ステータスカードとしても有名なダイナースクラブカードは、長い歴史と格式、そしてさまざまな特典が特徴のクレジットカードです。
信用の高さを証明する「ステータスカード」の1枚として、一定の収入と社会的地位がある人に支持されています。
決済機能だけでなく、高クオリティなサービスまでクレジットカードに求めている方には、ぜひおすすめしたい1枚です。
この記事では、ダイナースクラブカードの基本的な情報から、主な特典、入会時の注意点を詳しく解説します。ダイナースクラブカードの申し込みを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ダイナースクラブカードの基本情報
ダイナースクラブカードの基本情報は、次にまとめた通りです。
国際ブランド | ダイナース |
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発行会社 | 三井住友トラストクラブ株式会社 |
年会費 | ・本会員:24,200円(税込) ・家族カード:5,500円(税込) |
返済方式 | ・1回払い、ボーナス一括払い、リボルビング払い |
ポイント還元率 | 1%(100円1ポイント) |
利用限度額 | 一律の制限なし |
審査期間 | 1~2週間程度 |
支払い方法 | 口座振替 |
支払い日 | 毎月15日締め切り、翌月10日払い |
バーチャルカード | なし |
ETCカード | 無料(カード1枚につき5枚まで) |
付帯保険 | ・海外旅行傷害保険:最高1億円 ・国内旅行傷害保険:最高1億円 ・ショッピング・リカバリー:年間500万円 |
空港ラウンジ | 国内/海外あわせて1,500ヵ所以上利用可能 ※海外空港ラウンジは年間10回まで |
スマホ決済対応 | Apple Pay |
ダイナースクラブは1950年にアメリカで生まれ、「現金がなくてもツケで食事ができるクラブ」として立ち上げられました。
日本には1960年から進出し、世界で初めてプラスチック製のクレジットカードを発行したという歴史があります。
ハイクラスのビジネスマンや医師・弁護士などをメインに会員を増やし、ステータスカードとして確かな地位を築き上げています。
ポイント還元率は1%!有効期限なしでいつでも使える
クレジットカードといえばポイントがつきものですが、ダイナースクラブカードは100円につき1ポイントが付与されます。
ポイントを有効期限はないため無理に消費する必要がなく、自分のペースで活用できます。
主なポイント交換先の例は以下の通りです。
ポイント交換先 | 交換比率 |
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カードの支払いに充当 | 10,000ポイント→3,000円 |
楽天ポイント | 8,000pt→2,000pt |
dポイント | 2,500pt→1,000pt |
ANAマイル | 1,000pt→1,000mile |
JALマイル | 2,500pt→1,000mile |
スカイマイル | 2,000pt→1,000mile |
マイレージプラス | 2,000pt→1,000mile |
Amazonギフトカード | 5,000pt→2,000円 |
iTunesギフトコード | 12,000pt→5,000円 |
特におすすめなのはANAマイルへの交換で、比率1:1で交換できます。
航空会社のマイルと交換するには年間参加料6,600円の「ダイナースグローバルマイレージ」に入る必要がありますが、マイルに交換したい年だけ加入すれば利用可能です。
一律の利用限度額がなく高額利用が可能
一般的なクレジットカードにはショッピング利用に一定の限度額が定められますが、ダイナースクラブカードにはその設定がありません。一人ひとりの審査結果に応じて決定します。
収入や社会的地位が高いほど、高額の決済が可能です。
車や不動産など数百万~数千万円単位の買い物でも、事前の相談や入金があれば利用可能となっています。
年会費は24,200円
ダイナースクラブカードは年会費が24,200円(家族カードは5,500円)かかるため、クレジットカードの維持費としては高コストとなっています。
他社なら年会費がないクレジットカードも多いため、維持コストをかけたくないのであればダイナースクラブカード以外を選んだほうが無難です。
ただし、ダイナースクラブカードは年会費以上の価値を提供できるよう、さまざまな優待を実施しています。サービスの品質を第一に考えるなら、ぜひダイナースクラブカードを検討してみましょう。
ダイナースクラブカードの特典一覧
ダイナースクラブカードを保有していると、以下のような特典が受けられます。
- 充実のグルメ優待(高級レストランが1名分無料など)
- 快適な旅行を実現するトラベル優待(ホテル割引・空港ラウンジなど)
- 各種保険が自動付帯(最高1億円の海外旅行保険など)
- ダイナースクラブ会員のみ参加できる限定イベント
- その他、エンタメやショッピングなどの特典多数
それぞれ詳しく解説します。
充実のグルメ優待(高級レストランが1名分無料など)
「Diners=食事をする人たち」という名前の通り、ダイナースクラブカードはグルメに関する特典が充実しています。
特に「エグゼクティブ ダイニング」という優待は、高級レストランで2名以上利用時に1名分が無料になるという破格のサービスです。
他にも、以下のようにさまざまな優待を受けられます。
- Family Table(対象レストランでお子様メニューが1名分無料)
- オークラ ホテルズ&リゾーツ特別優待
- ひらまつ特別優待
