ドコモが発行するクレジットカード、dカードやdカードGOLDを保有している方は、付帯サービスとしてETCカードを発行できます。
高速道路を利用する機会の多い方の中には、申し込みを検討している方もいらっしゃるでしょう。
ただ、実際に申し込むとなると、どのような特徴やメリットがあるのかを知りたいという方も多いはずです。
そこでこの記事では、dカードのETCカードの概要やメリットなどについて解説します。
当記事の内容を、dカードのETCカードを発行するかどうかの、判断材料にしていただければ幸いです。
「dカード ETCカード」の概要
「dカード ETCカード」は、ドコモが発行するクレジットカード「dカード」に付帯して発行できるETCカードです。概要は以下の通りです。
発行資格 | dカード本会員および家族会員につき各1枚のみ発行可能 |
---|---|
年会費 | 初年度無料/2年目から550円(税込)※前年度に1度でも利用があれば無料 |
ポイント還元率 | 1.0%(100円につき1ポイント) |
支払い方法 | dカードのショッピング利用分と一緒に支払う |
発行手数料 | 無料 |
家族カードの発行 | 家族会員1人につき1枚発行可能 |
dカードのETCカードを発行すると、クレジットカード本体とは別にETC専用のカードが発行されます。
車載機に差し込んでおけば、高速道路を利用する際に、ETCカードを持ってくるのを忘れる心配がなくなります。
高速道路を頻繁に利用する方であれば、発行しておくことで移動の際の利便性が大幅に向上することでしょう。
dカード ETCカードを利用するメリット
dカード ETCカードを利用するメリットは6個あります。ここでは、それぞれについて詳しく解説していきます。
維持費無料でETCカードを持てる
dカードのETCカードは初年度の年会費が無料です。
2年目以降は550円(税込)ですが、前年度に一度でもETCカードの利用があれば年会費がかかりません。
そのため、ETCカードを使う機会がある方であれば、完全無料でETCカードを利用でき無駄な維持費を支払う必要がありません。
年会費がかかるETCカードの場合、持っているだけでお金がかかってしまうので、維持費無料はdカードのETCカードの大きなメリットといえます。
家族会員もETCカードを発行可能
dカードの家族会員も一人一枚ETCカードを発行できます。
家族がそれぞれのETCカードを持てるので、車で別々に移動する際にも高速道路を便利に利用可能です。
2年目以降も、年一回以上の利用があれば年会費が無料になるので、高速道路の利用機会があれば維持費はかかりません。
ポイント還元率が1.0%
dカードのETCカードはポイント還元率が1.0%になっています。
100円(税込)の利用のたびに1ポイントが貯まるので、ETCカードの利用が多い人ほどdポイントが貯まりやすくなります。
dカード本体の利用でもdポイントが貯まるので、クレジットカードとETCカードを合わせて使うことで、現金決済の時と比べて生活がお得になります。
ETCマイレージサービスのポイントも貯まる
ETCマイレージサービスは、dカードではなくNEXCOのサービスです。
ETCカードを事前に「ETCマイレージサービス」に登録すると、dポイントとは別に「ETCマイレージサービス」のポイントが貯まります。
ETCマイレージサービスのポイントは、高速道路の無料通行分として利用できます。
dカードとETCマイレージサービスは同時に付与されるため、実質のポイント還元率が非常に高くなるのも、dカード ETCカードのメリットの一つです。
最大90日の保障制度が付帯している
dカードのETCカードには、会員保障制度が付帯しています。
盗難・紛失、偽造などによって、不正利用が発覚した場合にETCカードが届いてから最大90日にさかのぼり補償を受けられます。
この制度を利用する際には、警察に被害を届け出たうえで、損害に気が付いた日から30日以内に発行元に届け出る必要があります。
会員保障制度は、本人がETCカードを使っていた場合に限り使用できます。家族や知人が使っていた場合には補償適用されません。
ETCXを利用できる
