旅行や出張等で空港を訪れる機会が多い方は、国内外の空港ラウンジを利用できる会員制サービス「プライオリティパス」が付帯したクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
この記事では、プライオリティパスの概要とクレジットカード選びのポイントをまとめています。
プライオリティパス付きのおすすめカードも紹介しているので、クレジットカードの発行をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
プライオリティパスとは?
プライオリティパスとは、国内外の空港ラウンジ・空港レストランで利用できる会員制サービスのことです。
空港ラウンジには軽食やアルコールを含むドリンク、またシャワールームや会議室等が用意されており、フライトまでの時間を有意義に過ごせるようになっています。
まずは、プライオリティパスの概要と登録方法について詳しく見ていきましょう。
プライオリティパスの種類・特徴
プライオリティパスには3つのプランが用意されており、それぞれの年会費・利用料金は以下の通りです。
スタンダード | スタンダードプラス | プレステージ | |
---|---|---|---|
年会費 | 99米ドル | 329米ドル | 469米ドル |
利用料金(会員) | 35米ドル | 35米ドル(10回まで無料) | 無料 |
利用料金(同伴者) | 35米ドル | 35米ドル | 35米ドル |
プライオリティパスの年会費はスタンダードで約15,000円、プレステージになると約70,000円かかります。
スタンダードの場合は1回ごとに約5,000円の利用料金もかかるため、利用頻度が多い方は10回まで無料で使えるスタンダードプラス以上のランクがおすすめだと言えます。
また、より高頻度で空港ラウンジを利用する可能性がある場合は、クレジットカードの年会費のみでプレステージランクのサービスを利用できる“プライオリティパス付帯のクレジットカード”がお得です。
プライオリティパス付帯のクレジットカードについては次章で詳しく解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
プライオリティパスが使える空港ラウンジは?
プライオリティパスは海外利用のイメージが強いかもしれませんが、近年は国内の空港ラウンジ・空港レストランでも対応しているところが増えてきています。
以下は日本国内でプライオリティパスを利用できる主なラウンジ・レストランの一覧です。(2024年11月現在)
空港 | ラウンジ・レストラン(一部抜粋) |
---|---|
東京・成田国際空港 | I.A.S.S Superior Lounge -NOA- |
I.A.S.S Superior Lounge -KoCoo- | |
Japanese Grill & Craft Beer TATSU | |
鉄板焼 道頓堀 くり田 | |
9h nine hours Narita Airport | |
ぼてぢゅう屋台 | |
東京国際空港(羽田) | Power Lounge Central |
Foot Bath Cafe & Body Care LUCK | |
TIAT Lounge | |
All Day Dining Grande Aile | |
名古屋・中部国際空港 | Centrair Global Lounge |
The Pike Brewing Restaurant & Craft Beer Bar | |
海膳空膳 | |
くつろぎ処 | |
大阪(伊丹)国際空港 | 大阪エアポートワイナリー |
大阪・関西国際空港 | KIXエアポート カフェラウンジ |
ANA Lounge | |
Botejyu 1946 | |
福岡国際空港 | KAL Lounge |
米子空港(美保飛行場) | Lounge Daisen |
鹿児島空港 | Body Care LUCK |
各ラウンジ・レストランのサービス詳細や海外の対応ラウンジ・レストランの一覧はプライオリティパスの公式サイトにてご確認ください。
日本 | Priority Pass
https://www.prioritypass.com/ja/lounges/japan
プライオリティパスの登録・利用方法
プライオリティパスのサービスを利用するには、公式サイトからの会員登録が必要です。
また、プライオリティパス付帯のクレジットカードを発行する場合は、クレジットカードの発行後に窓口もしくは専用サイトにて別途申し込みを行う形になります。
クレジットカードをつくれば自動的に付帯されるというわけではないので注意しましょう。
空港ラウンジ・レストランでプライオリティパスを利用する際は、搭乗券と合わせてプライオリティパスの会員カードを提示しましょう。
サービスの利用にあたって事前予約等は必要ありませんが、混雑時には利用人数が制限されることもあるので、同伴者がいる場合はあらかじめ空室状況や制限の有無をチェックしておくとスムーズです。
