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カードローン借り入れの前には返済シミュレーションを!計算方法を解説
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カードローン借入前の返済シミュレーションは必須!利息の計算方法も解説

「カードローンの返済額や期間は、どうすれば正確に把握できるのだろう」
この記事にたどり着いた方の中にはこのような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?

借入額や利息によっては毎月の返済額がどれくらいになるのか、返済期間や返済総額などの変化が気になるでしょう。

カードローンの返済シミュレーションを利用すれば、借入額や利率に応じた毎月の返済額から返済総額、利息負担まで簡単に確認できます。

本記事では、カードローンを利用するか検討している方向けに、返済シミュレーションの具体的な利用方法や返済のポイントについて解説します。

計画的で無理のない借入をするために、ぜひ参考にしてください。

カードローンの利息や利率とは?

カードローンを利用する際に理解しておくべき要素の1つが「利息」「利率」です。

利息や利率はカードローンの返済額や借入期間に大きな影響を与えるため、返済シミュレーションを行う前に基礎を知っておくとよいでしょう。

以下では「利息」と「利率」の基本的な定義と計算方法などを解説します。

利息

利息は借金に対して支払う「お金を借入れるための手数料」です。

利息は借入れたお金に利率(%)をかけて計算されます。

借入期間が長くなると負担が大きくなり、短期間の返済では利息の軽減につながります。

例えば、100万円を利率15%で借りた場合、1年間で発生する利息は15万円です。

【利息の計算式】

利息額=借入額×年利率
100万円(借入額)×0.15(年利率)=15万円(利息)

返済方法によっても支払う利息は、以下のような特徴やメリット・デメリットの違いがあります。

返済方法特徴メリットデメリット
一括返済借金を一度に返済利息の負担が少なく、総支払額を抑えられる・複数の手続きが必要かつ手数料がかかる場合もある
・手元のお金が一度に減るため、生活に支障きたす恐れがある
元利均等返済毎月の返済額が一定予算管理しやすい利息が多くなる傾向にある
元金均等返済毎月の返済額のうち、元金の額が一定返済ごとに利息が減り、総支払額を抑えやすい初回の返済額が高くなる傾向に

カードローンを使う際、返し方によって返済シミュレーションの結果が変わるので注意しましょう。

利率

利率とは借入金額に対する年間利息の割合を示す数値で、一般的には「年利」で表されます。

利率は利用者の信用情報や契約内容によって変動し、利率が高ければ高いほど、利息が多くなり総返済額が増加します。

労働金庫(ろうきん)や楽天銀行などの銀行系カードローンは、比較的低めの利率です。

一方で、消費者金融系のカードローンは利率が高くなりやすい傾向にあります。

利率が高いほど毎月の利息負担も増えるため、借入前に利率を確認し、利息負担がどれほどになるのかを把握しましょう。

返済シミュレーションを利用すれば、利率に応じた返済額を具体的に計算でき、無理のない返済計画を立てやすくなります。

【返済シミュレーション】100万円借入した際の返済金額

100万円を借入した際の返済金額は、借入金利や返済期間によって月々の返済額や返済総額が変わります。

ここからは、金利13%で3年、5年、8年間の返済プランを比較できるよう解説していきます。

返済期間 毎月の返済額 総支払額 利息額
3年 3万3,700円 121万3,000円 21万3,000円
5年 2万2,800円 136万5,100円 36万5,100円
8年 1万7,700円 169万5,000円 69万5,000円

それぞれ返済期間によって負担額や利息が異なるので、ぜひ参考にしてください。

金利13%・3年間で返済する場合

100万円を金利13%3年間(36回)で返済する場合、毎月の支払い額は約3万3,700円です。

支払っている期間内は毎月の返済が高めとなりますが、利息額を抑えられます。

総返済額は約121万3,000円で、利息額は約21万3,000円です。

短期間で借金を完済できる方法のため、利息負担が少なく、借入額に対する利息の割合を抑えたい方に適した方法です。

ただし、毎月の負担が大きいため、安定した収入が必要となります。

金利13%・5年間で返済する場合

100万円を金利13%5年間(60回)で返済する場合、毎月の支払い額は約2万2,800円となり、3年返済に比べて月々の負担が軽くなります。

総返済額は約136万5,100円利息額は約36万5,100円です。

毎月の家計負担を抑えつつ計画的に返済を進めらる一方で、返済期間が長くなるため、利息の支払いが増加します。

無理のない返済額で、計画的に完済を目指したい方に向いています。

金利13%・8年間で返済する場合

100万円を金利13%8年間(96回)返済する場合、毎月の支払い額は約1万7,700円と最も低く、家計への負担が少なく抑えられます。

しかし、総返済額は約169万5,000円利息額は約69万5,000円と大幅に増加します。

長期返済により毎月の負担は少ないものの、利息負担が大きくなるため、総支払額が膨らむ点には注意しましょう。

短期間での返済が難しい方や、月々の返済額を優先したい方に適している一方で、できる限り余裕がある時には繰り上げ返済も検討するのが重要です。

各公式サイトに掲載の返済シミュレーションツールの活用もおすすめ

カードローンを利用する際、返済計画で役立つのが各金融機関の公式サイトに掲載されている「返済シミュレーションツール」です。

返済シミュレーションに借入額や返済期間、利率を入力すれば、毎月の返済額や総返済額、利息負担額を簡単に確認できます。

楽天銀行やpaypay銀行だけでなく、アコムのような消費者金融それぞれのサイトには、わかりやすく設計されたシミュレーターが提供されています。

エクセルを使った表計算より、直感的な操作ができるだけでなく、最少返済額や繰り上げ返済を検討する際にも役立つのが特徴です。

総返済額や完済までの期間がどのように変わるのかを返済シミュレーションで具体的に確認できるため、負担を抑えた計画を立てられるでしょう。

返済シミュレーションツールの活用は、カードローン借入前にぜひしてみてください。

記事のまとめ:カードローンを利用する場合は返済計画を立てよう

カードローンを利用する際は、事前にしっかりと返済計画を立てるのが重要です。

カードローンを利用するにあたって無計画な借入を行うと、返済負担が増えたり予期せぬ借金の増加につながったりする恐れがあります。

返済計画を事前に設定すれば、借入金額や返済期間、毎月の支払い額などを把握し、計画的に完済できるでしょう。

計画を立てるために返済シミュレーションを利用すれば、利息の支払いや総返済額を具体的に理解でき、無理のない借入や返済スケジュール設計が可能です。

高金利のローンでは返済期間が長引くと総返済額が増えるため、繰り上げ返済や少しでも早い完済を目指すのが望ましいものです。

返済シミュレーションを利用し、自分の収入や生活状況に合った返済計画を立案できれば、無理のない借入と安定した返済につながるでしょう。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
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