カードローン
総量規制外で在籍確認なしのカードローンはある?電話連絡がない借入を解説
総量規制外で在籍確認なしのカードローンはある?電話連絡がない借入を解説
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総量規制外の借入は借り換え・おまとめローンなら可能!在籍確認なしのカードローンはある?

カードローンを利用する際、総量規制と在籍確認は、借入金額や審査に大きく影響する重要なポイントです。そのため、カードローンの総量規制と在籍確認について詳しく知っておくことが大切です。

この記事では、カードローンについて、以下の内容を紹介します。

  • カードローンにおける総量規制と在籍確認の基礎知識
  • 総量規制外で借り入れ可能なカードローンの種類と特徴
  • 在籍確認なしで借り入れできるカードローンの紹介と注意点

この記事を読むことで、カードローンの総量規制と在籍確認について理解が深まります。

「総量規制を超えて借りられる?」「在籍確認なしのカードローンはある?」とお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

カードローンで「総量規制外」かつ「在籍確認なし」は難しい

カードローンで「総量規制外」かつ「在籍確認なし」は難しい

カードローンにおける総量規制と在籍確認とは、以下のようなルールを指します。

  • 総量規制…申込者に対する貸付総額(借主本人の借入総額)を、本人の年収の3分の1までとする法律。
  • 在籍確認…申込者の勤務先が正確か確認する審査プロセス。

結論から言えば、カードローンを「総量規制外」かつ「在籍確認なし」で利用することは原則できません。

理由は、以下の2点です。

  • 理由①返済能力の調査が義務付けられているため
  • 理由②融資側のリスクが高いため

ここからは、それぞれの理由について詳しく説明していきます。

理由①返済能力の調査が義務付けられているため

カードローンを「総量規制外」かつ「在籍確認なし」で利用するのが難しい理由の一つに、金融機関の返済能力調査があります。

貸金業者(銀行以外のカードローン会社)は、貸金業法という法律によって返済能力の調査が義務付けられています

第十三条 貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない。

引用:https://laws.e-gov.go.jp/law/358AC1000000032|e-Gov法令検索「貸金業法」

貸金業法の対象外である銀行も、業界全体の自主規制として同等以上の審査を行なっています。

そして、返済能力の調査において「申込者が本当に雇用されているか」は重要なポイントです。そのため、在籍確認も原則実施されます。

理由②融資側のリスクが高いため

お金を融資する側のリスクが高くなってしまうことも、「総量規制外」かつ「在籍確認なし」での借入が難しい理由の一つです。

カードローンは、担保や保証人なしで比較的大きな金額を借りられるサービスです。担保や保証人がないということは、もし返済が滞ってしまった場合、貸したお金を回収することが難しいということを意味しています。

