーションを利用するメリットや、利用方法を解説します。

借入を検討中の方はぜひ参考にしてください。

カードローンのシミュレーションでわかること

カードローンのシミュレーションを実施すると、月々の返済額や利息割合などがわかります。

返済シミュレーションは返済計画をしっかり立てたい方、残りの返済金額や返済回数を確認したい方にとって役立つサービスです。

カードローンのシミュレーションを行えば、借入ができるのかの判断基準となります。

カードローン利用後に返済できない事態を避けるために、事前のシミュレーションが大切です。

カードローンのシミュレーションでわかる項目についてそれぞれ解説します。

月々の返済額と利息割合

返済シミュレーションでは、借入金額を指定期間で返済する際、月々の返済額が確認できます。

返済額のうち、利息がどれくらいの割合を占めているかを把握するために役立ちます。

月々の返済額と理想割合のシミュレーションに必要な情報は以下の通りです。

• 借入金額
• 返済月数
• 借入金利（年率）

月々の返済額がわかれば、どれくらいの借入金であれば毎月負担なく返済可能か、1つの判断材料になります。

返済総額

シミュレーションを使えば、少ない金額で支払い続けた際の返済総額が明確になります。

カードローンにおける最低返済額とは、毎月決まった日に返済する最小の金額です。

返済総額シミュレーションで入力する情報は次の通りです。

• 返済日
• 返済残高
• 借入金利（年率）
• 初回貸付日・前回入金日

最終的にどれだけ返済しなければいけないのか把握できるため、借入額の目安が判断できます。

返済期間

シミュレーションを利用すると、借入金額を毎月決まった金額で返済する場合の返済期間（月数）がわかります。

返済期間のシミュレーションでは下記の情報が必要になります。

• 借入金額
• 毎月の返済額
• 借入金利（年率）

カードローンで借入した時にどのくらいの期間で完済できるのかわかるので、返済可能な借入額や毎月の返済額の目安になるでしょう。

カードローンのシミュレーションをする方法

借入前にカードローンのシミュレーションをしたい場合、シミレーションツールを使う方法と自力で試算する方法があります。

シミュレーションツールは無料で利用でき、必要な情報を入力するだけで簡単に結果が出ます。

借入先の公式ツールを利用する

カードローンの返済シミュレーションができる借入先をまとめました。

必要な情報を入力してクリックすれば、毎月の返済金額や返済期間、返済総額、返済回数などを算出できます。

それぞれの会社によって、シミュレーションできる内容は異なります。

一般公開のツールを使う

一般公開されているカードローンの返済シミュレーションツールは以下の通りです。

E-LOANはカードローンを借入する際の借入希望額から返済額を直感的な操作で簡単に計算できます。

使い方が簡単で直感的に操作できます。

マイカーローンや住宅ローンなどさまざまなローンシミュレーションができるのでおすすめです。

知るぽるとは借入金額や金利から、毎月の返済額などをシミュレーションできます。

ローン以外にも必要な貯蓄額や目標積立額のシミュレーションも可能です。

自力で試算する際の計算方法

返済シミュレーションはこれらのツールを使用しなくても、自力での試算も可能です。

ここでは自力で試算する際の計算方法を解説します。

手数料（利息）の計算式

カードローンの手数料（利息）は、借入金額・金利・利用日数によって次の計算式で試算できます。

• 利息＝借入金額（利用残高）×金利（年利）×利用日数÷365日

※うるう年は366日で計算

同じ金額を借入した場合でも、利用日数や金利が異なれば利息も変化します。

記事後半では計算式を実際に使って「100万円借りた場合のシミュレーション例」を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

カードローンの返済方式の種類

カードローンの返済額は、契約するカードローン会社が採用している返済方式によって決まります。

返済方式とは毎月の返済額を決定する方式であり、いくつか種類があります。

元金均等方式は比較的完済を目指せるものの、元利均等方式や残高スライド方式は返済期間が長引く可能性があります。

100万円借りた場合のシミュレーション例

100万円を借入した場合の毎月返済額、返済期間、手数料（利子）をシミュレーションしてみましょう。

今回は元利均等方式でシミュレーションします。

利息＝借入金額（利用残高）×金利（年利）×利用日数÷365日

上記の計算式を使って計算した結果が次の通りです（年利15％で計算）。

毎月3万円の返済と毎月5万円の返済では、返済総額に14万円も差が生じています。

毎月返済額が少ないと返済期間が長くなり、手数料（利子）をたくさん支払わなければなりません。

返済シミュレーションをすれば返済計画の見直しにもつながるでしょう。

まとめ

カードローンの利用を検討している場合、まずは返済シミュレーションをしてみましょう。

返済シミュレーションは借入金額や金利など必要な情報を入力すると、月々返済額や利息割合、返済総額、返済期間を簡単に把握できます。

借入先の公式サイトや一般公開されているツールを使えば、誰でも簡単に計算が可能です。

自力でも計算はできますが、シミュレーションを使った方が効率的に計算できるのでおすすめです。

借入する前に返済シミュレーションをすれば、無理のない借入と返済計画が立てられるでしょう。

菱村真比古

ファイナンシャルプランナー

10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士