昔は口座振替が当たり前だった公共料金の支払いですが、近年ではクレジットカード払い、スマホ決済、電子マネー決済、コンビニでの現金払いなどさまざまな方法で支払いができるようになってきました。
その中でも、公共料金の支払いをお得に変換できるのが「クレジットカード払い」です。
そこで今回の記事では、公共料金のクレジットカード払いにした時のポイント還元についてや、利用することによるメリットなどを詳しく解説していきます。
また、厳選したおすすめのクレジットカード4選についても紹介していますので、最後までご覧いただけますと幸いです。
公共料金の支払いはクレジットカードがお得
公共料金をクレジットカードで支払うことによる、お得なポイントとして「クレジットカードのポイントが貯まりやすい」ことが挙げられます。
電気・水道・ガスといった公共料金は、普通に生活をしていると必ず発生する「固定費」になるため、クレジットカード払いに変更することで「定期的」にポイントが貯まっていきます。
どれぐらいのポイントが貯まるのか世帯別にシミュレーションしたものを以下にまとめています。
世帯人数 | 水道光熱費 (1ヶ月あたり) | 還元ポイント (1ヶ月あたり) | 年間のポイント還元率 |
---|---|---|---|
1人 | 13,098円 | 157pt | 1,884pt |
2人 | 22,037円 | 264pt | 3,168pt |
3人 | 25,657円 | 308pt | 3,696pt |
4人 | 26,577円 | 318pt | 3,816pt |
平均 | 21,842円 | 261pt | 3,141pt |
※数値はあくまでも目安になります
※ポイントの還元率は「1.2%」で計算しています
クレジットカードで支払いできる公共料金
公共料金の支払いをクレジットカード払いにすることで、ポイントにて還元されることを解説しましたが、一口に公共料金といってもさまざまなものがあります。
ここでは、どんな公共料金がクレジットカード払い対応しているか確認していきましょう。
主なクレジットカードで支払いが可能な公共料金
- 水道料金
- ガス料金
- 電気料金
- 携帯電話料金
- インターネットプロバイダ料金
- NHK放送受信料
- 新聞購読料
- 国民年金保険料
- 各種税金(固定資産税など)
クレジットカードで支払いが可能な公共料金の中でも、国民年金保険料は1回あたりの支払い金額が大きく、他の公共料金よりも効率的にポイント還元の恩恵を受けることができます。
また、後述しますが公共料金の支払先によっては「クレカ払いに対応していない」ケースもあるため確認が必要です。
お得に公共料金を支払える!おすすめのクレジットカード4選
公共料金をクレジットカードで支払う際に重要なのは「ポイントの還元率」と「貯めたポイントの交換先」、そして「年会費の有無」です。
そんな観点から厳選した「おすすめのクレジットカード4選」について紹介します。
三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)は私生活で利用することが多い「コンビニ」や「マクドナルド」「モスバーガー」などでの買い物をすると最大7%のポイント還元を受けることができます。
そのため、日常的にポイントが溜まりやすく初心者におすすめのクレジットカードです。
また、三井住友カード(NL)はクレジットカード番号がカードに記載されていないスタイリッシュなナンバーレスデザインになっており、セキュリティ面でも優れています。
そして、2022年5月30日より三井住友カードの利用で貯まる「Vポイント」をSBI証券での投資に利用できるようになったり、SBI証券にてクレジットカードを使用した投資をすると積立額の0.5%がポイント還元されるのも特徴のひとつとなっています。
年会費の有無 | 永年無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5〜18.0% |
ポイント | Vポイント |
ポイントの交換先 | 電子マネーでの支払い/キャッシュバック/各種提携ポイントとの交換(ANAマイル含む) |
JCB CARD W
JCB CARD Wは「セブン-イレブン」や「Amazon」といった特定の店舗での買い物時にポイント還元率が「2%」とお得に買い物できるクレジットカードです。
また、Starbucks eGiftの購入は還元率21倍、スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージは還元率11倍となっています。
貯めたポイントの交換先として、1ptで3円相当のカード支払いに利用できるほか、Amazonでのお買い物で1pt=3.5円分、スターバックスカードへのチャージは1pt=4円分とお得にポイント交換が可能です。
年会費の有無 | 永年無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0〜10.5% |
ポイント | Oki Dokiポイント |
ポイントの交換先 | ネットショッピング/商品交換(ギフトカード、マイル含む)/各種提携ポイント移行(Amazon、nanaco、楽天ポイント、Pontaポイントなど)/キャッシュバック |
リクルートカード
リクルートカードは、知る人ぞ知るポイント還元率が高いクレジットカードで、公共料金の支払いをした場合の還元率は1.2%が適用され、他にも携帯電話や固定電話、新聞購読料にも対応可能です。
支払いをすると「リクルートポイント」が貯まり、じゃらんやホットペッパービューティーといった「リクルート系」のサービスで利用が可能です。
他にもPontaポイントにも等価交換が可能なため、Pontaポイントに変換してしまえば「ローソン」や「ケンタッキー」、「ゲオ」などで幅広く利用することができます。
年会費の有無 | 永年無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.2% |
ポイント | リクルートポイント |
ポイントの交換先 | じゃらん/ホットペッパービューティー/Pontaポイントなど |
PayPayカード
PayPayカードは、ヤフーショッピングやPayPayモールなどの支払いに設定することで、お得に使用できるクレジットカードです。
