アコムを解約すると、その後のローンの審査などで有利になる可能性がある
アコムと契約しているものの今後利用する予定がなく、解約を検討している場合、どのような手順で手続きすればいいのか気になりませんか?
また解約することは、どのようなメリットやデメリットがあるのか、気になる方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、アコムの解約方法や解約する際の注意点などについて解説していきます。
解約前に知っておくべき内容も含まれているので、ぜひ最後までご覧ください。
アコムを解約する2つの方法
アコムの解約方法には、以下の2つが存在します。
- 自動契約機(むじんくん)
- 電話(アコム総合カードローンデスク)
それぞれについて詳しく解説します。
自動契約機(むじんくん)での解約方法
自動契約機(むじんくん)での解約方法は以下のとおりです。
- 自動契約機(むじんくん)の場所を確認する
解約手続きを行う自動契約機(むじんくん)がどこにあるか確認します。自宅や職場の近くだと周囲の人にアコムの利用がバレる可能性があるので、遠方のほうがいいかもしれません。 - 自動契約機(むじんくん)を訪問する
解約手続きを行う自動契約機(むじんくん)が決まったら、直接訪問します。手続きにはローンカードが必要なので、忘れずに持参するようにしましょう。 - むじんくんを操作する
むじんくんを操作し、「受付開始」→「会員の方」→「お問い合わせ、ご相談」の順に進みます。 - ブース内の電話で担当者に電話する
続いてブース内の電話を取ります。スタッフと電話がつながるので、解約したい旨を伝えましょう。 - ローンカードについて質問に答える
電話の中で、ローンカードをどうするか質問されます。処分もしくは返却することになるので、対応しやすいほうを選択しましょう。 - 解約手続きが完了する
手続きが完了すると、解約完了となります。
電話(アコム総合カードローンデスク)での解約方法
アコムの契約を電話で解約する手順は以下の通りです。
- 電話(アコム総合カードローンデスク)に連絡する
まずはアコムの電話サポート窓口「アコム総合カードローンデスク」に連絡します。 - 解約希望の旨を担当者に伝える
担当者に電話がつながったら、アコムとの契約を解約したい旨を伝えましょう。 - 本人確認の質問に回答する
担当者から、カード番号や生年月日などについて質問がきます。 - ローンカードの処分方法・解約証明書の発行有無を伝える
むじんくんで解約するときと同様、ローンカードの処分方法や解約証明書の発行有無について質問があるので、回答して下さい。 - 解約が完了する
アコム担当者との通話が終わったら、解約手続きは完了となります。
アコムを解約する際に必要なもの
アコムを解約する際に必要なものは、自動契約機(むじんくん)で解約する場合と、電話(アコム総合カードローンデスク)で解約する場合で異なります。
それぞれの場合について解説します。
自動契約機(むじんくん)で解約する場合
アコムの解約に必要なものは、以下の2種類です。
- 本人確認書類(マイナンバーカード、パスポートなど)
- アコムのローンカード
自動契約機の解約手続きの途中で、これらを提示することが必要になります。
電話(アコム総合カードローンデスク)で解約する場合
電話(アコム総合カードローンデスク)で解約する場合、ローンカードを用意するとスムーズに進みます。
通話の中でカード番号を聞かれるので、読み上げて伝えるようにしてください。
ちなみに、もしもローンカードがない場合は、生年月日などを伝えれば本人確認ができます。
契約が終了するとアコムから解約証明書が発行される
自動契約機(むじんくん)もしくは電話での解約する際、アコムに解約証明書の発行を依頼できます。
解約証明書とはアコムに負債がなく、すでに契約が完了していることを示す書類です。
解約証明書を発行するかどうかは任意ですが、今後住宅ローンやおまとめローンなど、ほかのローンサービスを利用する際に役立ちます。
提出によりアコムの解約を証明できるので、信用力が高まり審査で有利になる可能性が高いからです。