ETCXとは駐車場やドライブスルーといった、高速道の料金上以外の支払いについても、ETCカードで決済できるようになるサービスです。
登録しておけば駐車場やドライブスルーについても、ETCでの自動決済が可能になり、運転席から手を伸ばしてのお金のやり取りが不要になります。
dカードのETCカードはETCXを利用できるので、高速道路だけではなく街の中でも、ETCXに対応した店舗ではETC決済が可能です。
ETCXのサービスが使える店舗や施設はまだまだ少ないものの、今後数が増えていく見込みなので、ETCXへの対応は大きなメリットといえそうです。
dカード GOLDのETCカードなら永年無料
通常のdカードのETCカードは初年度の年会費が無料ですが、2年目以降は前年度の利用がない場合には年間550円(税込)の維持費が発生します。
しかし、dカード GOLDのETCカードの場合には、初年度はもちろん2年目以降も無条件で年会費が永久無料です。
そのためdカード GOLD保有者のほうが、ETCカードを保有するコストが低く、気軽に申し込みしやすくなっています。
dカードとdカード GOLDのETCカードの比較は以下の通りです。
比較項目 | dカード GOLD | dカード |
---|---|---|
年会費 | 11,000円(税込) | 永久無料 |
ETCカードの年会費 | 永久無料 | 初年度無料/2年目以降は前年度に利用があれば無料 |
家族会員分のETCカードの年会費 | 永久無料 | 初年度無料/2年目以降は550円(税込)※前年度に利用があれば無料 |
引用元:家族会員名義のETCカードを発行できますか。 | よくあるご質問 | dカード
このようにdカード GOLD保有者は、本人分のみではなく家族会員分も、年会費永久無料でETCカードを発行できます。
ETCカードの年会費無料以外の「dカード GOLD」を保有するメリット
一般のdカードの年会費が無料なのに対し、dカード GOLDは年会費が1万1,000円となっています。
その代わりdカード GOLDには、一般のdカードにはない、以下のようなメリットがあります。
- ゴールドカードなのでステータス性が高い
- ドコモのケータイやドコモ光の利用料金の10%が還元される。
- スマホ本体を購入から3年間最大10万円補償
- 国内・ハワイの主要空港ラウンジが利用無料
さらに、現在dカードGOLDの新規発行やdカードからのアップグレードを行うと、最大5,000ポイントがもらえるキャンペーンが開催されています。
ここまでに紹介した様々な利点が得られるので、dカードGOLDとETCカードに同時申し込みするのもよいでしょう。
発行方法
dカード ETCカードは、以下の4つのステップで発行できます。
- dアカウントを用意する
- dカードもしくはdカード GOLDに申し込む
- dカードのETCカードに申し込む
- ETCカードを受け取る
それぞれのステップについて、詳しく解説します。
dアカウントを用意する
まず最初にすべきことはdアカウントを用意することです。
ドコモでクレジットカードやETCカードに申し込むには、dアカウントが必須のため最初に作成する必要があります。
dアカウントはドコモ以外のスマホを使っている方でも、名前やメールアドレスを入力すれば無料作成可能です。
dカードもしくはdカード GOLDに申し込む
続いて、dカードもしくはdカードGOLDのクレジットカードに申し込みます。
クレジットカードの申し込みは、オンラインのみで完了できます。
公式サイトから個人情報の入力や本人確認書類の提出を行えば、審査完了後にクレジットカードが自宅に郵送されます。
dカードのETCカードに申し込む
クレジットカード発行が完了したら、ETCカードに申し込みます。
dカードのETCカードの申し込みは、インターネットもしくは郵送で行えます。
具体的には、インターネットの場合はパソコンもしくはスマートフォンで、「ETCカードのお申込み」を押し申し込み手続きをします。
郵送での申し込みの場合には、公式サイトの「資料請求」を押しETCカード入会申込書を請求します。1週間程度で申込書類が届くので、必要事項を記入したうえで郵送しましょう。
