ゴールドカードは一般的なカードよりステータスが高く、ゴールドカードホルダーは全クレジットカード所有者のうち2割程度となっています。
一般のカードと比べて特典が豊富でステータス感が得られるため、ゴールドカードへの切り替えをお考えの方も多いでしょう。
ただゴールドカードの取得にはどのくらい年収が必要なのか分からず、申し込みを躊躇している方も少なくありません。
この記事ではゴールドカードに必要な年収の目安と審査基準、その他の必要条件についてくわしく解説します。ぜひ最後まで読んでみてください。
ゴールドカードはどのくらい種類がある?
ゴールドカードは以前ならクレジットカード会社発行のものが多かったのですが、最近では「auPAYゴールドカード」や「ドコモdカードゴールド」「ANAカード」「大丸松坂屋ゴールドカード」「イオンゴールドカード」などさまざまな業態の企業がゴールドカードを発行しています。
これらのゴールドカードの審査基準はどうなっているのでしょうか。
ゴールドカードの取得に必要な年収の目安
ゴールドカードの取得を検討している方の多くは、どのくらい年収があれば審査に通るのか、年収の目安が知りたいと思っていらっしゃるでしょう。
かつては年収400万~500万円程度がゴールドカードの目安とされてきましたが、最近では年収が200万円以下でゴールドカードを持っているというケースも珍しくありません。
このように最近ではゴールドカード取得にあたって年収のハードルが低くなり、より手の届きやすいものとなっていることが分かります。
年収の目安や明確な審査基準はない
JCBやイオン、アメックスなど、どのクレジットカード会社でも審査基準を公表しないため、実際ゴールドカードが取得できる年収がどのくらいなのかを知ることはできません。
ただ実際にイオンやJCB、アメックスなどの審査に通過した人たちの年収から判断して、20代なら年収200万円、30代なら年収300万円でも問題なくゴールドカードが取得できるようです。
一般カードからステップアップできる場合もある
楽天やアメックスのクレジットカードはゴールドカードに切り替えできます。
切り替えは自分で希望する場合と、イオンのように自分では切り替えできず、クレジットカード会社からオファー(インビテーション)が届く場合の2種類の方法があります。
三井住友VISAカードの場合、年間100万円利用するとゴールドカードに切り替えを提案するメールが届きます。カード会社からオファーがあれば年会費が無料になりますが、自分の希望でゴールドカードに切り替える場合は年会費の支払いが必要です。
年収以外の審査基準や条件
ゴールドカードの申し込みを行う場合、年収以外にも審査基準や条件があるのをご存じでしょうか。
ゴールドカードはカード会社によって比較的年収などの審査基準が甘く取得しやすいものから、取得基準が厳しいものまでさまざまです。
もちろん、年収などの審査基準が甘くなったとはいえ、一般カードでの審査よりは厳しいものであることは間違いありません。
ここでは年収以外で審査にかかわる条件についてくわしく解説します。
勤続年数
年収が高いことは歓迎条件ですが、勤続年数も長い方が良いとされています。
これは申込者の年収が安定していると推察できるためで、ステータスの高いゴールドカードでは勤続5年以上を申し込みの条件とするところもあります。
勤続年数が長い人は年収だけでなく信用面での評価が高く、審査にも良い影響を与える可能性が高いのは確かです。
そのため最低でも勤続年数は1年以上必要と考えておいた方が良いでしょう。
年齢の基準は25歳以上が多く、家族環境も審査の対象
楽天ゴールドカードや三井住友銀行のOlive(オリーブ)フレキシブルペイなどの格安ゴールドカードや若者向けのゴールドカードの場合は18歳以上、20歳以上で申し込みが可能なこともありますが、一般的な基準は25歳以上としているところが多いです。
また申込者の年齢や年収だけでなく、住居形態、子供や住宅ローンの有無、世帯収入などの経済的な環境面も審査の対象になります。
最重要ポイントはクレジットヒストリー(クレヒス)!