一方で、解約証明書を発行していないと、アコムとの解約を証明するのが難しくなり新規ローンの審査で不利になる可能性があるでしょう。
そのため、アコムの解約時には発行を検討しましょう。迷った場合は、念のため発行しておくことをおすすめします。
完済証明書は郵送で送られてくる
完済証明書の発行を依頼した場合、自宅まで郵送で送られてきます。
そのため、家族が完済証明書の存在に気が付き、アコムの利用がバレてしまう可能性があります。
ただし、アコムからの郵送物は、「アコム」ではなく「ACサービスセンター」の名義で発送されるため、アコムの郵送物と気が付かれずに済む可能性もあります。
とはいえ、家族に知られるリスクを最小限に抑えるには、郵送物が届く日時を指定し家族がいない時間に受け取るなどの工夫が必要です。
完済証明書の発行を依頼する際には、担当者に家族に郵送物を見られたくない旨を説明し、配慮を求めるといいでしょう。
参照:【アコム公式FAQ】完済証明書は発行してもらえますか?|カードローン・キャッシングならアコム, 【アコム公式FAQ】郵送物はアコム名で送られてきますか?|カードローン・キャッシングならアコム
契約終了後のメリット・デメリット
アコムとの契約を終了させることには、メリットとデメリットがあります。
ここでは、メリットとデメリットのそれぞれについて解説していきます。
メリット
まずは、3つのメリットを紹介します。
信用情報が回復する可能性がある
アコムを解約するとその旨が信用情報機関の情報に記録されるため、信用情報が回復する可能性があります。
消費者金融解約の履歴が記録として残ることで、生活水準が回復したと判断される場合があるためです。
その結果、返済能力が向上したと判断される可能性が高く、ローンや賃貸物件の審査で有利になる可能性があるでしょう。
ローンの契約で審査に通りやすくなる
アコムとの契約を解除しておくと、住宅ローンやカーローンなどで審査通過しやすくなる可能性があります。
アコムを含む消費者金融と契約していると、それだけで印象が悪くなり審査に悪い影響を与える恐れがあるためです。
アコムと契約している状態だと、たとえ現在借り入れがない場合でも、いつでも新規借り入れができることになります。
そのため、たとえばほかのローンの審査に申し込んだ際に、アコムの利用によって返済能力が低下することを心配され、審査に落ちてしまう場合があります。
したがって、今後住宅ローンやカーローンに申し込む可能性がある場合は、アコムを解約しておいたほうがいいでしょう。
ついつい借金してしまうリスクがなくなる
アコムと契約したままにしていると、気軽に借り入れできるため、ついつい借金してしまうリスクがあります。
たとえば、友人や同僚と飲み歩いている際にお金が足りなくなったとします。
この際、評判の低下や人間関係の悪化を気にするあまり、ついついアコムでお金を借りてしまう可能性があるでしょう。
このように、いつでも借り入れできるとつい借金してしまう恐れがありますが、アコムを解約しておけば借金と無縁の生活を送れます。
デメリット
続いて、2つのデメリットを紹介していきます。
万が一のときにお金を借りられなくなる
アコムを解約するデメリットの一つとして、いざというときにお金を借りられなくなる点が挙げられます。
- 車が壊れてしまい修理費用が必要になる
- 体調を壊し治療費が必要になる
- 職を失い生きるためにお金がいる
このように、人生には思わぬ出費がつきものです。アコムと契約していれば、こうした場合に速やかにお金を借りられます。
しかし、解約してしまうと当然利用できなくなるので、いざというときにお金を調達できず困る恐れがあるでしょう。
万が一の状況に備えたいという方は、本当にアコムを解約すべきかよく考えてからどうするかを決めてもいいでしょう。
また利用したい場合には再審査が必要になる
アコムをいったん解約した後に、再度利用したい場合には最初の申し込みの際と同様、審査が必要になります。
その際に、過去の利用者だからと言って審査で優遇されることはなく、審査で落ちる可能性が十分にあります。
審査に落ちてしまうと当然借り入れはできないので、アコムを解約したことを後悔するかもしれません。
