投資信託
初心者におすすめな投資信託の銘柄は?ファンドの選び方や新NISAもご紹介
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投資信託初心者にも分かりやすくおすすめの銘柄やその選び方を解説!注意点や新NISAも

近年は本職からの収入だけでは子供の教育費用や老後に備えることが難しくなり、不労収入の一つである投資信託が注目を集めています。

投資を検討したことのある人は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

しかし、投資初心者の方からは、大量にある銘柄の中からどの投資信託を選んで良いか分からないっという悩みをよく聞きます。

そこで本記事は投資初心者の方のため、おすすめの投資信託やその選び方・始める際の注意点についてわかりやすく解説します。

また、これから投資信託を始める人が節税するのに役立つ新NISAの仕組みについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

投資信託とは?初心者におすすめな理由

投資信託とは?初心者におすすめな理由

投資信託とは、多くの投資家から集めたお金をまとめ、そのお金を投資資金として、専門のファンドマネージャーが運用することで得た利益を投資家に分配する金融商品のことです。

そのため、1人分の資金では買うことが難しい銘柄にも少額から投資することができます。

この投資信託が投資初心者におすすめされる主な理由には、もうお気づきでしょうか。

投資信託はいろいろな銘柄に少しずつ投資することでリスク分散がしやすいだけでなく、プロに運用も任せられ、少額で始められるのです。

特にどんな銘柄がよいかわからない、長期的に資産形成をしたいという方におすすめになります。

投資信託3種の違い

投資信託3種の違い

投資信託といっても、様々な種類が存在します。

以下では、投資信託の運用方法に大きな違いがある、3種のファンドについて解説します。

アクティブファンド

アクティブファンドは、プロのファンドマネージャーが選別と取引を行う運用スタイルの投資信託です。

ファンドマネージャーは企業取材などを通した調査・分析をもとに、指数を上回ることを目標にして市場や資産の選定を行います。

ファンドのポートフォリオは絶えず変化し、市場の変動に対応しようとするため、他の種類に比べて手数料が高い傾向にあります。

パッシブファンド

パッシブファンドは、特定の市場指数や資産クラスをトラッキングすることを目的としたファンドです。

運用マネージャーは市場の動向にアクティブに介入せず、指数の動きを追随します。

そのため、アクティブファンドほど大量な情報収集を行う必要がないため、運用費用が比較的低いのが特徴です。

パッシブファンドはコスト効率が高い投資信託で、市場の平均リターンを目指します。

インデックスファンド

インデックスファンドはパッシブファンドの一種で、特定の市場指数をトラッキングすることを目的とします。

ファンドのポートフォリオは指数とできる限り一致させ、市場全体のリターンを反映します。

パッシブファンドは広範な市場セグメントをトラッキングするのに対して、インデックスファンドは特定の市場指数を厳密に追従し、指数の構成銘柄に従うという違いがあります。

インデックスファンドは運用費用が非常に低いため、長期的な資産形成におすすめです。

初心者におすすめな銘柄をご紹介

初心者におすすめな銘柄をご紹介

続いて、初心者におすすめな投資信託の銘柄を3つほどご紹介します。

iShares Core S&P 500 ETF (IVV)

初心者におすすめな投資信託1つ目の「IVV」は、アメリカの主要な株式市場指数であるS&P 500をトラッキングするインデックスファンドです。

S&P 500は500の大手アメリカ企業から成り立っており、数多くの業界を代表しています。

この投資信託が初心者におすすめな理由は、以下の通りです。

  • 500の異なる銘柄に分散投資するため、単一の企業のリスクを回避できます。
  • 運用費用(経費率)が非常に低いため、コストを最小限に抑えることができます。
  • アメリカ経済の成長に参加し、長期的な資産成長を追求できます。

Fidelity Freedom Index 2050 Fund (FIPFX)

初心者におすすめな投資信託2つ目の「FIPFX」は、将来のリタイアメント目標である2050年までにリタイアメントを希望する投資家向けに設計されたターゲットデイトファンドです。

ポートフォリオは、リタイアメントに向けてリスクとリタイアメントの目標に合わせて自動的に調整されます。

この投資信託が初心者におすすめな理由は、以下の通りです。

  • 投資家は自身で資産配分を調整する必要がなく、専門家が自動的にバランスを取ってくれるため自動的な資産分配ができます。
  • リタイアメントの準備をする間に、ポートフォリオはリスクとリタイアメントの目標に合わせて調整され、長期的な成長を追求します。

Vanguard Prime Money Market Fund (VMMXX)

最後に、初心者におすすめな投資信託3つ目の「VMMXX」はマネーマーケット型投資信託で、安全性と流動性を重視したファンドです。

主に短期国債や金融機関の短期債券に投資する形になります。

この投資信託が初心者におすすめな理由は以下の通りです。

  • 主要な債券に投資するため、投資信託の中では安全性が高いです。
  • いつでも取引が可能で、緊急時に資金を手軽に引き出せるので、初心者の方にも安心感があります。
  • いつでも手軽にひきだせるので、短期の資金を一時的に保管したい場合に適しています。