公共料金をPayPayカードに設定することで1.0%ポイントが還元されます。
還元されたポイントは「PayPayポイント」として貯まり、セブンイレブンやファミリーマートといったコンビニでの買い物の他にも、ユニクロやスギ薬局などPayPay加盟店での買い物に使用することができます。
また、現在、PayPayに直接チャージができるクレジットカードはPayPayカードのみのため、普段の買い物でPayPayをよく使う場合はお得に利用することが可能です。
年会費の有無 | 永年無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0% |
ポイント | PayPayポイント |
ポイントの交換先 | PayPay加盟店での支払い |
クレジットカードで公共料金の支払いをするメリット
ここまでは、公共料金をクレジットカード払いにすることでポイントが還元され、お得に利用できるといった内容について解説してきました。
他にもさまざまなメリットがありますので、紹介していきます。
公共料金の支払い漏れを防げる
公共料金の支払い方法を「口座振替」で設定をしていた場合、何らかの理由で残高が不足していると、公共料金の引き落としがされずに支払い漏れとなってしまいます。
そのまま気づかずに手続きが進んでしまうと、最悪のケースでは「電気やガス、水道などのライフラインが止められてしまう」事態になりかねません。
一方、公共料金の支払いをクレジットカードにしていると、期日になると自動的に支払いが行われるため、支払い漏れが発生しません。
また、支払い漏れが発生した時のコンビニや金融機関に出向き、払込票を使って支払いをする手間もなくなるため、タイムパフォーマンスにも好影響な対応になります。
支払日がまとめられる
電気代やガス代、水道代などの支払日は契約している会社によって異なるため、煩わしいと感じたことはないでしょうか。
常に使用している口座で、一定の金額が口座に入っているようであれば問題ありませんが、引き落としされる日付に合わせて口座にお金を準備したりするのは大変手間だと思います。
しかし、クレジットカード払いに変更することで「クレジットカード会社の引き落とし日」に公共料金の代金をまとめて支払うことができるため、準備の手間が格段に少なくなります。
支出の管理がしやすい
上記に紐づく部分でもありますが、口座振替にしていると電気代、水道代などの払込書を保管し、引き落としのタイミングにあわせて会計簿を更新したりと、いろいろ手間がかかります。
また当月の利用予算などを算出するときに「支払い予定」の項目が残っていると、計算しにくく算出に時間がかかったりもします。
しかし、クレジットカード払いにすることで、全ての公共料金をまとめて同じタイミングで支払うことができ、会計簿も同じタイミングで更新できるため管理が簡単になります。
それと、支払い詳細についてはクレジットカード会社のWEBサイトの利用明細を見ることで、すぐに公共料金チェックがまとめてできることもメリットです。
クレジットカードの利用実績を積める
毎月、必ず発生する公共料金の支払いをクレジットカードで実施することで「クレジットカードの利用実績」を積めることもメリットの一つです。
未払いや支払い遅延といったトラブルがなく、着実に利用実績を積んでいくことができれば、ポイントの還元率が上がったり、翌年の年会費が無料になったりする可能性があります。
デメリットや注意点も知っておこう
公共料金をクレジットカードで支払うことで、さまざまなメリットがありますが、その一方で一部デメリットも存在しますので、以下について注意しましょう。
口座振替割引のほうがお得な場合もある
電気やガスなどのサービスを提供する事業者の中には、支払い方法を「口座振替」にする人を対象とした割引キャンペーンを行っている場合があります。
割引キャンペーンについて、多くのサービス提供会社が割引額を55円(税込)に設定しているため、場合によってはクレジットカードで支払うよりも口座振替のほうがお得なケースがあります。
ただし、クレジットカードの場合は支払い金額が高くなるほど、還元されるポイントも増えていくため、ご自身のご利用状況を踏まえて検討しましょう。
公共料金の支払いだと還元率が下がるクレジットカードがある
公共料金の支払いだと「ポイント還元率が下がってしまう」クレジットカード会社があるため、注意が必要です。
たとえば、楽天カードであれば通常のポイント還元率は「100円につき1ポイント」ですが、公共料金や税金、国民年金保険料などを支払う場合の還元率は「500円につき
1ポイント」にまで下がります。
また、クレジットカードのなかには公共料金の支払いは可能ですが、ポイント還元の対象外となるケースもあるため、公共料金の支払い方法にクレジットカードを設定する場合は、必ずポイント還元率についても確認するようにしましょう。
地域によってはクレジットカード非対応
近年ではクレジットカード払いに対応している事業者が増えてきていますが、まだ一部の地域では公共料金の支払いにクレジットカード未対応のケースがあるため注意が必要です。
引越しを検討している場合は、引越し先の地域の電気、水道がクレジットカード払いに対応しているかを事前に確認しておきましょう。
記事まとめ
今回の記事では、公共料金の支払いにおすすめクレジットカード4選や、クレジットカード払いにすることによって得られるメリットやデメリットについて解説をしました。
以前から口座振替で支払いをしていて問題ないから変える必要がないなと思っている方や、ずっと口座振替で支払いをしてきたので、これからも慣れている口座振替で問題ないという方もおられると思います。
結論としては、自分が納得のいく方法で対応するのが一番だと思います。
しかし、もしかするとクレジットカード払いにすることで、今まで享受できていなかったお得なサービスを使えるようになるかもしれません。
また、楽天ペイやファミペイといったサービスとも連携することで、よりお得に利用することが可能になるかもしれません。
これから、お得に利用したいと思われた方は今回の記事を参考にしていただければ幸いです。
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