プライオリティパスが付帯するクレジットカードの選び方
クレジットカードを発行する際は、プライオリティパスの有無と合わせて年会費や同伴者に関する条件、またその他のサービス等も踏まえた総合的な比較・検討を行うことが大切です。
続いて、プライオリティパス付帯のクレジットカードを選ぶときのポイントをチェックしていきましょう。
クレジットカードの年会費
一般的なクレジットカードと比較して、プライオリティパスが付帯するクレジットカードは年会費が高額であることが多いため、お得に利用するなら年会費の割引キャンペーンを行っているカード会社がおすすめです。
次章で紹介している「ダイナースクラブカード」や「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」では初年度の年会費が無料になるキャンペーンを実施しているので(2024年11月時点)、年会費を安く抑えたいという方はこちらを検討してみると良いでしょう。
同伴者の利用条件・費用
家族や知人と一緒にフライトする機会が多い方は、同伴者に対するサービスで比較するのもおすすめです。
例えば、次章で紹介している「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」ではプライオリティパス付帯の家族カードを1枚まで無料で発行することができます。
また友人や恋人とラウンジを使いたい場合は、同伴者1名までプライオリティパスを利用できる「エポスカードプラチナ」を選択するのもおすすめです。
プライオリティパス以外のサービス内容
クレジットカードを発行する際は、プライオリティパス以外の付帯サービスを確認しておくことも大切です。
例えば、次章で紹介している「楽天プレミアムカード」には、海外旅行・国内旅行・動産に対する保険が付帯しており、万が一の事故等で被害を受けた場合に補償を受けることができます。
また不正検知や本人認証といったセキュリティサービスも充実しているので、海外での利用が多い方等におすすめのクレジットカードだと言えるでしょう。
【2024年最新】おすすめクレジットカード5選
ここからは、プライオリティパスが付帯するおすすめのクレジットカード5選を紹介していきます。
それぞれの特徴やおすすめポイントをまとめているので、クレジットカード選びでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
楽天プレミアムカード
- 年会費11,000円でプライオリティパスのプレステージ会員サービスを利用できる(2025年以降は年間5回まで無料)
- 楽天市場の利用で獲得できるポイントが3倍になる他、誕生月は更に+1倍分のポイントを獲得できる
- 楽天証券で投信積立を行ったときのポイント還元率が1.0%にアップ(通常0.5%)
- 海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険・動産総合保険・カード盗難保険が付帯
- 新規入会&利用で5,000ポイントを獲得できる(※条件あり)
クレジットカードの基本情報
国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB、AMEX |
---|---|
年会費 | 11,000円(税込) |
プライオリティパスの特典 | 無料(2025年1月1日以降は年間5回まで無料) |
同伴者の利用料金 | 1回ごと+3,300円(税込) |
付帯カード | ETCカード、家族カード |
ポイント還元率 | 1,00% |
申し込み資格 | 20歳以上で安定収入がある方 |
楽天プレミアムカード|楽天カード
https://www.rakuten-card.co.jp/card/rakuten-premium-card/?l-id=corp_rc_pre_compare
ダイナースクラブカード
- 初年度年会費無料&10,000円キャッシュバックのキャンペーンを実施中(2024年12月1日申し込み分まで)
- 通常年会費24,200円でプライオリティパスをはじめホテル・レストラン等の豊富な優待サービスを利用できる
- 本人だけでなく、家族カードを持つ会員も年間10回までプライオリティパスを無料利用できる
- 一律の利用制限がないため、高額な決済等にも利用しやすい
- 個人口座と異なる口座を設定できる「ビジネス・アカウントカード」を発行可能
クレジットカードの基本情報
国際ブランド | Diners Club |
---|---|
年会費 | 24,200円(税込) |
プライオリティパスの特典 | 年間10回まで無料 |
同伴者の利用料金 | 家族会員であれば年間10回まで無料 |
付帯カード | ETCカード、家族カード、ビジネス・アカウントカード |
ポイント還元率 | 0.40% |
申し込み資格 | ダイナースクラブ所定の基準を満たす方 |
ダイナースクラブ|新規入会キャンペーン実施中
https://www.diners.co.jp/ja/entry_form/lp/web/index.html?