ゴールドカードの審査で最重要ポイントとなるのは年収ではなくクレジットヒストリー、いわゆるクレヒスです。
ゴールドカードの審査では「日本信用情報機構(JICC)」、「シー・アイ・シー(CIC)」、「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」という3つの信用情報機関に登録される個々の信用情報を確認します。
年収の低さよりも過去の金融事故(債務整理や任意整理、自己破産など)の記録や、クレジットカード、携帯電話などの未払い、奨学金の返済の滞納といった履歴があると審査に落ちる可能性が高いです。
ゴールドカードを使うメリット
ゴールドカードを使うメリットにはステータスによるメリットと、付帯サービスや特典によるメリットがあります。
ここではゴールドカードを所有することで得られるメリットについてくわしく解説します。
ステータス感と社会的信頼が得られる
ゴールドカードやプラチナカードを所有するメリットのひとつにステータス感と社会的信頼が得られる点が挙げられるでしょう。
ショッピングや食事などでゴールドカードで支払いをする場合、それだけで安定した年収がある人だと印象づけることができます。
これはゴールドカードの審査が一般カードに比べて厳しいため、審査に通ることで社会的に信頼度が高い人だと予想できるためです。
また年会費が必要な場合が多いゴールドカードを所有していることで収入(年収)の安定を示すことも可能です。
一般のカードより限度枠やポイント還元率が良い
ゴールドカードは基本的に一般のクレジットカードより、利用限度額やポイント還元率が優遇されている点がメリットです。
例えばJCBゴールドの場合、国内外の空港ラウンジが利用できるプライオリティパスが付帯しています。(海外はハワイのホノルルのみ)
他にも全国の飲食店や映画館、スポーツクラブなどで割引が受けられます。
このように一般カードを使っていた時と同じように生活していてもポイントが多く貯まりますし、ゴールドカードを持つと利用できる店舗も増えます。
限度額が高くなる分、日々の生活がより便利になることが期待できます。
旅行好きにうれしい空港ラウンジの利用
プライオリティパスが付帯したゴールドカードを持っていると、世界の空港ラウンジを利用できる点もメリットの一つです。
プライオリティパスは単体で持つと年間429USドル(64,075円)の年会費がかかりますから、プライオリティパスが付帯したゴールドカードを持てば旅行がより楽しめるようになりますよ。
旅行好きな方ならショッピングでもマイルが貯まるJALのCLUB-Aゴールドカードもおすすめです。
ゴールドカードを使うデメリット
ゴールドカードは大変便利である半面、デメリットも存在します。
ゴールドカードを申し込む前にデメリットについても確認しておきましょう。
年会費が高額
ゴールドカードの年会費は、一般カードより高額になる傾向があります。
一般カードの場合、年会費が無料であることが多いため、ゴールドカードの年会費が高額であることはデメリットといえます。
ただ一般カードより付帯サービスやポイント還元率、特典が充実していますからそれらを利用することで年会費分の元を取ることは十分可能です。
年収以外のよくある質問
ゴールドカードについて年収以外によくある質問をまとめてみました。
学生や個人事業主でも申し込みできる?
学生や個人事業主は年収の低さからゴールドカードが持てないと思われがちですが、学生や個人事業主でも申し込みが可能なゴールドカードがあります。
例えば年収のない学生の場合、格安ゴールドカードや若者向けゴールドカードであればアルバイトなどの年収が低くても申し込みは可能です。
例えばオリコの「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」は年会費が1,986円でポイント還元率も1%、入会後の半年間は2%還元と大変お得です。
また「セディナゴールドカード」は年会費が6,600円と若干高めですがプライオリティパスを付帯しています。
また個人事業主なら年収に関わらず「三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド」がおすすめです。個人用カードと2枚持てばビジネス利用のお店が1.5%還元になります。
ゴールドカードへの切り替えのタイミングは?
