ACマスターカードは、大手消費者金融のアコムが発行するクレジットカードです。
発行元が消費者金融ということで、「危なそう」「恥ずかしい」と思う人もいるようです。
しかし、ACマスターカードは即日発行や独自審査など多くのメリットがあります。
他社と比べて特別危険なというわけでもないので、新しくクレカを発行するときはぜひ検討してみましょう。
この記事で、ACマスターカードのメリットや注意点を詳しく解説していきます。ACマスターカードの発行を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ACマスターカードの基本情報
先述の通り、ACマスターカードはアコム発行のクレジットカードです。
クレジットカードとしての基本情報をまとめると、以下の通りです。
発行ブランド | Master card |
---|---|
年会費 | 無料 |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
手数料率(実質年率) | 10.0%~14.6% |
還元率※自動キャッシュバック | 0.25% |
利用限度額 | 最高300万円 |
カード発行までの期間 | 最短20分 |
支払い方法 | インターネット、ATM、振込、振替 |
支払日 | 35日サイクルもしくは毎月指定日 |
バーチャルカード | あり |
家族カード | なし |
追加可能カード | なし |
付帯保険 | なし |
ラウンジ利用サービス | なし |
対応スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay |
また、ACマスターカードはアコムのキャッシング(カードローン)機能も利用可能です。そちらの基本情報は以下のようになります。
利用上限額 | 最大800万円 |
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貸付利率(実質年率) | 3.0%~18.0% |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
返済回数 | 1回~100回(最長9年7か月) |
遅延損害金(年率) | 0.20% |
連帯保証人 | 不要 |
消費者金融発行のクレジットカードだが危険要素はなし
ACマスターカードは、「怖い」「やばい」などの意見がよく挙がります。
消費者金融が発行するクレジットカードなので、マイナスイメージが先行しているのが実情です。
しかし、消費者金融が発行しているからといって特別危険なわけではなく、金利が法外であったり取り立てが厳しかったりといったことはありません。
むしろ、アコムは国内有数の大手消費者金融なので、経営の安定性や企業の信頼性は高いといえます。
後述する注意点こそありますが、あくまでクレジットカードとしての特徴の範囲であり、上手に使えばメリットも多いカードです。
ACマスターカードを使うメリット5つ
ACマスターカードを使うメリットとしては、以下の5つが挙げられます。
- 即日発行が可能
- パートやアルバイトでも発行可能
- 審査時に在籍確認の電話なし
- 毎月の利用金額から自動でキャッシュバック
- 最大利用可能枠が高め
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①即日発行が可能
ACマスターカードは、アコムの自動契約機(むじんくん)コーナーで即日発行が可能です。審査自体も最短20分なので、スピーディーにクレジットカードを取得できます。
即日発行ができるクレジットカードは他にもありますが、店舗に行く必要があったり、バーチャルカード限定(物理カードは後日発行)であったりするケースがほとんどです。
一方、ACマスターカードは自動契約機で発行されるため、土日祝でもすぐに物理カードを取得できます。
「店舗の買い物で使いたい」など、急いで物理カードが欲しいときにおすすめです。
②パートやアルバイトでも発行可能
ACマスターカードの契約条件は「20歳以上の安定した収入と返済能力があること」なので、職業の縛りがありません。
消費者金融ならではの独自の審査基準があり、他社のクレジットカードで審査に落ちた人も発行できる可能性があります。
パートやアルバイトでも安定した収入があれば良く、主婦(夫)や学生も気軽に申し込める点は魅力です。
③審査時に在籍確認の電話なし
クレジットカードの審査では、申込者の返済能力を確認するため勤務先の在籍確認が行われます。
勤務先に電話して確認する方法が一般的ですが、ACマスターカードでは書面のみでの確認を実施しており、原則電話は実施されません。
また、例外的に電話が必要な場合でも、事前に申込者の同意を取るようになっています。
勝手に職場へ電話されることはないため、安心して申し込めます。
④毎月の利用金額から自動でキャッシュバック
ACマスターカードはポイントがない代わりに、毎月の利用額から0.25%が自動でキャッシュバックされます。