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
- 新規入会・利用で最大10,000円相当の永久不滅ポイントを獲得できる(※条件あり)
- 年会費22,000円でプライオリティパスを利用できる(回数制限なし)
- ホテルのアップグレードや割引、人気レストランの無料招待といった豊富な優待サービスを利用できる
- プラチナ会員専用のコールセンターが用意されており、コンシェルジュ・サービスを利用できる
- JAL・ANAマイルへの自動移行が可能なため、マイルを貯めたい方におすすめ
クレジットカードの基本情報
国際ブランド | AMEX |
---|---|
年会費 | 22,000円(税込) |
プライオリティパスの特典 | 無料 |
同伴者の利用料金 | 1回ごと+4,400円(税込) |
付帯カード | ETCカード、家族カード |
ポイント還元率 | 国内0.75%、海外1.00% |
申し込み資格 | 安定した収入があり、社会的信用を有する連絡が可能な方(学生、未成年を除く) |
【公式】セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード|SAISON PLATINUM AMEX
https://www.saisoncard.co.jp/amex/platinum/
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
- 新規入会で最大15,000円相当のポイントを獲得できる(※条件あり)
- 最大15%のポイント還元を受けられるキャンペーンを実施中(2025年1月31日利用分まで)
- 年会費22,000円でプライオリティパスを利用できる(※空港ラウンジ以外の飲食・リフレッシュ施設は有料)
- 家族カードを1枚まで無料で発行でき、本人と同様のプライオリティパスを利用できる
- ホテルのアップグレードや割引、人気レストランの無料招待といった豊富な優待サービスを利用できる
クレジットカードの基本情報
国際ブランド | AMEX |
---|---|
年会費 | 22,000円(税込) |
プライオリティパスの特典 | 無料 |
同伴者の利用料金 | 無料 |
付帯カード | ETCカード、家族カード、UnionPayカード |
ポイント還元率 | 0.5% |
申し込み資格 | 20歳以上で安定収入がある方 |
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードのお申し込み|クレジットカードなら三菱UFJニコス
https://www.cr.mufg.jp/amex/apply/mucard_platinum/index.html
エポスプラチナカード
- 年間100万円以上の利用で翌年の年会費が10,000円OFF(30,000円→20,000円)
- 利用額に応じて年間最大100,000ポイントを獲得できる(年間100万円の利用で年会費実質無料)
- ポイントには有効期限がなく、獲得したポイントは全て永久不滅ポイントとして貯められる
- 本人と合わせて、同伴者1名までプライオリティパスを無料利用できる
- 電話だけでなく、LINEやチャットサービス等によるコンシェルジュサービスの利用が可能
クレジットカードの基本情報
国際ブランド | VISA |
---|---|
年会費 | 30,000円 |
プライオリティパスの特典 | 無料 |
同伴者の利用料金 | 無料 |
付帯カード | ETCカード、家族カード |
ポイント還元率 | 0.5% |
申し込み資格 | 20歳以上で安定収入がある方(学生不可) |
エポスプラチナカード|クレジットカードはエポスカード
https://www.eposcard.co.jp/platinum/main.html
記事まとめ
- プライオリティパスとは、国内外の空港ラウンジ・空港レストランで利用できる会員制サービスのこと
- プライオリティパス付帯のクレジットカードなら、公式サイトから登録するよりもお得に高ランクサービスを利用できる
- クレジットカードは年会費や同伴者に対する特典の有無、その他のサービス等も踏まえて比較することが大切
飛行機に乗る機会が多い方は、お得に空港ラウンジを利用できるプライオリティパス付帯のクレジットカード契約がおすすめです。
同伴者にも割引が適用されるものや、優待サービスが豊富なもの等、カードごとに異なる特徴・メリットがあるので、自身のニーズに合うクレジットカードを探してみてください。