【初心者必見!】おすすめな投資信託の選び方

【初心者必見!】おすすめな投資信託の選び方

初心者におすすめな銘柄を3つご紹介しましたが、実際には他にもおすすめ銘柄が数多く存在します。

そこで、この先自分で投資する銘柄を選ぶ際に知っておきたいおすすめえな投資信託の選び方について解説します。

投資目標とリスク許容度を明確化

まずは、何のために投資信託に投資するのか、具体的な目標を明確に設定しましょう。

よくあるのが、以下のような理由です。

  • リタイアメント資金の積み立て
  • 教育費の貯蓄
  • 資産の増加

また、目標設定の際には自身のリスク許容度、どれだけのリスクを受け入れられるかを考えた上で決めましょう。

リスクを取ることで高いリターンも期待できますが、自身の忍耐度に合わせてリスクを調整しなければ得られる効果もなくなってしまいます。

特に初心者の方は小さいリスクを取ることから経験し、あなたの許容範囲を把握することをおすすめします。

銘柄を選ぶ基準

投資信託の銘柄を選ぶ基準は主に以下の3つになります。

  1. 分散投資
  2. 運用費用の比較
  3. ファンドの種類

まず、あなたの投資先を分散させることはリスクを管理する鍵です。

異なる資産クラス(株式、債券、不動産など)に分散投資することで、リスクを分散しましょう。

続いて運用費用は経費に値する部分なので、なるべく抑えた方が投資信託での利益を出しやすいのはご理解いただけると思います。

3つ目のファンドの種類は、本記事の最初の方に解説した通りです。

初心者には低コストのインデックスファンドがおすすめされることが多いです。

長期的な視点を持つ

特に投資信託は、金融商品の中でも長期投資に優れています。

そのため、長期的な視点を持って選んだ方が最大の利益を得ることが期待できます。

市場の短期的な変動に振り回されず、計画的に投資を続けましょう。

初心者が投資を始める際の注意点

初心者が投資を始める際の注意点

続いて、投資初心者がよくやりがちな失敗を防ぐ為の注意点を3つ解説するので、以下のポイントには気をつけてください。

一箇所や一度に全額を賭けない

初心者の方がまず投資を始める際に注意してほしいのは、一箇所や一度に全額を賭けずに分散投資することです。

よくある失敗として、成功すると思い投資資金全額を1つの銘柄や資産に投資し、市場の変動に過度に露出してしまい、急落時に大損失を被る事例が挙げられます。

投資信託は特に、コツコツと積み立てて投資を続けることで大きな複利効果を期待できます。

複利効果とは、運用益を受け取らずに元本に含めて投資していくため、得られる利益が増えていくことを指します。

少しずつやるのが苦手な方もいると思いますが、それを克服する良い機会だと思ってリスクを分散させながら賢く運用しましょう。

生活に必要のないお金で運用

次に気をつけてほしいのが、生活に必要のないお金でのみ運用することです。

というのも、いくら初心者におすすめされえいてリスクが低い投資信託であっても、リスクがないとは言ってません。

投資してお金を得ることは常にリスクが伴うのです。

そのため、最悪なくなっても大丈夫なお金を使うことをおすすめします。

なぜなら、生活に必要なお金や緊急事態に備える用の資金を投資に充ててしまうと、備えるための投資のはずが普段の生活にまで影響を与えかねなくなってしまうからです。

また、前述の通り投資信託は長期投資向きの金融商品のため、高頻度で売買していてはその効果を得られなくなるため気をつけましょう。

感情的な判断は避ける

最後に感情的な判断は絶対に避けてください。

というのも、一時的に市場が落ちているだけなのに、感情的になり売ってしまったら、その後何倍にもなったはずの投資信託をマイナスで手放してしまったことになります。

このような感情的な判断を回避しないと、市場の波に振り回され、長期的なリターンを逃す可能性が高まるため注意が必要です。

【2024年最新】新NISAの仕組み

【2024年最新】新NISAの仕組み

最後にこれから投資信託への投資を検討中の初心者におすすめな新NISAについてご紹介します。

そもそもNISAとは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。

2023年までは一般NISAと積立NISAの2種類でしたが、2024年からは新NISAが始まりました。

この制度はこれから投資信託で得る利益を非課税にできる制度なので、投資初心者でも知っておきたい情報です。

以下、新NISAのルールをまとめました。

つみたて投資枠 成長投資枠
年間投資枠 120万円 240万円
非課税期間 無期限 無期限
非課税限度額 1,800万円まで 1,800万円の内1,200万円まで
口座開設期間 恒久化 恒久化
投資対象商品 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託 上場株式・投資信託など
対象年齢 18歳以上 18歳以上

投資信託も投資対象商品に含まれているので、安心ですね。

ただし、投資信託によって対象外のものもあるため、注意しましょう。

金融庁:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html

記事まとめ

記事まとめ

投資信託は低コスト低リスクで初められるよいうメリットだけでなく、プロに運用を任せられることから初めて投資をするという初心者にもおすすめされています。

しかし、投資信託の中にも種類は豊富にあり、あなたに最適な銘柄を選ぶためには分散投資や運用費用の比較、ファンドの種類を考慮して選択する必要があります。

投資信託は長期投資に向いており、複利効果の得やすい金融商品のため、長期的視点を忘れずに冷静に運用することが大切です。

また本記事では投資初心者の方に気をつけてほしい注意点をよくある失敗事例と共に解説しましたので、ぜひ参考になさってください。

ABOUT ME
小林裕
小林裕
一般社団法人証券相続普及協会 代表理事
大学卒業後、東証一部上場の証券会社に入社。 個人向けの資産運用コンサルティングを中心に活動。 新人賞、社長優秀賞などを数多く受賞。 シニア層のお客様が多い中で資産運用だけでは本当の解決ができないと感じ、退職。 2020年、一般社団法人証券相続普及協会を設立。代表理事に就任。 終活カウンセラー1級や上級相続診断士の資格も取得し、お客様の大切な資産を「ふやす、まもる、つなぐ」をモットーに活動している。
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