特に、アコムとの契約後にローンや携帯料金の支払いを数か月以上滞納していた場合、再審査の合格は非常に難しくなる可能性が高いです。
こういった状況になった場合、アコムの解約を後悔する可能性も高いでしょう。
アコムをいったん解約してしまうと、次に利用したいときにも利用できるとは限りません。
解約の際には、この点をよく理解してから判断する必要があります。
アコムを解約する際の注意点
アコムを解約する際には、注意すべき点がいくつかあります。4つの注意点を紹介するので、この機会に押さえておきましょう。
解約する際には全額を返済する必要がある
アコムを解約する際には、1円でも残高が残っている解約ができません。借入残高が残っている状態で解約申し込みをすると、エラーになってしまいます。
借入残高が残っている場合には、全額を返済し残高を0円にしてから、アコム総合カードローンデスクに連絡するようにしましょう。
借入残高はアコムのアプリで確認できるほか、総合カードローンデスクに問い合わせることでも確認できます。
これらの手段で借入残高が残っていない状態になっているのを確認してから、解約を申し込むようにしてください。
1000円未満の残高は引き落としされない
借入残高が1,000円未満の端数の場合、無利息残高と呼ばれ、自動引き落としされません。
無利息残高はその名の通り利息・手数料が付かない借入残高で、特に支払い期限も設定されないため、放置すると永遠に借り入れ残高として残り続ける可能性があります。
たとえば借入残高が700円残っている場合、自動引き落としされず、この700円は借入残高として残り続けてしまいます。
これを清算し借入残高を0円にしないと契約解除できないので、解約手続きの前に清算する必要があります。
無利息残高が残っている場合は、オンライン振込などを利用し借入残高が0円になるよう調整しなくてはいけません。
多少面倒ではありませんが、必須の手順のため必ず対応する必要があります。
アコムでお金を借りた履歴は5年残る
アコムでお金を借りた履歴は、信用情報機関に5年残るといわれています。この期間内に他社ローンに申し込むと、アコムの利用履歴が確認されます。
毎回の引き落としに遅れずに返済していれば、信用情報に傷がつくことはないので、審査に悪い影響が出ることはないでしょう。
ただし、滞納してしまうとその後の5年間はローン審査で不利になる可能性があります。
アコムを利用する際は、計画的な返済を心掛け、絶対に滞納しないように注意しましょう。
解約が面倒だからと放置しないほうがよい
アコムの解約は電話で連絡する必要があり多少手間がかかります。
そのため、面倒に感じるのは理解できますが、今後アコムを利用する予定が全くなければ解約したほうがいいでしょう。
アコムの解約履歴は信用情報機関に残るので、住宅ローンや自動車ローンなどの審査を受けることになった場合に、解約しておいたほうが有利になるからです。
現時点で新しくローンの審査を受ける予定がない場合でも、数年後にどうなるかはわからないので、アコムが不要であれば解約しておいたほうがいいでしょう。
ただし、いざというときのためにお金を借りられるようにしておきたい場合は、アコムの契約を残しておくのも一つの選択肢です。
契約を残すかどうかは将来の計画を考え、決定するといいでしょう。
記事まとめ
アコムの解約の際には、以下の2つの方法があります。
- 無人契約機(むじんくん)
- 電話(アコム総合カードローンデスク)
どちらでも解約可能ですが、無人契約機(むじんくん)を使う場合でも結局電話で手続することになります。
特別な事情がない限りは、電話で解約するのがおすすめです。
解約の際には、借入残高が残っていると手続きできないので、事前に全額を返済し0円にしておく必要があります。
月々の口座引き落としでは1,000円未満の借り入れは引き落としされず、借入残高として残るので、事前にネット銀行からの振り込みなどで完済するようにしてください。
アコムを解約すると、信用情報機関に解約履歴が残り、その後のローンの審査などで有利になる可能性があります。
今後アコムを利用する予定がないのであれば、早めに解約するといいでしょう。