現在一般のクレジットカードをお持ちの方の中には、ゴールドカードへの切り替えをお考えの方も多いでしょう。
ここではゴールドカードに切り替えるベストなタイミングの目安についてくわしく仮設します。
①現在使っている一般カードの更新時期
現在使っている一般カードの更新時期を目安にゴールドカードに切り替えるのはベストなタイミングのひとつです。
また結婚や引っ越しなど、カードの契約内容に変更が生じたタイミングも切り替えに適切なタイミングといえるでしょう。
一般カードの更新が完了してからゴールドカードに切り替えるとカード情報の変更手続きが再度必要になることもあるので、カードの更新時期のひと月前位には切り替えを行うことをおすすめします。
これは更新の1カ月前頃に新しいカードが届くためです。
またゴールドカードへの切り替えの際は審査があることは覚えておきましょう。
②クレジットカード会社からインビテーションが届いたとき
ゴールドカードへの切り替えはクレジットカード会社からインビテーションが届いたときを目安に行うのもおすすめです。
クレジットカードの利用状況によっては、カード会社の方からゴールドカードへの切り替えの提案がインビテーションという形で届くことがあります。
インビテーションが届いてゴールドカードへの切り替えを行う場合は年会費が無料になることもあるので、クレジットカードの利用が多い方はインビテーションが届く可能性もあるのでメールチェックを忘れないようにしましょう。
インビテーションの有効期限が過ぎてしまうと切り替えの条件が変わってしまう恐れがあります。
またゴールドカードへの切り替えができないカードもあるため、現在一般カードをお使いの方は、ランクアップが可能か確認しておくと良いでしょう。
③ポイント還元率を上げたいとき
現在のポイント還元率より高い還元率にしたいとお考えなら、ゴールドカードへの切り替えを検討した方が良いかも知れません。
例えば楽天カードから楽天ゴールドカードに切り替える場合、年会費は2,000円と、無料ではないものの非常に安くなっています。
ポイント還元率は一般カードが一律1%なのに対してゴールドカードでは楽天市場などで5%になり大変お得です。
ここでは楽天カードを例に挙げましたが、他のクレジットカードでもゴールドカードに切り替えるとお得になる可能性は高いですから現在お持ちのクレジットカード会社に切り替えの相談をしてみると良いかも知れません。
④切り替えキャンペーンの時期
現在お持ちのクレジットカード会社でゴールドカードへの切り替えキャンペーンがあれば、そのタイミングで切り替えるのもお得な方法といえます。
楽天カードの場合、現在は切り替えキャンペーンを行っていないようですが、カード会社によっては定期的にキャンペーンを行うこともありますから、こまめに公式サイトをチェックしておくと良いでしょう。
切り替えの方法は?
一般カードからゴールドカードへの切り替えを自分で行う場合、楽天カードなら楽天e-NAVIからカードの切り替えを選択するだけで申し込みが可能です。
カード会社からインビテーションが届いた場合は、メール内に切り替えのためのURLが記載されているはずですので、それに従って手続きを行いましょう。
ゴールドカードへの切り替えのインビテーションは「JCBゴールド」や「三井住友カードゴールド」の他に「エポスカード」や「イオンカード」また「セゾンカード・プラス」などのカード会社も行っています。
ゴールドカードへの切り替え方法はカード会社により異なりますから事前に確認しておくと良いでしょう。
記事まとめ
ゴールドカードはステータス感がありながら最近では年収などの審査基準が緩くなり、身近なものになりつつあることはお分かり頂けたと思います。
カード会社によっては年会費がかかるものもありますが、その分ポイント還元率や付帯サービスなどが充実しているため、使いこなせば年会費を払う以上にお得になる可能性が高いです。
カード会社によって特長のあるゴールドカードが発行されていますから、ご自分のライフスタイルに合うゴールドカードを選んで、より豊かで便利な毎日を過ごしましょう。
【関連記事】合わせて読みたい
【年会費無料】おすすめゴールドカード9選!永年無料の条件と気になる特典
三井住友カード ビジネスオーナーズとは?メリットや審査情報について解説