ポイント還元だと使える店舗が決まっていたり、有効期限があったりしますが、キャッシュバックならそうした煩わしさがありません。
「ポイント管理や交換が面倒」と感じる人なら、手間のかからないACマスターカードは非常におすすめです。
⑤最大利用限度額が高め
クレジットカードのショッピング利用限度額は最高100万円程度が相場ですが、ACマスターカードは最高300万円と比較的高めです。
利用限度額が高いと、高額な買い物をしても利用停止になる可能性が低くなり、利便性が上がります。
ただし、上記はあくまで最大額であり、実際の利用限度額は一人ひとり異なる点は覚えておきましょう。収入が少なかったり、クレヒス※がなかったりすると、利用限度額は低めに設定されます。
※クレヒス…クレジットヒストリーの略。借入や返済の履歴を指し、クレヒスがないと「金融取引の実績がない」として信用度が低く見られる。
利用時の注意点
ACマスターカードのメリットを紹介しましたが、当然ながらデメリットもいくつかあります。
具体的には、以下の3つがデメリットとして挙げられます。
- 返済方法が手数料ありのリボ払いのみ
- 還元率が低め
- 3Dセキュアに非対応
ACマスターカードを利用する際は、上記を注意点として押さえておきましょう。それぞれ詳しく解説します。
返済方式が手数料ありのリボ払いのみ
ACマスターカードは、返済方式が手数料ありのリボ払いに限定されています。
リボ払いとは、どれだけ使っても毎回の返済額が一定の方式です。アコムの場合、返済額は利用残高の1.5%~3.0%以上(千円未満切り上げ)で計算します。
例えば、利用残高が10万円で返済額がその3%だった場合、毎回の返済額は3,000円です。そこから手数料を差し引いた金額が、元金返済に充てられます。
なお、手数料率は10.0%~14.6%となっています。仮に14.6%とした場合、以下の計算式で算出します。
利用残高×14.6%÷365×利用日数※
※前回返済日から今回返済日までの日数(おおむね30日)
利用残高が10万円の場合、手数料は「10万円×14.6%÷365×30=1,200円」となるため、返済額が3,000円なら差額の1,800円が元金に充当されます。
還元率が低め
先述の通り、ACマスターカードは0.25%の自動キャッシュバックを受けられます。
しかし、一般的なクレジットカードの0.5%~1%のポイントがつくので、還元率で比較するとACマスターカードは低めとなっています。
手軽さを重視するならポイント管理不要のACマスターカードを、オトクさを重視するなら高還元率のクレジットカードと、状況に応じて使い分けましょう。
3Dセキュアに非対応
3Dセキュアとは、オンラインでクレジットカード決済を利用する際事前に登録したIDとパスワードの入力も必須にすることで安全性を高める仕組みです。
一般的な本人認証方法として世界的に普及していますが、ACマスターカードは非対応となっています。
そのため、3Dセキュアが必須となるWebサービスやECサイトだと利用できない可能性があります。
3Dセキュアが求められる場合、別のクレジットカードを利用するしかないので覚えておきましょう。
申し込みから発行までの流れ
ACマスターカードの申し込みは、すでにアコムを利用しているか否かで流れが変わります。
- インターネットもしくは電話(0120-07-1000)で申し込み
- 必要書類の提出
- 審査
- ローンカード発行
- インターネット・店舗(自動契約機)・郵送のいずれかで申し込み
- 審査
- ローンカード発行
どちらであっても、自動契約機でのカード発行を選べば、審査終了後すぐに受け取れます。
郵送以外は最短20分で審査結果が出るので、スピーディーな発行が可能です。
必要書類
ACマスターカードの審査で必要となる書類は、以下の通りです。
本人確認書類 | 下記のいずれか 運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、保険証(補足書類として住人表の写しなどが必要) |
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収入証明書類 (個々の状況次第で必要) |
下記のいずれか 源泉徴収票、給与明細書、納税通知書、所得証明書、確定申告書、青色申告書、収支内訳書 |
手元に書類があれば、スマホアプリや自動契約機からいつでも提出が可能です。
記事まとめ
ACマスターカードは即日発行が可能なので、すぐにクレジットカードを取得したい人におすすめです。
また、審査も独自基準で行うため、他社のクレジットカードを作れなかった人でも審査に通る可能性があります。
このように多くのメリットがあるクレジットカードなので、「怖い」「やばい」といったイメージに囚わずに利用を検討してみましょう。
メリット・デメリットをしっかり把握したうえで冷静に判断することが、最適なクレジットカードを手に入れる近道となります。