有価証券って何?関係性や違いを理解して投資信託の運用に役立てよう
投資信託は少額で始められる点や、安価な手数料で手軽に分散投資ができる金融商品のため人気のある資産運用方法の一つです。
銀行や証券会社によるつみたてNISAの利用促進キャンペーンも相まって、投資信託は多くの個人投資家に普及しています。
一方で、投資用語は難解なものが多いため、わからない用語をよく検索することも多いのではないでしょうか。
株式投資や投資信託において分からない用語や仕組みがある場合、それを放置しておくと知らず知らずのうちに取引中に損をしてしまうリスクが発生します。
したがって、情報収集をすることは余分な手数料を支払わないことに繋がり、リスク回避のための保険となるので重要なことです。
本記事では、投資信託と有価証券の関係や、資本証券との違いについて分かりやすく解説します。
有価証券とは
投資の世界では「有価証券」と言う用語を聞くことは多いのではないでしょうか。
本章では有価証券の定義と種類について説明します。
有価証券の定義
有価証券とは、一言で言うと、財産としての価値のある権利を表す証券ないし証書のことを指します。>
投資家に特定の権利を提供するための証明書のようなものです。
ドラマ等でよく見る約束手形や小切手、スーパーの商品券なども印紙税法上では有価証券となります。
有価証券の種類
有価証券は主に3種類に区分することができます。
種類ごとの特徴は以下の通りです。
貨幣証券
貨幣証券は、その証券と引き換えることで金銭を受けられる証券のことを指します。
具体的には約束手形や小切手、為替手形などがそれに当てはまります。
商品証券
商品証券は、その証券と引き換えることで一定のサービスや商品を受けられる証券のことを指します。
具体的には商品券・船荷証券・倉庫証券などがそれに当てはまります。
資本証券
資本証券は、資本の保有を証明するための証券のことを指します。
具体的には株券・債券・投資信託の受益証券などがそれに当てはまります。
資本証券には配当や利子を請求できる権利が記載されており、発行体によって上記の呼び方は変わります。
投資信託は有価証券に含まれる?
結論から言うと、投資信託は有価証券に含まれます。
資本証券は有価証券の一つに当たります。
上述したように投資信託は受益証券と呼ばれるものです。
すなわち、資本証券の一つである投資信託は有価証券であると言えます。
投資信託と資本証券の違い
もうお分かりかもしれませんが、投資信託と資本証券は親と子の関係性です。
資本証券という枠組みの要素の一つに投資信託があるということです。
したがって、受益証券という広義的な意味では投資信託と資本証券において違いはありません。
記事のまとめ
本記事では、投資信託と有価証券の関係性について解説しました。
投資信託は、有価証券の中の資本証券に該当します。
受益証券は電子化の普及により紙媒体の証券を見かけることは少ないため、イメージがつきにくいかと思います。
あまり深く考えず、有価証券と言われたら「投資信託の受益権利を証明するもの」といった認識くらいで問題ないでしょう。
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