ETCカード申し込み時にはあらためて審査が行われ、審査通過するとETCカードが発行されます。
ETCカードを受け取る
審査通過すると、自宅宛てにETCカードが郵送されます。申し込みからおよそ2週間程度で届くので、しばらく待ちましょう。
ただし、連休をはさんでいるなどの理由で審査に時間がかかっている場合には、届くまでに2週間以上かかる可能性もあります。
あまりにも到着が遅い場合には、dカードセンター、またはdカード ゴールドデスクへ問い合わせし状況確認してもいいでしょう。
dカードのETCカードの利用明細を確認する方法
dカードのETCカードの利用明細を確認する方法は以下の2通りです。
- dカード・dカードGOLDの利用明細を確認する
- ETC利用照会サービスを確認する
それぞれの確認方法について解説していきます。
dカード・dカードGOLDの利用明細を確認する
ETCカードの利用分はクレジットカードのショッピング利用分と合算して請求されます。
そのため、dカード・dカードGOLDの利用明細を見ることで、ETCカードの利用分を確認できます。
ETCカードのみの利用分を表示することはできないので、該当の請求分のみを自分で探し確認する必要があります。
ETC利用照会サービスを確認する
ETC利用照会サービスという、ETCカードの利用分をインターネット上で確認できるサービスを利用する方法もあります。
事前に登録することで、過去15か月分のETCカードの利用明細を確認できます。
dカードの明細とは違いETCカードの利用分のみを確認できるのが、ETC利用照会サービスで明細確認するメリットです。
ただし、事前登録していない場合にはこちらのサービスは使えないので、利用したい場合には必ず登録しておくようにしましょう。
よくある質問
ここではdカードのETCカードについて、よくある質問とその回答を紹介しています。
クレジットカードを作らずにETCカードのみ発行できる?
ETCカードはクレジットカードに付帯し発行されるカードなので、ETCカードのみの申し込みはできません。
dカードの申し込みと同時に、もしくはdカードを発行したのちに、ETCカードに申し込みましょう。
ETCカードは2枚目・3枚目も発行できる?
ETCカードの発行可能枚数は一人一枚なので、複数発行はできません。
家族分のETCカードが必要な場合は、クレジットカードの家族カードを発行すれば、2枚目の発行が可能です。
ETCカードを差し込んでもエラーになるときはどうすればいい?
ETCカードが読み取れない場合以下のような原因が考えられます。
原因 | 解決策 |
---|---|
ETCカードの有効期限が過ぎている | 有効期限内のカードを使用する |
車載機への挿入方向が間違えている | 正しい方向に挿入する |
車載機が故障しておりカード情報が読み取れない | 車載器を買い替える・修理する |
これらの対策を行っても読み取れない場合には、ICチップの破損など理由が考えられます。
その場合には、ETCカードを再発行する必要があるので、dカードセンター、またはdカード ゴールドデスクへ相談しましょう。
ETCカード利用分はどのように請求が来る?
ETCカードの利用分は、クレジットカードのショッピング利用分と合算して請求されます。
毎月15日締め、翌月10日の口座引き落としになります。
dカードのETCの解約だけしたい場合にはどうすればいい?
dカードセンター、またはdカード ゴールドデスクまで連絡し、ETCカードを解約したい旨を伝えるようにしましょう。
記事のまとめ
dカードのETCカードは利用することで100円ごとにdポイントが1pt貯まるので、現金で支払うよりもお得に高速道路を利用できます。
また、dカードのETCカードは1年に1度でも利用機会があれば年会費無料で利用でき、dカードGOLDの場合は無条件でETCカードの年会費が無料です。
さらに、利用によってdポイントとETCマイレージポイントが同時に貯まるので、高速道路を利用する機会があれば、発行して損する可能性は低いでしょう。
dカードのETCカードが気になっている場合は、この機会に申し込むのもおすすめです。