そこで、融資する側は貸し倒れのリスクを少しでも減らすために、申込者の情報をできるだけ詳しく確認しようとします。

在籍確認はその重要な手段の一つです。申告した会社に在籍していれば、安定した収入を得ている可能性が高く、返済能力があると判断できる材料の一つになるからです。

融資側のリスクを考慮すると、「総量規制外」かつ「在籍確認なし」で融資を受けるのは極めて難しいといえます。

総量規制外で利用できる借入方法

総量規制外で利用できる借入方法

ここでは、総量規制の対象外となる借入方法について説明します。以下の5つの方法を紹介します。

  • おまとめローン
  • 借り換えローン
  • 質屋
  • 配偶者貸付

これらの方法を知ることで、必要なときに適切な借入先を選べるようになります。

おまとめローン

クレジットカードや消費者金融など、複数の会社からお金を借りていると、それぞれの返済期日や金利を管理するのが大変になります。

おまとめローンは、複数の借入を1つにまとめることで、返済を楽にする商品です。

例えば、A社とB社からお金を借りていたとします。C社のおまとめローンにまとめると、A社とB社への返済はC社がまとめて行ってくれます。

おまとめローンには、以下のようなメリットがあります。

  • 返済先が1つになるので、管理しやすくなる
  • 金利が低いローンにまとめることで、利息の負担を減らせる場合がある
  • 毎月の返済額を減らせる場合がある

このように、おまとめローンは複数の借入を1本化することで、金利負担や管理の手間を軽減できる便利なサービスです。

おまとめローンは「例外貸付け」という区分に該当し、総量規制と関係なく借入が可能となっています。

借り換えローン

「借り換えローン」は現在借りているローンを、別のローンに切り替える商品です。

金利の高いローンから低いローンに借り換えることで、利息の負担を減らせます。

おまとめローンと同じく、返済負担を軽減する借り換えローンも「例外貸付け」に該当し、総量規制と関係なく借入できるようになっています。

質屋

質屋とは品物を預けて、その価値に見合ったお金を借りる方法です。

例えば、ネックレスやブランドバッグなどを質屋に預けると、お金を借りることができます。

質屋には、次のようなメリットがあります。

  • 審査がないので、誰でも借りやすい
  • 即日融資を受けられる
  • 預けた品物を取り戻せば、信用情報に傷がつかない

このため、質屋は急いでお金が必要な場合や、カードローンの審査に落ちてしまった場合などに役立ちます。

質屋は担保を取って貸し付ける形態であり、無担保貸付であるカードローンとは異なるため、総量規制の対象外です。

しかし、借りたお金を返済できない場合は、預けた品物が質屋のものになってしまうので注意が必要です。

配偶者貸付

配偶者貸付は、申込者本人と配偶者の収入を合算して、その3分の1までの借入れを可能とする制度です。

例えば、夫の年収が500万円であれば、専業主婦の妻でも、夫婦合算で年収の3分の1まで借りられます。

配偶者貸付のメリットとしては、以下のようなものがあります。

  • 収入がない方でも、配偶者の収入があればお金を借りられる
  • 配偶者の収入を合算することで、より多くの金額を借り入れやすくなる

配偶者貸付を利用することで、収入がない、もしくは少ない専業主婦(主夫)やパートタイマーも借入が可能になります。

在籍確認は「電話連絡なし」なら可能!総量規制以上で借り入れられるカードローン4選

在籍確認は「電話連絡なし」なら可能!総量規制以上で借り入れられるカードローン4選

在籍確認の電話が不要で、総量規制を超えて借入できる可能性があるカードローンを紹介します。

以下の4つのカードローンは、総量規制外での借入が可能です。

  • プロミス「おまとめローン」
  • アコム「借換え専門ローン」
  • アイフル「おまとめMAX」「かりかえMAX」
  • レイク「レイク de おまとめ」

それでは、各サービスの特徴を見ていきましょう。

プロミス「おまとめローン」

プロミスのおまとめローンは、インターネットで全ての手続きが完了します。郵送物がないため、家族や職場に知られることなく、複数の借入れをひとつにまとめることができます。

審査の際に、原則として電話による在籍確認は行いません。過去の利用実績では、98%の申込者が職場への電話連絡なしで審査を完了しています。

また、契約時に書面の受取方法を「Web明細」で登録すれば、自宅や職場に書類が送られてくる心配もありません。

在籍確認の電話連絡 原則、電話による在籍確認なし
貸付利率 6.3%~17.8%(実質年率)
利用限度額 300万円まで
貸付対象者 年齢20歳以上、65歳以下のご本人に安定した収入のある方
資金使途 他の貸金業者からの借入金返済に限られる。

アコム「借換え専門ローン」

アコムの「借換え専用ローン」は、消費者金融やクレジットカードのキャッシングをまとめて借り換えたい人にぴったりのサービスです。

インターネットや自動契約機などから申し込みができ、最大で300万円まで借り換えが可能です。

アコムでは、原則として電話での在籍確認なしで審査が行われます。また、郵送物がないため、家族や職場に知られることなく手続きできます。

在籍確認の電話連絡 原則、実施しない
貸付利率(実質年率) 7.7%~18.0%
利用限度額 1万円~300万円
貸付対象者 消費者金融、クレジットカードのキャッシング利用者
資金使途 貸金業者債務の借換え

アイフル「おまとめMAX」「かりかえMAX」

アイフルには、「おまとめMAX」と「かりかえMAX」の2種類のおまとめローンがあります。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • おまとめMAX:アイフルを利用中の方のためのおまとめローン
  • かりかえMAX:アイフルの利用がはじめての人のためのおまとめローン

どちらのカードローンも、原則電話での在籍確認なしで利用でき、総量規制外です。

「おまとめMAX」「かりかえMAX」は、どちらも借入限度額が800万円と高額な点が特徴です。まとまった金額を一本化したい場合に、利用を検討してみてはいかがでしょうか。

在籍確認の電話連絡 原則としてなし
貸付利率 3.0%~17.5%(実質年率)
利用限度額 800万円
貸付対象者 満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する人
資金使途 他社借入の一本化

レイク「レイク de おまとめ」

レイクでは、複数の借入を一つにまとめることができる「レイク de おまとめ」を取り扱っています。

このカードローンは、20歳以上70歳まで利用できるのが大きな特徴です。70歳でも申込可能なので、年配の方でも利用しやすくなっています。

また、電話での在籍確認なしで利用でき、総量規制外なのでおまとめに活用しやすくなっています。

申し込みは専用の無料電話で受け付けており、必要な書類は原則として、本人確認書類と収入証明書類のみです。

在籍確認の電話連絡 原則なし
貸付利率 年6.0%〜17.5%(100万円以上の場合は最大15.0%)
利用限度額 10万円〜500万円
貸付対象者 満20歳~70歳までの安定した収入のある方
資金使途 他社借入金の返済に限る

まとめ

まとめ

この記事では、カードローンを申し込む際に知っておきたい「総量規制」と「在籍確認」について解説しました。

総量規制とは、年収の3分の1までしかお金を借りられないルールです。在籍確認とは、カードローン会社が申込者の勤務先に電話をして、本当に働いているかを確認することです。

総量規制には例外があり、おまとめローンや借り換えローンは総量規制外となります。

また、カードローン会社によっては、電話での在籍確認を行わない場合があります。例えば、プロミスやアコム、アイフル、レイクなどの大手消費者金融では、電話での在籍確認なしで借り入れが可能です。

この記事を参考にして、総量規制外で借入できる、在籍確認なしのカードローンを見つけてみてください。

監修者プロフィール
菱村真比古
菱村真比古
ファイナンシャルプランナー
10種の金融資格と中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャルプランナー。NISA、住宅ローン、社会保障制度などが複雑に絡み合うライフプランを明快シンプルに紐解きます。中でも《菱村式老後資金計算法》は将来に不安を抱える子育て世代に好評。生命保険と金融サービス業界の最高水準として世界中で認知されている独立組織MDRTの正会員。『お金のエキスパート』として講演や営業マンの育成など幅広い領域で活動している。

【資格情報】
・住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー
・日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー
・生命保険協会認定トータルライフコンサルタント
・CCAA クレジットカードアドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士 
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