カードローンの利用限度額は?上限と年収の関係性や決め方を解説
カードローンを利用する際、上限(利用限度枠)に達したという経験がある方は多いのではないでしょうか。
この記事では、カードローンの上限(利用限度枠)年収や勤続年数との関係性や上限に達した場合の対処法、注意点をまとめました
カードローンと年収の関係性は、上限(利用限度枠)の設定に影響します。
しかし、大学生や学生なども収入の条件を満たせばカードローンで借りることもできます。
まず、カードローンの上限とは何かから紹介していきます。
カードローンの上限とは?
カードローンの上限(利用限度枠)とは、利用者が借入できるお金の上限のことを指します。
上限(利用限度枠)は、申請者の情報によって決まります。
カードローンの商品には設定された上限(利用限度枠)があり、商品ごとに異なります。
例えばりそな銀行のカードローンであれば10万円〜800万円が限度額となり、申請者の年収や年齢などの審査情報によって異なります。
借入金利は上限(利用限度枠)に応じ、金利は変動します。
例えば、りそな銀行のカードローンであれば、金利年1.99%〜13.5%です。
限度額(上限)の決まり方
カードローンには上限(利用限度枠)がある
カードローンの上限(利用限度枠)は、本人の年収、勤め先や勤続年数、他社からの借入れ状況および返済の状況、過去の信用情報など、さまざまな要素を考慮して審査されます。
その中でも、年収については総量規制の規定によって、貸金業者が融資できる資金の総額は「年収の3分の1まで」と定められています。
この金額を超える融資は原則受けられません。
例えば、年収600万円の人は200万円、年収300万円の人は100万円が融資の上限額です。複数の会社から融資を受ける場合でも、合計額が上限を超えてはならないという決まりがあります。
カードローンの総量規制
総量規制とは貸金業法によって定められた制度で、貸金業者が貸し付けられるお金の総額は「年収の1/3以下」と決められています。
たとえば、年収が600万円の場合、すべての会社から借入れをすることができる総額は上限200万円までということです。
しかし、銀行からの借入れは総量規制の適用外となるため、住宅ローンや自動車ローン、銀行からの借入金額の合計が年収の1/3を超えていたとしても、総量規制には抵触しません。
銀行系カードローンは「貸金業法」ではなく「銀行法」が適用されるため、総量規制の適用外です。
カードローンの属性情報
属性情報とは、申込者に関する個人情報のことを指します。
審査としては、返済能力を判断するための情報です。
カードローンの審査では、属性情報と信用情報が主な審査項目として確認されます。
属性情報には、以下のような項目が含まれます。
- 年収
- 勤務先
- 勤続年数
- 役職
- 家族構成
- 賃貸・持ち家
- 住所
- 職業
- 居住形態
カードローンの審査では、属性情報を点数化する「属性スコアリング」という方法が行われます。
合計点数が大きいほど返済能力が高いとみなされるため、カードローンの審査が通りやすいと言えます。
カードローンの信用情報
信用情報とは、個人や法人のクレジットカードやカードローンなどの信用取引に関する契約内容や支払状況、残高などの取引履歴を記録した情報のことを指します。
信用情報は、カードローン申し込む際に確認されます。
- 契約内容
- 支払状況
- 残高
- 他社からの借入状況
などが調査されます。
信用情報に「異動」が登録されると、返済完了後も5年間などの一定期間は情報が削除されず、そのあいだは新規借入の審査に通ることが難しくなります。
審査には時間もかかってまうため、借入れの際はしっかり返済計画を立てて支払遅延を起こさないようにしましょう。
カードローンが上限(利用限度枠)に達した場合どうなる?