- 料亭プラン(高級料亭の予約代行)
- ナイト イン 銀座(銀座のバーやクラブで優待サービス)
- デュカス・パリの優待サービス
- TRANSIT GENERAL OFFICE運営レストランの特別優待
快適な旅行を実現するトラベル優待(ホテル割引・空港ラウンジなど)
ダイナースクラブでは、国内外問わずユーザーが快適な旅行ができるよう、さまざまなサービスを提供しています。
- 国内外のホテル・旅館で割引や優待
- 国内外の空港ラウンジ無料利用(海外は年10回まで)
- 手荷物宅配サービス、グローバルWi-Fi優待など
- トラベルデスク
- レンタカー特別割引
これらのサービスを利用すれば、より上質な旅を楽しめるようになります。
各種保険が自動付帯(最高1億円の海外旅行保険など)
クレジットカードには自動付帯の保険がありますが、ダイナースクラブカードの保険は補償内容が充実しています。
- 海外旅行傷害保険(最高1億円)
- 国内旅行傷害保険(最高1億円)
- ショッピング・リカバリー(年間500万円)
海外・国内旅行保険では、旅行中の事故による死亡や医療費、賠償責任など幅広い費用を補償してもらえます。
また、ショッピング・リカバリーでは、ダイナースクラブカードで購入した品物が破損・盗難にあっても毎年500万円まで補償対象です。
他にも、有料オプションで補償をさらに手厚くしたり、専任スタッフによる無料の保険コンサルティングを受けられたりと、ユーザーの安全・安心を守るサービスを多数用意しています。
ダイナースクラブ会員のみ参加できる限定イベント
ダイナースクラブでは会員限定のイベントを毎年多数開催しており、ユーザーに特別な体験を提供しています。
- 特別コンサート
- 特別会食
- 子ども向けの食育イベント
- 名刹の貸切特別拝観
- その他、さまざまなツアーやアクティビティ
大人向けから子どもと一緒に参加できるようなものまで、魅力的なイベントが多数用意されています。
その他、エンタメやショッピングなどの特典多数
上記外以外にも、ダイナースクラブカードには数々の特典が付いています。
- ゴルフ場の予約やレッスン優待
- スポーツクラブの優待
- マリン関連イベントの案内
- 公演チケットや乗馬クラブの優待価格
以上のように、特別な体験を過ごせるさまざまなサービスがダイナースクラブカードの特徴です。
入会するときの注意点
多くの魅力があるダイナースクラブカードですが、デメリットが気になる人も多いと思います。
ここでは、ダイナースクラブカードの主な注意点として以下の2点を解説します。
- 一律の入会条件がない
- ヨーロッパ・アジアでは使えない場合がある
一律の入会条件がない
「ダイナースクラブカードの入会条件は?」「ステータスカードだから条件が厳しいのでは?」といった疑問を持つ人も多いと思いますが、実はダイナースクラブカードは明確な入会条件を公表していません。
公式サイトでは「当社基準を満たす方」としか書かれておらず、年収や年齢など、具体的な条件は不明です。以前は「27歳以上の方」という条件がありましたが、現在は記載がなくなっています。
サービス内容としてはある程度社会的地位が高い層をターゲットにしているため、新社会人などの若年層は審査に通りにくいと予想されます。
申し込みだけで信用情報が傷ついたりはしないため、気になる方は一度申し込んでみると良いでしょう。
ヨーロッパ・アジアでは使えない場合がある
ダイナースクラブカードの口コミ・評判で「海外だと使えるお店が少ない」と言われるケースがあります。これは、ダイナースの利用可能地域に偏りがあるためです。
ダイナースはJCBと提携しているため、日本国内であればほとんどのお店で使用可能です。
また、DISCOVER(ディスカバー)という国際ブランドとも提携しているため、アメリカでも大抵の店舗で使えます。
一方、アジア・ヨーロッパはダイナース加盟店が少なく、一部の都市圏以外では使えないケースが多くなります。
このように、日本やアメリカならほぼ問題なく使えますが、その他の地域では使い勝手が悪い可能性があります。
コンパニオンカード発行で海外での使いにくさを解決可能
「海外だと使えない場合がある」と解説しましたが、その問題はコンパニオンカードの発行によってある程度解消できます。
コンパニオンカードとは、ダイナースクラブカード会員であれば誰でも「TRUST CLUB プラチナマスターカード」を発行できるというサービスです。
国際ブランドのMastercardは世界中に加盟店があり、特にヨーロッパ圏に強いといわれています。
追加料金なしでダイナースとMastercardの2枚持ちができるため、海外でも使い勝手の悪さを感じることは少なくなるでしょう。
申し込み方法・手順
ダイナースクラブカードの入会は、オンライン手続きのみとなっています。
具体的な手順は次の通りです。
- 公式サイトにアクセスする
- 申し込みページを開き、必要事項を入力する
- 本人確認書類を送る(アップロードもしくは郵送)
- 1~2週間程度で結果通知のメールが届く
- 「オンライン申し込み確認書」を返信する
- 2~3週間程度でカードが届く
申し込みからクレジットカードが届くまで1か月程度かかるため、早めに申し込みましょう。
なお、本人確認書類は運転免許証や健康保険証など、「氏名」「年齢」「住所」のわかるものが必要です。
記事まとめ
ダイナースクラブカードは、グルメやトラベルの際に様々な特典が受けられるプレミアムカードです。
高額な年会費がネックですが、上質なサービスを求める方には魅力的なカードといえるでしょう。
経済的に余裕があり、自身の社会的地位に見合ったステータスカードをお探しの方は、ぜひ検討してみてください。