再審査を申請し、増額をする
上限(利用限度枠)を引き上げることや増額も可能ですが、再審査や収入証明書の提出を求められることはあります。
申請者の返済能力や信用によって設定されるため、増額を希望する場合は返済能力や信用力を上げていく必要があります。
まずは一定期間、継続的に利用して取引実績を作る必要があります。カードローンで借入れしている間は、遅延なく返済し続けて下さい。
同時に年収が上がっていくのであれば増枠できる可能性は上がるので、実績を作ったうえで上限額引き上げをローン会社に申込みます。
融資限度額について再審査が入るので、結果を待ちましょう。
審査結果によっては枠を増やすことができない場合もあり、場合によっては上限(利用限度枠)減枠の可能性もあるため注意が必要です。
他社のカードローンを新規契約する
他社のカードローンを新規契約するのも手です。
しかし、短期間で複数の会社にカードローンの申請を行うと返済能力が疑われ審査が不利になる可能性もあります。すぐに他社でカードローンの申請をする場合は、電話やメールでカードローン会社に問い合わせましょう。
複数のカードローンに申し込んだことは信用情報機関によって一定期間保存されるため、住宅ローンやマイカーローンを組む場合や、新たなクレジットカードを作成する際に、審査へマイナスの影響を及ぼす可能性があります。
又、支払いの管理が複雑になるというデメリットもあります。
返済手続きが遅延するとその事実が信用情報に反映され、遅延損害金が発生したり信用情報に傷がついてしまったりします。
なので、他社のカードローンを新規契約するよりも、増枠をして同じカードローン会社で実績を積んでいくことをおすすめします。
カードローンの利用限度額(上限)の注意点
カードローンを利用する際は、収入や支出の状況を考慮して、無理のない範囲で利用することが大切です。
また、カードローンを利用する際は、次の点にも注意することが大切です。
- 借入期間が長くなればなるほど利息が高額になる
- 借入れが多いと返済が長期化する可能性がある
- 複数の金融会社から借入を繰り返すことで多重債務に陥る危険性がある
返済計画を立てるには、銀行などが提供している返済シミュレーションを利用しましょう。
再審査をして増枠する際、虚偽の申告はNG
虚偽の申告は絶対にしないようにして下さい。
カードローンに申し込む際、虚偽の申告内容は借り入れ審査の過程で必ずバレます。
記載ミスであれば、修正して提出すれば問題ありません。審査に通りやすくするための虚偽申告であることがわかると審査に通らない可能性も考えられます。
また、虚偽申告の内容について偽造を行っていることが発覚すると、「文書偽造」さらには「詐欺」とみなされ、刑事罰の対象となってしまいます。
そのような事態を招かないためにも、申し込みの際には、嘘偽りのない内容を申告し、カードローンを借りるようにしましょう。
申込みをしても限度額を必ず増やせる方法はない
限度額増枠の申請をしたとしても、必ずキャッシング枠が増えるという方法はありません。
ショッピングをする際も、自身の返済能力に応じた可能枠でカードローンを利用することが大切です。
無理をして借入をして身の丈に合わない借入をしても金利や利息で返済金額が増え、自身が苦しむだけです。
返済プランを立てて借入は必要最低限とし、なるべく限度額に達することがないようにすることも自身を守る上で大切です。
過去の信用情報も再審査に影響する
カードローンの審査では、信用情報が必ず求められます。
信用情報には、過去のローンの返済履歴やキャッシングの利用履歴などが記録されており、審査時にチェックされます。
信用情報に記録される主な情報と、審査への影響は以下のようなものがあります。
- 延滞などの記録は5年間残り、延滞記録がある場合は審査に通りにくくなる可能性がある
- 他社に多額の借入があれば、返済能力が不安であると判断され、審査に通らない可能性がある
- 返済が延滞した過去がある
信用情報に記録されたマイナスの情報は、ある程度の期間で抹消されます。
たとえば、指定信用情報機関のCICでは、申込履歴は6ヵ月、利用履歴は契約中と解約後5年程度残ります。
信用情報機関に情報開示の請求を行ってみることもできるので、不安のある人は調べてみることもおすすめです。
低金利のカードローンを利用することがポイント
低金利のカードローンのおすすめとして、以下のものが挙げられます。
三井住友銀行カードローン
- 金利(実質年率)1.500%~14.500%
- コンビニATMで手数料無料
- 2024年カードローンカテゴリ1位
アコム
- 金利(実質年率)3.000%~18.000%
- 三菱UFJファイナンシャルグループのアコムカードローン
- 初心者におすすめ
プロミス
- 金利(実質年率)4.500%~17.800%
- 最短3分で融資
- Web完結・カードレスで24時間365日借入・返済可能
レイク
- 金利(実質年率)4.500%~18.000%
- 少しでも早く借りたい方に
- 最短15秒で審査可能
楽天スーパーローン
- 金利(実質年率)1.900%~14.500%
- 提携ATMで手数料無料
- 楽天会員ランクに応じて審査優遇
カードローンは他社とよく比較して検討する
金利や利率はカードローン会社によって決めることができ、それぞれ異なります。
カードローンを利用する際は、借入する金額なども考慮しつつ、必ず他社と比較して検討することが低金利でカードローンを利用するポイントとなります。
記事のまとめ
カードローンの上限についてまとめました。
カードローンの審査には、総量規定、属性情報、信用情報の3つが審査ポイントとなります。
支払い状況を管理することや信用情報の面から、他社のカードを複数作成するよりも、1社のカードを使い続けて信用を上げていくことが望ましいでしょう。
カードローンの借入返済を延滞したり、限度を超えて借入し利用することは適切ではないため、注意が必要です。
自身の返済能力を考慮し、計画的に利用することがおすすめです。